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【2026】寒さに強い犬と弱い犬|小型犬は毛と体の大きさで選ぶ
公開日:2026年10月21日(水) 更新日:2026年10月21日(水) 犬種図鑑
この記事の要点
寒さへの強さは、下の毛があるかと体の大きさで決まります。小型犬は下の毛が厚い犬種でも冷えやすく、当犬舎の犬種は、寒さの5段階でいちばん高くても3です。家の中で暮らす前提で、冬の部屋と散歩、毛の長さで選びます。
寒い土地に住んでいるけれど、小型犬は飼える? 寒さに強い犬種はある? 迎える前に気になるこうしたことに、ブリーダーが答えます。
フローエンスは、自分たちの施設で子犬を育てて、ご家族に直接お渡ししているブリーダーです。ブリーダーとして、生まれたときから子犬を毎日見ています。この記事では、寒さへの強さを決めるもの、当犬舎の犬種の寒さと暑さの比べ方、犬種ごとの下の毛、暑さに弱い犬種、寒い土地や冬に迎える前に決めることを、順に並べました。
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ポメラニアンとビションフリーゼの子犬を見る寒さに強い犬は?|下の毛と体の大きさの2つで決まる
寒さへの強さは、体を温める下の毛があるかと、体の大きさで決まります。寒い土地で生まれた毛の厚い大きい犬ほど寒さに強く、小型犬は下の毛が厚くても冷えやすくなります。
長い上の毛の下に、短くてやわらかい毛(下の毛)が生えている毛を、二重の毛(ダブルコート)と呼びます。下の毛は、体の近くに暖かさをためて、寒い時期に体を守ります。下の毛が無く、上の毛だけの毛は、一重の毛と呼びます。
もうひとつは体の大きさです。小さい動物は、体重のわりに体の表面が広いので、体の熱が逃げやすくなります。小さい犬や若い犬ほど、体の熱を早く失います。
寒さに強いのは、雪の多い寒い土地で生まれた、毛の厚い大きい犬です。シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、セント・バーナードなどがそうで、こうした犬種は当犬舎では扱っていません。
では、当犬舎で迎えられる小型犬はどうでしょうか。次の節で、犬種ごとに並べて比べます。
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小型犬に寒さに強い犬種はいる?|当犬舎の犬種を並べて比べる
当犬舎で迎えられる小型犬に、寒さに強いほう(4と5)の犬種はいません。下の毛がたっぷりしたポメラニアンやペキニーズでも、寒さは5段階のまん中の3で、チワワやヨークシャー・テリアは1です。
アメリカの動物病院のグループが、犬種ごとに寒さと暑さへの強さを5段階で付けています。5がいちばん強く、1がいちばん弱い数字です。下の表は、寒さの数字が大きい順(同じなら暑さの数字が大きい順)に並べたものです。「下の毛」の列は、犬種ごとの決まり(大きさや見た目の基準)にある毛の文を、やさしい言葉に直しました。これから「基準」と呼びます。
| 犬種 | 下の毛 | 寒さ | 暑さ | 気をつけること |
|---|---|---|---|---|
| ポメラニアン | 綿のような短く厚い下の毛 | 3 | 3 | 厚い毛でも、体が小さく冷えやすい |
| ビション・フリーゼ | やわらかく密な下の毛が必ずある | 3 | 3 | 厚い毛でも、体が小さく冷えやすい |
| ペキニーズ | 厚くやわらかい下の毛 | 3 | 1 | 寒さは好むが、暑さにとても弱い |
| トイ・プードル | 基準に下の毛の文は無い | 2 | 3 | 厚い毛は寒さを少し防ぐが、体が小さく冷えやすい |
| マルチーズ | 下の毛は無い | 2 | 3 | 下の毛が無く、体も小さい |
| シーズー | ほどほどの下の毛 | 2 | 1 | 鼻が短く、暑い時期に体が熱くなりやすい |
| チワワ(ロング) | 下の毛の量は一頭ずつ違う | 1 | 4 | ロングでも寒さが苦手 |
| チワワ(スムース) | 下の毛の量は一頭ずつ違う | 1 | 4 | 小さい体で熱を早く失う |
| ダックスフンド | ロングは下の毛がある | 1 | 3 | スムースは小さい体と短い毛で熱を早く失う |
