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犬がおもちゃを離さず唸る|取り上げずに交換する方法【2026】
公開日:2025年3月13日(木) 更新日:2026年10月6日(火) 犬の育て方
この記事の要点
おもちゃを守って唸るのは、取られたくないからです。危ないものをくわえたときは、追いかけないでください。追われた犬は飲み込んで隠そうとします。もっと価値のあるものを見せて、床に置いて、離れたところで交換してください。ふだんから「渡したら返ってくる」練習をしておくと、いざというときに離してくれます。
ワンちゃんが遊んでいるおもちゃを取ろうとしたときに「ウゥ…」と唸ることはありませんか?初めて経験すると、驚いたり不安になったりする飼い主さまも多いのではないでしょうか。しかし、ワンちゃんが唸るのには理由があり、適切な対応をすることで改善できます。
本記事では、ワンちゃんがおもちゃを取られるときに唸る理由と、その対処法について詳しく解説します。是非参考にしてください。
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子犬を見るワンちゃんがおもちゃを取るときに唸る理由
ワンちゃんが唸るのは単なる気まぐれではなく、本能や経験に基づいた行動です。そのため、飼い主さまがその理由を理解し、適切に対処することが重要になります。唸る理由によって対応の仕方も異なるため、それぞれのケースを見極めましょう。下記では唸る主な要因をまとめました。
1. 所有欲・独占欲

ワンちゃんは自分の持ち物を守ろうとする本能があります。これを「リソースガーディング」といい、おもちゃや食べ物を取られたくないという気持ちから唸ることがあります。
リソースガーディングはおもちゃだけなく、ご飯、ベッド、飼い主、などワンちゃん自身にまつわる全ての資産が対象となります。唸るだけでなく、実際に攻撃的な噛みや吠えが伴う場合もあるので注意が必要で、早急にドッグトレーナーへ相談するのが良いでしょう。
所有欲が強くなる要因
・幼少期に兄弟犬と競争しながら食事をしていた
・おもちゃを取られた経験が多い
・飼い主さまが無理におもちゃを取り上げていた
2. 遊びの興奮による唸り
ワンちゃんが楽しく遊んでいると、興奮して唸ることがあります。これは攻撃的なものではなく、「もっと遊んで!」という気持ちの表れです。同じ【唸る】でも行動の前後で意味が異なることもあるので見極めるスキルも必要です。しかし、どちらであっても飼い主さまに対して唸ることは望ましくない行動であるので、改善が必要でしょう。
参考記事はこちら↓
犬が興奮すると噛んでくるのはなぜ?理由と辞めさせ方について解説
興奮が原因の唸りの特徴
・尻尾を振っている
・目がキラキラしている
・体全体で遊びに夢中になっている
3. 恐怖や不安からの唸り
過去におもちゃを取り上げられた経験があり、それがストレスになっている場合、唸ることで「取らないで」と警戒心を示すことがあります。1のリソースガーディングと異なる点としては、攻撃性が弱く、「取るな!」というより「取らないでよ」といった感じです。遊びたい気持ちはあるものの、飼い主さまに対し反抗している後ろめたさもあるので特徴も見分けやすいのも特徴の一つでしょう。
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恐怖が原因の唸りの特徴
・体を固くしている
・目をそらしている
・耳が後ろに倒れている
新しく載った子犬
危ないものをくわえてしまったときは
拾い食い、靴下、ボタン電池、鶏の骨——おもちゃより、こちらのほうが急ぎます。先に書きます。
やってはいけないこと
- 追いかける……遊びだと思って逃げます。追われた犬は、飲み込んで隠そうとします
- 大きな声で叱る……同じく、慌てて飲み込みます
- 無理に口をこじ開ける……噛まれます。奥へ押し込むこともあります
- 正面から手を伸ばす……守ろうとして、強く咥え込みます
代わりにすること
- 1. 落ち着いて、動きを止める……こちらが慌てないことがいちばん効きます
- 2. もっと価値のあるものを見せる……おやつ、におい、冷蔵庫を開ける音
- 3. 犬から離れた床に置く……手から渡さない。距離を作る
- 4. 犬が口を離してそちらへ行ったら、静かに拾う
- 5. 拾ったあとも叱らない……叱ると、次から見つからない場所へ持っていきます
飲み込んでしまった疑いがあるときは、様子を見ずに動物病院へご連絡ください。とがったもの、ひも状のもの、ボタン電池はとくに急ぎます。
その場で吐かせようとしないでください。誤った方法は、かえって危険です。
「ちょうだい」を、危なくない場面で練習しておく
いざというときに離してもらうには、平時の練習がすべてです。危ないものをくわえてから覚えさせることはできません。
