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犬の「待て」の教え方|何秒で合格?「よし」の解除とできない原因
公開日:2024年11月5日(火) 更新日:2026年10月6日(火) しつけトレーニング
この記事の要点
「待て」は、時間→気を散らすもの→距離の順に1つずつ上げて教えます。終わりは飼い主さまが「よし」で告げ、ご褒美は待っている最中に渡し、必ず犬のところへ戻ってから解除します。暮らしで要る待ては数秒から30秒で、ごはんの待ては数秒で十分です。動いても叱らず、1つ前の段階へ戻ります。
「待てと言っても、おやつを見せた瞬間に動いてしまう」「家では待てるのに、玄関では飛び出す」「待てが何秒できれば合格なのか分からない」。「待て」についてのご相談は、おすわりを覚えたあとの、次の一歩でつまずいた時期に集中します。
先に結論を書きます。「待て」は、時間→気を散らすもの→距離の順に、1つずつしか上げないのがコツです。そして、待ての終わりは必ず飼い主さまが「よし」で告げ、ご褒美は「待っている最中」に渡します。この2つを守れば、待てはたいてい入ります。この記事では、「待て」に2種類あること、教える前に決めておくこと、手順、ごはん・玄関・横断歩道・車での使い方、できないときの原因別の直し方を、獣医行動学と公的な資料にそって書きます。
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子犬を見る「待て」は2種類あります|その場で待つ「ステイ」と、ちょっと待つ「ウェイト」
日本語の「待て」は、実は2つの違う合図をひとつの言葉で呼んでいます。英語ではこれが分かれていて、「ステイ(Stay)」=解除されるまでその姿勢のまま動かない、「ウェイト(Wait)」=ちょっと待って(その間の姿勢は問わない)という違いです(アメリカンケネルクラブ・AKCの解説)。ステイは「座って(伏せて)そのまま」で、飼い主さまが戻って「よし」と言うまで続きます。ウェイトは玄関や車のドアで「今は通らないで」と止める合図で、座っていても立っていてもよく、通してもらえるとは限りません。
この2つは、別の言葉で教えたほうがよいです。理由は、ステイは「終わったら必ず解除される」約束で成り立っていて、ウェイトは「解除されないこともある」からです。同じ「待て」で両方をやると、犬は「待てと言われたけれど、いつ動いていいのか」が分からなくなります。この記事では、その場で待つほうを「待て」、ドアで止まるほうを「ちょっと待て」のように、言葉を分けて書きます(言葉は何でもかまいません。ご家族で1つずつ決めてください)。
「待ては必要ですか」という検索でここへ来られる方もいます。必要です。環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」は、犬の飼い主に「特に所有者等の制止に従うよう訓練に努めること」を求めています。待ては、その「制止に従う」の形そのものです。ドアから飛び出す犬は、逃げ出したり車にひかれたりする危険があります。待ては芸ではなく、安全の技術です。
- 玄関・車のドア……開いた瞬間に飛び出さない。逃走と事故を防ぐ、いちばん大きな用途です
- 横断歩道・信号……縁石で止まって待てれば、車道に出ません
- ごはん・おやつ……器を置く間、飛びつかない。数秒で十分です
- お手入れ・診察……ブラッシングや爪切り、診察台の上で、じっとしていられます
- 来客・宅配……ドアを開けるあいだ、決めた場所で待っていられます
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教える前に決めておく3つ|姿勢・「できた」の合図・解除の言葉
手順に入る前に、ご家族で3つだけ決めておいてください。とくに3つ目の「解除の言葉」が決まっていないご家庭がとても多く、待てが入らない原因のほとんどがここにあります。
姿勢|おすわりか、ふせか
「伏せと待て、教える順序は?」という検索が多いので先に答えます。待ては、おすわりかふせが入ってからです。「おすわりかふせをさせてから」始めます。どちらでもかまいませんが、長く待たせたい場面(来客・診察)は、ふせのほうが犬に楽です。おすわりは体を起こしている姿勢なので、長い待ては疲れます。最初はおすわりで数秒から始め、時間を延ばす段階でふせに切り替える、という進め方がいちばん自然です。おすわり・ふせそのものの教え方は、コマンド一覧と教える順番の記事に書いています。
