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犬が興奮すると噛んでくるのはなぜ?理由と辞めさせ方について解説
公開日:2024年9月6日(金) 更新日:2026年10月6日(火) 噛み
この記事の要点
撫でていて噛まれるのは、嫌がっているのではなく、気持ちが上がりすぎているからです。叱っても止まりません。頭の上から手を出さず、ゆっくり、3秒で切り上げる——撫で方を変えるだけでかなり減ります。口が出そうになったら、手を引っ込めずに止めてください。引くと追いかけます。ただし、今まで平気だったのに急に噛むようになったときは、痛みのことがあります。
ワンちゃんが興奮状態の時に手を噛まれた経験がある飼い主さまも多いのではないでしょうか。
また、まだ子供ということもあり許せる程度の”噛み”であるため、そのままにしてしまう方も少なくないかと思います。
しかし、そのままにしてしまうと興奮時以外にも、甘噛みが本気噛みになってしまったり、家具など噛んだらダメなモノを噛んでしまうようになってしまうリスクが高くなり、ワンちゃんとのコミュニケーションが難しくなってしまう可能性も考えられます。
今回は興奮時の噛みについて解説いたします。
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子犬を見る撫でると噛んでくる場合
いちばん多くご相談をいただくのが、これです。撫でている手に噛みついてくる。可愛がっているのに噛まれるので、戸惑われる方が多いところです。
ほとんどは「嫌がっている」のではありません
撫でられて気持ちが上がりすぎているのです。人の子どもがくすぐられて笑いながら暴れるのと同じで、嬉しさと興奮が混ざって、口が出ます。
ですから叱っても止まりません。本人は怒っているわけではないので、叱られた意味が分かりません。
撫で方を変えるだけで、かなり減ります
- 頭の上から手を出さない……上から来る手は、それだけで気持ちが上がります。あごの下、胸のあたりから
- 速く撫でない……速い手つきは遊びの合図です。ゆっくり、長く、同じ方向に
- わしゃわしゃしない……毛を逆立てるような撫で方はいちばん上がります
- 短く切り上げる……3秒撫でて、手を止める。それを繰り返します
- 落ち着いているときに撫でる……遊んだ直後や帰宅直後は避けます
口が出そうになったら、手を止めて動かないでください。引っ込めると追いかけます。手が動かなくなると、遊びが終わったと分かって口を離します。
離したら、そこでもう一度ゆっくり撫でる。「落ち着いていると撫でてもらえる」を積み重ねてください。
ただし、次のときは撫で方の話ではありません
- 今まで平気だったのに、急に噛むようになった
- 特定の場所(耳・腰・足先・お腹)を触ったときだけ
- 撫でる前から体が固まる、うなる
- 噛んだあと、逃げて距離を取る
これらは痛みのことがあります。触られて唸る場合は、触ろうとすると唸る理由をご覧ください。気になるところがあれば、先に動物病院で診てもらってください。
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興奮してしまう原因
まず初めに、興奮してしまうキッカケについて解説します。
興奮の抑え方を含む原因について下記にまとめましたので、ワンちゃんに当てはまるものがありましたら是非参考にして頂き改善にお役立てください。
興奮を煽るスキンシップ
ワンちゃんと触れ合う際に過剰なスキンシップをしてしまうと、喜びの余り興奮してしまい噛んでしまうことがあります。
本気噛みではないものの甘噛みが習慣化してしまう恐れがあるため、注意が必要です。
また、ワンちゃんが興奮してテンションが高いときに飼い主さんが慌ててしまうと、ワンちゃんも遊んでくれていると思い、よりヒートアップしてしまいます。そういった場合は、飼い主さまが、落ち着いてワンちゃんの興奮を抑制させましょう。
放任
クレートやケージから出して放置することは、ワンちゃんに興奮してもいいよと言っているようなものです。
クレートやケージ内で興奮している状態で扉を解放してしまえば、そのままの勢いで飼い主さまの元へ駆け寄ってくることでしょう。