交換の練習(1回1分で十分です)
- 1. その子が「そこそこ好き」なおもちゃを渡す……いちばん大事なものから始めない
- 2. おやつを見せて「ちょうだい」と言う
- 3. 口を離したら、おやつを渡す
- 4. おもちゃをすぐ返す……ここが肝心です
- 5. 何度か繰り返す
4番を飛ばすと、練習が逆効果になります。渡すたびに取り上げられると、「渡す=失う」と学んで、次から離さなくなります。
「渡しても、返ってくる。おまけにおやつまでもらえる」——これを積み重ねてください。何十回か繰り返すころには、手を出しただけで口を離すようになります。
そのうえで、本当に返せないものだけ、返さない。その1回のために、ふだんは返しておきます。
持ってくるけど離さない場合
「持ってくるのに、離してくれない」——これもよく検索されています。遊びとしては成立しているので、少し違う話です。
- 引っ張り返さない……引っぱりっこが始まって、その子の目的は達成されます
- 同じおもちゃをもう1つ用意する……2つ目を見せると、1つ目を落とします
- 手を出さずに待つ……こちらが動かないと、遊びが終わって落とします
- 落としたら、すぐ投げる……「離す=また遊べる」にする
2つ使うやり方がいちばん簡単です。取り上げ合いにならず、遊びが続きます。
食器や寝床でも、同じことが起きます
おもちゃだけでなく、ごはんの器、寝床、拾ってきたもの——「自分のもの」を守ろうとする点では同じです。
| してはいけないこと | 代わりに | |
|---|---|---|
| ごはん中 | 手を出す/取り上げる/子どもを近づける | 食べ終わるまで触らない。器に近づかずにおやつを1粒放る |
| 寝床 | 寝ているところを触る/引っぱり出す | 名前を呼んで、自分から出てきてもらう |
| 拾ったもの | 追いかける/こじ開ける | 交換する(上記) |
| ソファの上 | 抱き上げる/押しのける | おやつで誘って下りてもらう |
「食べているときに手を入れて慣れさせる」は、やらないでください。いまも紹介されることがありますが、取られる不安を強めるだけです。
代わりに、食べているそばを通るときに、おやつを1粒足していく——これを繰り返すと、人が近づく=良いことが増えるになります。逆向きに教えるほうが安全で、確実です。
お子さまがいるご家庭では
食器・寝床・おもちゃに、お子さまを近づけないでください。これが唯一で、いちばん確実な予防です。
お子さまには「食べているとき、寝ているときは触らない」「おもちゃは犬から取らない」の2つを伝えてください。それでも守れない年齢なら、時間か場所で分けてください。
唸ったお子さまを叱らないのと同じで、唸った犬も叱らないでください。唸りは「近づかないで」という合図で、それが消えると、いきなり噛むようになります。
おもちゃを取るときに唸る場合の対処法
ワンちゃんの唸りは適切な対応をすれば改善できる行動ですが、誤った方法で対処すると悪化する可能性があります。飼い主さまが冷静に対応し、ワンちゃんの気持ちを理解しながらしつけを進めることが大切です。ここでは、具体的な対処法と注意点について詳しく解説します。
1. 無理におもちゃを取り上げない
ワンちゃんが唸ったときに無理におもちゃを奪ってしまうと、さらに警戒心が強くなることがあります。まずは一方的な支配(コントロール)をしようとせず、ワンちゃんとの信頼関係を築くことが大切です。
対策としては、
・おもちゃを取るときに優しく声をかける
・「ちょうだい」のコマンドを覚えさせる
・別のおもちゃやおやつと交換する(最初だけ)
2. 「ちょうだい」のトレーニングをする
「ちょうだい」のコマンドを教えることで、ワンちゃんがおもちゃを渡すことに抵抗を感じなくなります。このコマンドを覚えることは、おもちゃを取る際だけでなく、ワンちゃんの誤飲誤食の危機回避やドッグスポーツをやるにも役立つトレーニングとなるのでオススメです。
参考記事はこちら↓
犬に「出せ」を教える方法|追いかけない・交換で教える
しつけ方法
- ワンちゃんがくわえているおもちゃを見せながら「ちょうだい」と言う
- 別のおもちゃやおやつを見せ、交換する(最初だけ)
- おもちゃを手放したら褒める
- 何度も繰り返して習慣化する
3. おもちゃを取られることが良いことだと学ばせる
1や2のような技術的なポイントではなく、ワンやんへの気付きのポイントとなりますが、ワンちゃんに「おもちゃを渡すと良いことがある」と思わせることで、所有欲を和らげることができます。この理解はトレーニングするにあたり、とても重要なポイントで飼い主さまもこのポイントを理解していればスムーズにトレーニングを進めることが可能になるでしょう。
4. 興奮しすぎたらクールダウンさせる