| ヨークシャー・テリア | 基準に下の毛の文は無い | 1 | 2 | 寒さは1(説明の文は無い) |
この5段階は、犬種ごとの傾向として付けられた数字で、目の前の1頭を約束するものではありません。どの犬種でも、寒がりかどうかは一頭ずつ違います。ダックスフンドは、毛の3種類と2つの大きさをまとめた1ページに付いた数字です。ミニチュアのロングだけの数字ではありません。

表から分かることは、3つあります。
- ポメラニアン、トイ・プードル、ビション・フリーゼは、「厚い毛が寒さを少しは防ぐが、体が小さいので冷えやすい」と書かれています。下の毛が厚い犬種でも、小型犬は冷えやすいということです。
- マルチーズは、下の毛が無く体も小さいので、寒さが苦手と書かれています。
- チワワは、小さい体で熱を早く失い、ロングでも寒さが苦手と書かれています。ダックスフンドのスムースも、小さい体と短い毛で熱を早く失うと書かれています。
下の毛があるかどうかだけで「寒さに強い」と決めると、小型犬では外れます。厚い下の毛があっても、体が小さいと冷えやすいからです。
ミックス犬は、親の犬種の両方の行を見ます
ミックス犬には基準がありません。毛はどちらの親に似るかで、一頭ずつ違います。子犬ページで親の犬種を確かめて、上の表の両方の行を見てください。ミックスに、表と同じ数字は付いていません。ミックス犬の種類はミックス犬の記事、いま会える子はミックス犬の子犬一覧で見られます。
下の毛は犬種の基準でどう決まっている?|一頭ずつ違う犬種も
ポメラニアンは綿のような厚い下の毛、マルチーズは下の毛が無い、と基準に書かれています。チワワは、下の毛の量が一頭ずつ違う犬種です。
同じ小型犬でも、基準の毛の文は犬種ごとに違います。表の「下の毛」の列を、くわしく見ていきます。
- 下の毛が厚い犬種: ポメラニアンは「短く厚い、綿のような下の毛」、ペキニーズは「厚くやわらかい下の毛」、ビション・フリーゼは「やわらかく密な下の毛が必ずある」と書かれています。シーズーは「ほどほどの下の毛」です。
- 下の毛が無い犬種: マルチーズは、基準に「下の毛は無い」と書かれています。
- 基準に下の毛の文が無い犬種: トイ・プードルは細かく縮れた巻き毛、ヨークシャー・テリアはまっすぐで絹のような毛と書かれていますが、下の毛の言葉はありません。アメリカのケネルクラブは、プードルとマルチーズを一重の毛の犬の例に挙げています。ヨークシャー・テリアは、基準に下の毛の文が無い、というところまでです。
- 下の毛の量が一頭ずつ違う犬種: チワワのスムースは「下の毛があれば、毛は少し長くなる」、ロングは「下の毛は厚すぎないのがよい」と書かれています。
- 毛の種類で違う犬種: ミニチュア・ダックスフンドは、ロングの文に「下の毛がある」とあり、スムースの文には下の毛の言葉がありません。

チワワの下の毛の量は一頭ずつ違いますが、どの子も体が小さいので、寒さには気をつけてください。ロングとスムースの毛の違いは、ロングコートチワワとスムースの記事にあります。
子犬の毛は、大人の毛と違います。たとえばポメラニアンは、子犬のやわらかい毛から大人の毛へ生え替わる時期があります(くわしくはポメラニアンの抜け毛の記事)。子犬の毛を見て、大人になったときの寒さへの強さを決めないでください。
寒さに強い犬は暑さに弱い?|暑さで気をつけたい犬種
下の毛は、寒いときだけでなく暑いときにも体を守ります。暑さに弱いと付けられているのは、鼻の短いペキニーズとシーズーで、5段階の1です。日本の夏を先に考えて選んでください。
下の毛は、暑いときには体の近くに涼しい空気をとどめます。全身を短く刈ると、この守りが無くなって、熱中症になりやすくなります。「下の毛があるから暑さに弱い」とは、言い切れません。毛を刈る話は、毛が長い犬の記事にもあります。
暑さに弱いと付けられているのは、鼻の短い犬です。表の暑さの列で1なのは、ペキニーズとシーズーでした。ペキニーズは「とても体が熱くなりやすく、涼しい場所で過ごすことが大切」、シーズーは「鼻が短いので、暑い時期に体が熱くなりやすい」と書かれています。
迎える前に決めておくのは、夏の部屋の温度、散歩の時間帯、近くの動物病院です。鼻の短い犬のことは、鼻ぺちゃ犬の記事にまとめています。ミックス(チーズー、ペキシーズー、マルズー)は、親のどちらに似るかで鼻の長さが一頭ずつ違います。