「できた」の合図|「いいこ」でも、クリッカーでも
待ては「何もしていない状態」をほめる練習なので、「今のが正解」と知らせる合図(マーカー)が要ります。クリッカーでも、「イエス」「グッド」のような短い言葉でもよく、条件はふだんの会話で使わない、はっきり区別できる音であることです。使い始める前に、合図を出してすぐおやつ、を10〜20回繰り返して、「その音のあとにおやつが来る」を作っておきます。
解除の言葉|「よし」が無い待ては、犬が自分で終わらせます
ここがいちばん大事です。待ての終わりは、犬ではなく飼い主さまが告げます。待てを教える最初の一歩は「解除の言葉を教えること」です。解除の言葉が無いと、犬は「いつ動いていいか」を自分で判断するしかなく、「そろそろいいかな」で動く犬になります。それは待てができていないのではなく、終わりを教えていないだけです。
言葉は「よし」「オッケー」「フリー」など何でもよいのですが、英語の「オッケー」はふだんの会話でよく使う言葉なので、うっかり犬を解除してしまわないよう注意してください。日本語なら「よし」も日常でよく口にする言葉です。家族の会話で出てこない言葉(「フリー」「おしまい」など)のほうが事故が少ないです。ご家族で1つに決めて、全員が同じ言葉を使ってください。
教え方の手順|時間→気を散らすもの→距離の順に、1つずつ上げます
待ての難しさは「3つのD」=時間(Duration)・距離(Distance)・気を散らすもの(Distraction)に分けられ、1つを上げるときは、他の2つを下げます。2分待てる犬でも、気を散らすものを足すときは数秒に戻す。距離を足すときは、時間も気を散らすものも最小にする。「待てができない」ご家庭のほとんどは、この3つを同時に上げています。
順番は、時間→気を散らすもの→距離です。距離を最後にするのは、飼い主さまが離れること自体が犬にとって大きな「気を散らすもの」だからです。お迎えの日から始められ、成犬でも順番は同じです。1回の練習は2〜3分で、うまくいったところで終えます。
| 段階 | やること | 次へ進む目安 |
|---|---|---|
| 1. 解除を教える | おすわり(ふせ)→1秒たったら静かにおやつ→すぐ「よし」→立ち上がるよう手をたたく・歩き出す→動いたらほめる | 「よし」を聞いてから動くようになる |
| 2. 時間を足す | おすわり→手のひらを前に出す「止まれ」の形+「待て」→1〜2秒→おやつ→「よし」→ほめる。数秒ずつ延ばす | 10秒。ここから、待っている最中に何度かおやつを渡し、そのたびに「待て」と手の合図を繰り返す |
| 3. 気を散らすものを足す | 時間が30秒できてから。時間は数秒に戻す。手をたたく→少し動く→物を落とす→ボールを転がす、と小さいものから | 気を散らすものがある中で30秒 |
| 4. 距離を足す | 時間も気を散らすものも最小にして、1歩下がる→すぐ戻る→おやつ→「よし」。2歩、3歩、部屋の端まで | 部屋の端まで離れて戻れる |
| 5. 組み合わせる | 3つを少しずつ同時に。部屋を出る、玄関、外へ。場所が変わるたびに数段階戻す | 暮らしの場面(次の章)で使える |
段階2で守ってほしいことが1つあります。ご褒美は「よし」のあとではなく、待っている最中に渡すことです。待ては犬にとって退屈な行動です。解除のときにご褒美を出すと、犬にとって「解除」のほうが「待つこと」より価値が高くなり、自分で解除したがる犬になります。おやつは待っている犬の口元へ静かに持っていき、クリッカーを使うなら鳴らすのも待っている最中です。「よし」で動いたときは、声でほめるだけにします。
段階4で守ってほしいことも1つ。必ず犬のところへ戻ってから「よし」を言うことです。離れた場所から「よし」と言って犬を呼ぶと、待ての練習が呼び戻しの練習に変わってしまいますし、「一定の距離まで離れたら来ていい」という合図になってしまいます。戻る、おやつ、それから「よし」。この順番です。
