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犬の様子がいつもと違う|急ぐかどうかの見分け方【2026】
公開日:2024年9月5日(木) 更新日:2026年10月6日(火) 犬の育て方
この記事の要点
「いつもと様子が違う」と感じて調べていらっしゃるなら、しつけの前に見ていただきたいことがあります。呼吸が苦しそう、ぐったりして立てない、舌が青白い——これはすぐに動物病院へ。そして「落ち着きがない」の反対、**いつもよりおとなしい・隠れて出てこない**ほうが、じつは心配です。犬は具合が悪いと隠れます。元気・食欲・便・尿の4つが普段どおりなら、少し様子を見て構いません。
ワンちゃんの様子がいつもと違うと、飼い主様は心配になってしまうと思います。また、いつも落ち着きがなく、動き回っているワンちゃんにも必ず原因があるはずです。今回は考えられる原因と対処法を詳しくご説明します。ぜひ参考にしてください。
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子犬を見るまず、急ぐかどうかを見分けてください
「いつもと様子が違う」と感じて調べていらっしゃるなら、しつけの前に、ここを見てください。
すぐに動物病院へ(夜間でも)
- 呼吸が苦しそう……口を開けたまま、お腹で呼吸している、舌や歯ぐきが青白い・紫っぽい
- ぐったりして立てない/ふらつく
- けいれんしている、意識がはっきりしない
- お腹が張って、何度も吐こうとするのに何も出ない
- 体が熱い+激しいハァハァ+よだれが多量……熱中症のことがあります
- おしっこが出ていない
その日のうちに動物病院へ
- ごはんを食べない(1食抜けた以上)……子犬は半日でも危ないことがあります
- いつもより明らかにおとなしい、呼んでも来ない
- いつもいない場所にこもっている、隠れて出てこない
- 触ると嫌がる、抱き上げると鳴く
- 下痢や嘔吐が続く
- 水を飲む量・おしっこの量が急に変わった
様子を見てよいことが多いもの
- 元気で食欲もあるが、動き回る・そわそわする
- 決まった場面だけ落ち着かない……ごはん前、帰宅時、夕方
- 子犬で、遊んだあとに興奮している
迷ったら、かかりつけに電話で聞いてください。「これで連れて行っていいのか」を判断するのが、いちばん難しいところです。電話で様子を伝えるだけでも、急ぐかどうかは教えてもらえます。
ここから先は、急がなくてよい場合の話です。
新しく載った子犬
いつもよりおとなしい、隠れて出てこない場合
「落ち着きがない」の反対——動かない、静か、隠れている。じつはこちらのほうが心配です。
犬は具合が悪いと、隠れます
元気が無いことを見せないようにする性質があります。「静かにしているから大丈夫」ではありません。むしろ、いつもと違う場所にこもっているのは分かりやすいサインです。
次のようなことが一緒に起きていないか、見てください。
- ごはんを残す、食べない……いちばん最初に出ます
- 呼んでも来ない、顔を上げない
- 暗いところ、狭いところ、いつもいない場所にいる
- 丸くなって動かない/背中を丸めている……お腹が痛いときの姿勢です
- 撫でようとすると避ける、触ると嫌がる
- 震えている
1つでも当てはまるなら、その日のうちに動物病院へご相談ください。
とくに子犬は進みが速いです。食べない時間が半日続いたら、様子を見ずにご連絡ください。
気温や環境のこともあります
急に静かになった場合、暑さ・寒さ・工事の音・来客・引っ越しなど、環境が変わっていないかも振り返ってください。ただし「たぶん暑いからだろう」で済ませないでください。体調が悪いときと見分けがつきません。
元気・食欲・便・尿——この4つが普段どおりなら、少し様子を見て構いません。1つでも崩れていたら、確かめてください。
ハァハァが続いているとき
口を開けて浅く速い呼吸を「パンティング」といいます。これは犬の体温調節のしくみです。
犬は、人のように全身から汗をかけません
全身が毛に覆われていて熱を逃がしにくいうえ、汗で体温を下げることができません。そのため口を開けた浅く速い呼吸で熱を逃がしています。
出典:アニコム損害保険「みんなのどうぶつ病気大百科」熱中症<犬>
ですから暑いとき、運動したあと、興奮したあとのハァハァは正常です。涼しいところで休めば、数分から十数分で収まります。
正常ではないハァハァ
- 涼しい場所で休ませても収まらない
