フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

犬にキッチンや寝室など入ってはいけない場所を教える方法のコツ

しつけトレーニング トレーニング

家族構成やルールによって、ワンちゃんには入ってほしくない場所(キッチンや寝室)があると思います。おうちの中でフリーにさせているから行動範囲の制限は諦めている飼い主様も少なくありません。しかし、しっかり教えることでワンちゃんに入ってはいけない場所を覚えさせることができることも知っておきましょう。今回は覚えさせる順に解説いたしますので是非参考にしてください。

柵を設ける

まず始めに、物理的に行けないようにすることで何度も注意したりすることが無くなります。そのため、飼い主様とワンちゃんのストレス軽減にも繋がり、お互いにより良い生活を送ることができます。

トレーナーポイント

いきなり、覚えることはないのでまずは柵で境界を作り、お互いのストレスの軽減がコツです。トレーニングは継続ですので、お互いの精神状態が安定するように心掛けましょう。

ライントレーニング

続いてはワンちゃんに分かりやすい目印を作りラインの先に入ってはダメということを覚えてもらいます。目印は踏んでもズレないテープがオススメです。

トレーナーポイント

ラインを超えたら「ダメだよ」とラインの外側まで戻します。また、ラインを超えそうな時は「このラインだからね」とラインの位置を促してあげてください。基本はこの繰り返しとなります。

リードを着けてトレーニング

室内でもリードを付けて入ってはいけない場所に行ったときに注意する方法があります。
この時、家具などにリードが引っかかりワンちゃんの身動きが取れなくなってしまうことも考えられますので行う際は目を離さないようにしましょう。

トレーナーポイント

ラインを超えそうな時にリードを持ち、超えないように「ダメ」と伝えて行動を制限します。ラインを超えてからリードにテンションを掛けても遅いので【超える前】を意識しましょう。

リードを外し、遊びながら

最終目標となるのが、ゲーム感覚でおもちゃなどを使いながら教えていく方法です。

慣れてきた頃にあえて入ってはいけないところにおもちゃを投げて、行かなければたくさん遊んであげるなど、入らなかったら楽しいことがあると覚えてもらうことで、遊びながらトレーニングができます。

トレーナーポイント

入らなければ褒めて、遊んでなど良い経験を沢山積ませることが成功のコツです!

注意するポイント

ワンちゃんにとって、入ってはいけない場所を覚えるのは簡単ではありません。今までは入れたのに、急に制限することになった場合は尚更です。しかし、継続して行うことで必ず覚えてくれますが、トレーニングをするうえで、守るべきポイントが3つあります。下記にまとめましたので、注意するようにしましょう。

入れない所を徹底する

ご家族の場合、全員で入ってはいけない場所を共有し必ず徹底してください。ルールがバラバラになってしまうとワンちゃんも分からなくなり、ストレスを感じたりどこにでも入って大丈夫だと思ってしまいます。ずっと見ることが難しい場合は、フェンスを設けるなどの対策をして入れないようにしましょう。

トレーニング中も徹底する

普段の生活の中だけではなく、トレーニングとして設けた時間のなかでは徹底して行うようにしてください。この日はOK、別の日はOKにしてしまうとワンちゃんも混乱して覚えようとしなくなります。「ダメなものはダメ」を徹底し、失敗をさせないことが重要です。

できたら褒める

【良いことがある】と認識させるためにも、できたら沢山褒めて良いイメージを与えましょう。トレーニングで悩んでいる時は叱ることは簡単でも、褒めることは難しいと思います。しかし、ワンちゃんが自分から意識して入らなくなるというのはとても難易度の高い事です。成功したときはワンちゃんの喜ぶことでたくさん褒めてあげましょう!

簡単ではないが、必ず覚えてくれる

一番ベストなタイミングは迎え入れた時に最初から入ってはいけない場所を決めておくことですが、予定や事情も時間の経過と共に変わっていくことも多々あるかと思います。ワンちゃんにとって難しいことなので時間はかかりますが、ご家族が協力して行うことで覚えてくれますので、自分の子に合った方法でやり続けることが大切です。

撮影協力

トイプードル

トイプードルの【トリス】が撮影協力してくれました!

初めての部屋で入ってはいけない場所を教えていないにも関わらず、トレーナーの言うことをちゃんと聞いて動かないトリスはとってもお利口さんでした!

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