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犬の「もってこい」の教え方|戻らない・離さないとき【2026】
公開日:2025年2月12日(水) 更新日:2026年10月6日(火) しつけトレーニング
この記事の要点
「もってこい」でつまずく場所は決まっています。戻ってこないのは、戻ると取り上げられると覚えているから。離さないのは、離すと遊びが終わると覚えているからです。どちらも取り上げずに交換する形に変えると進みます。2メートルの距離から始めてください。
「もってこい」は、ワンちゃんと飼い主さまが一緒に楽しめる遊びに必要なコマンドです。
もう少し具体的にいうと、おもちゃを投げてワンちゃんが咥えて戻ってくる動作は、運動不足の解消や知的刺激にも繋がります。しかし、初めてのワンちゃんにはどのように教えればいいのか分からないという飼い主さまも多いのではないでしょうか?
この記事では、初心者の方でも実践できる「もってこい」の教え方を詳しく解説します。ワンちゃんとの絆を深めながら楽しくトレーニングを進めましょう。また、応用編として「もってこい」のバリエーションやトレーニングをスムーズに進めるコツについても紹介します。
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子犬を見る教えるメリット
「もってこい」のトレーニングは、ワンちゃんの基本的なしつけの一環としても有効です。単なる遊びではなく、適切な指示に従う習慣を身につけさせることで、日常のコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。また、多くのワンちゃんは本能的に物を追いかけるのが好きなため、楽しみながら学習できる点も大きな魅力です。
「もってこい」のトレーニングには、以下のようなメリットがあります。
・運動不足の解消
おもちゃを投げて持ってくることで、ワンちゃんの運動量が増え、ストレス解消になります。
・知的刺激になる
ワンちゃんが考えながら行動することで、脳の活性化にもつながります。
・飼い主さまとの絆が深まる
一緒に遊ぶことで信頼関係が強まり、コミュニケーションが向上します。
・指示に従う練習になる
トレーニングを通して「持ってくる」「離す」といった指示を覚えることで、しつけの基礎が身につきます。
・拾い食い防止にも効果的
ワンちゃんが拾ったものを確実に「ちょうだい」と言われたら離せるようになることで、拾い食いの防止にもつながります。
・問題行動の抑制
適度な運動をさせることで、ストレスによる無駄吠えや家具を噛むなどの問題行動を軽減できます。
新しく載った子犬
事前に準備するもの
トレーニングを成功させるために、ワンちゃんが快適に学習できる環境を整えましょう。まずは、トレーニングの時間を決め、短時間で集中できるようにスケジュールを組むことが大切です。目安時間としては5分〜10分程度がいいでしょう。また、ワンちゃんの体調が良好であることを確認し、無理のない範囲で進めるようにしてください。
トレーニングを始める前に、以下のアイテムを用意しましょう。
・好きなおもちゃ(ボールやロープなど)
・ご褒美(おやつ)
・ワンちゃんが集中できる環境(静かな場所が理想)
・クリッカー(あれば効果的)
参考記事はこちら↓
クリッカーとは|犬への使い方・結びつけ方とデメリット
・ロングリード(屋外でのトレーニング時)
「もってこい」の教え方

ワンちゃんに「もってこい」を教えるには、正しいステップを踏むことが重要です。焦らず、楽しみながら進めることで、ワンちゃんが自然と学びやすくなります。また、トレーニングの進捗に応じて少しずつ難易度を上げることで、より確実に習得させることができます。
以下の手順を参考にしながら、ワンちゃんと一緒に「もってこい」の練習を始めましょう。
・おもちゃに興味を持たせる
まずは、ワンちゃんがおもちゃに興味を示すようにしましょう。お気に入りのおもちゃを選び、ワンちゃんの前で動かしたり、軽く投げたりして気を引きます。
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・おもちゃを投げて「もってこい」の指示を出す
ワンちゃんがおもちゃを自然と咥えるようになったら、少し遠くに投げて「もってこい!」と指示を出します。ワンちゃんが自発的に取りに行ったら、ご褒美をあげてしっかり褒めましょう。
※ワンちゃんが咥えたまま戻ってこない場合は、軽く名前を呼んだり、おやつを見せながら誘導します。戻ってきたら「えらいね!」とたくさん褒めてあげましょう。
・「ちょうだい」の練習
ワンちゃんが戻ってきても、おもちゃを離してくれないことがあります。その場合は、「ちょうだい」と声をかけながらおやつを見せます。おもちゃを放したらすぐにごほうびをあげて、「ちょうだい=良いことがある」と覚えさせましょう。
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「もってこい」のバリエーション
「もってこい」のトレーニングをより楽しむために、いくつかのバリエーションを試してみましょう。ワンちゃんの個性や好みに合わせて練習を工夫することで、さらなるスキル向上が期待できます。特に運動能力の高いワンちゃんには、よりチャレンジングなトレーニングを取り入れるのがおすすめです。
・ 距離を伸ばしてみる
最初は短い距離で練習していた「もってこい」も、慣れてきたら少しずつ距離を伸ばしてみましょう。距離が伸びることで運動量が増え、より多くのエネルギーを発散できます。
・障害物を設置する
途中に障害物を置いて、その間を通り抜けるようにトレーニングをしてみましょう。障害物を乗り越えることで、ワンちゃんの知的好奇心を刺激し、より高度な運動能力を養うことができます。(アジリティのきっかけになるかもしれません!)
