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犬が人に吠える理由と対策|散歩中その瞬間にすること【2026】
公開日:2024年9月5日(木) 更新日:2026年10月6日(火) 吠え
この記事の要点
散歩中に吠えたら、リードを短く持ち(引かずに)、犬と相手のあいだに体を入れて、その場から離れてください。叱らないこと。興奮しているときに強い声は届きませんし、「人が来ると嫌なことが起きる」と結びつくと吠えは増えます。いちばん効くのは、吠え始める前に距離を取ること。「吠えなかった」経験のほうが、「吠えたのを止めた」経験より効きます。
犬の三大問題行動の一つ【吠え】の中に”人に対して吠えてしまう”というテーマに絞り、その理由と対策を解説します。人に対して吠えてしまう問題は早急に直したいと思うはずです。全員がワンちゃんを好きなわけではなく、怖いと思う方も沢山います。今回の記事を最後まで読んで頂きトレーニングに取り入れてもらえたら嬉しいです。
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子犬を見る散歩中に吠えた、その瞬間にすること
理由を考えるのは後でよいので、まず「その場でどうするか」を決めておいてください。とっさに動けないと、毎回同じことが起きます。
手順
- 1. リードを短く持つ。ただし引っ張らない……引くと余計に興奮します
- 2. 犬と相手のあいだに、自分の体を入れる……視界をさえぎるだけで収まることがあります
- 3. その場から離れる……曲がる、引き返す、道の反対へ渡る
- 4. 落ち着いたら、名前を呼んで、こちらを見たら褒める
- 5. 相手には会釈して先に行ってもらう
その場で叱らないでください。興奮しているときに強い声をかけても届きませんし、「人が来ると嫌なことが起きる」と結びつくと、吠えは増えます。
いちばん確実なのは、吠え始める前に離れることです。次の章で書きますが、吠えてから対応するより、吠えない距離を保つほうがずっと早く進みます。
吠える前に気づけるようになる
吠える直前には、必ず前ぶれがあります。
- 足が止まる/じっと見る
- 体が固くなる
- 耳が前に向く
- しっぽが高く上がる
ここで向きを変えれば、吠えずに済みます。「吠えなかった」経験を積むほうが、「吠えたのを止めた」経験より効きます。
前ぶれの読み方はカーミングシグナルの一覧と注意点や犬の尻尾から情報を読み取るもあわせてご覧ください。
新しく載った子犬
飼い主がいるときだけ吠えるのはなぜ?
「預けたときは吠えないのに、自分といるときだけ吠える」——よく検索されています。
理由はいくつか考えられます。
| そのとき起きていること | |
|---|---|
| 守っているつもり | 自分の家族が近くにいるので、相手を遠ざけようとする |
| リードでつながっている | 逃げられない。逃げられないと、吠えて追い払おうとします |
| いつも同じ場面 | 散歩コースが同じなら、吠える場所も同じになります |
| これまで「吠えたら相手が去った」 | 吠えると効く、と学んでいます(通行人は通り過ぎるので、毎回そうなります) |
| こちらが緊張している | リードを通して伝わります。「また吠えるかも」と身構えると、犬も身構えます |
とくに4つ目は、放っておくと必ず強くなります。通行人はどのみち通り過ぎるので、犬から見れば「吠えたら追い払えた」が毎回成立してしまいます。
だからこそ、吠える前に距離を取ることに意味があります。吠えずにやり過ごせた回数が増えるほど、その学習は薄れていきます。
人を選んで吠えるのはなぜ?
「全員に吠えるのではなく、人によって吠える」——これもよくあります。
- 帽子・フード・サングラス……顔が見えないと分かりにくくなります
- 傘・杖・大きな荷物……持ち物が変わると別人に見えます
- 自転車・台車・キャリーバッグ……音と速さが加わります
- 制服・作業着……宅配や工事の人に吠える子が多いのはこのためです
- 背が高い・声が低い……男性に吠えやすい子がいるのはこれです
- まっすぐ近づいてくる……犬にとっては強い意思表示に見えます
「その人が悪い」わけではありません。社会化の時期に会ったことのない見た目・動き方に、驚いているだけです。
環境省の資料でも、犬は生後3週から16週までが「社会化期」とされ、この時期にさまざまなことを受け入れやすいとされています。ただし同じ資料に「社会化期を過ぎても、ゆっくりと時間をかければさまざまなことに慣らすことは可能です」とも書かれています(環境省 子犬と子猫の適正譲渡ガイド)。
間に合わなかった、と諦めなくて大丈夫です。大人になってからでも、距離を取りながら少しずつ慣らせます。
