愛犬を撫でようとしたら唸りながら噛まれた、家族でも特定の人に対して唸って噛んでくる、といったワンちゃんの噛み癖について今回は解説していきます。
唸ってしまう理由と唸らせない方法をお伝えします。また、家族以外の人に対して唸って噛んでしまう場合の対処法も最後に紹介するので、是非参考にしてください。
なぜ唸りながら噛んでくるのか
まず、なぜ唸りながら噛んでくるのかを理解してみましょう。
【唸る+噛み】
の二つの問題行動を解決していかなければいけません。
唸る行為は威嚇や攻撃意思を示している状態であり、噛む行為は最終手段の意思表示です。
以前に何らかのトラウマがある可能性や害があった記憶があることが主な要因であるため、なぜ唸るようになってしまったのかを思い出してみてください。
また、人を噛んだらいけないということを理解していないことも考えられます。理解していれば、噛む行動以外の方法で回避できるはずだからです。
遊んでいて、まだ遊んでほしい時や遊びを誘ってくる時の甘噛みで無い限り、理由は必ずあるため、その理由から徐々に直していきましょう。
参考記事↓
犬の噛み癖は勝手に直る?甘噛みを許してしまうと後悔することも…!
対処法
一番最初に気を付けておくポイントが
【唸らせない】ようにすることです。
唸るということは飼い主さまに対して「これだけは譲らない」と自我を前面に出している現れなので、それを許してしまったら思い通りにならない際は唸るようになってしまいます。
そのため、唸ったらダメということを学ばせるため、唸ったら叱ることを徹底しましょう。唸るから怖いという感情はワンちゃんも覚えてしまうため、唸ることで優位に立とうとしてしまいます。
もう一つは、モノを取る時に唸るケースです。
おもちゃなどで遊んでいる時や噛んでほしくないモノを取り上げる時に唸って手を噛んでくる子に対しては以下の方法をお試しください。
・夢中になっている時に近くでただ見ているだけ
→唸っても無視、近づき過ぎない
・ひとつに執着しない変化を持たせる
→お気に入りを作らせない
・唸るものを与えない罰を与える
→唸るほどに執着するものを与えないという罰
・好みを見つける
→好きなモノを把握し、似たモノを用意してあげる
家族内でも噛む人噛まない人がいる
その日によって噛む人が違う場合は、人を噛むことがダメなことだと認識していないことが考えられます。その上で、おやつを持っている人に対し早くちょうだいと噛んでアピールしてくるでしょう。
しかし、特定の人にだけ噛んでしまう場合は「この人は噛んでいい人だ」と思っている場合と、反対に「この人は噛んだらいけない人だ(怒られるから)」と思って残りの人に噛んでしまう場合です。
噛んでしまう理由の中では、自己防衛の噛み以外に、噛んだ時の反応が良かったため遊びのつもりで噛んでいる場合があります。
触ろうとすると噛む
また、ご家族の方が触ろうとすると噛んでくる場合は、以下の原因が考えられます。
1、触り方が怖い
ワンちゃんの性格によって本当の原因は異なりますが、
・いきなり頭の上から触られて怖いと思っている
・触る力が強く嫌な思いをした
・爪が刺さって痛い
などです。
2、嫌なところを触ってくる
・顔まわりを触られる
・ゆっくりしたいのに無理矢理触ってくる
などです。
触ろうとした際に噛んできてしまうのは抵抗や拒否によるもののため、何かしらの嫌な思いをした経験があるからです。
また、嫌なところを触られて嫌がる場合は、触られ慣れていないことが原因かもしれないので、徐々に慣らしていくことで嫌がることもなくなる可能性があります。
家族以外にだけ唸る
家族には優しいワンちゃんでも、ご家族以外には心を許さない子もいます。
これは、ワンちゃんの性格によるもので、警戒心が強い子や家族を守る気持ちが強い子に多いです。しかし、社会化不足が原因でご家族以外の人は敵として認識してしまっている場合があります。
人間は怖くない、害がないことを認識させるためにより多くの人に触れてもらいワンちゃんに学習させる必要がありますが、いきなり大勢に触ってもらおうとしたり、苦手なことを強制させようとするのは厳禁です。
人に慣れてもらうために人間のペースで無理に慣れさせようとするのではなく、ワンちゃんのペースで行うことを意識しましょう。
ご家族以外の人に対して吠えたり唸ったり噛んだりしてしまう子の中には、過去に嫌な思いや怖い思いをしたことでトラウマを抱えている可能性があります。
その子に対して無理矢理慣れさせるのは悪化させてしまう可能性があるため、ワンちゃんのペースでゆっくりと慣らしてあげましょう。
唸るだけじゃなく噛む場合もある
唸るだけでなく、噛みにいってしまう子は警戒心が強いだけでなく何かしらのトラウマや噛むほどに抵抗する嫌な思いを抱えている可能性が高いです。
そういった場合は、唸った時点で距離を置きそれ以上近づかないようにしましょう。その場から離れることでワンちゃんも「嫌なところから離れてくれた」と安心し、落ち着きを取り戻してくれます。
ワンちゃんから歩み寄るまでは出来る限り一定の距離をとり、視野には入っているけどパーソナルスペースには入れさせない意識が大切です。
噛みにいく時点で興奮やパニックになっている可能性が高く、相手だけでなく飼い主さまが止めに入っても状況を理解できないため、噛んでしまう危険性があります。
また、その際に飼い主さまを間違えて噛んでしまったことでワンちゃんも反省の気持ちとそんなつもりじゃなかったのにと自信を無くしてしまうため、リスク回避は飼い主さまのリードにかかっていることを忘れないようにしましょう。
そして、上記を踏まえた上で徐々に飼い主さま以外の方にも慣れさせていきます。
方法は他の場合と同様で、ワンちゃんのペースで徐々に慣れさせましょう。
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