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犬のおしっこだけ失敗する原因と対策法を徹底解説
公開日:2024年11月3日(日) 更新日:2026年10月6日(火) トイレ
この記事の要点
おしっこが出ていない、ポタポタしか出ないときは、しつけの話ではありません。急いで動物病院へ。急に失敗が増えたときも、まず体を見ます。体に問題が無ければ、シートを広くして、出るタイミングで連れて行き、成功したその場で褒めます。
うんちはトイレでできるのに、おしっこだけ外してしまう。毎日のことなので、飼い主さまのほうが先に参ってしまいがちです。
最初に、順番だけお伝えします。しつけを見直す前に、体のほうを確かめてください。おしっこの失敗は、しつけの問題に見えて、体の問題であることがあります。しかも、そのなかには急ぐものが混ざっています。
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子犬を見るおしっこが出ていないときは、しつけの話ではありません
「失敗する」ではなく「出ていない」「出そうとしているのに出ない」ときは、この記事を読むより先に動物病院へ向かってください。
尿道閉塞は「尿道が何らかの原因で詰まってしまい、おしっこが出せなくなる病気」です。おしっこが十分に出せなくなると、急性腎障害を引き起こし、命にかかわることもあります。疑う症状が見られたときは急いで動物病院で診てもらってください。
すぐに動物病院へ
- おしっこをしようとしてもポタポタとしか出ない、まったく出ない
- 何度もトイレに行くのに、量がほとんど出ていない
- おしっこの姿勢をとりながら鳴く
- 落ち着かずに、うろうろしている
オスのほうが起こりやすい傾向があります。陰茎の中を通る部分で尿道が狭くなっていて、結石が詰まりやすいためです。
「何時間出ていなかったら危ないか」という決まった数字はありません。ですので、時間で様子を見ないでください。出ていないと分かった時点でご連絡を。夜間であれば、かかりつけの留守番電話や、地域の夜間動物病院を先に調べておくと動けます。
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急に失敗が増えたときも、まず体を見ます
できていたのに、急に外すようになった。これもしつけが崩れたのではなく、体のほうが先のことがあります。
膀胱炎の症状としては、血尿が見られたり、頻尿(少量しか尿が出ないのに、トイレに頻繁に行く症状)が出たりします。あわせて、水をよく飲むようになったり、発熱や食欲不振が出ることもあります。
ここが紛らわしいところです。少ない量で何度も行くようになると、飼い主さまからは「回数が増えた」「間に合わずに外した」と見えます。覚えていたことを忘れたように見えてしまうのです。
受診の前に、これだけ控えておくと早いです
- 回数……1日に何回トイレに行ったか
- 量……いつもと比べて多いか少ないか
- 色……赤みや濁りがないか。シートは捨てずに残しておくと見てもらえます
- 飲む量……水がいつもより早く減っていないか
- いつから……何日前から変わったか
日ごろから、犬の水を飲む量やトイレの回数、尿の色や量を確認しておくことが大切です。困ってから思い出そうとすると分からなくなるので、気づいた日からメモを始めてください。
体に問題が無いなら、理由はこの4つです
受診して異常がなかったとき、おしっこだけ外す理由はだいたい次の4つに収まります。
| 理由 | そう思う手がかり | やること |
|---|---|---|
| トイレが「うんちの場所」になっている | うんちは100%成功する。おしっこだけ外す | おしっこのタイミングでトイレへ誘導して、成功を見せる |
| 回数が多いぶん、外す回数も多い | 成功もしているが、失敗も混ざる | シートを広くする。1枚から2〜3枚へ増やす |
| 叱られた経験がある | 人が見ていないところ、狭い場所でする | 次の章へ。叱るのをやめるところから |
| シートが汚れている/狭い/落ち着かない | 一度した上にはしない。踏むのをためらう | こまめに替える。大きいサイズにする。置き場所を静かな側へ |
2つめは見落とされがちです。おしっこは、うんちよりずっと回数が多いので、同じ割合で外していても、目にする失敗の数はおしっこのほうが多くなります。「おしっこだけできない」ように見えて、実際には回数の差ということがあります。
4つめについて。犬は排泄の最中がいちばん無防備なので、人が行き来する場所やテレビのそばだと落ち着けません。寝床のすぐ隣も嫌がる子がいます。置き場所は、部屋の奥まった静かな側へ。多頭飼いなら、シートは頭数ぶん分けて用意してください。

