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犬の反抗期は生後8か月ごろ|飼い主にだけ従わない理由【2026】
公開日:2024年11月18日(月) 更新日:2026年10月6日(火) 犬の育て方
この記事の要点
研究では、生後8か月ごろに飼い主の指示へ従いにくくなる時期があると報告されています。ただし知らない人に対してはむしろよく従うようになっており、しつけが崩れたわけではありません。この時期に叱りを強くすると長引きます。基準を変えずに待つのがいちばん早く済みます。
ワンちゃんが反抗することは、多くの飼い主さまが直面する問題です。この記事では、ワンちゃんが反抗する理由や、その対処法についてわかりやすく説明します。愛犬の反抗を理解して、信頼関係を深めていきましょう。
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子犬を見る犬の反抗期って何?ワンちゃんが反抗するタイミング
ワンちゃんが反抗するのは、特に「反抗期」と呼ばれる時期によく見られます。研究で確かめられているのは、生後8か月ごろに飼い主の指示へ従いにくくなる時期がある、というところまでです。この時期は、ワンちゃんが成長して自立心を持ち始める時期です。
反抗期になると、飼い主さまの指示に従わなかったり、普段とは違う行動を取ることがあります。この時期にどう対処するかが、ワンちゃんとの良い関係を作るためにとても大切です。
反抗期はワンちゃんが成長し、自立心を育むための重要な時期ともいえるでしょう。この期間中の行動や飼い主さまの対応が、ワンちゃんの将来の性格や行動に影響を与えます。ワンちゃんが反抗的になった時に、どのようにして信頼を保ちながら向き合うかを考えることが必要です。
反抗期はいつからいつまで?
ワンちゃんの反抗期は、生後6か月頃から始まって、平均して2歳頃まで続きます。
この間、ワンちゃんは自立心が育ち、飼い主さまに対して反抗的になることが多くなります。ただし、反抗期の長さはワンちゃんによって異なります。適切なしつけとケアをすることで、ワンちゃんもだんだんと落ち着いてき、この時期に飼い主さまが冷静で一貫した対応をすることで、ワンちゃんとの絆が深まります。
また、反抗期はワンちゃんが自分の性格を確立し始める大事な時期でもあります。この段階でどう接するかが、ワンちゃんの将来の性格に大きな影響を与えることがあります。この時期に甘やかして全てを許してしまえば、それが正解だと認識してしまいますし、ワンちゃんに対しイラつきなどで感情的な接し方をしてしまえば、心を閉ざしてしまい関係性も悪くなってしまうので注意しましょう。
反抗期に見られる行動とは?ワンちゃんの具体的なサイン
反抗期のワンちゃんは、次のような行動を取ることがあります。
- 飼い主さまの指示を無視する
- 吠える回数が増える
- 物を噛んだりする破壊行動が目立つ
- 散歩中にリードを強く引っ張る
これらの行動がよく見られる場合、ワンちゃんが反抗期に入っている可能性があります。このような行動は、飼い主さまにとってストレスになることもありますが、ワンちゃんの成長の一部です。冷静に対処しながら、しつけを続けましょう。
また、反抗期のワンちゃんは、好奇心も旺盛です。飼い主さまの制止を無視して新しい場所に行こうとしたり、新しいものを噛もうとすることもあります。このような行動が見られた場合には、まず安全な環境を整えることが大切です。
好奇心を満たしつつも、危険な場所に行かないように見守り、噛んでいいおもちゃを与えることで、適切に行動をコントロールしてください。また、しっかりと「待て」や「ダメ」といったコマンドを教えて、飼い主さまの指示に従うことを促すことも効果的です。
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なぜワンちゃんは反抗するの?反抗の理由を理解しよう

ワンちゃんが反抗する理由はいくつかあります。これを理解することで、より良い対処法を見つけることができます。下記でまとめた理由を参考に反抗期を理解しましょう。
1. 自立心の発達
反抗期は、ワンちゃんが自立しようとする自然な成長の一部です。この時期、ワンちゃんは自分の意思を持ち、環境にどう対応するべきかを学んでいます。そのため、飼い主さまの指示に従うのを嫌がることがあります。
これは自己主張を覚える大切なステップです。ワンちゃんが反抗的な行動をするのは、飼い主さまとの関係を再構築し、自分の役割を理解しようとしている証拠でもあります。