離れるときは、手のひらを前に出した「止まれ」の形を残したまま下がってください。犬は言葉より手の合図をよく見ています。手の合図と言葉の合図の両方に慣れた犬に、手だけ・言葉だけで指示を出した研究では、手の合図のほうが有意によく従い、手と言葉が食い違うと全体として手のほうに従いました(ダニエッロら、2016年)。同じ研究で例外だったのは、飼い主が離れながら言葉で「おいで」・手で「まて」を出したときで、犬は飼い主についていきました。飼い主さまが背を向けて離れる動きそのものが「ついて来て」に見える、ということです。下がるときは犬のほうを向いたまま、手の合図を出したまま、ゆっくり。
場所を変えるたびに段階を戻すのにも、理由があります。「おすわり」「おいで」を訓練した犬に、合図を出す人が2.5メートルほど離れて半分隠れた状態で合図を出すと、成績が下がった研究があります(福澤ら、2005年)。犬は合図を「言葉」だけで聞いておらず、飼い主さまの姿勢・目・距離・見え方をまとめて1つの合図として覚えています。家の中で座って出した「待て」と、玄関で立って出した「待て」は、犬には別の合図です。だから場所が変わるたびに、時間を数秒に戻してやり直します。
何秒待てれば合格ですか
「待て 時間」で調べて来られる方が多いので、はっきり書きます。暮らしで必要な待ては、ほとんどが数秒から30秒です。ごはんの器を置く、玄関のドアを開けて荷物を入れる、横断歩道で信号を待つ、どれも1分はかかりません。気を散らすものと距離を足すのは時間が30秒できてからで、30秒が一つの区切りです。何分も待たせる練習は、暮らしで使う待てとは別のもの(競技や見せるための待て)で、犬にとって退屈なだけです。長さを競わず、「30秒を、いろいろな場所で、気を散らすものがあっても」を目標にしてください。
ごはん・玄関・横断歩道・車|暮らしで使う「待て」の形
家の中で30秒の待てができたら、暮らしの場面に移します。場面ごとに「どちらの待てか」「どこまで求めるか」が違うので、表にします。
| 場面 | どちらの待てか | やること | 求めるのはここまで |
|---|---|---|---|
| ごはん | その場で待つ「待て」 | おすわり→器を床に置く→数秒→「よし」。器を置く間だけ待てれば十分 | 数秒。何十秒も目の前の食べ物を我慢させる練習に、暮らしでの意味はありません |
| 玄関・室内のドア | ちょっと待つ「ちょっと待て」 | ドアを少し開ける→犬が近づいたら閉める→止まった瞬間にほめておやつ→開ける幅を広げる→全開で動かなくなってから言葉を付ける | 開いたドアの前で止まる。通すときは「よし」、通さないときは戻っておやつ |
| 横断歩道・信号 | ちょっと待つ「ちょっと待て」 | 縁石の手前で止まる→座らせなくてよい→信号が変わるまで→「よし」で渡る。リードは短く持つ | 縁石で足を止める。毎回同じ場所で止まるうちに、合図なしでも止まるようになる |
| 車の乗り降り | ちょっと待つ「ちょっと待て」 | ドアを開ける前に合図→リードを付けてから「よし」で降ろす。乗るときも同じ | ドアが開いても飛び降りない。駐車場は必ずリードを付けてから |
| 来客・宅配 | その場で待つ「待て」 | 決めた場所(マット・クレート)でふせ→ドアを開ける→戻っておやつ→「よし」 | ドアを開けている間。吠える子は先に吠えの練習を |
玄関とドアの「ちょっと待て」は、この手順のままです。ポイントは、合図を教える前に「ドアが開いても通れない」を体で分からせること。ドアを少し開けて、犬が近づいたら閉める。これを繰り返すと、犬は止まる・目をそらす・下がる・座る、のどれかで「通れない」と分かった様子を見せます。その瞬間にほめておやつ。言葉の「ちょっと待て」と、鼻先で手のひらを振る手の合図を付けるのは、ドアを全開にしても動かなくなってからです。最初は室内のドアで(出てしまっても危なくないので)、慣れてから玄関、クレート、車へ広げます。外へ出るドアでは、練習中も必ずリードを付けておいてください。
通していいときは「よし」と言ってドアを通します。これは「生活そのものがご褒美」で、通ったあとに遊ぶ・おもちゃを投げるなど特別にするのがおすすめです。「待つと、いいことが起きる」を毎回作っておくと、飛び出しは減ります。合図を無視して通ってしまったら、叱らずに元の側へ連れ戻して、合図をやり直します。