「興奮している状態では出さない」を徹底し、感情のコントロールをワンちゃんに学習させることで改善できるので、家族内でのルールを設けることをオススメします。
かまってほしい
「かまってほしい」という気持ちが、噛む形で出ることがあります。これは愛情が足りないという意味ではありません。噛んだときだけ人が反応する——それが続くと、噛めば相手をしてもらえると覚えます。
「もっと構って」「ここにいるよ」といったアピールで噛んでしまうケースです。
直し方は「かまう量を増やす」ではありません。噛んでいないときに、こちらから声をかけて撫でる——これを増やしてください。静かにしているときに良いことが起きるようになると、噛む必要が無くなります。
社会化不足
社会科不足が原因で何にでも興奮する子もいます。
その理由としては、考えられる要因の中で一つ例に挙げると、
【モノ・コトに対し上手に処理できない】
ということです。
おもちゃの正しい遊び方を分からなかったり、飼い主さまへの甘え方が分からなかったり、褒めてくれる喜びや触ってくれる嬉しさに対し、どういう行動をとればいいのか分からず感情的に動いてしまい噛んでしまうことがあるので継続して正しい方法を教えてあげましょう。
急に噛むようになったときは
「昨日まではこんなことなかったのに」——この場合は、しつけの話ではないことがよくあります。
まず体を確かめてください
- 耳……においがする、かゆがる、頭を振る。外耳炎は触られるのを嫌がります
- 口の中……よだれが増えた、片方でだけ噛む、硬いものを避ける
- 腰・足……階段やソファを避ける、抱き上げると鳴く
- 皮膚……赤い、かいている、同じところをなめる
- 目……見えにくいと、急に触られて驚いて噛むことがあります
体に問題が無ければ、環境の変化を振り返ってください。
- 引っ越し、模様替え、家族が増えた
- 散歩の時間が減った……これがいちばん多いです
- 留守番が長くなった
- 歯の生え変わり……生後4〜7か月ごろ。むずがゆくて噛みたくなります
どれも思い当たらないのに続くなら、動物病院へご相談ください。痛みは、本人が隠します。
家族の中でも噛む人と噛まない人がいるのはなぜ?
甘噛みをされづらい人は、ワンちゃんと接触が少ない方、また、ワンちゃんに普段の接し方からあまり興奮させない方は、甘噛みされづらいです。
一方で、甘噛みされやすい人は、ワンちゃんとの関わりが多い方です。
信頼されてる人、遊んでくれる人には愛情を感じているので、ワンちゃんが安心できる存在となり結果、甘噛みされやすくなります。また、何をしても叱られない人に対し、何をしてもいい人と思って甘噛みをしてしまうのでダメなことはダメとはっきりと教えてあげましょう。
噛むのをやめさせる方法
「噛むのが好き」は止められません
まず前提として、犬にとって噛むことは、食べることや歩くことと同じくらい自然な行動です。やめさせる対象ではありません。
やることは「噛むな」ではなく「これを噛んで」です。向ける先が無いと、手や家具に向かいます。
向ける先の作り方
- 硬さの違うものを3つ以上……好みがあります。1種類だと飽きます
- 出しっぱなしにしない……いつでもあるものは特別ではなくなります。遊ぶときだけ出す
- 冷やしたタオルを固く絞って凍らせる……歯の生え変わり期に喜びます
- おやつを詰められるもの……噛む時間が長くなり、頭も使います
- 手を噛んだら、すぐ物に持ち替えさせる……叱るより早く伝わります
噛んでいい物で遊んでいるときに、必ずほめてください。叱るのは「やめさせる」だけですが、ほめるのは「代わりを教える」ことになります。
選ぶときは、丸ごと飲み込めない大きさとちぎれて欠片にならないものを。ボロボロになったら早めに替えてください。
まずは、噛んでいいものといけないものをしっかりと教えてあげましょう。
噛んでいいものは、例えばおもちゃです。おもちゃを口に近づけて噛んだら褒めてあげてください。成功体験(褒めてもらえた)を繰り返すことでワンちゃんは噛んで良いもの悪いものの区別を学習するため、噛むのをやめさせるにはオススメです。
しかし、ここでの注意ポイントは2つあります。
まず、一つ目は【与えっぱなしにしない】
おもちゃを与えっぱなしにしてしまうと、おもちゃに関心がなくなる可能性や噛み続けることによるおもちゃの誤飲、歯や歯茎へのダメージのリスクが高くなってしまうため、与える時間を決め、遊ぶ時間にもメリハリを持たせましょう。
