服を嫌がってしまう原因
まず始めに、ワンちゃんは本来、服を着て生活する生き物ではないため慣れていなければ嫌がってしまうことはごくごく普通のことです。
この点を踏まえた上で嫌がってしまう原因を一つずつ解説していきます。
過去にイヤな経験をした
一つ目は服に対して悪いイメージを持っている場合です。
例えば過去に無理矢理着させられた際に痛い思いをした、服のサイズが小さくて苦しかった、着るときに抑え込まれて怖かった、などの理由が挙げられます。
こういった場合は服に対して悪いイメージを持ってしまうため、ワンちゃんが嫌がってしまうことがあります。
暑い
二つ目は服を着ることで暑い思いをした場合です。
ワンちゃんは体温調整ができる生き物であり、また平均体温が約38〜39℃前後と人間より高いため、寒くてもワンちゃんにはちょうど良いことがあります。そのため、体温調整が出来なくなってしまったことで悪いイメージを持った可能性が高いです。
また、原産国が寒冷地であれば寒さに強かったりと犬種によっても適温は異なります。ワンちゃんは毛に覆われているので愛犬が寒さに強いのか弱いのかを見極める必要があるでしょう。しかし、人間と同様に一年中温度管理されている場合は暑さや寒さに弱くなるため注意が必要です。
静電気
ワンちゃんは元々静電気が溜まりやすい体質の子が多く、服を着せることによって静電気をさらに溜め混んでしまう原因になります。
静電気がバチッ!となる際にワンちゃんにも痛みを感じるため、ストレスになるでしょう。また、ワンちゃんには飼い主さまに叩かれたと勘違いしてしまうこともあるので服を嫌がってしまう原因に繋がります。
さらに静電気が溜めるということは毛玉になってしまう原因でもあるため、静電気除去アイテムの活用もオススメです。
服を着させる方法と選び方
嫌がってしまう原因は上記でご説明しましたので、次は服を着させる(慣れさせる)方法について解説いたします。
繰り返しになってしまいますが、ワンちゃんが服を嫌がってしまうのは普通のことなので、焦らずゆっくりと慣らしていくことを心掛けましょう。
徐々に慣らしていく
まず大前提で覚えてほしいことは「徐々に慣らしていく」ことです。
無理矢理着させてしまう、いきなり長時間着させておく、といったことは悪いイメージを抱きやすいので注意しましょう。
慣れさせていくポイントは以下の通りです。
・いきなり四つ足タイプを着させない
・慣れるまでは前足タイプから(Tシャツ系)
・子犬の時期の場合ヒラヒラしているものは追いかけ遊ぶため最初はデザインはシンプル(袖なしやフリル無しなど)
・遊んでいる時やご飯を食べている時のみ着せる
一例ではありますが、慣れるまではこれらを守り悪いイメージを持たせないようにしましょう。
着せやすい服とは
着させやすい、ストレスが掛かりにくい服の特徴は下記の通りです。
・伸縮性がありワンちゃんが圧迫されないようなもの
・前じゃなく後ジップのもの(拘束感のないもの)
・頭を通すタイプは慣れてからがオススメ
ワンちゃんにとっても、飼い主さまにとっても着させやすい服は脱ぎやすい服でもあるのでお互いにストレスの負担が少ないためオススメです。
服のサイズ選びについて
ワンちゃんが着る服について明確な答えはありません。
その理由としては、犬種や毛量、用途や性格によって異なるためです。
しかし、参考にして頂けるポイントはありますのでご紹介します。
・拘束間、圧迫感がないものを選ぶ
・季節、気温感に合ったものを選ぶ
・シーンに合ったものを選ぶ
→例えばマリンスポーツであればウエット生地など
この3点を軸に服選びをしましょう。
犬が服を着るメリットについて
本来、ワンちゃんは服を着ない生き物ということを全パートでお伝えしてきましたが、服を着させることで多くのメリットがあるのも事実です。
今回はメリットとなる使用用途をまとめました。これらのメリットが嫌がってしまうのを改善するキッカケとなって頂ければ嬉しいです。
下記でまとめたメリットについては順不同のため、予めご了承ください。
抜け毛
一つ目のメリットは【抜け毛】予防になります。
長毛種、短毛種どちらもワンちゃんは毛が多く抜ける生き物ですが、その抜け毛の拡散を予防出来るのが最大の魅力なのではないかと思います。また、災害時に避難所では抜け毛問題が課題になったり、公共の場でもマナーとして着用を求められることもあるため、服を着させることが出来れば活動の幅も広がることでしょう。
汚れ防止
二つ目のメリットはドッグランや公園などで遊ぶ際の汚れ防止としての役割です。
足が汚れてしまうのは仕方ないことですが、地面に身体を擦り付けたり、走る際に飛び跳ねてお腹周りが汚れてしまうのを防ぐことができます。
ノミダニ予防
アウトドアでの活動が多いワンちゃんはノミダニ予防が必須です。
動物病院で薬を貰っているから大丈夫と安心しているとご家族が被害を受ける可能性も十分にあります。
手入れされていない藪や伸びきった雑草、山での遊びでワンちゃんの毛にノミダニが付着し、家へ持ち帰ってしまうことがあるため、アウトドアでの活動が多いワンちゃんであれば服の着用はオススメです。
防寒・雪玉防止
冬の時期のお散歩で活躍する防寒着。
寒さに弱い子は服を着させてあげることで体調も崩しにくく、お散歩に行ってくれやすくなることでしょう。
また、犬種にもよりますがお腹や尻尾に雪が蓄積し雪玉になってしまうことがあります。
すると、お家へ帰った時に雪が解けてびちょ濡れになったり、帰宅後のワンちゃんの拭き上げが大変になるため、雪玉としても活用できるためオススメです。
怪我防止
そして最後に「怪我防止」としても服は役に立ちます。
山であればトゲや枝、海であれば岩や日焼け、など様々なアウトドアシーンで怪我のリスクを軽減することが可能であり、重宝します。
犬種にもよりますが、皮膚までの層が薄いワンちゃんはアウトドア活動中に気が付かないうちに怪我をしていることも少なくありません。
ワンちゃんを守るアイテムとしても活躍する服ですが、水辺の遊びでライフジャケットの着用も同様に慣れさせる必要があります。
怪我防止=ワンちゃんを守るという意識を持ち、アウトドアに出かけたい場合は服に慣れさせていきましょう。
服を着せるのは犬にとってストレスなのか
ここまでの内容でお伝えした通りですが、
・気温に合った服
・サイズの合う服
・着るのに慣れている
この3つのポイントを守ればストレスに感じることは少ないでしょう。
反対に全て無視して飼い主さまの趣味やタイミングで着さそうとすればワンちゃんも悪いイメージを持ち、服を着るのを嫌がってしまいます。
焦らずゆっくり慣らせることでワンちゃんのストレスも軽減されるはずです。
とはいっても、
ワンちゃん自身が服を着ること自体がどうしても嫌だとなってしまうようであれば
無理して着させるようなことはやめましょう。
あくまでもワンちゃんへの服の着用は強制するものではなく
優先すべき点はワンちゃんであることをお忘れなく!
万が一に備えることも大切
カフェやお店、ホテルによっては服を着ないと利用出来ない施設も多く存在します。一緒に行ってみたかった場所に行けなくなってしまうのは飼い主さまもワンちゃんも悲しい気持ちになってしまうことでしょう。いざという時にいきなり着させるのは慣れていないため難しいため、小さいうちから慣れさせておいていつでも着れるようにしておくのが理想でしょう。
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