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育犬ノイローゼはいつまで?つらいときにできること【2026】
公開日:2024年9月6日(金) 更新日:2026年10月6日(火) 犬の育て方
この記事の要点
子犬との生活がつらいのは、愛情や努力が足りないからではありません。はじめの数か月は、眠れないまま問題が同時に起きる時期だからです。がんばる量を増やす方向ではなく、減らす方向で考えてください。犬から離れる時間を作る、完璧なしつけをいったんやめる、そして眠る。眠れない状態が続いているなら、犬のことより先にご自身を診てもらってください。
ワンちゃんを飼い始め、最初は可愛い気持ちと飼い主になった実感で前向きな気持ちで接していたかと思います。しかし、時間が経つに連れて吠えや噛み、トイレの失敗など様々な問題行動が出てくるようになり、困っていませんか?実はワンちゃんを育てている飼い主さまで「もう疲れた」と匙を投げてしまいたくなる経験をしている方も少なくありません。
ワンちゃんに愛情を注げなくなってしまうような取り返しのつかない事態にならないように今回は「育犬ノイローゼ」についてお伝えします。
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子犬を見るあなたのせいではありません
ここを読んでいる方は、たぶん今つらい最中だと思います。まず、これだけお伝えさせてください。
うまくいかないのは、あなたの愛情が足りないからでも、努力が足りないからでもありません。
子犬との生活は、はじめの数か月がいちばん大変です。夜中に鳴く、トイレを外す、噛む、留守番で吠える——それが同時に起きて、しかも眠れない。これで平気でいられる人のほうが少ないと思います。
そして、しんどいと感じることと、その子をかわいいと思う気持ちは、同時に存在していて構いません。「かわいいはずなのに、しんどいと思ってしまう自分はひどい」——そう責める必要はありません。
新しく載った子犬
いま、どれくらい疲れていますか
自分の状態は、渦中にいると分かりにくいものです。当てはまる数を数えてみてください。
- 犬の鳴き声を聞くと、体がこわばる
- 朝、起きるのがつらい/夜、眠れない
- 犬の世話をしているとき、涙が出る
- 「迎えなければよかった」と考えることがある
- ほかの人の犬が、うらやましく見える
- 犬のことを考えていない時間がない
- 人に会いたくない/出かけたくない
- 食欲が落ちた、または食べすぎている
- 家族に八つ当たりしてしまう
- 犬に対して、強く言ってしまうことがある
これは診断ではありません。点数で何かが決まるものでもありません。ただ、思っていたより多く当てはまったなら、それは「頑張りすぎている」という合図です。
眠れない状態が続いているなら、犬のことより先に、ご自身のことを診てもらってください。睡眠が削られると、どんなことも実際より重く感じられます。順番として、そこが先です。
今日からできる、いちばん小さいこと
「しつけを見直す」「生活を整える」——正しいけれど、いま実行できることではないと思います。今日できる小さいことだけを書きます。
- 犬から離れる時間を作る……別の部屋で30分。ケージに入れて構いません。見捨てることにはなりません
- 完璧なしつけを、いったんやめる……トイレも噛み癖も、今週はできなくていいです。安全だけ確保すれば十分
- 誰かに声に出して言う……家族でも、相談先でも。「しんどい」と口に出すだけで軽くなります
- 眠る……夜鳴きが理由なら、寝室を分ける、耳栓を使う。数日でも眠れると見え方が変わります
- ほかの人と比べるのをやめる……SNSに出てくるのは、うまくいっている場面だけです
がんばる量を増やす方向の助言は、いまは受け取らなくて大丈夫です。減らす方向だけ考えてください。
犬種は関係ありますか
「トイプードル」「柴犬」と一緒に検索されることが多い言葉です。ただし、犬種のせいだと考えないでください。
