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トイプードルの飼い方|飼いやすい?大変なところと向く人
公開日:2024年10月23日(水) 更新日:2026年10月6日(火) その他
この記事の要点
トイプードルが飼いやすいと言われる理由は「抜け毛が少ない」「覚えが速い」「体が小さい」の3つですが、その3つにはそれぞれ裏があります。抜け毛が少ないのは毛が抜けずに伸び続けるからで、1か月に1回くらいのトリミングが一生続きます。覚えが速いのは、鳴けば要求が通るという経験も同じ速さで覚えるということです。体が小さいのは骨が細いということでもあり、段差を飛び降りただけで前足が折れることがあります。運動も、小さいから要らないのではありません。実際は毎日のお散歩や遊びの時間が欠かせません。そして「低アレルゲン犬種(アレルギーが出にくい犬種)だから安心」には根拠がありません。2012年の研究で、アレルギーが出にくい犬種、と分けられる根拠は無いと分かっています。
「トイプードルは飼いやすい」とよく言われます。実際、犬の血統書を出している日本の団体に2024年に新しく登録された犬306,642頭・139犬種のうち、プードルは76,543頭で、ずばぬけて1位です。4頭に1頭がプードルという計算になります。では、その「飼いやすい」は何を指しているのか。そして、飼ってから「聞いていなかった」となるのはどこか。この記事は、そこを分けてお話しします。
先に結論です。飼いやすいかどうかは、犬種名ではなく、次の3つを引き受けられるかで決まります。①毎月のトリミングに、一生通い続けること ②鳴いたときの対応を、家族全員でそろえること ③床とジャンプを変えて、細い骨を守ること。この3つができるなら、トイプードルはとても暮らしやすい犬です。できないまま迎えると、抜け毛が少ないことも、覚えが速いことも、体が小さいことも、そのまま困りごとのほうに変わります。なぜそうなるのかを、順番にお話しします。
この記事は、犬種の基準(大きさや見た目の決まり)、獣医師の解説、ペット保険会社の犬種ごとの統計で確かめられたことをもとにしています。生まれたときからトイプードルの子犬を毎日見ているブリーダーとして、迎える前に知っておいてほしいこともお話しします。
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トイ・プードルの子犬を見るトイプードルは飼いやすい?|楽なところと大変なところ
「飼いやすい」は、人によって中身が違います。手入れの手間を指す人、しつけの通りやすさを指す人、住まいの広さを指す人。どれも本当ですが、同じ性質が、楽なところと大変なところの両方を作っています。表にするとこうなります。
| よく言われること | 楽なところ | 大変なところ(同じ性質の裏側) |
|---|---|---|
| 毛 | 抜け毛がほとんど床に落ちない。服にも付きにくい | 抜けずに伸び続けるので、1か月に1回くらいのトリミングが一生要る。毎日のブラッシングも要る |
| しつけ | 覚えが速い。指示が伝わるのも速い | 要求が通った経験も速く覚える。鳴き声の相談が多い犬種 |
| 大きさ | マンションでも暮らせる。抱いて移動できる | 骨が細く、段差を飛び降りただけで前足が折れることがある |
| 運動 | 広い庭がなくても足りる | 「運動は要らない」ではない。毎日の散歩と遊びは欠かせない |
| 体のじょうぶさ | 体はじょうぶなほう。平均寿命15.3歳は犬全体の14.1歳より長い | 下の毛が無いので寒さに強くない。糖尿病・白内障・歯周病がほかの犬種より多い |
とくに思いちがいが多いのが運動です。「飼いやすい小型犬というイメージが広まったこともあり、運動は必要ないという認識を持っている人も少なくありませんが、実際は毎日のお散歩や遊びの時間が欠かせません」。もともとプードルは、水に落ちた鳥を取ってくる猟犬として働いていた犬で、体を動かすのが得意な犬種です。小さいから運動が要らない、ではありません。
