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犬のトイレのしつけ|いつから・何日で覚える?1歳でも覚える手順
公開日:2024年9月5日(木) 更新日:2026年10月6日(火) 犬の育て方
この記事の要点
トイレトレーニングは迎えたその日から始めます。やることは、失敗できない置き方、出るタイミングで連れて行く、成功したその場で褒める、の3つです。何日で覚えるという決まりはなく、成功した回数で決まります。1歳を過ぎていても覚えます。
「トイレはいつから教えるのか」「どのくらいで覚えるのか」「1歳になっても覚えないのは遅いのか」。トイレのしつけは、子犬を迎えた方が最初にぶつかる壁で、ご相談の数もいちばん多いところです。
先に結論を書きます。トイレトレーニングは迎えたその日から始め、やることは「失敗できない置き方」「出るタイミングで連れて行く」「成功したその場で褒める」の3つだけです。そして、「何日で覚える」という決まりはありません。覚えるのは日数ではなく、成功した回数です。
この記事では、準備するもの、1日のスケジュール、教える手順、失敗したときの片づけ方、期間の目安、1歳を過ぎても覚えない場合まで、順番に書きます。「おしっこだけ外す」「隠れてする」「覚えたのに外す」といった、覚えたあとの困りごとは、それぞれ別の記事に分けています(最後の見直し表から飛べます)。
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子犬を見るトイレトレーニングは、迎えたその日から始めます
「落ち着いてから」「少し慣れてから」と思う方が多いのですが、最初の1回をどこでするかが、その後を決めます。迎えた日に家じゅうを自由にさせて、カーペットの上で1回してしまうと、犬にとってはそこが「した場所」になります。逆に、最初の1回がシートの上なら、そこから積み上がります。
犬の社会化期は生後3週から16週までで、さまざまなことを受け入れやすい時期です。生後2〜3か月でお迎えするなら、この時期のまっただ中です。教えたことがいちばん入りやすい時期に、いちばん大事なことを教えてください。
迎えた日の最初の数時間で「シートの上でする」を1回でも経験した子は、そのあとが違います。お迎えの日は、部屋に放す前にサークルへ入れて、まずトイレを済ませてもらうところから始めてください。お迎え当日の過ごし方は迎えた初日の記事に分けて書いています。
新しく載った子犬
準備するものは3つ。置き方で半分決まります
道具そのものより、置き方のほうが大事です。次の3つを、失敗できない形に組みます。

| もの | 選び方 | 置き方 |
|---|---|---|
| サークル | 寝床とトイレを置いて、体の向きを変えられる広さ | 寝床とトイレを反対の端に。広すぎると「片隅でして、別の隅で休む」ができてしまう |
| トイレトレー | 体全体が乗って、余裕をもって一周できる大きさ。シートを噛む子はメッシュのふた付き | サークルの奥まった側。人の出入り口から遠いほう |
| トイレシート | 最初はレギュラーではなくワイド。破ってしまう子はふた付きトレーで | 覚えるまでは、サークルの床の半分以上をシートにする。1枚で足りなければ2〜3枚 |
サークルの大きさの目安は、立って向きを変えて楽に伏せられる広さです。ただし、片隅で排泄して別の隅で休めるほど広くはしません。最初に広すぎるサークルを用意すると、その中で「シートではない場所」が生まれます。広げるのは、覚えてからです。
ごはんと水の場所、ケージの置き場所、寝床との距離といった中身の配置は、ケージの中に置くものの記事にまとめています。
子犬のトイレのスケジュール|連れて行くタイミング
「サインを見逃さない」より確実なのが、出るタイミングで、こちらから連れて行くことです。子犬が排泄しやすいタイミングは、次のとおりです。
- 朝、起きてすぐ
- 夜、寝る前
- 昼寝から起きたあと
- サークルやクレートで過ごしたあと
- ごはんのあと、水を飲んだあと
- おもちゃを噛んだあと、室内で遊んだあと
これを1日に並べると、次のような形になります。時刻は例です。ご家庭の起床・食事の時間に合わせて置き換えてください。
| 時間の例 | やること |
|---|---|
| 起きてすぐ | サークルのトイレへ。出るまで待つ。出たらその場でおやつ |
| 朝ごはんのあと | 食べ終わって10〜30分のあいだにトイレへ |
| 遊んだあと | 遊びを止めた直後に誘導。興奮したあとは出やすい |
| 昼寝から起きたら | 起きた瞬間に。寝起きはいちばん外しやすい |