飼育頭数の多い犬種ほど、悩んでいる方の数も多くなります。それだけのことです。「この犬種を選んだから失敗した」ということはありません。
同じ犬種でも、よく寝る子もいれば、ずっと動いている子もいます。いま大変なのは、その子とあなたの組み合わせで、今この時期だからです。
「もう手放したい」と考えてしまうとき
検索すると「手放した」「里親」という言葉が出てきます。そう考えてしまうこと自体を、責めないでください。
限界まで我慢してから決めるより、つらいと感じた時点で人に話すほうが、結果としてその子のためになります。
手放す前に、試せることがあります
- 数日だけ預ける……ペットホテルや、預かってくれる方に。離れてみると、判断が変わることがあります
- 家族の中で担当を替える……一人が抱えていることが多いものです
- 専門家に一度だけ相談する……何が起きているのか、外から見てもらう
- 体の不調が無いか確かめる……痛みや不調があると、噛む・吠えるが増えます。しつけの問題ではないことがあります
それでも難しいときは、その子が安心して暮らせる先を、時間をかけて探すという選択もあります。それは失敗ではありません。投げ出すのと、その子の暮らしを考えて決めるのは、別のことです。
ただ、その判断を、眠れていない状態でしないでください。数日眠ったあとで、もう一度考えてみてください。
相談できる先
| 困っていること | 相談先 |
|---|---|
| 噛む・吠える・トイレ | 専門のトレーナー、行動診療を扱う動物病院 |
| 急に増えた問題行動 | まずかかりつけの動物病院(痛みや不調のことがあります) |
| 眠れない・涙が出る・食べられない | ご自身のかかりつけ医、心療内科 |
| 誰にも言えない | 各自治体の相談窓口、いのちの電話 |
フローエンスでお迎えいただいた飼い主さまには、専門のトレーナーにご相談いただける無料の相談ダイヤルをお渡ししています。
「こんなことで連絡していいのか」と迷わないでください。むしろ、そう思う段階でご連絡いただくのがいちばんです。こじれる前のほうが、打てる手が多く残っています。
「しつけの質問」でなくて構いません。「疲れました」だけでも、お電話ください。
育犬ノイローゼとは
一言でいうと【愛情がなくなった】ことを指します。
より詳しくいうと
【好きなのに好きじゃない】
【好きなのに顔を見たくない】
などといった飼い主さまの精神状態になっている場合、育犬ノイローゼだと思っていいと思います。
また、なりやすい人の特徴は
・ワンちゃんに完璧を求めている(理想が高い)
・しつけは出来て当たり前だと思っている(飼い主像がある人)
・周りのワンちゃんと比較してしまう
一部ではありますが、上記の3つは共通する特徴です。
症状
育犬ノイローゼの症状としては、個人差がありますが比較的多く共通する点が多いものを挙げていきます。
・家に帰りたくない
→帰って悲惨な状況に対応しなきゃいけないというストレスから
・指示を聞けないワンちゃんに対して怒鳴ってしまう
→余裕がなくなってしまっているため
・飼い主さま(ご家族)を含め、暗い感じになってしまう
→ワンちゃんのことで楽しく過ごせなくなっているため
・ワンちゃんと触れ合うのも嫌になってしまう
→見るのも嫌になってしまっている
これらの症状がでていたら育犬ノイローゼと言えるでしょう。
倦怠感や無気力、頭痛や嫌悪感などの症状の中には上記のような原因が含まれていることが多いので当てはまる方はご相談ください。
きっかけ
育犬ノイローゼになってしまったきっかけの多くが、トイレの失敗が続いている時や吠えが止まなくなってきた時などです。
しかし、それは表面上の話であり、根本的な部分でいうと上記のような問題行動が出始めたことに気が付かなくなるほど飼い主さまに余裕が無くなっていたときが育犬ノイローゼになってしまうきっかけとなります。
いつまで続くか分からない不安
「なんでうちだけこんな辛い思いをするのだろう」
「なんでうちの子はこんなに言うことを聞かないのだろう」
と悲観的になってしまい、終わりの見えない不安に押し潰されそうになり、ネットやSNSで検索する飼い主さまも多いのではないでしょうか。