大きさの目安も見ておきます。純血の犬種には、「この犬種はこの大きさ、この見た目」という決まり(基準)があり、日本ではジャパンケネルクラブという犬の団体がこれを出しています。基準では、トイ・プードルの背の高さ(地面から肩まで)は24センチ超(1センチ低いまでは許される)から28センチ以下、いちばん良いのは25センチ。体重の決まりはありません。体重約3キロが目安です。プードルは大きさで4つに分かれていて、大きいほうからスタンダード(45センチ超60センチ以下)、ミディアム(35センチ超45センチ以下)、ミニチュア(28センチ超35センチ以下)、そしてトイです。体つきや毛色の違いはトイプードルの種類の記事にまとめています。
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抜け毛は少ない。でも毛は伸び続ける
ここがいちばん大きな「聞いていなかった」になります。犬の毛には、上の毛と下の毛の二重になっているもの(ダブルコート)と、上の毛だけのもの(シングルコート)があります。トイプードルはシングルコートで、毛が生えかわる季節(換毛期)がありません。だから床に毛が落ちない。そのぶん、毛は抜けずに伸び続けます。「抜け毛は少ないですが、伸び続けるため、1ヶ月に1回程度の定期的なトリミングが必要です」「絡んだり毛玉になったりするのを避けるには、日々のこまめなブラッシングも必要です」。
毎日のブラッシングは、飾りではありません。長い毛・絹のような毛・巻き毛の犬は、毛がからんだり毛玉になったりしないよう、毎日のブラッシングが要ります。とくに耳のまわり・わきの下・後ろ足の裏側に毛玉ができやすいです。毛玉ができてしまったときは、はさみを使わないでください。「毛玉を取るときはバリカンだけを使うこと。はさみは絶対に使わない」。皮膚が毛玉に引っぱり上げられていて、見た目よりずっと近いところにあるからです。やり方は犬のブラッシングの記事に、洗う間隔は犬のシャンプー頻度の記事にまとめています。
もうひとつ、シングルコートであることの意味があります。下の毛には体をあたためたり、うるおいを保ったりする役目があるので、それが無いトイプードルは寒さに強くありません。「寒い時期には洋服を着せてもよいでしょう」。短く刈ったあとの冬は、とくに体が冷えます。
「低アレルゲン(アレルギーが出にくい)犬種だから安心」は、根拠がありません
トイプードルは「低アレルゲン犬種」(アレルギーの元が少ない犬種)として紹介されることがあります。これは研究で否定されています。2012年の研究は、アレルギーが出にくいとされる犬種(ラブラドゥードル、プードル、スパニッシュ・ウォーター・ドッグ、エアデール・テリア)と、そうでない犬種をくらべ、毛、家の床のほこり、空気中のほこりに含まれる犬のアレルギーの元(アレルゲン)の量をはかりました。結論は、「アレルギーが出にくい犬種、と分けられる根拠は無い」。
しかも結果は逆でした。毛についているアレルゲンの量は、アレルギーが出にくいとされる犬種のほうが、はっきり多かったのです。ただし、犬種どうしの差は、同じ犬種の中のばらつきにくらべれば小さく、空気中の量には犬種による差がありませんでした。アレルゲンは毛そのものではなく、よだれとフケから出ます。だから「抜け毛が少ない」と「アレルゲンが少ない」は別の話です。
これは「アレルギーがある人は飼えない」という意味ではありません。犬種を選ぶことでは解決しない、という意味です。決めるのは、ご自身の検査の結果と、部屋の作り方(寝室に入れるか、空気清浄機、こまめな掃除、洗える寝具)のほうです。くわしくは犬アレルギーでも飼える犬の記事に書きました。迎える前に、必ず一度、実際にその子に触れて過ごしてみてください。
賢い=しつけが楽、ではありません
犬種の基準には、プードルの性格について「飼い主に忠実で、覚えがよく、訓練しやすいことで知られ、そのため人のそばで暮らす犬としてとても向いている」という意味のことが書かれています。実際、指示が伝わるのは速いです。ただし、その頭の良さには裏があります。「しかしその頭の良さを悪いことに活かすこともできてしまいます」。