| 夕ごはんのあと | 朝と同じ |
| 寝る前 | 最後にトイレへ。出てから寝床へ |
| そのほか | 床のにおいを嗅ぎながら歩く、くるくる回る、急に静かになる。この3つが見えたら時間に関係なく誘導 |
「どのくらいの間隔で連れて行くか」は、月齢で目安がつきます。アメリカンケネルクラブ(AKC)の目安では、子犬が留守番できる時間は生後10週未満は1時間、3か月で3時間、4か月で4時間、5か月で5時間、6か月で6時間で、3か月を過ぎると月齢の数が、我慢できるおよその時間数になります。そしてそれ以前、おおよそ生後16週までは、自分で膀胱を止めておけません。
つまり生後2〜3か月の子は、2〜3時間おきに連れて行くのが目安で、それより長く空くと「覚えていない」のではなく「我慢できない」だけです。ここを分けて考えると、叱る理由が無いことが分かります。
教え方の手順|誘導して、合図を付けて、その場で褒める

1. 自分の足でトイレに入ってもらう
抱き上げてシートに置くと、場所と結びつきにくくなります。おやつや声で誘って、自分の足で歩いてシートに乗ってもらいます。サークルの中でシートが床の半分以上なら、乗るのは難しくありません。
2. 出るまで待つ。見つめない
シートに乗ったら、少し離れて待ちます。じっと見られると出せない子がいるので、目は外します。3〜5分たっても出なければ、いったん離れて、10〜15分後にまた連れて行きます。無理に待たせ続けると、シートの上が嫌な場所になります。
3. している最中に、いつも同じ言葉をかける
「ワンツー」「トイレ」など、何でも構いません。決めたら家族全員が同じ言葉を使います。している最中に静かに言うのがコツで、する前に連発すると意味が薄れます。続けていると、その言葉で出るようになり、旅行先や動物病院で「ここでしていい」と伝える道具になります。
4. 済んだ瞬間に、おやつと声
ここがいちばん大事です。成功したら、その場ですぐに、たっぷり褒めて、価値の高い小さなおやつを渡します。おやつは先に手に持っておいてください。終わってから台所へ取りに行くと、犬は「サークルから出たこと」を褒められたと受け取ります。声は落ち着いた調子で。大げさに騒ぐと、興奮して途中でやめてしまう子がいます。褒め方の使い分けは犬の褒め方の記事にまとめています。
5. 出たら、サークルの外で遊ぶ時間にする
トイレが済んだあとは、しばらく外に出す時間にすると、「トイレを済ませると良いことが続く」がつながります。逆に、出ていないのに長く外に出すと、その外で失敗します。外に出す前にトイレ、が順番です。
失敗したときは、無言で片づけます

失敗は必ず起きます。そのときの対応で、その後が変わります。
失敗したら、片づけるだけにして騒ぎません。怖がらせたり罰したりすると、人の前で排泄するのを怖がるようになり、こっそり別の場所でするようになります。アメリカの獣医の行動学の学会(AVSAB)は2021年の見解で、力や不快に頼る方法はしつけに使うべきではなく、不安に関わる行動と関連が見られ、効果の面でも劣るとしています。
- 声を出さない、目を合わせない……「失敗しちゃったね」の優しい声も、犬には「構ってもらえた」に入ります。何も起きなかったことにします
- している最中に見つけたら、抱いてシートへ……途中でも移して、シートの上で続きが出たら褒めます。終わったあとに移しても意味はありません
- においを消す……水拭きだけでは残ります。ペット用の消臭剤で拭き取り、カーペットなら洗います。残ると同じ場所でくり返します
- その日は範囲を一段戻す……失敗が出た=広げすぎのサイン。翌日はサークルの中からやり直します
叱るのがなぜ逆効果になるかは、怒ると叱るの違いの記事に分けて書いています。
何日で覚えますか|期間の目安と、範囲の広げ方
「トイレトレーニング 期間」で調べてここへ来られた方へ。正直に書きます。「何日で覚える」という決まりはありません。数日で安定した習慣ができる子犬もいれば、数か月かかる子犬もいます。
決めているのは日数ではなく、成功した回数です。1日に5回成功する子と1回しか成功しない子では、同じ2週間でも積み上がりが5倍違います。だから、期間を縮めたければ、失敗できない置き方で成功の回数を増やすのがいちばん近道です。
「覚えた」と言えるかどうかは、範囲を広げても成功が続くかで見ます。順番に広げてください。
| 段階 | 範囲 | 次へ進む目安 |
|---|---|---|
| 1 | サークルの中だけ。床の半分以上がシート | 連れて行かなくても自分でシートに乗る日が続く |
| 2 | サークルの中で、シートをトレー1枚分まで減らす | 1枚でも外さない |