表で暑さが4なのは、チワワ(ロングとスムース)だけでした。それでも、夏の部屋の暑さに気をつけるのは、どの犬種でも同じです。
寒い土地で小型犬を迎える前に決めること|家の中と冬の散歩
小型犬は、寒い土地でも家の中で暮らす犬です。迎える前に、冬に家の中を暖かく保てるか、雪の日の散歩をどうするか、毛を伸ばすか短くするかを決めておくと、冬に困りません。
冬の家の中と留守番
子犬と年をとった犬は、どの犬種でも、どの大きさでも、健康な大人の犬より寒さに弱くなります。できるだけ家の中で過ごしてもらいます。家の中で暮らすので、先に、いまの住まいで犬を飼ってよいか(賃貸で犬を飼う記事)を確かめてください。
もうひとつは、留守番のあいだに部屋が冷えないかです。トイレに行けないままの留守番は、成犬でも6〜8時間が上限で、子犬は月齢の数が時間の目安です。仕事で家を空ける時間が長いなら、その時間の部屋の寒さも考えておきます(犬の留守番の記事)。
雪の日と冬の散歩

ダックスフンドのように地面に近い体の犬は、雪や氷でお腹がぬれて、冷えやすくなります。冬の朝晩の散歩は、服を着せるか、日が出ている時間にします。服をいやがる子もいるので、犬が服を嫌がる記事も見ておくと安心です。散歩の回数は、犬の散歩の頻度の記事で確かめられます。
毛を伸ばすか、短くするか
毛が伸び続ける犬(トイ・プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、ビション・フリーゼ、シーズーなど)は、カットの長さで寒さへの守りが変わります。短く刈ったプードルは、長い毛が持つ守りが無くなります。下の毛が無い犬は、暖かさと体を守るために、少なくとも1インチ(約2.5センチ)の毛を残します。
冬にどのくらいの長さで整えるかを、サロンに通う手間とお金と一緒に、迎える前に考えておきます。カット代は抜け毛が少ない犬の記事にあります。
大きさの手がかりは、親犬の体重です
同じ犬種でも、大人になったときの大きさで冷えやすさは変わります。大人の大きさの手がかりは、親犬の体重です。当犬舎の子犬ページには、お父さんとお母さんの犬種と体重を載せています。
冬に子犬を迎えるとき|お迎えの日と最初の数日
体の小さい犬種の幼い子犬は、寒いと低血糖を起こすことがあります。冬に迎えるなら、移動と、最初の数日に家にいられる日を先に決めておくと安心です。
低血糖は、血の中の糖が足りなくなることです。体の小さい犬種の幼い子犬に起こり、食事と食事のあいだに、とくに寒いときに、糖を早く使い切ってしまいます。様子がおかしければ、すぐ動物病院に連絡してください。くわしくは子犬を迎える準備の記事にあります。
子犬は、法律で生後56日を過ぎてからお迎えします(子犬はいつから迎えられるかの記事)。お迎えの日は、ご契約から1か月以内なら問題なく受けます。それより先になる場合や、雪の多い時期や長い移動が心配な場合は、お迎えの日をいつにするか、ご契約のときにご相談ください。迎えた最初の夜は、犬を迎えた初日の記事にあります。
よくある質問
ポメラニアンは寒さに強いですか?
基準では、綿のような厚い下の毛がある犬種です。それでも寒さは5段階のまん中の3で、「厚い毛が寒さを少しは防ぐが、体が小さいので冷えやすい」と書かれています。小型犬なので家の中で暮らす前提で、冬の朝晩の散歩に気をつけてください。くわしくはポメラニアンの記事にあります。
トイ・プードルは寒さに弱いですか?
寒さは5段階の2です。厚い毛は寒さを少しは防ぎますが、体が小さいので冷えやすいと書かれています。毛が伸び続ける犬なので、短く刈ると寒さへの守りが減ります。冬のカットの長さは、迎える前に考えておくと安心です。くわしくはトイ・プードルの記事にあります。
チワワは寒さに弱いですか?
寒さが苦手な犬種です。5段階の1で、小さい体で熱を早く失い、ロングでも寒さが苦手と書かれています。下の毛の量は一頭ずつ違いますが、どの子も体が小さいので、冬の部屋と散歩の時間に気をつけてください。くわしくはチワワの性格と特徴の記事にあります。
暑さにも寒さにも強い小型犬はいますか?
当犬舎の犬種で、寒さも暑さも4以上の犬種はありません。寒さが3のポメラニアンとビション・フリーゼも、暑さは3です。どちらの犬種も、家の中で暮らし、夏も冬も部屋の温度を保てることが前提になります。暑さに気をつけたいのは、鼻の短い犬です。
寒い地域でも小型犬は飼えますか?