遊びの最中に興奮しすぎて唸る場合は、少し落ち着かせる時間を作ることも大切です。一人遊びはなく一緒に遊ぶようなシーンでは、唸ったら遊びをやめる、無視する、などワンちゃんのペースで遊ばないようにしましょう。
クールダウンの方法
・おもちゃを一旦隠す
・静かな場所でリラックスさせる(飼い主さまが部屋を出る)
・落ち着いたら再び遊びを再開する
5. 信頼関係を築く
ワンちゃんが安心しておもちゃを渡せるようになるには、普段からの接し方も重要です。自分の物を奪う人というイメージが強くあればあるほど、唸るという行動になってしまいますが、一緒に遊んでくれる人、一回預けてもまた出してくれる人、といったようにネガティブイメージを払拭できれば行動は改善されるでしょう。
信頼関係を深める方法
・一緒に遊ぶ時間を増やす
・ルールを守りつつも愛情を持って接する
・しつけの際には叱るのではなく、褒めて学習させる
やってはいけないNG行動

ワンちゃんの唸りに対して誤った対応をすると、状況が悪化する可能性があります。以下の行動は避け、正しい方法でしつけを進めましょう。
1、無理に奪う
無理やりおもちゃを取ると、ワンちゃんの警戒心が強くなり、問題が悪化します。また、所有欲や独占欲が強化され改善も難しくなることがあるので注意しましょう。
2、怒鳴る・罰を与える
唸る行動を強く叱ると、「飼い主さまは怖い存在」と認識し、さらに唸るようになります。
こちらも参考にしてください↓
犬の叱り方|その場で短く1語。あとからは伝わりません【2026】
犬を叱ったあと寄ってこない・元気がない|接し方と信頼の取り戻し方
3、ご褒美なしで無理に手放させる
ご褒美を使わずに取り上げると、ワンちゃんは「取られるのは嫌なこと」と学習してしまいます。最初はおやつなどでおもちゃを渡したら良いことがあること学習させますが、おやつがないと離してくれないようになってしまわぬように、おやつ無しでも指示を聞いてくれるようにする必要があります。
おやつだけでなく、褒めることもご褒美となるので沢山褒めてあげましょう。
よくある質問
危ないものをくわえました。どうすればいいですか?
追いかけないでください。遊びだと思って逃げますし、追われた犬は飲み込んで隠そうとします。大きな声で叱るのも同じです。落ち着いて、もっと価値のあるもの(おやつなど)を見せ、犬から離れた床に置いてください。口を離してそちらへ行ったら、静かに拾います。飲み込んだ疑いがあるときは、様子を見ずに動物病院へ。
「ちょうだい」はどう教えますか?
危なくない場面で、平時に練習してください。そこそこ好きなおもちゃを渡し、おやつを見せて「ちょうだい」、口を離したらおやつを渡す——そしておもちゃをすぐ返してください。ここが肝心です。返さないと「渡す=失う」と学んで、次から離さなくなります。
持ってくるのに離してくれません
同じおもちゃをもう1つ用意するのがいちばん簡単です。2つ目を見せると、1つ目を落とします。引っ張り返すと引っぱりっこが始まり、その子の目的は達成されます。落としたらすぐ投げて、「離す=また遊べる」にしてください。
ごはん中に手を入れて慣れさせたほうがいいですか?
やらないでください。いまも紹介されることがありますが、取られる不安を強めるだけです。代わりに、食べているそばを通るときに、おやつを1粒足していってください。「人が近づく=良いことが増える」になります。逆向きに教えるほうが安全で確実です。
唸ったら叱るべきですか?
叱らないでください。唸りは「近づかないで」という合図で、それが消えると、いきなり噛むようになります。唸られたら手を引き、交換の練習に戻ってください。触られて唸る場合は痛みのこともあるので、触ろうとすると唸る理由もあわせてご覧ください。
子どもがいます。気をつけることは?
食器・寝床・おもちゃに、お子さまを近づけないでください。これが唯一で、いちばん確実な予防です。お子さまには「食べているとき、寝ているときは触らない」「おもちゃは犬から取らない」の2つを伝えてください。守れない年齢なら、時間か場所で分けてください。
遊んでいるときの唸りも、やめさせるべきですか?
やめさせなくて構いません。引っぱりっこの最中の唸りは、多くが遊びのものです。ただし体が固まったら、そこで一度やめてください。興奮が上がりすぎると、遊びから本気に変わることがあります。
まとめ
ワンちゃんがおもちゃを取るときに唸るのは、所有欲や遊びの興奮、恐怖心などさまざまな理由があります。適切なしつけと接し方をすることで、唸る行動を減らし、スムーズにおもちゃを渡せるようになるでしょう。しかし、ワンちゃんが唸ってくると怖いと思って距離を取ってしまうと、飼い主さまをコントロールできると思ってしまうと、より強化してしまいます。不安が大きい場合はドッグトレーナーに相談するのがいいでしょう。

