| 3 | サークルの扉を開けて、同じ部屋だけ | 部屋で遊んでいても、自分からサークルのトイレに戻る |
| 4 | 隣の部屋、廊下へ | 離れた場所からでも戻る。留守番の短い時間も外さない |
| 戻す | どの段階でも失敗が出たら、一段戻す | 失敗はしつけの失敗ではなく、広げるのが早かった合図 |
段階3でつまずく子がいちばん多いです。サークルの中では完璧なのに、外に出すと失敗する。これは覚えていないのではなく、「サークルの中のトイレ」しか覚えていない状態です。直し方はケージの外だけ失敗する場合の記事に書いています。
1歳を過ぎても覚えない・成犬を迎えた場合
「1歳になったのに覚えない」というご相談も多く、遅すぎるのではと心配される方が多いのですが、先に答えます。遅くありません。成犬でも覚えます。成犬は子犬と同じくらいすぐに絆を作り、ハウストレーニングはむしろずっと楽なことが多いです。体は出来上がっていて、月齢の分だけ我慢もできるからです。
成犬が覚えていない理由としてよくあるのは、「誰も教えなかった」「室内で暮らしたことがない」「コンクリートやケージだけの環境で育った」です。つまり、その子の能力の問題ではなく、教わる機会が無かっただけです。
やることは子犬と同じです。ただし順番の前に、ひとつ確かめてください。
- 「できていたのに、できなくなった」なら、しつけより先に体……膀胱炎になると、血尿が出たり、少量の尿が頻繁に出る頻尿になったりします。少量ずつ何度も、はしつけの問題に見えます。急に変わったときは動物病院へ
- 「最初から一度も覚えていない」なら、子犬と同じ手順を最初から……サークルの中でシートを広く、出るタイミングで連れて行き、成功したその場で褒めます。決まった時間のごはんを含む日課を決め、目を離すときは囲いの中にしてください
- すでに家の中に「した場所」があるなら、そこを消す……においを消し、家具を置くか、行けないようにします。その場所に戻れるかぎり、そこでします
成犬は、子犬より排泄の回数が少ないぶん、1回の成功の重みが大きく、逆に1回の失敗も残りやすいです。だから最初の数日は、子犬のとき以上に目を離さないでください。成犬で「できていたのに外すようになった」場合の見分け方は、覚えたのに失敗する場合の記事に書いています。
うまくいかないときの見直し表
基本の3つ(置き方・タイミング・その場で褒める)をやっても進まないときは、次のどれに当たるかを見てください。それぞれ直し方が違うので、記事を分けています。
| 起きていること | まず見直すこと | 詳しくは |
|---|---|---|
| サークルの中では成功するのに、外に出すと失敗する | 広げるのが早い。段階3へ戻す | ケージの外だけ失敗する場合 |
| うんちはシートでできるのに、おしっこだけ外す | 回数の差とシートの広さ。出ていないなら急いで受診 | おしっこだけ失敗する場合 |
| ソファの裏やカーテンの陰など、見えない場所でする | 叱った経験と、トイレの置き場所 | 隠れてトイレをする場合 |
| 覚えていたのに、急に外すようになった | 体・置き場所や暮らしの変化・年齢 | 覚えたのに失敗する場合 |
| シートを噛んで破く、ぐちゃぐちゃにする | ふた付きトレー。遊びが足りていないことも | トイレシートを破る場合 |
| トイレの上で寝てしまう | 寝床とトイレが近い、または寝床が落ち着かない | トイレの上で寝る場合 |
| 留守番のあいだだけ失敗する | シートの枚数と留守番の長さ | 留守番中にうんちを踏む場合 |
ひとつ、いちばん最初の理由になっていることが多いのを書いておきます。家族の中で、やり方が違う。お父さんは抱いてシートに置く、お母さんは声で誘導する、子どもは失敗を見つけると大きな声を出す。これだと犬は3通りのルールを覚えることになります。合図の言葉、褒め方、失敗したときの対応を、紙に書いて冷蔵庫に貼るくらいでちょうどいいです。
そして、この習慣は家の中だけの話ではありません。環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」は、避難所でのペットの飼養に必要なこととして「決められた場所で排泄ができること」を挙げています。今教えていることは、いざというときにその子を守ることにもつながっています。
うまくいかない週が続いたら、ひとりで抱え込まずにドッグトレーナーへご相談ください。フローエンスでは、お迎えのあとも、しつけのご相談を365日お受けしています。「今どの段階で、何回成功しているか」を聞かせていただければ、次にやることが絞れます。
よくある質問
犬のトイレトレーニングはいつから始めればいいですか?