自立心の発達に伴い、ワンちゃんは飼い主さまから少し距離を置いて行動したがることが増えることがあります。しかし、これは自然な成長過程であり、無理に従わせるよりも、ワンちゃんが安心できるようにサポートすることが大切です。
2. コミュニケーション不足
ワンちゃんが飼い主さまの指示を理解できないと、反抗的な行動をすることがあります。特に、一貫性のないしつけが原因でワンちゃんが混乱することがあります。飼い主さまがその日の気分で指示を変えたりすると、ワンちゃんは何が正しいのか分からなくなり、不安から反抗的になることがあるため、信頼関係を築くためにも一貫性のある対応を心掛けましょう。
また、飼い主さまとのコミュニケーションが足りないと、ワンちゃんはどう行動すればいいのか分からなくなることがあります。言葉だけでなく、ジェスチャーや表情などで分かりやすく伝えることも大切です。特に視覚的なサインを使って、ワンちゃんに理解させることで、コミュニケーションを深めることができるでしょう。
3. ストレスや不安
環境の変化やストレスも、ワンちゃんの反抗の原因となります。新しい家族が増えたり、引っ越しなど生活環境に大きな変化があると、ワンちゃんは不安を感じやすくなります。このようなストレスが続くと、反抗的な行動を取ることがあるので、ワンちゃんが安心できる環境を整え、生活リズムを守ることが大切です。
ストレスを減らすためには、ワンちゃんが安心できるスペースを用意するなどして、一人時間を持たすことでリラックスできる時間を作ることができ効果的です。また、飼い主さまがそばにいるだけでも、ワンちゃんの不安は軽くなります。優しい言葉や触れ合いでワンちゃんをリラックスさせることも有効的でしょう。
ワンちゃんの反抗を和らげるための対処法
反抗期に直面したワンちゃんに対して、飼い主さまができる対処法を4つご紹介します。
一例ではありますが、参考になることが多いと思いますので是非役立ててください。
1. 一貫したしつけを行う
ワンちゃんには、一貫性のあるしつけがとても大切です。反抗期のワンちゃんは、ルールが分かりにくいと混乱してしまいます。飼い主さまは毎回同じルールを守り、褒めたり注意したりすることで、ワンちゃんは何を期待されているか理解しやすくなります。また、家族全員が同じルールを守ることで、ワンちゃんの混乱を防ぐことができます。
2. 褒めることで良い行動を強化する
反抗的なワンちゃんには、ポジティブな強化が効果的です。良い行動をしたときに褒めたり、ご褒美をあげたりすることで、望ましい行動を促します。罰を与えるよりも、良い行動を褒める方が、ワンちゃんもその行動を繰り返そうとします。ご褒美は、ワンちゃんが特に好きなものであれば、さらに効果的です。
ワンちゃんが良い行動をした直後に褒めることで、その行動が正しいとすぐに理解してもらえます。飼い主さまの声のトーンや笑顔で褒めることも、ワンちゃんにとって「これで飼い主さまが喜んでくれる」と理解するのです。ポジティブな体験を繰り返すことで、ワンちゃんは自然に良い行動を取るようになります。
また、ポジティブな強化には遊びの時間を利用することもおすすめです。ワンちゃんが良い行動をした後に一緒に遊ぶことで、ワンちゃんにとって「良いことをすると楽しいことがある」という経験を強く記憶させることができます。
3. 十分な運動と遊びを取り入れる
ワンちゃんが反抗的になる理由の一つに、エネルギーが余っていることがあります。十分に運動をさせて、エネルギーを発散させることで、落ち着かせることができます。お散歩や遊びの時間を増やして、ワンちゃんがリラックスできるようにしましょう。ボール遊びやかけっこなど、ワンちゃんが楽しめる運動を取り入れると良いでしょう。毎日の運動は、ワンちゃんの健康にとっても良い影響を与えますのでおすすめです。
また、運動の中にもルールを守らせたり、指示に従わせたりすることで、ワンちゃんは飼い主さまとの関係を再確認し、信頼を深めることができます。日々の運動は体力の向上だけでなく、精神的な安定にもつながります。
4. 心の安定をサポートする
ワンちゃんが不安を感じている場合、その不安を和らげることが必要です。リラックスできる環境を作るために、静かな場所にベッドを用意したり、飼い主さまがそばにいて安心させてあげましょう。優しく撫でたり、穏やかな声をかけることで、ワンちゃんは安心します。
また、心の安定をサポートするためには、飼い主さんとのスキンシップを増やすことも大切です。毎日少しの時間でも触れ合うことで、ワンちゃんは安心感を得られます。
研究で分かっていること(生後8か月ごろ)
「反抗期」は昔から言われてきた言葉ですが、犬にも思春期があることを実際に測った研究があります。