二つ目は【ダメなことはダメと叱る】
噛んだら褒めることの重要性は上記でご説明した通りとなりますが、おもちゃ以外を噛んだり、ご家族に対し甘噛みでもしっかりと叱り、良い悪いの判別を学習させてください。
人は叱ることは簡単ですが褒めることは難しいと言われているように、学習させるのは一筋縄ではいかないこともあるでしょう。
しかし、【良いことは褒める、悪いことは叱る】をご家庭内でのルールをしっかりと守ることが出来れば改善されるので、これら二つのポイントを忘れずにしてください。
成犬になっても噛むとき
子犬の甘噛みは成長とともに減りますが、1歳を過ぎても続く場合は、そのままでは減りません。「そのうち直る」で通り過ぎた結果、習慣になっています。
子犬のときと、やることが変わります
- 力が違う……同じ甘噛みでも、成犬の顎は怪我をさせます。お子さまやご高齢の方がいるご家庭では、先に距離を取ってください
- 叱っても伝わりにくい……何年も通用してきた方法なので、止めても一度では変わりません
- 時間がかかる……子犬なら数週間、成犬なら数か月かかると考えてください
やることは、変わりません
噛んだら、その場で遊びを終わりにする。これを、家族全員が、毎回やります。
成犬で難しいのは、「たまに許してしまう」ことです。たまに通じるほうが、毎回通じるより強く残ります。1人でも例外を作ると、何か月やっても変わりません。
それと並行して、噛んでいい物を必ず用意してください。噛みたい気持ちを止めることはできないので、向ける先を作ります(次の章)。
うなってから噛む、噛んだあと動かない——こうした場合は、興奮ではなく警告です。やり方が変わるので、触ろうとすると唸る理由をご覧ください。
噛み癖を治す場合の飼い主のNG行動とは
興奮してしまう原因や辞めさせ方については上記で述べましたので、最後に注意するポイントをご紹介します。
甘噛みを許してる
「まだ小さいから」や「今は生え変わりの時期だから」と許容してしまっていると”噛む”という行動をokと教えてしまっていることと一緒になってしまいます。
お家に迎えたときから噛むという行動はどんな理由であれNGと教えていきましょう。
「痛い」が遊んでると勘違いしている可能性
無意識のうちに、飼い主さまの反応が実は勘違いをさせている場合があります。
ワンちゃんに甘噛みをされて思わず「痛い」と反応してしまいがちですが、ワンちゃんにとっては、「反応してくれた」「喜んでる」「楽しい」と捉えてしまい、甘噛みを【遊び】だと認識してしまっている可能性があります。
「痛い」と言ったら遊びを辞めて別の部屋に移動したり、サークルやクレートに一旦戻すなどといった【噛む=遊んでもらえない】という学習をさせましょう。
合わせて読みたい参考記事↓
犬の叱り方|その場で短く1語。あとからは伝わりません【2026】
夕方や夜になると、急に走り回って噛む
「夕方になると人が変わったように暴れる」——これもよく検索されています。異常ではありません。多くの犬にあります。
一日たまったものが、決まった時間に一気に出るものです。走り回る、体をひねる、人に飛びかかって噛む——数分で終わります。
このときの対応
- 追いかけない・声をかけない……相手をすると長引きます
- 危ないものをどける……滑る床、角のある家具、コード
- 収まるまで待つ……たいてい数分です
- 収まってから、静かにほめる
減らしたいなら、その時間より前に、体と頭を使わせてください。
夕方に散歩へ行く、おやつを部屋にまいて探させる——出しきっていれば、たまるものが減ります。ただし、暴れ始めてから運動させても止まりません。先回りが要ります。
寝る直前に激しく遊ばせるのは逆効果です。興奮が残って、かえって落ち着きません。
遊びの中にもトレーニングを取り入れる
ダメなことはきちんと叱り、良いことはしっかりと褒めて自信を付けさせるのは日々の遊びの中にトレーニング要素を取り入れることで行えます。
興奮状態では遊ばない、手などを噛んだら遊ばない、といったメリハリを出すことでワンちゃんは良い悪いを学習することができるため、中途半端な対応はせずご家庭内でのルールを徹底しましょう。
よくある質問
撫でていると噛んできます。嫌がっているのでしょうか?