迎えたその日からです。最初の1回をどこでするかが、その後を決めます。犬の社会化期は生後3週から16週までで、教えたことがいちばん入りやすい時期です。お迎えの日は、部屋に放す前にサークルへ入れて、まずトイレを済ませてもらうところから始めてください。
トイレトレーニングはどのくらいの期間で覚えますか?
「何日で覚える」という決まりはありません。数日で安定した習慣ができる子犬もいれば、数か月かかる子犬もいます。決めているのは日数ではなく成功した回数です。サークルの床の半分以上をシートにして失敗できない形にし、出るタイミングで連れて行って成功の回数を増やすのが、いちばん近道です。
子犬は1日に何回、どのタイミングでトイレに連れて行けばいいですか?
連れて行くタイミングは、朝起きてすぐ、夜寝る前、昼寝のあと、サークルで過ごしたあと、ごはんや水のあと、遊んだあとです。間隔は月齢で目安がつき、3か月を過ぎると月齢の数がおよそ我慢できる時間数です。おおよそ生後16週までは自分で膀胱を止めておけないので、生後2〜3か月なら2〜3時間おきに連れて行ってください。
トイレを失敗したとき、叱ってもいいですか?
叱らないでください。怖がらせたり罰したりすると人の前で排泄するのを怖がるようになり、こっそり別の場所でするようになります。力や不快に頼るしつけは、不安に関わる行動と関連が見られ、効果の面でも劣ります。声を出さず目も合わせずに片づけ、ペット用の消臭剤でにおいを消し、その日は範囲を一段戻してください。
1歳になってもトイレを覚えません。もう無理ですか?
無理ではありません。成犬のハウストレーニングは、むしろずっと楽なことが多いです。覚えていない理由は、誰も教えなかった、室内で暮らしたことがない、ケージだけの環境で育った、のいずれかで、能力の問題ではありません。やることは子犬と同じ手順を最初からです。ただし、できていたのにできなくなった場合は、しつけより先に動物病院で体を見てもらってください。
サークルの中ではできるのに、外に出すと失敗します。
覚えていないのではなく、「サークルの中のトイレ」しか覚えていない状態です。広げるのが早かった合図なので、扉を開けて同じ部屋だけ、という段階に戻し、部屋で遊んでいても自分からサークルのトイレに戻る日が続いてから次へ進めてください。直し方はケージの外だけ失敗する場合の記事に分けて書いています。
家族によって教え方が違うと、覚えませんか?
覚えにくくなります。合図の言葉、褒め方、失敗したときの対応が人によって違うと、犬は3通りのルールを覚えることになります。合図は1つに決め、成功したらその場でおやつ、失敗は無言で片づける、を家族全員でそろえてください。紙に書いて冷蔵庫に貼るくらいでちょうどいいです。
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まとめ
犬のトイレトレーニングは、迎えたその日から始めます。サークルの床の半分以上をシートにして失敗できない形にし、起きた直後・ごはんのあと・遊んだあと・寝る前に、こちらから連れて行き、自分の足でシートに乗ってもらって、済んだ瞬間に手に持っていたおやつを渡します。失敗は叱らず無言で片づけ、においを消して、その日は範囲を一段戻します。何日で覚えるという決まりはなく、成功した回数で決まります。おおよそ生後16週までは自分で我慢できないので、月齢に合わせた間隔で連れて行ってください。1歳を過ぎていても、成犬でも覚えます。やることは同じで、できていたのにできなくなった場合だけ、先に体を見てもらってください。
トイレトレーニングは「環境」で決まることも!
ブリーダーのもとで、親犬やきょうだい犬から適切な生活習慣を学び始めている子犬たち。お迎え後のトイレの悩みも、育てたブリーダーに直接相談できるから安心です。
衛生的な環境で育った子犬を見る


























