ワンちゃんを飼い始めて色んなものを噛むようになった、じゃれあっていたら手を噛んでくるようになった、など「噛み」に関してのお悩みは少なくありません。噛んでしまう理由ややめさせ方を正しく行えば早い段階でやめさせることができます。本気噛みになってしまわぬように、甘嚙みのうちに覚えさせましょう!
なぜ噛んでしまうのか?
そもそも、なぜワンちゃんは噛んでしまうのかをまとめました。
噛んでしまう理由は大きく分けて4つに分けることができ、その理由についてご紹介します。
歯の生え変わりで痒い
ワンちゃんは大体生後5ヶ月~7ヶ月くらいの時期に乳歯から永久歯に生え変わりが始まります。
この時期は特に口の中の違和感があり人の手や家具など関係なく噛むようになります。
暇だから噛んでしまう
暇だと感じると自分の手足をかんだり尻尾を追いかけて噛んだりします。
ひどくなると自傷行為につながってしまう可能性もあるので注意しましょう。
お腹が空いている
お腹が空いてしまって落ち着きがなくなり吠えたり噛んだりすることがあります。また、噛むことで飼い主様が「お腹が空いたのね」や「噛むならおやつ食べて」と与えていたら自分の要求が通り、かまってもらえるという経験に繋がり繰り返してしまう可能性があります。
ストレス
お迎えしたばかりで環境の変化、運動不足や愛情不足などもワンちゃんにとってストレスの要因となります。そのストレスが原因で手や足を噛み、舐めなどの自傷行為に繋がる可能性があるため、注意しましょう。
やめさせる方法
噛んでしまう理由を4つに分けてご説明しましたが、次にやめさせる方法を詳しく紹介します。なかなか直らない場合や自傷行為が酷くなる場合は速やかにドッグトレーナーもしくは医師に相談しましょう。
歯の生え変わりと暇つぶし
ワンちゃんが噛んでもいいものを与えてあげましょう。ある程度、固いもののほうが満足感を得ることができますが、ワンちゃんの好み次第では柔らかいものを与えてあげましょう。
また、コングや木のおもちゃなど噛んでいいものを限定するように心掛けてください。噛み放題にさせてしまうと誤飲誤食に繋がったり人の手を噛んでしまうなどのリスクを回避できます。
お腹が空いている
ワンちゃんの要求通りにご飯を与えてしまうと噛んだら要求が通ると理解して余計ひどくなってしまいます。普段からワンちゃん主体ではなく、飼い主様主体で生活するようにしましょう。
噛んだりして落ち着きがないときはご飯をあげず、落ち着いたタイミングであげるのがポイントです。
ストレス
・環境の変化でのストレスの場合
お迎えしてから数日間便が緩くなったりご飯を食べなかったりということがあります。基本的には徐々に慣れてきますが子犬の時期はあまり長時間ご飯を食べなかったりすると低血糖を起こしてしまったりする場合があるので心配なら病院へ相談してください。
・運動不足の場合
適度な運動をさせてあげないとストレスが溜まってしまいます。犬種や大きさ、また運動が得意な子や苦手な子など、その子によって適切な運動量が違うので愛犬にあった運動時間を見つけてあげましょう。
唸りながらの甘噛みは?
唸りながらの甘噛みは基本的には遊んでほしい、じゃれあいたいなど甘えていることが多いです。ですが、そのまま放っておくと飼い主様の手を噛んでいいものと理解してしまい本噛みにつながるケースもあります。
小さいうちから噛んでいいもの(おもちゃなど)と噛んではいけないものの区別をつけさせたほうが良いでしょう。
例)おもちゃを噛んでいるときは遊んであげるけど手を嚙み始めたら無視、またはサークルにしまうなどをして覚えさせる。
家具がボロボロになる
基本的には誤飲誤食を避けるために片づけられるものは片づけるようにしましょう。また、動かせないものは囲いを作るなど物理的に噛めないようにしてしまうのもおすすめです。
家具を噛んでしまうのも、歯が痒かったり暇だったりで噛んでしまうことが多くなるため、噛んでもいい別のおもちゃなどを与えてあげたり、外で遊ばせたりして他の楽しいことで発散してあげるのも良いでしょう。
血が出る程噛んでくる
甘噛みがひどくなってしまったパターンです。飼い主様は叱っているつもりで声をかけたり、やめてほしくてワンちゃんに触って離したりする場合が多いかと思います。
しかし、ワンちゃんにとっては叱られていることが理解できず、噛んだらかまってもらえた、触ってもらえたと思い、どんどんエスカレートしてしまうことがあります。
手などを噛んできた場合声はかけずその部屋から黙って立ち去ったり基本的には無視をしましょう。サークルにしまって立ち去ることでも効果的です。
※ワンちゃん自身が自傷行為で血が出てしまっている場合は、早急にドッグトレーナーまたは病院での受診をお願いします。
まだ甘噛みのうちにやめさせるのがポイント
ワンちゃんは元々噛む生き物なので、子犬のうちはどうしても噛んでしまいます。そのため、本気噛みになる前に覚えてくれれば安心です。教え方についても怒ったりする必要はなく、噛んでいいものとダメなものの区別をつけてあげましょう。
トレーナーポイント:
例)手を噛むと無視される・サークルにしまわれる=つまらない
例)別の発散方法を与える→おもちゃを与える、運動させる…など
撮影協力
ミニチュアダックスフンドの【ディラン】
普段は全く噛まない子ですが、撮影協力してくれました!