近所に迷惑をかけていないか、気になるとき
「通行人に吠える犬 迷惑」で調べている方もいます。申し訳ないと思っているからこそ、調べているのだと思います。
できることを、現実的な順に書きます。
- 吠えたら、その場で会釈する……ひと言謝るだけで、受け取られ方がまったく変わります
- 人通りの少ない時間・道を選ぶ……根本的な解決ではありませんが、今日からできます
- すれ違うとき、あらかじめ道の端に寄る
- 家の中から吠えるなら、窓の目隠しやカーテン……外が見えなければ吠えません
- 近所の方には、練習中だと伝えておく
「吠える犬を飼っている」ことを隠さないほうが、結果として角が立ちません。直そうとしていることが伝われば、たいていの方は待ってくれます。
そして、ご自身を責めないでください。吠えは、しつけが足りないから起きるとは限りません。生まれ持った警戒心の強さや、迎える前の経験も関わります。
やってはいけないこと
- リードを強く引く……首を痛めるうえ、興奮が増します
- 大きな声で叱る……一緒に吠えているように聞こえます
- 音で驚かせる……その場は止まっても、音そのものが怖くなり、警戒心の強い子では逆効果です
- 無理に相手へ近づける……「慣れさせよう」として、かえって怖い記憶になります
- 吠えたあとにおやつをあげる……タイミングを誤ると「吠えたらもらえる」になります
おやつを使うなら、吠える前です。相手が見えた時点で、まだ静かなうちに渡す——これなら「人が見えたら良いことが起きる」になります。
人に吠える理由と対策
吠えてしまうパターンの理由と対策を相談の多い4つを例に解説します。ほとんどがこの4つのパターンでの吠えだと思いますので、是非参考にしてください。
散歩中に吠える
・社会化不足での吠え
ワンちゃんの社会化期は生後3週から12週といわれています。社会化期を過ぎるとワンちゃんは徐々に警戒心を持つようになるため、この時期にいろいろな経験をさせてあげることで成犬になってから他のワンちゃんや人に吠えてしまうということが少なくなるでしょう。
成犬になるまで家族以外の人やワンちゃんと関わる機会が少なかったりするとお散歩中に会う知らない人やワンちゃんに対して警戒心や恐怖心を持ってしまったり逆に興奮してしまったりしてすれ違うたびに吠えてしまう、なんてことも少なくありません。
そうならないためにも社会化期に他のワンちゃんや人となるべく触れ合い、当たり前の環境にしてあげることができればベストです。
合わせて読みたい参考記事↓
犬の社会化不足による問題行動の治し方と難しいと言われる理由とは
犬の社会化に”遅い”はない!社会化の理解とトレーニングについて
・以前にその場所で何か怖い思いをした
お散歩中にその場所で経験したことをワンちゃんが覚えている場合があります。
例えば、その場所で以前大きなワンちゃんに吠えられた経験がある、車や自転車が後ろからきて怖かった、工事などをしていて大きな音がしていた、など一度恐怖心を持ってしまうとなかなか取り除いてあげるのが難しかったりするため、時間をかけて克服してあげる必要があります。
恐怖心を持っている合図として尻尾や耳が下がっていたり、固まってしまい動かないなどがあります。ワンちゃんがそのような様子を見せている場合は何かに対して恐怖を感じている可能性があるので無理やり行こうとせず、ワンちゃんが自分から動きだしたり吠えるのをやめるタイミングをしっかり見てあげる必要があります。おやつを使っても大丈夫です。怖くないんだということがわかるまでワンちゃんと向き合ってあげることが大切です。
家の中で通行人に吠える
ワンちゃんがおうちの中からお外に向かって吠える理由のほとんどは警戒心によるものが強いです。ワンちゃんは縄張り意識が強いため自分のテリトリーに近づいてきていると勘違いしてしまい追い払うために吠えてしまいます。通行人が通ることを予測して動くのはなかなか難しいと思うのでカーテンをして見えないようにしたり、この時間は人通りが多いと分かっている時間があるならば、その時間を利用して練習するのもいいでしょう。
来客に吠える
・警戒心によるもの
自分の家(テリトリー)に入ってくる家族以外の人を追い払おうと吠えています。
・嬉しくて興奮
遊んでくれると思い、嬉しくて吠えてしまったりとびかかってしまったりします。
大型犬の場合ケガをしてしまうこともあり得ますので、落ち着くまでハウスに入れたり「待て」を覚えさせワンちゃんをしっかりコントロールできるようにしましょう。
特定の家族にだけ吠える
・要求吠え
特定の家族にだけ吠える理由としては、この人なら吠えれば遊んでくれる!と思っているかもしれません。吠えているときにかまってしまったことはありませんか?