しかし、それらSNSで見えてくる姿を見て「こんな風にできない」とまた負のループになってしまいます。
解決策は後ほど紹介しますが、結論からいうと必ず育犬ノイローゼから脱出できるので安心してください。
克服するための方法

次に育犬ノイローゼを乗り越えるための、克服の方法についてお伝えします。
是非参考にしてください。
SNSに影響されない
SNSでふと目に入った可愛い動画や写真を見て、潜在的に「ワンちゃんはこうあるべき」を作ってしまうきっかけになってしまいます。
それは、一種の成功映像となり、目標設定となってしまう危険性があります。
飼い主さまとワンちゃんの関係性の問題のため、SNSでの情報は当てはまらないため、影響されないようにSNSと付き合っていく必要があるでしょう。
SNSで見る動画であっても、載せるまでにたくさんの失敗をし様々なトレーニングをした過去があります。そして、その二人の絆も時間を掛けて築いています。
そういった背景があることを理解できていれば、比較対象として影響されるのではなく「いつかこうなるんだ!」といったモチベーションに変えることが出来るでしょう。
現実と向き合う
上記の続きになりますが、理想と現実が違うこと、比較してしまうことに対し、飼い主さまの一方的な押し付けになっていないか、一度客観的に考えてみましょう。
指示を聞かない理由は【聞く=良いことがある】といったイメージがワンちゃんにないため、指示が入りません。そのため、問題行動が目立つようになる現実と向き合ったら何をしたらワンちゃんが喜ぶかを見つけてみましょう。
一日10分でもいいですし、簡単な芸を教えてみるのもおすすめです。
その積み重ねがコミュニケーションとなり、自然と愛犬が何をされたら喜ぶかが見えてくるはずです。
そして「できなくて当たり前」だと認めることで、前向きにワンちゃんと向き合えるでしょう。
物理的に距離をおく
この方法は無責任だという意見がありますがそれは間違いです。
家族として迎え入れた責任として、愛情が無くなってしまうまで放置してしまう方が無責任な行動だと考えてください。
そのため、ワンちゃんと距離を置くことを決断したことはちゃんと向き合っている証拠であり、正しい選択肢の一つです。
この方法を選ぶ際に飼い主さまが行う重要なポイントを紹介します。
物理的に距離を置く場合、預託トレーニングを活用することでしょう。その際にただ、距離を置くだけでは戻ってきた時に同じことを繰り返してしまうため飼い主さまの行動がこれからの生活に大きく影響してきます。
1、愛犬との生活をシュミレーションをする
ワンちゃんだけでなく、飼い主さまも学ぶ時間だと思ってください。
そのため、個人レッスンも並行してお願いし、愛犬と飼い主さまの関係性を築くための方法をトレーナーに教えてもらいましょう。個人レッスンの最大のメリットは、SNSなどの完成動画を見るのではなく、完成するまでの【過程】を教えてもらえることです。
「よそはよそ、うちはうち」の気持ちはとても大切で、
ワンちゃんに求めるラインは各家族で異なります。
過程を学ぶことで愛犬との生活目標を決めることができるはずです。
また、戻ってきてからトレーナーの指示しか聞かないようになってしまっては本末転倒のため、一緒に学んでいきましょう。
2、愛犬の感情を読み取る知識を学ぶ
会話ができない相手だからこそカーミングシグナルやボディランゲージを学び感情を読み取り、ワンちゃんを理解できることでコミュニケーションが産まれ理想に近づくことが可能となります。
3、【犬】について意識を持つ
預託トレーニングでは、ワンちゃんもトレーナーの下で一生懸命勉強しています。
飼い主さまにたくさん褒めてもらえるように頑張って勉強しています。
その頑張りを無駄にしないために、日常的にワンちゃんのことを考えることで、様々な情報を読んだり、街中でお散歩しているワンちゃんを見て、観察する時間も重要なポイントです。また、しつけトレーニングの正解は一つではなく、やり方も沢山あることを知ることで、比較してしまうことを無くすことができるはずです。
相談する相手はいますか?