- 運動も興奮もしていないのに続く
- 夜、寝ているときにも出る
- 舌や歯ぐきの色が青白い・紫っぽい……すぐに動物病院へ
- よだれが多量に出ている
- ふらつく、ぐったりしている
- お腹を大きく使って呼吸している
痛み、心臓や気管の病気、発熱、強い不安——暑さ以外でもパンティングは出ます。「暑いからだろう」で片付けないでください。
熱中症が疑われるとき
体を冷やしてから、すぐに動物病院へ
- 冷たい水を体に直接かける/濡らしたタオルで体を覆う
- タオルを巻いた保冷剤を、首の頚動脈・内股・わきの下に当てる……毛や皮膚が薄く、体温が下がりやすいところです
- 意識があって水が飲めるなら、新鮮な水を十分に
応急処置をしたあとは、必ず動物病院で診てもらってください。見た目が落ち着いても、体の中で進んでいることがあります。
とくに気をつけたい場面:エアコンのない部屋や車での留守番/屋外での長時間の直射日光/換気の悪いケージ/高温多湿での運動/照り返しの強い舗装道路での散歩。
鼻の短い犬種(シーズー、ペキニーズ、フレンチ・ブルドッグなど)と、太り気味の子は起こりやすいとされています。
落ち着きがない場合の考えられる原因
主に考えられる原因は大きく分けて3つに分けることができます。子犬や元気な子以外で、病気やストレスなどの場合は早急に対応しないといけない可能性もあるので、実際のワンちゃんの症状と照らし合わせてみてください。
興奮
・飼い主様を見てかまってほしくて嬉しくて興奮してしまう
サークル内で待機させている時や飼い主様が帰宅した際に動き回ってしまうケースです。感情のコントロールが苦手な子は気持ちを抑えきれずに、落ち着きがなくなってしまいます。
特に、飼い主様の姿が見えている状態で近寄れない場合は気付いてほしく落ち着きがない行動をとることが多いです。
・ご飯が好きでグルグル回ったり、鳴いたりする
食いしん坊なワンちゃんの場合、ご飯の時間が近づくとソワソワしたり、ご飯の準備の際に何かくれないかな、美味しそうな匂いがするなとキッチンの周りをグルグルウロウロしてしまうケースです。また、「ご飯ちょうだい」と飼い主様に気付いてほしくて、吠えてしまうことも考えられます。
・いいイメージがついて同じ行動を繰り返してしまう
この動きをしたらかまってくれた、やり続ければ気付いてもらえる!=”行動”と”結果”が結びついているケースです。このケースは飼い主様側からは【落ち着きがない】ように見えているだけでも、ワンちゃんからしたら【かまってもらう手段方法】となっています。
病気
症状
・左右に動いたりサークルの中をウロウロしたりする行動が増える
・お腹で呼吸しだして口呼吸、苦しくてハァハァが始まる
・食欲がない
・何もないのに吠える
などなど
病名
・てんかん
・心不全
・フィラリア症
・熱中症
・気管虚脱
などなど
上記は一例ですが、これらに関しては速やかに病院に受診することをおすすめします。
犬の病気は気づきにくく、見落としてしまうことも少なくありません。そのため、少しでも違和感を感じたら早めの受診をして早期発見できることが理想です。
補足ですが、かかりつけの病院で受診していても症状の改善が見込めない場合には、セカンドオピニオンとして別の病院での受診もおすすめします。
ストレス
・何もないのに吠え始める、少しの音などでも反応してしまう
・サークルやバリケンをガリガリする、物に当たってしまう
運動不足や愛情不足が原因で落ち着きがなくなるケースです。特に年齢の若いワンちゃんの場合、体力が有り余っているため動きたい!遊びたい!とソワソワしていることも多いです。また、その他にも怖がりな子や臆病な子は音や空間にストレスを感じてしまうので、どんな時に症状がでるのかを飼い主様が発見することで最適な対処ができます。
「急に」変わった場合
今まで何ともなかったのに、ここ数日で変わった——この場合は、まず体を疑ってください。
体のほうを先に確かめる
- 耳……においがする、頭を振る、かゆがる
- 口の中……よだれ、片方でだけ噛む、口を触らせない
- 腰・足……段差を避ける、抱き上げると鳴く、歩き方が変わった
- 皮膚……赤い、同じところをなめ続ける
- 目……見えにくいと、不安でうろうろすることがあります
- お腹……張っている、触ると嫌がる
体に問題が無さそうなら、環境の変化を振り返ってください。引っ越し、模様替え、家族が増えた・減った、工事の音、近所で花火があった——思い当たることがあれば、数日で戻ることが多いです。
