フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

犬がケージを噛んでしまう原因と対策ついて!木製の素材は要注意!

噛み

おうちでハウスにしているケージを噛んでしまうといった相談は少なくありません。そもそもなぜ噛んでしまうのか、噛むのをやめさせる方法などを詳しく解説します。今後噛んでしまう可能性もあるので、事前対策ができるように迎え入れたばかりの飼い主様も参考にして頂けたら嬉しいです!

犬がケージを噛む理由

そもそも、なぜケージを噛んでしまうのかを考えてみましょう。原因が分からないままでは、やめさせ方も分からないと思います。考えられる原因を4つ紹介するので、当てはめてみてください。

歯の生え変わり

人と同じように、ワンちゃんも乳歯から永久歯に生え変わります。おおよそ生後5ヶ月〜7ヶ月くらいから生え変わりの時期に入るため口の中が痒くなり、その痒さを紛らわせるために物を噛んでしまったりガジガジするという行動が目立つようになるのです。

痒さだけの原因であれば、年齢と共に治まっていきますが、口内の怪我や誤飲に注意する必要はあるでしょう。

ストレスや不安

寂しさなどでものを噛んでしまったり、食べてしまったりするケースです。これは勢いにまかせてワンちゃんが噛んでしまっていることが多く、問題行動の一つといえます。感情の行き場がなく、血が出るまで噛み続ける場合は速やかに病院、ドックトレーナーに相談しましょう。

好奇心による噛み

ワンちゃんは人のように手で物を確認したりできません。なので口に入れたり噛んだりして確認しようとしたりします。これはなんだ?どうやったら外に出れるのか?など好奇心で噛んでしまうことも考えられるので、噛んでいいもの悪いものを教えてあげましょう。

教え方についてはこちらを参考にしてください↓
犬の噛み癖は勝手に直る?甘噛みを許してしまうと後悔することも…!

運動不足やコミュニケーション不足

お散歩に行けてない場合や、ワンちゃんとのコミュニケーション不足が原因で、あらゆるものを噛むといった問題行動に繋がってしまうケースも考えられます。噛むものがなければワンちゃんは自分の手足を噛んでしまう自傷行為となるリスクもあるので、よく注意してあげてください。

ケージだけでなく、手足を噛んでしまう(隠れて噛んでしまう)場合はドックトレーナーに相談しましょう。

対策について

続いては、噛んでしまう理由を理解したうえで、どのような対策があるかを紹介します。下記にまとめた対策を実践してみてください。

ケージを変えてみる

ケージを噛んでしまう時はお金はかかってしまいますが、ケージからサークルやクレートに変えてみる方法もおすすめします。サークルの場合、どうしても隙間のあるものなのでいたずら防止の舐めたらワンちゃんにとって害のない嫌な味がするペーストなどを塗っても効果的です。クレートの場合、隙間がプラスチックのケージだと噛んだ時に歯が入るのでそれが面白くて噛んでしまう子もいるので、隙間などがステンレスなど犬が噛んでも変形しない形のものに変える事がおすすめです!

運動して発散させる

ワンちゃんそれぞれに合った運動量がありますが、何よりも運動不足は一番のストレスになってしまいます。子犬の場合は自分の体力の限界が分からず動きすぎてしまうこともあり、その時にケガをしてしまうリスクもありますので、1回20分を1日4セットなど小分けにしてその子にあった1日の運動量を見つけてあげましょう。

成犬の場合は体の運動だけではなく頭の運動をさせてあげることで、全身のエネルギーを使うため満足感を与えることができます。
ノーズワークや芸を覚えさせるなど、頭を使う方法も運動の中に取り入れてみましょう!

プロに相談

お電話などで現状を相談していただき、プロのトレーナーさんからアドバイスをもらうことも解決への近道です。相談の際は噛んでしまう前にどういった行動をよくしているのか(ご飯のまえにスリッパをよく噛んでいる)などを具体的に伝えれば、その行動に対して詳しくご回答します。

また対面での相談の際は普段のいたずらの様子を動画を撮って頂き、見せて頂くとより解決に近づくアドバイスを提供できるはずです。

問題行動の原因を探るのも、やめさせるのも、簡単ではありません。不安に感じたらすぐに相談してみましょう。

噛み癖で生じる様々な問題

ケージを噛む犬

最後に噛み癖で生じる問題をいくつかあげます。吠えてないし近所迷惑じゃないからいいや、人やワンちゃんに噛むわけじゃないからいいや、とサークルを噛むのを後回しにしてはいけません。取り返しのつかないことに繋がる危険性もあるので注意しましょう。

木を食べてしまう

ワンちゃんは歯が入りやすく、噛みやすい物が大好きです。そのため、木製のケージやサークル、家具などは噛まれやすい対象になります。噛み続けてしまうと、木屑を誤飲してしまうなどの事故に繋がるリスクもあるので注意しましょう。

金属で歯が折れる

ワンちゃんは基本的になんでも噛んでみたいものです。その際に間違って金属を噛んでしまうと歯が折れてしまう危険があります。

子犬の場合、乳歯から永久歯に生え変わるので影響は少ないかと思いますが、成犬になり永久歯が折れてしまうと2度と新しい歯は生えてきません。さらに折れてしまったところはご飯などがたまりやすく、歯石や歯周病の原因にもなりますのでワンちゃんが固いものを噛んでいる際は注意しましょう。

ただ柔らかいものばかり与えてしまうとあごの発達に悪く、口腔内の病気のリスクも高くなりますので噛む専用のおもちゃなどある程度固いものは噛んでもらうのが良いでしょう。

何度も買い替えることになる

スリッパなど普段使用するものはワンちゃんの目につきやすく、噛みやすいので壊れてしまいます。日用品は噛まれてしまうと買い替えになってしまうので飼い主様にもストレスになりやすいので要注意です。

日用品以外にもケージやクレートも噛んでボロボロになってしまったら買い替えることになるので噛み癖は早急に直したい問題と言えるでしょう。

噛み癖はお互いにストレスとなるので早めに対処しよう

ワンちゃんは運動不足で自分の手を噛んだり舐めたりすることが多くなります。物を噛んでいる場合、ストレスだけとは限らず成長に伴って歯が痒かったりする場合もあります。

噛むのはダメだからとやめさせることばかりにとらわれてしまうと逆にストレスになりますので、ワンちゃんが何をしたいのか、どうして噛んでしまうのかを考えると解決に向かいやすくなりますので観察して最適な方法を見つけましょう!

撮影協力

シーズー

シーズーの【モエコ】が撮影協力してくれました!

モエコはケージを噛む子ではないので、工夫をしながらの撮影でしたが無事に終えることができました!

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