具体的な例まで書かれています。「ケージから出してほしい」「ごはんがほしい」など、何かしたいことがあって鳴いたときに、その要求をかなえてしまうと要求吠え(何かしてほしくて吠えること)につながる。そして「小型犬とはいえ、鳴き声で悩むトイ・プードルの飼い主は少なくありません」。静かな犬種として紹介されることもありますが、それは犬種の保証ではありません。覚えが速いということは、「鳴けば通る」も速く覚えるということです。
だから、やることは順番で決まります。
| 時期 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 生後3週〜16週 | いろいろな人・音・場所に少しずつ慣らす | 国(環境省)のガイドでは、この時期を、いろいろなことを受け入れやすい時期(社会化期)としています。過ぎても慣らせますが、時間はかかります |
| 迎えた初日から | 鳴いたときに応えない。静かになった瞬間に応える | 要求が通った経験を作らないため。家族全員で同じにしないと、通ったり通らなかったりがいちばん強く覚えます |
| ずっと | ほめて教える。罰で止めない | 覚えが速い犬ほど、罰は「人が来るといやなことが起きる」という覚え方も速く作ります |
ひとつ添えておきます。「この犬種は賢いから大丈夫」という選び方は、あまり当たりません。2022年に発表された研究は、犬2,155頭の遺伝子と、飼い主18,385人へのアンケートを調べて、犬の行動のちがいのうち、犬種で説明できるのは約9%だけと報告しました。行動の多くは親から受けつぎますが、犬種によるちがいより同じ犬種の中のちがいのほうが大きいのです。目の前の子がどうかは、犬種名ではわかりません。
体で気をつけるところ|前足の骨折・糖尿病・白内障・歯周病
ペット保険会社アニコム損害保険の「家庭どうぶつ白書」は、保険を使ったデータから、犬種ごとにかかりやすい病気を出しています。トイ・プードルはほかの犬種にくらべて「前足の骨折」「糖尿病」「白内障」「歯周病/歯肉炎」になりやすいです。ほかに、小型犬に多いパテラ(ひざのお皿がずれる病気)の代表的な犬種としても名前が挙がります。
| 病気 | どういうものか | 家でできること |
|---|---|---|
| 前足の骨折 | ほかの犬種にくらべて骨が細めなので、ちょっとした段差を飛び降りただけでも折れることがある | ソファやベッドにスロープを付ける。滑るフローリングにはマットを敷く。抱き上げたまま歩かない |
| パテラ(ひざのお皿がずれる病気) | ひざのお皿が内側か外側にはずれる。小型犬では子犬のころから起きやすく、少しずつ進むことがある | 太らせない。フローリングにカーペット。高いところからのジャンプをさける。爪と足の裏の毛のお手入れ |
| 糖尿病 | 血液の中の糖が多くなりすぎる病気。進むと白内障や、腎臓・肝臓の病気をいっしょに起こすことが多い | かたよった食事をさけ、体重を保つ。水をたくさん飲む・おしっこが多いと気づいたら病院へ |
| 白内障 | 目の中のレンズ(水晶体)が白くにごり、広がると見えなくなる。多くは年齢か、親から受けついだもの | 目のにごりは家では見分けにくいので、年1〜2回の健康診断で見てもらう |
| 歯周病/歯肉炎 | 歯ぐきの炎症。ばい菌が体じゅうに広がり、いろいろな病気の元になるとも言われる | 子犬のうちから口をさわる練習。歯みがきを毎日の習慣にする |
この表は、そのまま「家の作り方」の表に置きかえられます。迎える前にやっておくことは3つです。①フローリングに滑り止めのマットを敷く ②ソファ・ベッド・玄関の上り口など飛び降りる場所を減らす(スロープを付けるか、そもそも上げない) ③体重の記録を始める。骨折もパテラも、起きてから治すより、床とジャンプを先に変えるほうがずっと楽です。歯みがきの始め方は犬の歯磨きの記事にまとめています。