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・おもちゃの種類を変える
最初はお気に入りのおもちゃで練習していた場合、次第に違う種類のおもちゃも使ってみましょう。ボールやロープ、フリスビーなど、形状や質感が異なるおもちゃを使用することで、ワンちゃんの適応能力を高めることができます。
※ディスクドッグを目指している場合は徐々にフリスビーに変えていきましょう。
・タイムアタックで遊ぶ
一定時間内に何回「もってこい」ができるかを競うゲーム形式にするのも楽しい方法です。ワンちゃんが楽しみながらスピード感を持って動くことで、よりアクティブに取り組めます。
また、家の中だけでなく、公園や広場などの環境を変えてみるのも効果的です。環境の変化に慣れながらトレーニングを続けることで、どんな場所でも「もってこい」ができるようになります。
トレーニングのポイントと注意点

「もってこい」のトレーニングを成功させるためには、以下のポイントに気をつけましょう。
・無理をさせない
ワンちゃんが疲れすぎないように、適度な休憩を取りながらトレーニングを進めましょう。目安時間は小型犬の場合は5分~10分程度で体に負担を掛けないよう注意が必要です。
・ポジティブな強化を活用する
成功したときにはしっかり褒めてあげることで、ワンちゃんが学習しやすくなります。
トレーニングは成功体験の数が重要なので、自信をつけさせましょう。
・集中できる環境を整える
最初は静かな環境で練習し、徐々に外でのトレーニングに慣れさせるのがおすすめです。
例えば、下記のように刺激のない室内からスタートしましょう。
リビング→お庭またはベランダ→人気のない公園→大きな公園→ドッグラン
・ご褒美のバランスを考える
おやつを使う場合は、適量を守りながら与えましょう。また、必ずしもご褒美がおやつでなくても構いません。飼い主さまに褒められることや遊んでくれることがご褒美となるのが理想です。
おやつばかりで教えてしまうと、おやつのためだけに指示を聞くようになり根本的なトレーニングが入らないリスクもあります。
・コマンドは統一する
「もってこい」のコマンドを毎回バラバラ、ご家族内でも統一していない、となるとワンちゃんも混乱してしまいます。もってきて、とってこい、などコマンドは何でもいいですが、必ず統一することを意識しましょう。
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うまくいかないときの4つ
「もってこい」は、途中でつまずく場所がだいたい決まっています。どこで止まっているかで、やることが変わります。
| 止まっている場所 | 起きていること | やること |
|---|---|---|
| そもそも追わない | そのおもちゃに興味がない/動かし方が単調 | 床の上を左右に小さく動かす。投げる前に少し焦らす |
| 追うけど、くわえない | 口に入れにくい大きさ・硬さ | 軽くて口に入りやすいものに替える。布のおもちゃから始める |
| くわえるけど、戻らない | 戻ると取り上げられる、と覚えている | 下の「戻ってこない」を読んでください |
| 戻るけど、離さない | 離すと遊びが終わる、と覚えている | 下の「離さない」を読んでください |
戻ってこないとき
いちばん多いつまずきです。追いかけないでください。追うと「逃げる遊び」が始まってしまい、戻らないことのほうが楽しくなります。
- しゃがんで、逆方向に走る……犬は追いかけたくなります。ついてきたら褒めます
- ロングリードを付けて練習する……離れすぎないので、戻る形を作りやすくなります
- 短い距離から……2メートルで100%戻れるようになってから、距離を伸ばします
- 戻ってきたら、すぐにもう一度投げる……戻る=また遊べる、という順番にします
離さないとき
こちらも理由は同じで、離すと遊びが終わると学んでいるのがほとんどです。引っぱって取り上げるほど、強く握るようになります。
- 同じおもちゃを2つ用意する……2つ目を見せて動かすと、1つ目を落とします。落ちた瞬間に2つ目を投げます
- 交換にする……取り上げるのではなく、いつも何かと引き換えにします
- 離した瞬間に名前をつける……口から離れたその瞬間に「ちょうだい」と言い、あとから合図にしていきます
- 引っぱり合いにしない……こちらが引くと、犬も引きます
米国獣医行動学会は2021年の見解で、しつけは「罰する」より「何をしてほしいかを教える」ほうが効果が高いとしています。離さないことを叱っても、離したあとに何が起きるかは伝わりません。
どのくらいでできるようになりますか
その子によりますが、1回5分を1日2回で、2週間から1か月が目安です。ただし、これは「2メートルの距離で、家の中で」の話です。外に出ると、いったんできなくなります。場所が変われば別の練習だと考えて、短い距離からやり直してください。