飼えます。小型犬は寒い土地でも家の中で暮らす犬なので、犬種の寒さへの強さより、冬の家の中、留守番、雪の日の散歩を先に決めてください。冬に迎える場合は、お迎えの日をご相談ください。ご契約から1か月以内なら問題なく受けます。
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まとめ
寒さへの強さは、下の毛があるかと体の大きさで決まります。当犬舎の小型犬は、寒さの5段階でいちばん高くても、まん中の3です。家の中で暮らす前提で、冬の部屋、冬の散歩、毛の長さ、お迎えの日を先に決めておきます。暑さは、鼻の短い犬に気をつけてください。
フローエンスはブリーダー直販です。子犬ページには、お父さんとお母さんの犬種と体重を載せています。見学は事前予約制で、各施設で子犬に会って、さわって、抱っこしていただけます。お迎えから60日のうちに生まれつきの病気で亡くなったときは、同じ犬種の子犬をお渡しする保証が、どの子にも付いています。お迎えのあとも、専門トレーナーがサポートします。
出典
- VCA Animal Hospitals 犬種の解説(英語。寒さと暑さの5段階、ポメラニアン、ビション・フリーゼ、ペキニーズ、トイ・プードル、マルチーズ、シーズー、チワワのロングとスムース、ダックスフンド、ヨークシャー・テリアの各ページ)
ポメラニアン、ビション・フリーゼ、ペキニーズ、トイ・プードル、マルチーズ、シーズー、チワワ(ロング)、チワワ(スムース)、ダックスフンド、ヨークシャー・テリア - 国際畜犬連盟 FCI 基準 97番(ジャーマン・スピッツ、ポメラニアンを含む)(綿のような短く厚い下の毛)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 207番(ペキニーズ)(厚くやわらかい下の毛)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 215番(ビション・フリーゼ)(下の毛が必ずあること)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 208番(シー・ズー)(ほどほどの下の毛)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 148番(ダックスフンド)(ロングの毛に下の毛があること、スムースの毛の文)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 218番(チワワ)(スムースとロングの下の毛の書き方)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 65番(マルチーズ)(下の毛が無いこと)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 172番(プードル)(巻き毛の文)
- 国際畜犬連盟 FCI 基準 86番(ヨークシャー・テリア)(まっすぐで絹のような毛)
- アメリカンケネルクラブ「二重の毛の犬とは」(英語、2026年10月6日更新)(下の毛は寒い時期に体の近くに暖かさをため、暑い時期には涼しい空気をとどめること)
- アメリカンケネルクラブ「夏に犬の毛を刈ってもいい?」(英語、2026年3月27日更新)(全身を刈ると熱中症になりやすいこと、少なくとも1インチの毛を残すこと、プードルとマルチーズは一重の毛の例であること)
- アメリカンケネルクラブ「犬に冬のコートは要る?」(英語、2025年11月14日更新)(子犬と年をとった犬は寒さに弱いこと、短く刈ったプードルと地面に近い犬は冷えやすいこと、シベリアン・ハスキーなど毛の厚い大きい犬は寒さから守られること)
- アメリカンケネルクラブ「冬に犬を暖かく安全に過ごさせるには」(英語、2026年1月14日更新)(毛の厚い北の犬種は寒さに強いこと、子犬と年をとった犬はできるだけ家の中で過ごすこと)
- アメリカンケネルクラブ「犬の低血糖」(英語、2024年11月19日)(体の小さい犬種の幼い子犬に起こること、寒いと糖を使い切ること)
- アメリカンケネルクラブ「子犬はどのくらい留守番できる?」(英語、2025年10月29日更新)(生後3か月からは月齢の数の時間が目安で、大人の犬でも6〜8時間を大きく超えないこと)
- 動物の愛護及び管理に関する法律 第22条の5(e-Gov 法令検索)(子犬を生ませて売る業者は、生まれて56日を過ぎるまで、売るための引き渡しをしないこと)
- Kleftouri ほか「家庭の動物の低体温(体が冷えすぎること)」(ギリシャの小動物の獣医の学術誌、英語、2017年)(小さい動物は体重のわりに体の表面が広いこと)
- テキサス A&M 大学 獣医学部「雪の中を走るとき|低体温のサイン」(英語、2012年12月13日)(小さく若い犬ほど体の熱を早く失うこと)
※室内の場面の絵(2枚)はイメージです。ほかの子犬の写真は、当犬舎が子犬ページに載せた写真です。
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