93頭の犬を、生後5か月(思春期の前)と生後8か月(思春期)の2回調べたものです(Biology Letters、2020年)。分かったのは次のことでした。
| 調べたこと | 結果 |
|---|---|
| 飼い主の「おすわり」に従うか | 8か月では、5か月のときより従わなくなった |
| 知らない人の「おすわり」に従うか | むしろ8か月のほうが良くなった |
| ひとりになるのが苦手な犬では | 8か月での従いにくさが、より強く出た |
ここがいちばん大事なところです。従わなくなるのは、飼い主さんに対してだけでした。知らない人には、むしろ前よりよく従っています。
つまり、「言うことを聞かなくなった」のは、しつけが崩れたからでも、あなたが下に見られているからでもありません。人間の子どもが、親にだけ反抗して先生の前では良い子でいるのと、同じ形です。
いつまで続きますか
正直に書きます。この研究が調べたのは生後5か月と8か月の2回だけなので、「いつまで」は分かりません。
「2歳ごろまで」と書かれているものを見かけますが、こちらではその裏づけを確かめられませんでした。確かめられたことだけ書くと、生後8か月ごろに、飼い主に対してだけ従いにくくなる時期がある——ここまでです。
ただ、この研究は「一時的に通り過ぎる時期」として報告しています。ずっと続くものとしては扱われていません。
ひとりが苦手な子ほど、強く出ます
同じ研究で、分離に関する行動(ひとりになると落ち着かない、といったしるし)が強い犬ほど、8か月での従いにくさが強く出たと報告されています。
もし思い当たるようなら、この時期に厳しくするより、留守番の練習をやり直すほうが近道かもしれません。
この時期に、叱りを強くしないでください
いちばんやってしまいがちで、いちばん遠回りになるところです。
米国獣医行動学会は2021年の見解で、力・痛み・精神的または身体的な不快に頼る方法は、しつけにも問題行動の治療にも使うべきではないとしています。さらに罰を使うと、新しいことを覚える力が落ちることも挙げられています。
上の研究と合わせると、こうなります。従いにくさは、ひとりが苦手な子ほど強く出る。そこへ厳しくすれば、不安のほうが増えます。強くするほど長引く、という向きの話です。
| やりがちなこと | 代わりに |
|---|---|
| できないので、声を大きくする | 声を小さくする。届かないのではなく、聞いていない時期です |
| できるまで繰り返させる | 1回で終える。できた形だけ残して切り上げる |
| 難しいことを新しく教える | この時期に新しいことを増やさない。できていたことを保つ |
| ほかの犬と比べる | 3か月前のその子と比べる |
| 基準をゆるめる/急に厳しくする | それまでどおりの基準のまま動かさない |
最後の行が要です。この時期に基準を変えると、落ち着いたあとに元へ戻すのが大変になります。変えずに待つのが、結局いちばん早く済みます。
飼い主さんのほうが疲れてしまったとき
「反抗期 疲れた」で調べて、ここに来られた方へ。
あなたのやり方が悪いわけではありません。研究で、この時期に飼い主にだけ従いにくくなることが確かめられています。同じことが、たくさんの家庭で起きています。
- 今できていることを書き出す……できなくなったことばかり目につきます。書くと、保てているものがあると分かります
- 1日1回だけにする……練習を減らしてかまいません。この時期に伸ばそうとしなくて大丈夫です
- できない場面を作らない……呼んでも来ないなら、呼ばずに迎えに行く。失敗の回数を減らします
- 誰かに話す……ひとりで抱えると、犬のほうにも伝わります
それでもつらいときは、専門のトレーナーにご相談ください。しつけの相談というより、暮らしの組み直しの相談として使っていただけます。
反抗期のワンちゃんと向き合う心構え

反抗期のワンちゃんには、焦らずポジティブなコミュニケーションを心がけることが大切です。忍耐強く対応し、良い行動を見逃さずに褒めることで、ワンちゃんとの絆を深めましょう。
反抗的な行動を見せたときに怒ったり罰を与えるのではなく、良い行動を見逃さずに褒めることがとても大切です。また、ワンちゃんのペースに合わせて、無理なくしつけを行いましょう。感情的にならず、冷静に対応することが重要です。
ワンちゃんが反抗期にある間、飼い主さま自身もストレスを感じることがありますが、自分の感情をコントロールすることも大切になります。飼い主さまの気持ちはワンちゃんにも伝わるため、落ち着いた態度で接することで、ワンちゃんも安心感を得られます。また、反抗期をポジティブに捉え、ワンちゃんとともに成長する機会として取り組むことが重要です。
よくある質問
犬の反抗期はいつごろですか?