ごはんの待てについて、ひとつ正直に書いておきます。目の前の食べ物を長く我慢させることに、しつけとしての効果があるという研究は、こちらでは確かめられていません。ごはんの待ては「器を置く間、飛びつかない」ためのもので、数秒で十分です。長く待たせるほど、犬は器を見つめてよだれを垂らし、「よし」で猛烈に食べます。食べ物の前で緊張させることは、待てにも食事にも良いことがありません。
待てができないときの直し方|原因は5つに分かれます
「待てができない」は1つの症状ではありません。犬がどう動くかで原因が分かれ、直し方も違います。当てはまる行を探してください。
| 犬の様子 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 「待て」と言った直後に立ち上がる。おやつを見ると動く | 解除を教えていない。「待て」=「もうすぐおやつ」になっている | 段階1へ戻る。「よし」を聞いてから動く練習を、おやつ1秒→「よし」で繰り返す |
| 数秒は待つが、飼い主が動くと動く | 時間と距離を同時に上げている。飼い主の動きが「ついて来て」に見えている | 時間だけを30秒まで作る。距離は、手の合図を残したまま犬のほうを向いて1歩から |
| 家ではできるのに、外や玄関ではできない | 場所が変わって、犬には別の合図になっている(福澤ら、2005年) | 新しい場所では時間を数秒に戻す。気を散らすものを1つずつ足す。外はリードを付けて |
| 「よし」の前に、飼い主の顔を見て動く。戻ってくると立ち上がる | 戻ることが「終わり」の合図になっている。遠くから「よし」と言っていた | 戻る→おやつ→もう一度「待て」→また戻る、を混ぜる。「戻る=終わり」を壊す |
| そわそわして座っていられない。あくび、鼻をなめる | 疲れている、興奮している、姿勢がつらい(おすわりで長く待たせている) | ふせに切り替える。散歩や遊びのあとの落ち着いた時間に練習する。1回を短く |
どの行でも共通するのは、犬が途中で動いたら、叱らずに1つ前の段階へ戻ることです。「罰しない。たいてい飼い主が犬を誘ってしまったか、要求が多すぎた」と考えてください。合図を出し直して、数段階戻って、できたところで終える。それだけで直ります。
やってはいけないことと、いつから始めるか
- 動いたら叱る・押さえつける・リードで引き戻す……米国獣医行動学会(AVSAB)は2021年に、力や不快に頼る方法はしつけに使うべきではなく、罰を使った方法は不安や回避と関連が見られ、覚える力そのものを落とす、という見解を出しています。押さえられて待った犬は、押さえられないと待ちません
- 「待て、待て、待て」と連呼する……言葉は1回。待っている最中に繰り返すのは、おやつを渡すときの「まだ続くよ」の意味だけです
- 「よし」でご褒美を出す……解除がご褒美になると、犬は自分で解除したがります。おやつは待っている最中に
- 遠くから「よし」と言って呼ぶ……戻ってから解除。呼ぶなら、それは呼び戻しの練習です
- 時間・距離・気を散らすものを同時に上げる……1つ上げたら、他の2つは下げます
- ごはんの前で何十秒も待たせる……器を置く数秒で十分。長く待たせるほど、食べ方が荒くなります
- 玄関で、リードなしで練習する……失敗が事故になります。外へ出るドアでは必ずリードを
「子犬の待ては、いつから」もよく聞かれます。おすわりが入った日から始められます。最初の段階は「1秒待ったらおやつ、すぐよし」なので、月齢に関係なく家の中でできます。子犬は集中が続かないので、1回1〜2分、1日に何度か。生後8か月前後で急にできなくなることがありますが、飼い主にだけ従いにくくなる時期があると分かっているので、叱らずに簡単な段階へ戻ってください。詳しくは犬の反抗期の記事に書いています。
かかる期間は犬によって違い、「何週間で」という目安は置きません。見るのは「今週、何秒・どこまで・何がある中で待てたか」です。うまくいかない週が続いたら、ひとりで抱え込まずにドッグトレーナーへご相談ください。フローエンスでは、お迎えのあとも、しつけのご相談を365日お受けしています。「どの姿勢で、何秒、どこで、解除は何と言っているか」を話すだけで、どの段階が抜けているかが見えることが多いです。待てのあとに教える呼び戻しは、呼び戻しの教え方の記事に分けています。
よくある質問
犬に「待て」を教えるのはいつからですか?
