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環境エンリッチメントを重視して動物のお世話をするフローエンスの紹介

私たちが動物のお世話をしている中で、とても大切にしていることは「動物の自由を奪わず、より楽しく幸せに」です。動物たちにより快適に過度なストレスを与えないための配慮を心掛け「環境エンリッチメント」に取り組むフローエンスを紹介させて頂きます。

環境エンリッチメントってなに?

私たちが取り組む「環境エンリッチメント」についてですが、まだ聞き馴染みのない言葉だと思います。そのため、まず初めに「環境エンリッチメント」についてご説明します。

飼育動物の正常な行動の多様性を引き出し、異常行動を減らし、動物の福祉と健康を改善するために、飼育環境に対して行われる工夫を指す。飼育動物の福祉を向上させるもっとも強力な手段の一つ。

引用元  https://ja.wikipedia.org/wiki/環境エンリッチメント

少し難しく聞こえてしまうと思いますが、一言でいえば「動物福祉の立場から、飼育している動物が幸せに暮らせる環境を整える具体的な方策」のことです。

動物園や水族館では、本来の生息地に近い飼育環境を作る、または工夫を加えて本能の自由を奪わない飼育を行っています。聞き馴染みのない言葉ではありますが、実はみなさんも知らないうちに「環境エンリッチメント」に触れているかもしれません。

難しいことは覚えなくても大丈夫ですので「飼育環境を豊かに充実させる取り組み」とだけ覚えて頂ければ嬉しいです。

動物福祉とは

環境エンリッチメントの根源である「動物福祉」とはブリーダーに限らず、ペットを飼育している方全員が守るべき義務と責任です。

動物福祉の基本となる5つの自由

1、飢えと渇きからの自由

・きれいな水と適切な食餌を与えること

2、不快からの自由

・動物種にあった快適な温湿度

・清潔で危険物のないリラックスできる環境

・雨風雪や炎天下を避けられる快適な休憩場所の確保

3、痛み、負傷、病気からの自由

・予防的獣医療と迅速な診断、治療を与えること

4、恐怖や抑圧(不安)からの自由

・恐怖や精神的な苦痛(不安)を与えないこと

・多大なストレスは心身に異常をきたすこともある

5、正常な行動を表現する自由

・動物種にあった快適な環境を与えること>

・その動物の本来の生態・習慣が発揮できるようにすること

(正常な行動ができる十分な広さや高さ、隠れ場所など)

引用元: https://www.jaws.or.jp/welfare01/

もちろん、私たちフローエンスもこれら5つの自由をお世話する責任として従事しております。

この動物福祉をより具体的に改善する取り組みを「環境エンリッチメント」と呼びます。

フローエンスが取り組む「環境エンリッチメント」について

楽しそうに走り回る犬たち

環境エンリッチメントは大きく分けて空間・食餌・社会・感覚・認知に分類されるのですが、私たちが実際にどのように取り組んでいるのかを紹介します。

1、空間

犬の居住空間はもちろん、運動環境も大切にしています。 犬は本来、狩猟や家畜作業などの手伝いを担うほどの体力の持ち主です。そのため、運動量が少なくなると問題行動を引き起こす可能性があります。

そういった問題を改善するためにフローエンスでは、とても珍しい放牧型のブリーディングを行っています。 どんなに暑い日でも寒い日でも運動場で力いっぱい走りまわり運動不足によるストレスをかけさせない努力をしています。

第1牧場3,000坪 第2牧場12,000坪の広い敷地を利用したドッグランが最大の魅力です。 また、トレーニングに特化したアジリティ専用のドッグランも設けています。

生き物にとって、空間はとても大切な要素なので、フローエンスには専属の空間を作り維持する施設管理メンバーが在籍しているのも私たちの強みです。

2、食事

生食のフードによる嗜好性の向上を目指しているため、与えるドッグフードは通常の半分程度。 残りの半分はお米、魚、お肉、季節の野菜等。 近くの牧場でホエイをもらい、豆腐屋さんでおからをもらい、日替わりでレバー、オリーブオイル、納豆、ヨーグルト等を使用するなど、毎日の味に変化を付けています。

※手に入りづらい食材を使っておりますので、お迎えいただく子犬には ドッグフードのみを与えていますので、安心してお迎えください。

3、社会

犬は本来、群れを作り行動をする生き物です。また、群れの中には必ずリーダーという存在が必要となります。そういった背景から、フローエンスでは犬同士で犬社会を学ばせますが、ドックランで遊んでいる最中やご飯の時間にもトレーナーが主体となり、リーダーの役目をしています。