研究で確かめられているのは、生後8か月ごろです。93頭の犬を生後5か月と8か月の2回調べたところ、8か月では飼い主の「おすわり」に従う割合が下がっていました。ただし知らない人に対しては、むしろ8か月のほうが良くなっています。従いにくくなるのは飼い主さんに対してだけ、という形です。
反抗期はいつまで続きますか?
正直に申し上げると、分かりません。この研究が調べたのは生後5か月と8か月の2回だけなので、終わりの時期は測られていません。「2歳ごろまで」と書かれているものを見かけますが、こちらではその裏づけを確かめられませんでした。ただし研究は、一時的な時期として報告しています。ずっと続くものとしては扱われていません。
急に言うことを聞かなくなりました。しつけが崩れたのでしょうか?
崩れたわけではありません。研究では、従いにくくなるのは飼い主さんに対してだけで、知らない人に対してはむしろよく従うようになっていました。人間の子どもが、親にだけ反抗して先生の前では良い子でいるのと同じ形です。「下に見られている」という話ではありません。
この時期、厳しくしたほうがいいですか?
反対です。強くするほど長引きます。同じ研究で、ひとりになるのが苦手な犬ほど、この時期の従いにくさが強く出ていました。そこへ厳しくすれば、不安のほうが増えます。米国獣医行動学会も、力・痛み・不快に頼る方法は使うべきでないとしており、罰は新しいことを覚える力を落とすことも挙げられています。
この時期にやめておいたほうがいいことはありますか?
新しいことを教えるのは、この時期を過ぎてからにしてください。できていたことを保つだけで十分です。また、基準を変えないでください。急に厳しくするのも、あきらめてゆるめるのも、落ち着いたあとに元へ戻すのが大変になります。変えずに待つのが、結局いちばん早く済みます。
こちらが疲れてしまいました。
あなたのやり方が悪いわけではありません。この時期に飼い主にだけ従いにくくなることは、研究で確かめられています。練習は1日1回に減らして構いません。この時期に伸ばそうとしなくて大丈夫です。呼んでも来ないなら呼ばずに迎えに行く、というように失敗の回数を減らしてください。つらいときは、暮らしの組み直しの相談として専門のトレーナーを頼ってください。
まとめ
研究で確かめられているのは、生後8か月ごろに飼い主の指示へ従いにくくなる時期がある、というところまでです。しかも同じ時期に、知らない人に対してはむしろよく従うようになっています。つまり、しつけが崩れたわけではありません。この時期にやってはいけないのは、叱りを強くすることです。強く叱るほど長引き、あとに元へ戻すのが大変になります。声は大きくせず小さくする。届かないのではなく、聞いていない時期です。できるまで繰り返させず、1回で終えて、できた形だけ残して切り上げる。新しいことを増やさず、できていたことを保つ。ほかの犬と比べない。基準を変えずに待つのが、結局いちばん早く済みます。飼い主さんのほうが疲れてしまったら、あなたのやり方が悪いわけではありません。ひとりで抱えると犬のほうにも伝わるので、誰かに話してください。それでもつらいときは、しつけの相談というより暮らしの組み直しの相談として、専門のトレーナーにご相談ください。
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