フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

【トレーナーが語る】二頭目を迎え入れるタイミングとトレーニングの秘訣

その他

ワンちゃんを家族を迎え入れ、生活が落ち着いてきた時期に一度は「もう一匹いたら賑やかになりそうだな」「現状一匹が可哀想だから二匹に増やそうかな」などといった二頭目を迎え入れたい気持ちになるかと思います。

しかし、勢いだけで迎え入れてしまっては後悔する可能性が高く、危険です。
今回は二頭目を迎え入れたいなと考えている飼い主さまに向けてご紹介させて頂きます。
今は思ってなくても、今後考えてしまうこともあるかと思うので、是非最後までお読み下さい。

二頭目を迎え入れるタイミング

初めて飼う方でしたら、1頭目の子を迎えてからすぐに2頭目はあまりおすすめしません。まずは、先住犬のお世話やトレーニングなど慣れてきてから2頭目のお迎えをおすすめします。

理由としては、先住犬がまだ問題行動を起こす可能性や、ご家族の生活の変化、など様々な要因があり、勢いで迎え入れてしまったことで大変な目にあってしまっては飼い主さまもワンちゃんも幸せに暮らすが難しくなってしまいます。

ワンちゃんの寿命も延びたこともあり、この先長い付き合いとなるパートナーを迎え入れる際は十分に考えてからにしましょう。

先住犬との相性

先住犬の性格や犬種によって異なりますが、興奮しやすい子や攻撃的な子、過度に神経質な子は、注意が必要です。
2頭目を迎えた後に相性が悪いことが分かった場合は先住犬とは別の部屋にサークルなどを設置し音や匂いから先住犬に慣らしてあげるとスムーズに受け入れやすくなります。

居住スペースの確保

お互いに距離感が近く常に一緒にいるような状態であればいいですが、どんなに仲が良くてもどちらか片方でも1人の時間を大事にしたいタイプであればクレートやサークルを2つ以上用意し1人で休憩する時間を作ってあげるとストレスが少なくなります。

同じ性別同士での暮らし

一般的には女の子どうしや性別は違うほうがうまくいきやすいと言われています。なぜかというと男の子は性別上・警戒心が強い・他の犬より優位に立ちたい欲がある・独占欲が強い・縄張り意識が強い個体が多いと言われています。(もちろん個体差がある)

そのため、できるだけ男の子どうしの多頭飼いは避けたほうがいいでしょう。

女の子は母性本能が強い子が多く、マイペースな子が多いため多頭飼いに比較的向いています。

ただ、性別はあくまで「一般的にはそういう本能が強い、傾向がある」というだけであって、生まれてからの生活やトレーニングしだいで大きく変わってくるため絶対ではないため、参考程度にして頂ければと思います。

しつけ・トレーニング

二頭飼いの犬たちがじゃれ合う様子

トレーニングの秘訣は、マンツーマンが合うトレーニングと先住犬と一緒の方が覚えやすいトレーニングがあります。
二頭飼いで一番悩まれるのがしつけトレーニングですので、先住犬の性格や基礎トレーニングが出来ているかが判断する際のポイントとなるでしょう。

一例を挙げると、

先住犬が吠える子の場合は後から来たワンちゃんも吠えやすい傾向がありますが、反対にどっしり構えている子であれば、それを見て学び「これは怖がる必要ないのか」などと学習するため、先住犬の基礎トレーニングが出来ているかいないかが重要になります。

トイレに関しても、元々匂いがするので比較的すぐに覚えてくれる傾向がありますが、先住犬がトイレ以外の場所で排泄してしまう場合は同じく匂いのする色々な場所でしてしまう可能性があるので先住犬のトレーニングが最低限できるようになれば二頭飼いのハードルも下がるでしょう。

トイレやケージ

必ず頭数以上の用意をしておいたほうがワンちゃん同士がお互いにストレスをためることなく過ごすことができます。
上記でもお伝えしましたが、一人になる時間を求める子であれば、その子のパーソナルスペースは確保してあげましょう。

喧嘩

多頭飼いの場合、1度は大なり小なり喧嘩は起きると覚悟をしたほうが良いでしょう。
どんなことが原因で起こってしまうのか愛犬一頭ずつ性格を把握し、回避できる事は日常生活の中で工夫し回避しましょう。

もし起きてしまった場合、こちらの声が届くよう日頃からトレーニングを行い、もしも起こってしまった場合は被害が少なく迅速に収束するようにトレーニングを行うことが理想です。

二頭飼いで後悔しないために注意するポイント

二頭目を迎え入れた場合に起こり得ることや、心構えについて紹介します。
こちらで紹介する注意ポイントを深く理解できれば二頭目のハードルも下がるでしょう。
現在、二頭目の迎え入れを考えている方は是非参考にしてください。

先住犬を優先する

二頭目のワンちゃんをお迎えするとき一頭目のワンちゃんからしたら今まで100%の愛情をもらっていたのに急に飼い主さまからの愛情が50%に減ってしまう事になりさらに新しいワンちゃんを迎えた時はどうしても手がかかってしまいます。
先住犬からしたら面白くないでしょう。

少しでも先住犬のストレスを軽減してあげるために極力先住犬を優先し生活をしてあげられれば理想です。

費用面も考慮する

もう一匹迎え入れるということは必然的にワンちゃんにかかる費用は倍になります。
病院費やフード代、トイレシートなど多岐に渡り、プライベート空間を必要とする子であればクレートやサークルも用意しなければなりません。
また、予想外の事態に備える必要も考えなければなりません。
このように費用がかかる部分を迎い入れる前に再度ご確認してから決めても遅くないので、命を預かる飼い主としての責任を今一度考えてみましょう。

ペット保険やワンちゃん用の貯金を活用するなど、工夫次第で費用面での不安を軽減することができるので見直しすることもオススメです。

個々の性格を理解する

喧嘩やストレスなどのことを考えると個々の性格を理解し過度なストレスにならないように事前準備を行ったり、二頭目を迎えた後は喧嘩を避けるために顔合わせのタイミングやしつけの優先を考えるといいでしょう。

大変さも2倍だが、楽しさも2倍になる!

二頭飼いの二匹が仲良くお昼寝している姿

二匹目を迎え入れるのは、しつけトレーニングや費用面、飼育環境の工夫など、考えることや大変さも2倍になりますが、デメリットだけではありません。
命を預かる以上、責任や苦労もあるでしょう。

しかし、それらを理解し工夫できる方であれば楽しい毎日が待っています。
おうちの中や公園などで二匹が無邪気に遊びまわり、トレーニング時間も2倍に増えることで毎日の充実感を得ることができ、大変さはありながら楽しい日々を送ることができます。

二匹目を迎え入れることを検討している方は、是非前向きに考えてみてください!
不安が残る方や先住犬との相性について気になる方はお気軽にご相談ください。
ドッグトレーナーが不安解消するまでお話を伺います。

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