相談する相手がいるか、いないかで育犬ノイローゼの発症率は変わります。
悩みを抱えたまま先が見えないことで、ノイローゼになってしまうので、相談する相手の存在はとても重要です。一人で抱え込むことは厳禁です。
いない場合は、近所での犬友や同じ犬種のコミュニティ、また同じ悩みを持つ方同士のコミュニティなどに参加して、悩みを打ち明けられる相手を作りましょう。話し相手は複数いた方が良く、気軽に話せる相手が多ければ問題行動も笑い話に変わることでしょう。
また、フローエンスでは相談ダイヤルをお渡ししているため、こちらの活用もおすすめです。しつけのお悩み以外であっても、ご相談に乗りますのでお気軽にご連絡ください。
注意してほしいポイントはSNSではなく対面で話せることが理想ですが、家族、友人、トレーナー、かかりつけ医、などどなたでも構いませんが、否定的に返してくる方は一旦距離をおきましょう。
できなくても仕方のないことで、一生懸命ワンちゃんと向き合おうとしているのに否定的な意見を言われたら傷づくのは飼い主さまです。正解はないので、そういった方に相談するのはやめて、前向きに取り組んでいきましょう。
今はつらくても、時期が変われば変わります
育犬ノイローゼになってしまうのはワンちゃんのことが好きだからです。
人間の子供と同じで、幼児が一人でトイレに行けない、夜泣きしてしまう、ご飯も一人で食べれない様に、ワンちゃんも最初は何もできません。しかし、しっかりと教えていくことでやり方を学び方法を知ります。育犬ノイローゼになってしまったら辛い思いから逃げ出したくなると思いますが、まずは相談してみてください。辛くなる前に余裕がある時にワンちゃんと向き合えていればと考えてしまわないようにしてください。必ず克服できるため、今できることから始めましょう。
よくある質問
育犬ノイローゼは治りますか?
「必ず治ります」とはお約束できません。ただ、子犬の時期に集中して起きる問題の多くは、時期が変われば落ち着いていきます。夜鳴きも、トイレの失敗も、甘噛みも、同じ強さで一年中続くものではありません。いま最悪の状態だと感じているなら、そこが底のことが多いです。
チェック方法はありますか?
この記事の中ほどに、当てはまるものを数える一覧を載せています。ただしこれは診断ではありません。点数で何かが決まるものでもありません。思っていたより多く当てはまったなら「頑張りすぎている」という合図、というくらいに受け取ってください。眠れない状態が続いているなら、犬のことより先にご自身を診てもらってください。
犬を手放したいと思ってしまいます。ひどい飼い主でしょうか?
そう考えてしまうこと自体を、責めないでください。限界まで我慢してから決めるより、つらいと感じた時点で人に話すほうが、結果としてその子のためになります。手放す前に、数日だけ預ける・家族の中で担当を替える・専門家に一度相談するという手があります。その判断を、眠れていない状態でしないでください。
犬種によってなりやすさは違いますか?
犬種のせいだとは考えないでください。飼育頭数の多い犬種ほど、悩んでいる方の数も多くなるだけです。同じ犬種でも、よく寝る子もいれば、ずっと動いている子もいます。いま大変なのは、その子とあなたの組み合わせで、今この時期だからです。
犬から離れる時間を作ってもいいのですか?
作ってください。見捨てることにはなりません。別の部屋で30分でも構いません。ケージに入れて構いません。ずっとそばにいることが良い飼い方、ではありません。余裕のない状態で一緒にいるより、離れて落ち着いてから向き合うほうが、その子にとっても穏やかです。
急に噛む・吠えるが増えました
まずかかりつけの動物病院にご相談ください。痛みや体調の不調があると、噛む・吠えるが増えることがあります。しつけの問題ではないことがあるので、接し方を見直す前に、体のほうを確かめてください。
どこに相談すればいいか分かりません
困っている中身で分けてください。噛む・吠える・トイレは専門のトレーナーや行動診療を扱う動物病院、急に増えた問題行動はかかりつけの動物病院、眠れない・涙が出る・食べられないはご自身のかかりつけ医です。フローエンスでお迎えいただいた方は、「疲れました」だけでも相談ダイヤルにお電話ください。
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まとめ
育犬ノイローゼは、頑張っている人ほどなります。うまくいかないのは、あなたのせいでも、その子のせいでもありません。まず、完璧にやろうとするのをやめてください。トイレも、吠えも、今日できなくて構いません。眠れていないなら、そこから戻してください。睡眠が削られると、同じことが何倍もつらくなります。そして、一人で抱えないでください。私たちは365日のしつけサポートをご用意しています。「こんなことで」と思うようなことでも、そのままご連絡ください。

