何か月までに覚えるものですか
5か月、6か月、7か月になっても覚えない、というご相談をよくいただきます。先に体の話をしておきます。
アメリカンケネルクラブ(AKC)の目安では、子犬が留守番できる時間は生後10週未満は1時間、3か月で3時間、4か月で4時間、5か月で5時間、6か月で6時間で、6か月を過ぎると最大6〜8時間になります。3か月を過ぎると月齢の数が、我慢できるおよその時間数になります。そしてそれ以前、おおよそ生後16週までは、自分で膀胱を止めておけません。
ここから言えることは、はっきりしています。
- 生後4か月ごろまで……我慢できないのが普通です。覚えていないのではありません。失敗させない置き方(シートを広く)で乗り切る時期です
- 5か月を過ぎても外す……体としては止められます。ここからは成功した回数と、トイレの置き方の問題です
「何か月までに覚える」という決まりはありません。覚えるのは月齢ではなく、成功した回数のほうです。1日に3回成功する子と、1日に1回しか成功しない子では、同じ1か月でも積み上がりが3倍違います。回数を増やすには、失敗させない置き方が先ということになります。
今日からやることを、順番に
順番が大事です。上から順にやってください。
1. 失敗できない形に変える
直す前に、まず外しようがない広さにします。サークルの床の半分以上をシートにする、レギュラーからワイドへ変える、2〜3枚並べる。小さい体だからと小さいシートを選ばないでください。同じ犬種でも、広くないと落ち着かない子がいます。
2. 出るタイミングで連れて行く
待つのではなく、こちらから連れて行きます。出やすいのは次の4つです。
- 朝、起きた直後
- ごはんのあと
- 水を飲んだあと
- 遊んだあと、寝て起きたあと
そわそわして床のにおいを嗅ぎ始めたら、その場でトイレへ。抱き上げて運ぶより、誘導して自分の足で入ってもらうほうが、場所と結びつきます。
3. 成功したら、その場ですぐ褒める
終わってから台所へおやつを取りに行くと、もう間に合いません。おやつは先に手に持っておいて、済んだ瞬間に渡してください。数秒ずれると、何を褒められたのか伝わりません。
4. 失敗は無言で片づける
声を出さず、目も合わせず、淡々と拭きます。においが残ると同じ場所でくり返すので、拭いたあとにペット用の消臭剤を使ってください。アンモニア臭が残る掃除用品は、かえって同じ場所を教えてしまいます。
叱ってしまったあとの戻し方
正直に書きます。毎日拭いていれば、声も出ます。ですが、ここだけは知っておいてください。
犬は「外したことを叱られた」とは受け取りません。「おしっこをしたこと」を叱られたと受け取ります。だから次に起きるのは、失敗が減ることではなく、見えないところでするようになることです。ソファの裏、カーテンの陰、留守番のあいだ。よけいに見つけにくくなります。
戻し方は3つだけです。
- 叱るのをやめる……今日から、声も表情も出しません
- 成功だけを見せる……上の「2」と「3」で、褒められる回数を増やします
- 家族でそろえる……ひとりが叱ると、そこで振り出しに戻ります
戻るまでに時間はかかりますが、戻ります。うまくいかない日が続いたら、ひとりで抱え込まずにドッグトレーナーへご相談ください。フローエンスでは、お迎えのあとも、しつけのご相談を365日お受けしています。

留守番のあいだだけ失敗する場合
見ているときはできるのに、帰ると外している。この場合、直すのはしつけではなく置き方です。
成犬でもトイレに行けないままで6〜8時間が上限です。8時間の留守番なら、小型犬でもおしっことうんちを合わせて何度かします。1枚のシートでは足りません。
- シートを増やす、大きくする……一度使ったシートの上には、したがらない子がいます
- 出かける直前にトイレを済ませる……出る前の遊びと、そのあとの誘導をひと組にします
- 帰宅後に叱らない……何時間も前のことなので、犬には結びつきません
- どの時間に外しているかを見る……留守番用のカメラがあると、出かけて何時間目かが分かります
時間が分かると、打つ手が変わります。出かけてすぐなら不安のほうかもしれませんし、帰る直前に集中しているなら、単純に間に合っていないだけです。長時間の留守番のコツと、ケージの外だけ失敗する場合もあわせてお読みください。
うんちもおしっこも、どちらもシートでしない場合は、そもそもトイレが排泄の場所として伝わっていません。その場合はトイレトレーニングの記事で、最初からやり直すほうが早いです。
よくある質問
犬がおしっこだけ失敗するのはなぜですか?