例えば、お母さんは吠えてるときは一切構わず無視をする、お父さんは遊んでほしいのかな?と思って吠えていたらかまってあげる。
このようなことがあるとワンちゃんは学習してお父さんにだけ吠えるようになってしまいます。ご家族でしっかりルールを決め一貫性をもって接してあげるようにしましょう。
・警戒吠え
例えばその人の話し方が苦手だったり、声のトーンや雰囲気でもワンちゃんは状況を読み取れてしまいます。
「この人なんだかいつも怒っていて怖いな」、「動作が大きくてびっくりしちゃう」など、ワンちゃんにとって苦手な態度、行動をしてしまっている場合、恐怖心から吠えるようになることがあります。
子犬の時期から社会化トレーニング
上記でご説明した通り、ワンちゃんの社会化期は生後3週~12週と言われています。
そのため、この期間に出来るだけ多くの経験をさせてあげることが大事です。警戒吠えの多くは慣れてないことによるものですので小さいうちからいろいろな刺激に触れさせることで警戒心や恐怖心による吠えを減らせるでしょう。
社会化が十分にできていないと恐怖心から攻撃行動が出てしまうこともあります。逆にしっかりできている子は例えば一緒に出掛けて初めての場所に行っても落ち着いて過ごせたり、他のワンちゃんとも早く仲良くなれたりします。社会化不足は飼い主様にもワンちゃんにも大きなストレスになってしまうので社会化トレーニングはしっかり行いましょう。
会わせるタイミング
ワンちゃんをお迎えしておうちの環境に慣れてきたら色んな人に会わせてあげましょう。おうちの中ではどうしても家族だけの接触になってしまいがちです。ワクチン接種が完了していなくても抱っこでしたらお外を歩いても大丈夫ですのでお外で触ってもらったり逆におうちに人を呼んで触ってもらうことも必要でしょう。いろいろな状況に慣らせておくことでどこで人と会っても大丈夫な子になります。
人からおやつを与えてもらう
来客に対して警戒心を持っている様子があればおうちに来たお客さんにおやつを与えてもらいましょう。おうちに来るお客さんは警戒対象ではないことをワンちゃんに分かってもらえれば吠えたりすることなくフレンドリーに挨拶ができるでしょう。
ただ一つ注意が必要なのが、必ずしも【お客さん=おやつ】ではないということも教えないといけません。おやつをくれないとずっと吠えてしまう様になってしまっては困るので徐々に回数を減らしたりするなどの工夫も必要です。
やめさせるには継続がポイント
一度、警戒心を持ってしまうと取り除くのには時間がかかってしまいます。その状況をわざと作って繰り返し練習するなど特別なことではなく当たり前のことと分かってもらう必要があります。興奮して吠えている場合には運動不足なども考えられますので適度な運動時間は確保してあげましょう。また、一貫性を持ちワンちゃんに接してあげることで特定の人だけに要求吠えをしたりすることはなくなるはずです。
よくある質問
散歩中に人へ吠えたとき、その場でどうすればいいですか?
リードを短く持ち(引っ張らずに)、犬と相手のあいだに自分の体を入れて、その場から離れてください。視界をさえぎるだけで収まることがあります。落ち着いたら名前を呼び、こちらを見たら褒めてください。その場で叱らないでください。「人が来ると嫌なことが起きる」と結びつくと、吠えは増えます。
私といるときだけ吠えます
いくつか理由があります。守っているつもり、リードでつながれて逃げられない、同じ散歩コースで同じ場面が繰り返される——そして「吠えたら相手が去った」という経験です。通行人はどのみち通り過ぎるので、犬から見れば毎回成功しています。だからこそ、吠える前に距離を取ることに意味があります。
特定の人にだけ吠えるのはなぜですか?
帽子・フード・サングラスで顔が見えない、傘や大きな荷物を持っている、自転車や台車の音、制服、背が高い、声が低い——こうした見た目や動きに驚いていることが多いものです。その人が悪いわけではありません。社会化の時期に会ったことのない相手だった、というだけです。
成犬になってからでも直りますか?
時間はかかりますが、慣らせます。環境省の資料でも、犬の社会化期は生後3週から16週までとされる一方、「社会化期を過ぎても、ゆっくりと時間をかければさまざまなことに慣らすことは可能です」と書かれています。間に合わなかった、と諦めなくて大丈夫です。
おやつで気をそらしてもいいですか?
使うなら「吠える前」です。相手が見えた時点で、まだ静かなうちに渡してください。そうすれば「人が見えたら良いことが起きる」になります。吠えたあとに渡すと「吠えたらもらえる」になるので、タイミングだけ気をつけてください。
近所に迷惑をかけていないか気になります
吠えたら、その場で会釈してください。ひと言謝るだけで、受け取られ方がまったく変わります。そのうえで、人通りの少ない時間や道を選ぶ、家の中から吠えるなら窓に目隠しをする、近所の方に練習中だと伝えておく——今日からできることがあります。ご自身を責めないでください。吠えは、しつけが足りないから起きるとは限りません。
音を出して驚かせる方法はどうですか?
おすすめしません。その場は止まっても、音そのものが怖い記憶として残ります。とくに警戒心の強い子では、かえって吠えが増えることがあります。リードを強く引くのも、首を痛めるうえ興奮が増すので避けてください。
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まとめ
散歩中に吠えたら、引っ張らずにリードを短く持ち、体を入れて、その場から離れてください。叱らないこと。そして、いちばん効くのは吠える前に距離を取ることです。足が止まる・体が固くなる・しっぽが高く上がる——この前ぶれで向きを変えれば、吠えずに済みます。「吠えなかった」経験を積むほうが早く進みます。近所への会釈も忘れずに。直そうとしていることが伝われば、たいていの方は待ってくれます。
「吠えにくい子」に育つかは、社会化期がカギ!
ブリーダーの元で親兄弟と一緒に過ごし、心の土台(社会性)がしっかり育っている子犬は、無駄吠えしにくい穏やかな性格に育ちやすいと言われています。
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