シニア期に入っている場合
認知症のことがあります。昼夜が逆転する/同じところをぐるぐる歩く/呼びかけに反応しない/狭いところに入って出られなくなる——こうしたことが一緒に見られたら、犬の夜泣きもあわせてご覧ください。
どれも思い当たらないまま続くなら、動物病院へ。「なんとなくおかしい」という飼い主さんの感覚は、たいてい当たっています。
様々な「落ち着きのない」の対処法
上記では、落ち着きのない行動パターンや症状をまとめましたが、下記ではそれぞれの対処法について詳しく解説します。すぐに実践できることをトレーナーポイントも合わせてご紹介するので是非参考にしてください。
子犬
子犬の場合、感情のコントロールが難しいため、基本的には飼い主様の接し方や環境作りで対処できることが多いです。
・サークルなどに布などかけて暗くしたりする
トレーナーポイント:ワンちゃんの本能で落ち着く場所を作る
・飼い主様が落ち着いてワンちゃんと接する
トレーナーポイント:飼い主様の反応次第で態度も変わる
・必要以上に感情的に声を掛けない
トレーナーポイント:飼い主様が興奮するとワンちゃんも興奮してしまう
・テンションが上がりやすい子はわしゃわしゃ触らない
トレーナーポイント:落ち着いて触ることでワンちゃんも安心する
・ワンちゃんが1頭になる環境をつくってあげる
トレーナーポイント:いつも一緒にいると離れたときに暴れてしまう
夜中
寝室を分けている場合、夜中に興奮して吠えてしまうケースです。この問題に関しては遊ぶ時間じゃないこと、落ち着く時間だということをワンちゃんに覚えてもらう必要があります。
・寝る前に必要以上にかまわない
トレーナーポイント:かまってテンションをあげてからだと寝付くのに時間がかかる
・寝る前の飼い主様の行動をできる限りルーティン化しない
トレーナーポイント:動作の後に何が起こるというのを覚えてしまう(飼い主様が歯磨きしたらいなくなる→今のうちに遊ばないと!と興奮してしまう可能性がある)
ウロウロ
飼い主様をよく見ているワンちゃんは飼い主様の行動の先を覚えています。例えば、ネクタイを締めたら外出する、エプロンを着けたらご飯の準備をする、帽子を被ったら散歩の時間、などなど飼い主様の日々のルーティンがワンちゃんのソワソワを誘っている可能性があります。
・生活のルーティン化に注意する
トレーナーポイント:ワンちゃんが動作を覚えて人の行動をみてウロウロしてしまう
鳴く
クゥーンやキャンなどといった吠えではない甘えた声を出している際は下記の方法がおすすめです。
・一緒にいる時間、ワンちゃん1頭の時間を作る
トレーナーポイント:常に一緒にいると離れたときにさみしくなり、不安になって鳴いてしまう
吠える
明らかに吠えている場合は、要求吠えの可能性が大きいです。詳しくは要求吠えの記事を参考にして頂けたらと思います。
・吠えている時に近くに行かない、話しかけない
トレーナーポイント:吠えて近づくと吠えたら来てくれる、要求を聞いてくれると勘違いしてさらに吠えてしまう
呼吸が荒い(ハァハァ)
興奮以外にも病気や体調不良によるものもあるので、注意しましょう。
・暑そうなら涼しい場所に連れて行ってあげる
トレーナーポイント:熱中症などの可能性があるので体を冷やしてあげる、エアコンをつける
散歩中グルグル回る
・地面が暑い可能性があるので時期によっては散歩ルートを変える
トレーナーポイント:アスファルトを避ける、時間をずらすなど
・回らなくなってから歩き始める
トレーナーポイント:楽しくて興奮して回ってしまったりするので落ち着いてから歩き出す、逆にトラウマや怖いと感じて回ってしまうのであればリードを少し短くもってワンちゃんの解決時間を作る
ケアをするとき
普段は落ち着いているのに、ケアをする時だけ暴れてしまうワンちゃんは何をされるか分からない不安や爪切りなどで失敗して痛い思いをした経験があるワンちゃんによく見られる行動です。
・まずはブラシや対象物を当てるだけから始める
トレーナーポイント:体に触れさせておやつなどを繰り返し、段階を踏んで物への印象を変えてあげる
しつけ方は原因と症状によって変わる
ワンちゃんがいつもと違う、ずっと動いて落ち着きがない、など飼い主様も気になってしまい気疲れしてしまうことも少なくありません。すべての症状や行動には原因があるため、適切な対処ができれば落ち着いてくれるでしょう。また、興奮してしまう原因の大半が体力が有り余りです。お散歩やおうち遊びを増やしワンちゃんの満足度をあげてあげましょう!