安全のために、先に決めておくこと
楽しい遊びですが、けがと誤飲の起きやすい遊びでもあります。
| 気をつけること | なぜ |
|---|---|
| 丸のみできる大きさのボールを使わない | のどに詰まります。口の幅より大きいものを選んでください |
| 木の枝や石を投げない | 口の中が切れます。折れた枝が刺さる事故もあります |
| フローリングでやらない | 急に止まったり向きを変えたりで滑ります。マットを敷くか、外でやってください |
| 高く投げて、飛びつかせない | 着地で足腰に負担がかかります。転がすほうが安全です |
| 骨が育ちきる前の子犬は短く | 成長期は関節に負担をかけない。1回5分、平らな場所で |
| ボロボロになったおもちゃは捨てる | ちぎれた布や綿を飲み込みます |
最後の2つは、実際に多い事故につながります。アニコム損害保険の集計では、0歳の犬の誤飲による保険の請求率は2019年の8.1%から2024年には13.0%まで増えています。飲み込まれたものとしておもちゃ、タオルなどの布、紐やリボンが挙げられています。
遊んだあとは、おもちゃを片づけてください。置きっぱなしにすると、留守番中に噛みちぎってしまうことがあります。片づけることで「出てきたら遊ぶ時間」という区切りにもなります。
よくある質問
おもちゃを持ってくるのに、離してくれません。
離すと遊びが終わる、と学んでいることがほとんどです。引っぱって取り上げるほど、強く握るようになります。同じおもちゃを2つ用意して、2つ目を見せて動かしてください。1つ目を落とします。落ちた瞬間に2つ目を投げる——これを繰り返すと、離すことのほうが得になります。取り上げるのではなく、いつも何かと引き換えにしてください。
追いかけるのに、戻ってきません。
追いかけないでください。追うと「逃げる遊び」が始まり、戻らないほうが楽しくなります。しゃがんで逆方向に走ると、犬はついてきます。ついてきたら褒めてください。屋外ならロングリードを付けると、離れすぎないので戻る形を作りやすくなります。距離は2メートルから。そこで毎回戻れるようになってから伸ばします。戻ってきたら、すぐにもう一度投げてください。戻る=また遊べる、という順番にします。
どのくらいの期間でできるようになりますか?
1回5分を1日2回で、2週間から1か月が目安です。ただしこれは家の中で短い距離の話です。外に出ると、いったんできなくなります。場所が変われば別の練習だと考えて、短い距離からやり直してください。リビング、庭、人のいない公園、大きな公園、という順に場所を広げるとつまずきにくくなります。
そもそもおもちゃを追いかけません。
おもちゃそのものより、動かし方が合っていないことが多いです。床の上を左右に小さく動かしてみてください。まっすぐ転がすより反応しやすくなります。投げる前に少し焦らすのも効きます。それでも興味を示さないなら、口に入れやすい軽い布のおもちゃに替えてみてください。犬によっては、物を追うより、においを探す遊びのほうが合っていることもあります。
ボールを使うとき、気をつけることはありますか?
丸のみできる大きさのボールを使わないでください。のどに詰まります。口の幅より大きいものを選んでください。また、木の枝や石は投げないでください。口の中が切れたり、折れた枝が刺さることがあります。フローリングでは急に止まったときに滑るので、マットを敷くか外で遊んでください。ボロボロになったおもちゃは、ちぎれた布や綿を飲み込むので捨ててください。
子犬にいつから教えられますか?
おもちゃで遊べるようになれば始められますが、骨や関節が育ちきる前は短く終えてください。1回5分、平らな場所で、高く投げて飛びつかせないこと。着地の衝撃が足腰の負担になります。転がして取りに行かせるほうが安全です。覚えたことを保てる時間もまだ短いので、できた翌日にできなくても普通です。
まとめ
「もってこい」でつまずく場所は決まっています。戻ってこないのは、戻ると取り上げられると覚えているから。離さないのは、離すと遊びが終わると覚えているからです。どちらも、取り上げずに交換する形に変えると進みます。戻ってこないときに追いかけないでください。追うと「逃げる遊び」が始まり、戻らないほうが楽しくなります。しゃがんで逆方向に走る、ロングリードを付ける、2メートルで100%戻れるようになってから距離を伸ばす、戻ってきたらすぐにもう一度投げて「戻る=また遊べる」の順番にする。この4つで大半は直ります。けがと誤飲の起きやすい遊びでもあります。丸のみできる大きさのボールを使わない、木の枝や石を投げない、フローリングでやらない、高く投げて飛びつかせない、骨が育ちきる前の子犬は1回5分で平らな場所、ボロボロになったおもちゃは捨てる。遊んだあとはおもちゃを片づけて、「出てきたら遊ぶ時間」という区切りにしてください。
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