寿命については、同じ「家庭どうぶつ白書2025」でトイ・プードルの平均寿命は15.3歳、犬全体の平均は14.1歳です。小型犬の中でも長いほうです。年齢ごとの気をつけどころはトイプードルの寿命の記事に書きました。
散歩・食事・毎日のお世話はどれくらい
毎日のことを、数字が出ているものだけ並べます。
| 項目 | 目安 | 出どころと注意 |
|---|---|---|
| 散歩 | 大人で1回15分を1日2回くらい | 基本の目安です。子犬と年をとった犬は回数も時間も減らし、体の負担になりすぎないように |
| 子犬の運動 | 1回の長い散歩より、短い散歩や遊びを1日に数回 | 育ちざかりの体には、そのほうが安全。ちょうどよい量はかかりつけの病院に相談を |
| 食事の回数 | 大人は1日2回くらい、子犬は1日3回 | おなかの働きがまだ育っていないため。量はフードの説明書に合わせる |
| フード | 年齢に合った「総合栄養食」と書いてあるもの | よく食べて、いいうんちが出るかで見る |
| トリミング | 1か月に1回くらい | 毛が伸び続けるため。予約が取りにくい店もあるので、迎える前に近所を調べておく |
| ブラッシング | 毎日 | 巻き毛は毛玉になりやすい。耳のまわり・わきの下・後ろ足の裏側から |
散歩の時間について、アメリカの犬の団体(アメリカンケネルクラブ)は「必要な運動の量は犬ごとに違い、年齢・健康・犬種で決まる」としていて、1日何分という数字は出していません。上の15分×2回は日本での目安で、その子の年齢と体調で変えるものと考えてください。また、頭を使う遊びは運動の代わりにはならないが、大事なおぎないになります。知育トイ(考えて遊ぶおもちゃ)は散歩の代わりにはなりません。
しっぽについても書いておきます。「トイ・プードルのしっぽは本来長い」です。日本で短い子が多いのは、生まれてすぐ切られている(断尾)ためです。日本の血統書を出している団体は、2024年8月1日以降に生まれたプードルの断尾を認めていません(それより前に生まれた犬は、これまでどおり)。これから迎える子は、本来の長いしっぽの子が増えていきます。
トイプードルが向いている人・考え直したほうがいい人
「トイプードルを飼う人の特徴」を調べる方がいます。保険会社の人気犬種ランキングで15年連続1位という犬種なので、飼っている人に共通の性格のようなものはありません。ただ、続けられる人と、苦しくなる人の分かれ目ははっきりしています。
| 向いている | 考え直したほうがいい |
|---|---|
| 毎月のトリミングに通い続けられる(時間・費用・送り迎え) | 手入れの少ない犬がいいと思って選んでいる |
| 毎日、短くても散歩に行ける | 小型犬だから散歩は要らないと思っている |
| 鳴いたときに、家族全員が同じ対応をできる | 誰かが必ず抱き上げてしまう。しつけの方針が家族でそろわない |
| 床にマットを敷き、ジャンプを減らす部屋にできる | 床を変えられない。ソファの上り下りを止められない |
| 留守番が長くても6〜8時間までに収まる | それ以上ひとりになる日が続く |
| 年に40万円前後の費用を見込んでいる | 迎えるときの費用しか考えていない |
下から2つを補足します。留守番について、アメリカの犬の団体は大人の犬でも、続けてひとりにするのは6〜8時間までが目安とし、それより長くなるなら、日中に誰かが来る、預けるなどの手立てをすすめています。費用について、ペット保険会社がペット保険の契約者に行った調査では、2025年の1年間に犬1頭にかけた費用は平均413,416円でした(答えた人5,494人)。保険の契約者への調査なので、治療費はふつうより高めに出るかもしれませんが、「迎えたあとに毎年かかる」金額の大きさとしては見ておいたほうがよい数字です。トイプードルは、ここにトリミング代が毎月かかります。
タイニー・ティーカップを勧められたときは