そして、最後にワンちゃんの病気は気付きにくいことがあるので、病気などが疑われる際は早めに病院に行きましょう。
よくある質問
犬の様子がいつもと違います。すぐ病院に行くべきですか?
次のときは、夜間でもすぐに動物病院へ。呼吸が苦しそう/舌や歯ぐきが青白い・紫っぽい/ぐったりして立てない/けいれん/何度も吐こうとするのに何も出ない/おしっこが出ていない。その日のうちに、なら——ごはんを食べない、明らかにおとなしい、隠れて出てこない、触ると嫌がる。迷ったら、かかりつけに電話で様子を伝えてください。急ぐかどうかだけでも教えてもらえます。
いつもよりおとなしいのですが、大丈夫でしょうか?
「静かだから大丈夫」ではありません。犬は具合が悪いと隠れます。元気が無いことを見せないようにする性質があるので、いつもいない場所にこもっているのは分かりやすいサインです。ごはんを残す/呼んでも来ない/背中を丸めて動かない/震えている——1つでも当てはまれば、その日のうちにご相談ください。
どこまでが様子見でいいですか?
元気・食欲・便・尿の4つを見てください。4つとも普段どおりで、動き回る・そわそわするだけなら、様子を見て構いません。1つでも崩れていたら確かめてください。とくに子犬は進みが速いので、食べない時間が半日続いたら様子を見ずにご連絡ください。
ハァハァが止まりません。病気でしょうか?
犬は人のように全身から汗をかけないので、口を開けた浅く速い呼吸(パンティング)で熱を逃がしています。暑いとき・運動後・興奮後のハァハァは正常で、涼しいところで休めば収まります。収まらない/運動も興奮もしていないのに続く/寝ているときも出る/舌や歯ぐきの色が青白い——これらは正常ではありません。痛み、心臓や気管の病気、発熱でも出ます。
熱中症かもしれません。どうすればいいですか?
体を冷やしてから、すぐに動物病院へ。冷たい水を体に直接かける/濡らしたタオルで覆う、タオルを巻いた保冷剤を、首の頚動脈・内股・わきの下に当てる(毛や皮膚が薄く、体温が下がりやすいところです)。意識があって水が飲めるなら、新鮮な水を十分に。見た目が落ち着いても、必ず動物病院で診てもらってください。
急に落ち着かなくなりました
まず体を疑ってください。耳(においや頭振り)/口の中/腰・足/皮膚/目/お腹を確かめます。体に問題が無さそうなら、引っ越し・模様替え・工事の音・花火など、環境の変化を振り返ってください。思い当たれば数日で戻ることが多いです。シニア期なら認知症のこともあります。
ずっと落ち着きがないのは、性格でしょうか?
元気で食欲もあり、決まった場面(ごはん前・帰宅時・夕方)だけなら、多くは興奮や習慣です。子犬から1歳半ごろまでは、体力が有り余っていて動き回るのが普通です。ただし、同じ動きを止められないほど繰り返す(しっぽを追う、同じ場所を回り続ける、体をなめ続ける)場合は行動の病気のことがあるので、動物病院でご相談ください。
落ち着かせるには、どうすればいいですか?
こちらが落ち着いて接することが、いちばん効きます。飼い主さんが慌てたり大きな声を出すと、犬はもっと上がります。サークルに布をかけて暗くする/わしゃわしゃ触らない/必要以上に声をかけない——これだけで変わります。そして体力が余っていることが多いので、散歩とにおい嗅ぎの時間を増やしてください。
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まとめ
「いつもと様子が違う」と感じたら、しつけの前に体を確かめてください。呼吸が苦しそう、舌が青白い、ぐったりして立てない——これはすぐに動物病院へ。そして「落ち着きがない」の反対、いつもよりおとなしい・隠れて出てこないほうが心配です。犬は具合が悪いと隠れます。見る目安は、元気・食欲・便・尿の4つ。4つとも普段どおりで動き回るだけなら、多くは興奮や体力の余りです。迷ったら、かかりつけに電話で様子を伝えてください。私たちは365日のしつけサポートをご用意しています。

























