フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

飼い主の帰宅時に犬が吠えてしまうのはなぜ?理由とやめさせ方を解説

要求吠え 吠え

飼い主さまが帰宅する際、玄関を開ける前から吠えていたり、部屋に入ったらワンちゃんが大興奮していた、などといった経験はありませんか?

毎回興奮して、おしっこをしてしまったり、トイレの上を踏みつぶしてしまい汚れてしまうなど飼い主さまを悩ませてしまう【帰宅時の吠え】について、理由とやめさせ方を詳しく解説します。是非参考にして頂ければと思います。

帰宅時に犬が吠える理由

早速、帰宅時に吠えてしまう理由と対処法を3つ紹介します。

また、吠えについてどの”吠え”に当てはまるのか分からない方はこちらも合わせてご拝読して頂ければと思います。

合わせて読みたい参考記事↓
犬の「吠え」には種類がある!しつけの前に吠えの種類を見極めよう!

感情が抑えきれず興奮している

興奮しやすいワンちゃんの場合、「飼い主さんが帰ってきた!!!」「かまって!!!」と感情が抑えられず吠えてしまったり、動きが抑えられなくなったりしてしまいます。

普段から私生活の中で自制心を育てるために小さなことから我慢する事を取り入れ、我慢が出来たら興奮させすぎないよう優しく褒めてあげるなどで”感情が抑えきれず”興奮していることに関しては解消できるでしょう。

他にも、興奮しているワンちゃんに対し同じテンションで接してしまうとワンちゃんが人と接する際に興奮してしまう習慣が付いてしまいます。そのため、日常生活でワンちゃんに接する時は落ち着いた状態で接することで人間の動きに対し興奮してしまうことを防ぐことができます。

何かを要求している

要求吠えに関しては【要求に応えない】が最も有効的です。
過去に生活の中で要求に応えてもらえたという経験をしてしまうと「吠えたら要求が通る」と学習してしまいます。
そのため、どのような状況(忙しいから…可哀そうだから…など)でも家族内で一貫し、要求して吠えてしまう場合や落ち着きがない場合はワンちゃんに対しアクションを起こさないことを徹底しましょう。

合わせて読みたい参考記事↓
犬の「要求吠え」には無視が効果的だができない場合の対処法も解説

吠えたらいいことがあった経験

要求と似ていますが、過去に吠えたことによって要求が通った事や良いことがあった経験をしていると、「吠えれば良いことがある。」と学習してしまいます。
そのため、吠えている時や興奮している時はワンちゃんと接しないことで、「吠えても良いことは怒らない」「興奮しているときはかまってくれない」と学習してもらう必要があります。
「〇〇はやってもいいことがない」と教えるのと同時にやって欲しい行動をしているときのみかまってあげたり声をかけてあげることでやって良いことを教えていきましょう。

帰宅吠えのやめさせ方

飼い主の帰宅後、興奮している犬を無視する姿

帰宅時に吠えてしまう事には過去の生活の中での経験が大きく関係しています。
吠えてしまっている”今”をどうにかするのではなく私生活のなかで、改善できることはないか考えてみましょう。

興奮している場合

・普段の生活で見直す事

興奮して吠えてしまっている場合、その場での対応だけで無く普段の生活から見直す必要があるかもしれません。

例えば、『いつも帰宅時に過度にかまいすぎてしまっている』『外出時に過剰にかまってしまう』『普段の生活で興奮してしまったワンちゃんに対し飼い主さんも同じ熱量で接してしまう』など。

外出時、帰宅時は「お留守番が可哀そう」「お留守番頑張ったから褒めてあげたい」など過剰に構ってしまいがちですが、興奮しやすいワンちゃんや不安になりやすいワンちゃんの場合、逆効果になってしまうことがあるため普段接している状態のまま外出、帰宅をすると改善されることがあります。

他にもお留守番デビューの際はいきなり長時間お留守番をさせるのではなく、まずは短い時間から徐々に時間を延ばしていくことで、ワンちゃんが不安にならず自然と受け入れてくれるようになるため、お家にお迎えしたら少しずつ練習していくことをおすすめします。

・興奮してしまっている現場で行うこと

興奮してしまっている間はワンちゃんのことはいったん後回しにし、自分の身の回りのことをするなどして、興奮せず落ち着いた状態の時のみに声をかけたり触ってあげることで、『興奮してしまっている時はかまってくれない』とワンちゃんに理解させる必要があります。

要求している場合

興奮している時と同様、要求していないときのみサークルから出してあげたり、「ただいま。お利口にしてた?」など声をかけたあげることで『吠えてもかまってもらえない』『吠えてもハウスから出してもらえない』と理解させる必要があります。

普段の生活でもごはん時や遊ぶ際に要求に答えていないかな?と考え行動することで変わってくるかと思います。

間違った経験を繰り返している場合

ワンちゃんからしたら人間基準の正解、不正解は分からないため、生活していく中で自分にとって良いことがあったかイヤなことがあったかといった風に経験から学習していきます。
そのため、間違った経験を繰り返しているとワンちゃんからしたら正解と勘違いし学習していき、習慣化します。
「今は忙しいから吠えているけどご飯をあげてしまおう」「落ち着いていないけど可哀そうだからかまってしまう」などその時によって行動を変えてしまうと間違った学習をしてしまいます。

習慣化してしまう前に今までの生活内での行動を見直し、良いこと悪いことをしっかりと行動を変えてあげましょう。

吠える人と吠えない人がいるのはなぜ?

いままでの経験でこの人は吠えたら良いことがあった!この人は吠えてもなにもいいことがなかった。。。とワンちゃんが学習している場合があります。他にもこの人はなにがOKで何がNGなのかワンちゃんの中で今までの経験から学習していることはたくさんあるかもしれません。

良いこと、ダメなことを明確にし、家族内で統一して教えていくことで。この問題は改善されます。

合わせて読みたい参考記事↓
【犬の問題行動】人に対して吠えてしまう理由と対策について

飼い主の帰宅を喜んでいる証

ワンちゃんは足音で誰が帰宅したのかが分かると言われています。そのため、玄関を開ける前から興奮してしまうワンちゃんも少なくないと思います。帰りを待っててくれた可愛さの反面、汚れてしまったり吠えてしまっては落胆してしまうでしょう。日々の生活の中で取り入れたり、帰宅時の対応などでワンちゃんに興奮しても意味がないんだよと学習させられれば自然に落ち着いてくるはずです。
焦らずゆっくりトレーニングしていきましょう!

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