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           犬の様子がいつもと違う?落ち着きがない場合の原因と対処方法を解説        

2023.06.20

flowens

この記事の監修

フローエンスメディアライター   大久保 祐太のプロフィール写真

フローエンスメディアライター   大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴:
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアダックスフンド
オーストラリアンキャトルドッグ

資格:
ペット・トラベルアドバイザー
ペット災害危機管理士 2級
家庭動物管理士  3級

ケージから飼い主を見つめる犬

ワンちゃんの様子がいつもと違うと、飼い主様は心配になってしまうと思います。また、いつも落ち着きがなく、動き回っているワンちゃんにも必ず原因があるはずです。今回は考えられる原因と対処法を詳しくご説明します。ぜひ参考にしてください。

 

落ち着きがない場合の考えられる原因

主に考えられる原因は大きく分けて3つに分けることができます。子犬や元気な子以外で、病気やストレスなどの場合は早急に対応しないといけない可能性もあるので、実際のワンちゃんの症状と照らし合わせてみてください。

興奮

・飼い主様を見てかまってほしくて嬉しくて興奮してしまう

サークル内で待機させている時や飼い主様が帰宅した際に動き回ってしまうケースです。感情のコントロールが苦手な子は気持ちを抑えきれずに、落ち着きがなくなってしまいます。
特に、飼い主様の姿が見えている状態で近寄れない場合は気付いてほしく落ち着きがない行動をとることが多いです。

 

・ご飯が好きでグルグル回ったり、鳴いたりする

食いしん坊なワンちゃんの場合、ご飯の時間が近づくとソワソワしたり、ご飯の準備の際に何かくれないかな、美味しそうな匂いがするなとキッチンの周りをグルグルウロウロしてしまうケースです。また、「ご飯ちょうだい」と飼い主様に気付いてほしくて、吠えてしまうことも考えられます。

 

・いいイメージがついて同じ行動を繰り返してしまう

この動きをしたらかまってくれた、やり続ければ気付いてもらえる!=”行動”と”結果”が結びついているケースです。このケースは飼い主様側からは【落ち着きがない】ように見えているだけでも、ワンちゃんからしたら【かまってもらう手段方法】となっています。

病気

症状
・左右に動いたりサークルの中をウロウロしたりする行動が増える
・お腹で呼吸しだして口呼吸、苦しくてハァハァが始まる
・食欲がない
・何もないのに吠える
などなど

 

病名
・てんかん
・心不全
・フィラリア症
・熱中症
・気管虚脱
などなど

上記は一例ですが、これらに関しては速やかに病院に受診することをおすすめします。
犬の病気は気づきにくく、見落としてしまうことも少なくありません。そのため、少しでも違和感を感じたら早めの受診をして早期発見できることが理想です。

補足ですが、かかりつけの病院で受診していても症状の改善が見込めない場合には、セカンドオピニオンとして別の病院での受診もおすすめします。

ストレス

・何もないのに吠え始める、少しの音などでも反応してしまう
・サークルやバリケンをガリガリする、物に当たってしまう

運動不足や愛情不足が原因で落ち着きがなくなるケースです。特に年齢の若いワンちゃんの場合、体力が有り余っているため動きたい!遊びたい!とソワソワしていることも多いです。また、その他にも怖がりな子や臆病な子は音や空間にストレスを感じてしまうので、どんな時に症状がでるのかを飼い主様が発見することで最適な対処ができます。

様々な「落ち着きのない」の対処法

ケージから落ち着きがない犬が飼い主を見つめている

上記では、落ち着きのない行動パターンや症状をまとめましたが、下記ではそれぞれの対処法について詳しく解説します。すぐに実践できることをトレーナーポイントも合わせてご紹介するので是非参考にしてください。