「タイニー・プードル」「ティーカップ・プードル」という呼び方を見かけます。これらは正式に血統書が作られる犬種ではなく、血統書にはトイ・プードルと書かれます。日本だけでなく海外でも同じです。そして犬種の基準は、トイ・プードルについて小さくなりすぎた体(ドワーフィズム)の傾向が見られるものは、すべて失格としています。小さいことは、基準が求めている方向ではない、ということです。小ささを売りにした説明を受けたときは、その子の健康の話と切り分けて聞いてください。この話はティーカッププードルの寿命の記事にくわしく書いています。
ほかの小型犬とも比べたい方は、初心者に飼いやすい小型犬の記事で、病気・手入れ・吠えを犬種別の表にしています。
当犬舎のお母さん犬が大きめな理由|お母さんと子犬の体のため
当犬舎では、お母さん犬に、基準より少し体の大きい子を選んでいます。お母さんと子犬の、両方の体を守るためです。
お母さん犬の体が小さいと、お産がむずかしくなりやすく、帝王切開が必要になったり、お母さん自身の体に大きな負担がかかったりします。また、親の体が小さいほど子犬も小さく生まれやすく、とても小さく、体の弱い子も生まれやすくなります。そこで当犬舎では、お母さん犬は大きめの子を選び、お父さん犬との組み合わせも、体の大きさの差を考えて決めています。
当犬舎の記録にも、はっきり差が出ています。トイ・プードルのお母さんが2〜3キロだと、3キロ以上のお母さんに比べて、生まれるときや生まれたあとに亡くなってしまう子犬の割合が約2倍でした。お母さんの年齢やお産の回数なども関わるので、体重だけで決まるわけではありませんが、お母さんが小さすぎないことは、子犬が元気に育つための大切な条件です。

これは人でも同じです。日本の約76万人の妊娠をまとめた国立成育医療研究センターの研究では、妊娠前にやせていたお母さんは、そうでないお母さんに比べて、赤ちゃんが小さく生まれる(2,500g未満)割合が約1.6倍、予定より早く生まれる割合が約1.2倍でした。そして、小さく生まれた赤ちゃんは、言葉の発達がゆっくりだったり、落ち着きにくかったりと、育っていくうえでのリスクが高いことが知られています(こども家庭科学研究 研究班の手引き)。お母さんの体が小さいこと、やせていることが、お母さんにも赤ちゃんにも負担になるのは、犬も人も変わりません。
そのぶん、当犬舎で生まれる子犬は、少し大きめに育つことがあります。ですから、正直にお伝えします。「大人になっても確実にとても小さい子」「ティーカップのような極小の子」を一番の条件にしている方には、当犬舎は合わないかもしれません。当犬舎は、小ささよりも、お母さん犬と子犬が元気でいられることを大切にしています。
フローエンスはブリーダー直販で、お迎えのあとも、しつけのご相談を365日お受けしています。トイプードルでいちばん多いのは、やはり要求吠えとトリミングやブラッシングをいやがるの2つです。どちらも「性格」ではなく、慣らす順番と、家族の対応がそろっているかで変わります。どの場面で困っているかを教えていただければ、そこだけをやり直す順番をお伝えできます。専門トレーナーのトレーナーダイヤルへどうぞ。
犬を迎える前の方、迎えたばかりの方はこちらもお読みください↓
犬の飼い方|初心者が迎える前に知ること・手続き・最初の1週間
よくある質問
トイプードルは本当に飼いやすいですか?
「何が楽か」を分けて考えると答えが出ます。楽なのは、抜け毛が床に落ちないこと、指示が伝わるのが速いこと、マンションでも暮らせる大きさであることの3つです。大変なのは、その3つの裏側です。毛は抜けない代わりに伸び続けるので、1か月に1回くらいのトリミングが一生続きます。覚えが速いということは、鳴けば要求が通るという経験も速く覚えるということです。体が小さいということは骨が細いということで、「ちょっとした段差を飛び降りただけでも骨が折れてしまうことがあります」。この3つを引き受けられるなら、たしかに暮らしやすい犬種です。逆に「手入れが少ない犬がいい」「散歩に行けない日が多い」という理由で選ぶと、迎えてから苦しくなります。
抜け毛は本当に少ないですか?掃除は楽になりますか?