体に問題が無い場合、理由はだいたい4つです。トイレが「うんちをする場所」として覚えられている、おしっこはうんちより回数が多いぶん外す回数も多い、叱られた経験があって隠れてするようになっている、シートが汚れている・狭い・置き場所が落ち着かない、のいずれかです。ただしその前に、出ているかどうかと、急に増えていないかを確かめてください。
おしっこが出ていないのですが、様子を見てもいいですか?
様子を見ないでください。急いで動物病院へご連絡ください。尿道閉塞は尿道が詰まっておしっこが出せなくなる病気で、十分に出せなくなると急性腎障害を引き起こし、命にかかわることもあります。ポタポタとしか出ない、まったく出ない、おしっこの姿勢をとりながら鳴く、落ち着かずにうろうろする、といった様子が当てはまります。オスのほうが起こりやすい傾向があります。
急にトイレを失敗するようになりました。しつけのやり直しですか?
その前に動物病院で診てもらってください。膀胱炎では、血尿が出たり、少量しか出ないのにトイレへ頻繁に行く症状が出たりします。少ない量で何度も行くようになると、飼い主さまからは「回数が増えた」「間に合わずに外した」と見えるので、覚えていたことを忘れたように感じられます。受診の前に、回数・量・色・水を飲む量・いつからかを控えておくと早く進みます。
6か月になってもトイレを覚えません。遅いですか?
「何か月までに覚える」という決まりはありません。おおよそ生後16週までは自分で膀胱を止めておけず、3か月を過ぎると月齢の数が我慢できるおよその時間数になります。つまり5か月を過ぎていれば、体としては止められます。ここから先は成功した回数の問題です。1日3回成功する子と1日1回の子では、同じ1か月でも積み上がりが3倍違います。回数を増やすために、まずシートを広くして失敗できない形にしてください。
失敗したとき、叱ってはいけませんか?
叱らないでください。犬は「外したこと」ではなく「おしっこをしたこと」を叱られたと受け取ります。次に起きるのは失敗が減ることではなく、ソファの裏やカーテンの陰など、見えないところでするようになることです。失敗は声を出さず目も合わせずに片づけ、においが残らないようペット用の消臭剤を使ってください。
留守番のあいだだけ失敗します。どうすればいいですか?
しつけではなく置き方を変えてください。成犬でもトイレに行けないままで6〜8時間が上限です。8時間の留守番なら小型犬でも何度か排泄するので、シート1枚では足りません。枚数を増やすか大きくする、出かける直前にトイレを済ませる、帰宅後に叱らない、の3つから始めてください。
トイレはどこに置けばいいですか?
部屋の奥まった、静かな側に置いてください。犬は排泄の最中がいちばん無防備なので、人が行き来する場所やテレビのそばでは落ち着けません。寝床のすぐ隣を嫌がる子もいるので、寝床とは離してください。多頭飼いの場合は、シートを頭数ぶん分けて用意すると使いやすくなります。
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まとめ
おしっこだけ失敗するときは、順番が大事です。まず「出ているか」を見てください。ポタポタとしか出ない、まったく出ないときは急性腎障害につながることがあるので、急いで動物病院へ。急に失敗が増えたときも、膀胱炎のように少量ずつ何度も行く形があるので、先に受診します。体に問題が無ければ、シートを広くして失敗できない形にし、起きた直後・ごはんのあと・水のあと・遊んだあとに連れて行き、成功したその場でおやつを渡してください。失敗は無言で片づけます。「何か月までに覚える」という決まりはありません。覚えるのは月齢ではなく、成功した回数のほうです。
トイレトレーニングは「環境」で決まることも!
ブリーダーのもとで、親犬やきょうだい犬から適切な生活習慣を学び始めている子犬たち。お迎え後のトイレの悩みも、育てたブリーダーに直接相談できるから安心です。
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