子犬

子犬の場合、感情のコントロールが難しいため、基本的には飼い主様の接し方や環境作りで対処できることが多いです。

・サークルなどに布などかけて暗くしたりする
トレーナーポイント:ワンちゃんの本能で落ち着く場所を作る

・飼い主様が落ち着いてワンちゃんと接する
トレーナーポイント:飼い主様の反応次第で態度も変わる

・必要以上に感情的に声を掛けない
トレーナーポイント:飼い主様が興奮するとワンちゃんも興奮してしまう

・テンションが上がりやすい子はわしゃわしゃ触らない
トレーナーポイント:落ち着いて触ることでワンちゃんも安心する

・ワンちゃんが1頭になる環境をつくってあげる
トレーナーポイント:いつも一緒にいると離れたときに暴れてしまう

夜中

寝室を分けている場合、夜中に興奮して吠えてしまうケースです。この問題に関しては遊ぶ時間じゃないこと、落ち着く時間だということをワンちゃんに覚えてもらう必要があります。

・寝る前に必要以上にかまわない
トレーナーポイント:かまってテンションをあげてからだと寝付くのに時間がかかる

・寝る前の飼い主様の行動をできる限りルーティン化しない
トレーナーポイント:動作の後に何が起こるというのを覚えてしまう(飼い主様が歯磨きしたらいなくなる→今のうちに遊ばないと!と興奮してしまう可能性がある)

ウロウロ

飼い主様をよく見ているワンちゃんは飼い主様の行動の先を覚えています。例えば、ネクタイを締めたら外出する、エプロンを着けたらご飯の準備をする、帽子を被ったら散歩の時間、などなど飼い主様の日々のルーティンがワンちゃんのソワソワを誘っている可能性があります。

・生活のルーティン化に注意する
トレーナーポイント:ワンちゃんが動作を覚えて人の行動をみてウロウロしてしまう

鳴く

クゥーンやキャンなどといった吠えではない甘えた声を出している際は下記の方法がおすすめです。

・一緒にいる時間、ワンちゃん1頭の時間を作る
トレーナーポイント:常に一緒にいると離れたときにさみしくなり、不安になって鳴いてしまう

吠える

明らかに吠えている場合は、要求吠えの可能性が大きいです。詳しくは要求吠えの記事を参考にして頂けたらと思います。

こちら→犬の「要求吠え」には無視が効果的だができない場合の対処法も解説

・吠えている時に近くに行かない、話しかけない
トレーナーポイント:吠えて近づくと吠えたら来てくれる、要求を聞いてくれると勘違いしてさらに吠えてしまう

呼吸が荒い(ハァハァ)

興奮以外にも病気や体調不良によるものもあるので、注意しましょう。

・暑そうなら涼しい場所に連れて行ってあげる
トレーナーポイント:熱中症などの可能性があるので体を冷やしてあげる、エアコンをつける

散歩中グルグル回る

・地面が暑い可能性があるので時期によっては散歩ルートを変える
トレーナーポイント:アスファルトを避ける、時間をずらすなど

・回らなくなってから歩き始める
トレーナーポイント:楽しくて興奮して回ってしまったりするので落ち着いてから歩き出す、逆にトラウマや怖いと感じて回ってしまうのであればリードを少し短くもってワンちゃんの解決時間を作る

ケアをするとき

普段は落ち着いているのに、ケアをする時だけ暴れてしまうワンちゃんは何をされるか分からない不安や爪切りなどで失敗して痛い思いをした経験があるワンちゃんによく見られる行動です。

・まずはブラシや対象物を当てるだけから始める
トレーナーポイント:体に触れさせておやつなどを繰り返し、段階を踏んで物への印象を変えてあげる

 

しつけ方は原因と症状によって変わる

ワンちゃんがいつもと違う、ずっと動いて落ち着きがない、など飼い主様も気になってしまい気疲れしてしまうことも少なくありません。すべての症状や行動には原因があるため、適切な対処ができれば落ち着いてくれるでしょう。また、興奮してしまう原因の大半が体力が有り余りです。お散歩やおうち遊びを増やしワンちゃんの満足度をあげてあげましょう!

そして、最後にワンちゃんの病気は気付きにくいことがあるので、病気などが疑われる際は早めに病院に行きましょう。

 

撮影協力

ミニチュアダックスフンドとチワワ

 

今回、撮影協力してくれたワンちゃんを紹介します!

左:ミニチュアダックスフンドの【ディラン】

右:チワワの【アンゼ】

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その他のお悩み

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