床の掃除は楽になります。犬の毛には、上の毛と下の毛の二重になっているもの(ダブルコート)と、上の毛だけのもの(シングルコート)があり、トイプードルはシングルコートで、毛が生えかわる季節がありません。そのぶん毛は抜けずに伸び続けます。「抜け毛は少ないですが、伸び続けるため、1ヶ月に1回程度の定期的なトリミングが必要です」「絡んだり毛玉になったりするのを避けるには、日々のこまめなブラッシングも必要です」。つまり、掃除機をかける手間が、トリミングとブラッシングの手間に置きかわる、と考えるのが正確です。巻き毛の犬には毎日のブラッシングが要り、耳のまわり・わきの下・後ろ足の裏側に毛玉ができやすいです。
犬アレルギーがあっても、トイプードルなら飼えますか?
「トイプードルだから大丈夫」とは言えません。2012年の研究は、アレルギーが出にくいとされる犬種(ラブラドゥードル、プードル、スパニッシュ・ウォーター・ドッグ、エアデール・テリア)と、そうでない犬種をくらべ、「アレルギーが出にくい犬種、と分けられる根拠は無い」と結論づけています。毛についているアレルゲン(アレルギーの元)の量は、むしろアレルギーが出にくいとされる犬種のほうがはっきり多く、空気中の量には犬種による差がありませんでした。アレルゲンは毛そのものではなく、よだれとフケから出るので、「抜け毛が少ない」と「アレルゲンが少ない」は別の話です。飼えるかどうかを決めるのは、犬種ではなく、ご自身の検査の結果と部屋の作り方です。迎える前に必ず一度、実際にその子と過ごしてみてください。
トイプードルはよく吠えますか?
静かな犬種として紹介されることもありますが、そうとは限りません。「小型犬とはいえ、鳴き声で悩むトイ・プードルの飼い主は少なくありません」。理由も書かれていて、賢さの裏返しです。「ケージから出してほしい」「ごはんがほしい」と鳴いたときにその要求をかなえてしまうと、要求吠えにつながる。覚えが速いということは、鳴けば通るという経験も速く覚えるということです。対策は単純で、鳴いているあいだは応えず、静かになった瞬間に応えること。そして家族全員が同じ対応をすること。通ったり通らなかったりが、いちばん強く覚えます。子犬のうちから、して良いことと悪いことを家族で同じように教えてください。
散歩はどれくらい必要ですか?
散歩の目安は、大人で1回15分を1日2回くらいです。子犬と年をとった犬は回数も時間も減らし、体の負担になりすぎないようにします。ただしアメリカの犬の団体は「必要な運動の量は犬ごとに違い、年齢・健康・犬種で決まる」としていて、1日何分という数字は出していません。上の15分という数字も、その子の年齢と体調で変えるものと考えてください。子犬は、1回の長い散歩より1日に数回の短い散歩や遊びのほうが、育ちざかりの体には安全です。なお、知育トイやノーズワーク(においをかいで探す遊び)は散歩の代わりにはなりません。頭を使う遊びは運動の代わりにはならないが、大事なおぎないになります。もともとプードルは水鳥の猟犬で、体を動かすのが得意な犬種です。
トリミングはしないとだめですか?どのくらいの頻度ですか?
必要です。トイプードルの毛は抜けずに伸び続けるので、切らなければ伸びたままになります。目安は1か月に1回くらいです。放っておくと毛玉になり、毛玉は皮膚を引っぱり上げるので痛みが出ますし、抜けた毛や毛玉をそのままにすると皮膚の病気の原因にもなります。毛玉ができてしまったときは、はさみを使わないでください。「毛玉を取るときはバリカンだけを使うこと。はさみは絶対に使わない」。皮膚が引っぱり上げられていて、見た目よりずっと近いところにあるからです。ひどい毛玉はトリマーか動物病院へ。迎える前に、近所のトリミングサロンの予約の取りやすさを一度調べておくことをおすすめします。
トイプードルがかかりやすい病気は何ですか?