犬の生態上、絶対的なリーダーが統率する社会を望みます。問題行動を引き起こす原因のひとつで飼い主をリーダーと認めておらず、言うことを聞かないという問題は本能なのです。そのため、トレーナーが統率し秩序を守らせることが犬の環境エンリッチメントなのです。

群れ社会で生きてきた犬は決まりをしっかりと守らせることが必要と考えます。

4、感覚

感覚とは視覚・嗅覚・嗅覚などの感覚に刺激を与えます。食事でも犬の感覚を刺激するメニューを提供していますが、違った角度からの刺激も考えています。

犬は人間社会で共に暮らすのが一番の幸せだと考えています。そのため、フローエンスでは人間社会の生活音をわざと聞こえるように作業しています。

例えば、安全を確保した上で車の音や草刈り機のエンジン音、水の流れる音や木々が擦れる音など、様々な音に触れてもらい人間社会にうまく溶け込めるようにしています。

効果について

環境エンリッチメントに正解はありません。成功する例は多くありますが、試みたものの効果を得られなかったこともあります。また、同じことを繰り返していては慣れてしまうため、刺激の変化も重要な要素です。エンリッチメントに取り組む際は目標を設定し、行動観察によって結果を評価しています。

今後も環境エンリッチメントについて取り組む姿勢は変えずに運営していきます。

主体は動物である

動物愛護の主体は”人”で心情的・感情的・主観的であり、動物福祉の主体は”動物”です。

科学的・論理的・客観的な視点で、自分がどう思うかではなく、動物が必要としているもの(ニーズ)を満たしていくことを目的としています。

動物福祉=生活の質を考え守ることですので、人間の感情の思うままに可愛がっているだけでは、動物福祉に配慮しているとは言い切れません。

そのため、フローエンスでは動物のスペシャリストであるメンバーを充実させて、動物福祉や環境エンリッチメントを配慮してお世話しています。

・獣医師

・ドッグトレーナー

・ペット栄養管理士

・愛玩動物飼養管理士1級

・動物看護士

・家庭動物管理士

・動物飼育技師

上記の資格を持つスタッフが活躍しています。

ドッグトレーナーによるサポート

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フローエンスではドッグトレーナーによるしつけ・トレーニングにも力を入れています。

捨て犬や殺処分はしつけができないことによる飼育放棄にも原因があると考え、お迎え後のしつけの挫折を少しでも減らしたいという思いから、パピートレーニングやお迎え後のしつけ無料相談を行っており、また今後はしつけ教室や講演会なども行っていく予定です。

動物の命を扱う立場として、捨て犬や殺処分の問題も無視することはできません。末永く犬が家族にとって最高のパートナーとして、寄り添えるようにサポートすることも私たちの役目だと考えています。

しつけに悩む方に向けてドッグトレーナー監修で様々な記事を発信していますので参考にして頂きたいのですが、それでも解決できない、または自信がなく不安という方は気軽にご相談ください。経験豊富な弊社ドッグトレーナーがお悩みを解決いたします。

また、ドッグトレーニングにより知的行動を満たせることもでき、動物エンリッチメントの一つとしてアジリティなどの訓練にも対応可能です。

様々な動物の紹介

フローエンスでは犬以外にも動物を飼育しており、繁殖にも成功し家族だんらんの姿を見ることもできます。彼らの存在は従業員の癒しの存在にもなっているマスコットアニマルたちです。

ヤギ

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草刈り要員として活躍を期待しましたが、 季節の野菜やできたてのおから等、新鮮なものを食べさせた結果、舌が肥えてしまい好みの草しか食べなくなりましたので、今でも夏は草刈り必須です。 好きな食べ物は乾燥したトウモロコシです。

そして、子ヤギも誕生しました。

毎日、走り回りすくすく成長しています。

ミーアキャット

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立ち上がる姿がとてもかわいいミーアキャットです。 はじめは室内で飼育していましたが、人に慣れすぎて繁殖が上手くいきませんでした。 そのため、繁殖を目指すため外に土を掘れる環境を作りリスタート。 野生の記憶を取り戻し、ついに繁殖に成功しました! 現在はさらに広い環境に移動し、大ファミリーを目指して日々子育てに奮闘しています。 とても愛情深い動物で人の事は大好きでいつも着いてくるのですが、 子供に触ろうとすると怒ります。 ちなみに子供は人間でいうとすでに成人しています。

マイクロミニピッグ

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世界最小クラスのマイクロミニブタです。 放牧に近い生活をしており、自由気ままに生活しています。人間が大好きで自ら体を擦り付けてきて、撫でてあげるとうっとりする表情がかわいいです。また、 最近は少し太りすぎたため、トレーニングを頑張っています。 頑張った日は少し多めのご飯をもらい、お腹いっぱいで眠りにつきます。