ほとんどは嫌がっているのではありません。撫でられて気持ちが上がりすぎているのです。頭の上から手を出さず、あごの下や胸のあたりから、ゆっくり、3秒で切り上げてください。速くわしゃわしゃ撫でるのが、いちばん上がります。
撫でているときに口が出たら、どうすればいいですか?
手を引っ込めず、その場で止めてください。引っ込めると追いかけます。手が動かなくなると、遊びが終わったと分かって口を離します。離したら、そこでもう一度ゆっくり撫でて「落ち着いていると撫でてもらえる」を積み重ねてください。
今まで平気だったのに、急に噛むようになりました
しつけの話ではないことがよくあります。耳(外耳炎)/口の中/腰・足/皮膚/目を確かめてください。とくに特定の場所を触ったときだけ噛む、撫でる前から体が固まる場合は痛みのことがあります。体に問題が無ければ、散歩が減っていないかを振り返ってください。それでも続くなら動物病院へ。
成犬になっても噛みます。もう直りませんか?
直りますが、時間がかかります。子犬なら数週間、成犬なら数か月と考えてください。やることは同じで、噛んだらその場で遊びを終わりにする——これを家族全員が毎回やります。難しいのは「たまに許してしまう」ことです。たまに通じるほうが、毎回通じるより強く残ります。1人でも例外を作ると、何か月やっても変わりません。
噛むこと自体をやめさせられますか?
やめさせられませんし、やめさせる必要もありません。犬にとって噛むのは、食べることや歩くことと同じくらい自然な行動です。「噛むな」ではなく「これを噛んで」にしてください。硬さの違うものを3つ以上、出しっぱなしにせず、遊ぶときだけ出します。
夕方になると急に走り回って噛みます
異常ではありません。多くの犬にあります。一日たまったものが決まった時間に一気に出るもので、数分で終わります。追いかけない、声をかけない。相手をすると長引きます。減らしたいならその時間より前に体と頭を使わせてください。暴れ始めてから運動させても止まりません。
「痛い!」と言うと、もっと噛んできます
反応が遊びに見えています。声を出すと「喜んでいる」と受け取られることがあります。声を出さずに遊びをやめて、その場を離れてください。噛む=遊んでもらえなくなる——これがいちばん早く伝わります。
家族の中で、噛まれる人と噛まれない人がいます
関わりの多い人ほど噛まれます。よく遊んでくれる人、反応してくれる人が選ばれます。嫌われているのではなく、その逆です。ただし対応が人によって違うと直りません。「噛まれたらやめて離れる」を、家族で同じにしてください。
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まとめ
撫でていて噛まれるのは、嫌がっているのではなく気持ちが上がりすぎているからです。あごの下からゆっくり、3秒で切り上げる。口が出たら手を止めて動かない。噛むこと自体はやめさせられないので、噛んでいい物を用意して向ける先を作ってください。そして、今まで平気だったのに急に噛むようになったときは、しつけの前に体を確かめてください。成犬でも直りますが、家族全員が毎回同じ対応をすることが条件です。私たちは365日のしつけサポートをご用意しています。困られたら、そのままご連絡ください。
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