おすわりが入った日から始められます。最初の段階は「おすわりして1秒たったらおやつ、すぐ『よし』」なので、月齢に関係なく家の中でできます。子犬は集中が続かないので1回1〜2分、1日に何度か。成犬から始める場合も順番は同じです。生後8か月前後で急にできなくなることがありますが、飼い主にだけ従いにくくなる時期があると分かっているので、叱らずに簡単な段階へ戻ってください。
「待て」と「伏せ」は、どちらを先に教えますか?
待ては、おすわりかふせが入ってからです。「おすわりかふせをさせてから」始めます。どちらでもかまいませんが、おすわりは体を起こしている姿勢なので長い待てには疲れます。最初はおすわりで数秒から始め、時間を延ばす段階や、来客・診察のように長く待たせたい場面ではふせに切り替えるのが自然です。
「待て」は何秒できれば合格ですか?
暮らしで必要な待ては、ほとんどが数秒から30秒です。ごはんの器を置く、玄関で荷物を入れる、横断歩道で信号を待つ、どれも1分はかかりません。気を散らすものと距離を足すのは時間が30秒できてからで、30秒が一つの区切りです。何分も待たせる練習は暮らしで使う待てとは別のもので、犬にとっては退屈なだけです。長さを競わず、「30秒を、いろいろな場所で、気を散らすものがあっても」を目標にしてください。
「待て」と言っても、おやつを見せるとすぐ動いてしまいます。
解除の言葉を教えていないか、「よし」のときにご褒美を出しているのが原因です。待てを教える最初の一歩は解除の言葉(よし・フリーなど)を教えることで、ご褒美は待っている最中に渡し、解除のときには出しません。解除のほうがご褒美になると、犬は自分で解除したがります。おすわり→1秒→おやつを口元へ→「よし」→動いたら声でほめる、を繰り返して、「よし」を聞いてから動くことを先に作ってください。
「待て」の解除の言葉は何がいいですか?「よし」でいいですか?
何でもかまいませんが、ご家族で1つに決めて、全員が同じ言葉を使うことが条件です。英語の「オッケー」はふだんの会話でよく使う言葉なので、うっかり犬を解除してしまわないよう注意してください。日本語の「よし」も日常でよく口にする言葉なので、家族の会話に出てこない言葉(「フリー」「おしまい」など)のほうが事故が少ないです。解除の言葉は、待て以外の合図の終わりにも同じものを使います。
ごはんの前の「待て」は、どのくらい待たせればいいですか?
器を置く間の数秒で十分です。ごはんの待ては「器を置くときに飛びつかない」ためのもので、目の前の食べ物を長く我慢させることにしつけとしての効果があるという研究は、こちらでは確かめられていません。長く待たせるほど犬は器を見つめてよだれを垂らし、「よし」で猛烈に食べるようになります。おすわり→器を置く→数秒→「よし」で、食事の前を緊張の時間にしないでください。
犬の「待て」は英語で何と言いますか?
「ステイ(Stay)」と「ウェイト(Wait)」の2つがあり、意味が違います。ステイは「解除されるまでその姿勢のまま動かない」、ウェイトは「ちょっと待って(その間の姿勢は問わない)」で、玄関や車のドアで止めるのはウェイトです。日本語の「待て」は両方に使われていますが、ステイは必ず解除される約束、ウェイトは解除されないこともある合図なので、別の言葉で教えたほうが犬に分かりやすくなります。
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まとめ
「待て」には、その場で待つ「ステイ」と、ちょっと待つ「ウェイト」の2種類があり、別の言葉で教えます。教える前に、姿勢(おすわりかふせ)・「できた」の合図・解除の言葉の3つを決めます。手順は、解除を教える→時間を数秒ずつ延ばす→30秒できてから気を散らすものを足す→最後に距離、の順で、1つ上げたら他の2つは下げます。ご褒美は待っている最中に渡し、必ず犬のところへ戻ってから「よし」。暮らしで要る待ては数秒から30秒で、ごはんの待ては器を置く数秒で十分です。玄関・車のドアの「ちょっと待て」は、ドアを少し開けて近づいたら閉める、から始め、外へ出るドアではリードを付けて練習します。できないときは犬の様子で原因を分け、叱らずに1つ前の段階へ戻ります。
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