ペット保険会社の「家庭どうぶつ白書」は、保険を使ったデータから、トイ・プードルはほかの犬種にくらべて「前足の骨折」「糖尿病」「白内障」「歯周病/歯肉炎」になりやすいとしています。ほかに、パテラ(ひざのお皿がずれる病気)の代表的な犬種としても名前が挙がります。家でできることははっきりしています。骨折とパテラには、滑るフローリングにマットを敷く、ソファやベッドにスロープを付けて飛び降りさせない、太らせない、爪と足の裏の毛を手入れする。糖尿病には、かたよった食事をさけて体重を保ち、水をよく飲みおしっこが増えたら病院へ。白内障は家では見分けにくいので、年1〜2回の健康診断で目を見てもらう。歯周病には、子犬のうちから口をさわる練習をして、歯みがきを毎日の習慣にする。どれも起きてから治すより、先に家を変えるほうが楽です。
ティーカッププードルやタイニープードルは、別の犬種ですか?
別の犬種ではありません。正式に血統書が作られる犬種ではなく、血統書にはトイ・プードルと書かれます。これは日本だけでなく海外でも同じです。背の高さ25センチ以下で体重2〜3キロくらいをタイニー、背の高さ23センチ以下で体重2キロくらいをティーカップと呼ぶ目安はありますが、正式な分け方ではありません。そして犬種の基準は、トイ・プードルについて小さくなりすぎた体(ドワーフィズム)の傾向が見られるものは、すべて失格としています。小さいことは基準が求めている方向ではない、ということです。小ささを理由にした説明を受けたときは、その子の健康の話と切り分けて聞いてください。なお当犬舎は、お母さんと子犬の体を守るためにお母さん犬に基準より少し大きい子を選んでいるので、「とても小さい子」を一番の条件にしている方には合わないかもしれません。
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まとめ
トイプードルが飼いやすいと言われる理由は3つあり、その3つにそれぞれ裏があります。①抜け毛が少ないのは、毛が抜けずに伸び続けるから。床は汚れませんが、1か月に1回くらいのトリミングが一生続き、毎日のブラッシングも要ります。②覚えが速いのは、鳴けば要求が通るという経験も速く覚えるということ。「鳴き声で悩むトイ・プードルの飼い主は少なくありません」。③体が小さいのは、骨が細いということ。段差を飛び降りただけで前足が折れることがあります。運動も、小さいから要らないのではありません。「実際は毎日のお散歩や遊びの時間が欠かせません」。目安は大人で1回15分を1日2回くらいです。「低アレルゲン犬種だから安心」には根拠がありません。2012年の研究は、アレルギーが出にくい犬種と分けられる根拠は無いと結論づけ、空気中のアレルゲンの量に犬種による差は無かったと報告しています。かかりやすいのは前足の骨折・糖尿病・白内障・歯周病、それにパテラ(ひざのお皿のずれ)。どれも、床にマットを敷く、飛び降りさせない、太らせない、歯をみがく、で対策が重なります。平均寿命は15.3歳で、犬全体の14.1歳より長い犬種です。背の高さは24センチ超から28センチ以下(いちばん良いのは25センチ)で、体重の決まりはありません。当犬舎は、お母さんと子犬の体を守るため、お母さん犬に基準より少し大きい子を選んでいます。向いているのは、毎月のトリミングに通い続けられる人、毎日短くても散歩に行ける人、鳴いたときに家族全員が同じ対応をできる人、床を変えられる人です。そして、犬の行動のちがいのうち、犬種で説明できるのは約9%だけです。目の前の子がどうかは、犬種名ではわかりません。
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