フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

犬が反抗する理由と対処法を解説!反抗期に向き合うためのポイント

犬の育て方
犬の反抗期

ワンちゃんが反抗することは、多くの飼い主さまが直面する問題です。この記事では、ワンちゃんが反抗する理由や、その対処法についてわかりやすく説明します。愛犬の反抗を理解して、信頼関係を深めていきましょう。

犬の反抗期って何?ワンちゃんが反抗するタイミング

ワンちゃんが反抗するのは、特に「反抗期」と呼ばれる時期によく見られます。この反抗期は、生後6か月から2歳くらいまで続きます。この時期は、ワンちゃんが成長して自立心を持ち始める時期です。

反抗期になると、飼い主さまの指示に従わなかったり、普段とは違う行動を取ることがあります。この時期にどう対処するかが、ワンちゃんとの良い関係を作るためにとても大切です。

反抗期はワンちゃんが成長し、自立心を育むための重要な時期ともいえるでしょう。この期間中の行動や飼い主さまの対応が、ワンちゃんの将来の性格や行動に影響を与えます。ワンちゃんが反抗的になった時に、どのようにして信頼を保ちながら向き合うかを考えることが必要です。

反抗期はいつからいつまで?

ワンちゃんの反抗期は、生後6か月頃から始まって、平均して2歳頃まで続きます。

この間、ワンちゃんは自立心が育ち、飼い主さまに対して反抗的になることが多くなります。ただし、反抗期の長さはワンちゃんによって異なります。適切なしつけとケアをすることで、ワンちゃんもだんだんと落ち着いてき、この時期に飼い主さまが冷静で一貫した対応をすることで、ワンちゃんとの絆が深まります。

また、反抗期はワンちゃんが自分の性格を確立し始める大事な時期でもあります。この段階でどう接するかが、ワンちゃんの将来の性格に大きな影響を与えることがあります。この時期に甘やかして全てを許してしまえば、それが正解だと認識してしまいますし、ワンちゃんに対しイラつきなどで感情的な接し方をしてしまえば、心を閉ざしてしまい関係性も悪くなってしまうので注意しましょう。

反抗期に見られる行動とは?ワンちゃんの具体的なサイン

反抗期のワンちゃんは、次のような行動を取ることがあります。

  • 飼い主さまの指示を無視する
  • 吠える回数が増える
  • 物を噛んだりする破壊行動が目立つ
  • 散歩中にリードを強く引っ張る

これらの行動がよく見られる場合、ワンちゃんが反抗期に入っている可能性があります。このような行動は、飼い主さまにとってストレスになることもありますが、ワンちゃんの成長の一部です。冷静に対処しながら、しつけを続けましょう。

また、反抗期のワンちゃんは、好奇心も旺盛です。飼い主さまの制止を無視して新しい場所に行こうとしたり、新しいものを噛もうとすることもあります。このような行動が見られた場合には、まず安全な環境を整えることが大切です。

好奇心を満たしつつも、危険な場所に行かないように見守り、噛んでいいおもちゃを与えることで、適切に行動をコントロールしてください。また、しっかりと「待て」や「ダメ」といったコマンドを教えて、飼い主さまの指示に従うことを促すことも効果的です。

なぜワンちゃんは反抗するの?反抗の理由を理解しよう

犬の反抗期

ワンちゃんが反抗する理由はいくつかあります。これを理解することで、より良い対処法を見つけることができます。下記でまとめた理由を参考に反抗期を理解しましょう。

1. 自立心の発達

反抗期は、ワンちゃんが自立しようとする自然な成長の一部です。この時期、ワンちゃんは自分の意思を持ち、環境にどう対応するべきかを学んでいます。そのため、飼い主さまの指示に従うのを嫌がることがあります。

これは自己主張を覚える大切なステップです。ワンちゃんが反抗的な行動をするのは、飼い主さまとの関係を再構築し、自分の役割を理解しようとしている証拠でもあります。

自立心の発達に伴い、ワンちゃんは飼い主さまから少し距離を置いて行動したがることが増えることがあります。しかし、これは自然な成長過程であり、無理に従わせるよりも、ワンちゃんが安心できるようにサポートすることが大切です。

2. コミュニケーション不足

ワンちゃんが飼い主さまの指示を理解できないと、反抗的な行動をすることがあります。特に、一貫性のないしつけが原因でワンちゃんが混乱することがあります。飼い主さまがその日の気分で指示を変えたりすると、ワンちゃんは何が正しいのか分からなくなり、不安から反抗的になることがあるため、信頼関係を築くためにも一貫性のある対応を心掛けましょう。

また、飼い主さまとのコミュニケーションが足りないと、ワンちゃんはどう行動すればいいのか分からなくなることがあります。言葉だけでなく、ジェスチャーや表情などで分かりやすく伝えることも大切です。特に視覚的なサインを使って、ワンちゃんに理解させることで、コミュニケーションを深めることができるでしょう。

3. ストレスや不安

環境の変化やストレスも、ワンちゃんの反抗の原因となります。新しい家族が増えたり、引っ越しなど生活環境に大きな変化があると、ワンちゃんは不安を感じやすくなります。このようなストレスが続くと、反抗的な行動を取ることがあるので、ワンちゃんが安心できる環境を整え、生活リズムを守ることが大切です。

ストレスを減らすためには、ワンちゃんが安心できるスペースを用意するなどして、一人時間を持たすことでリラックスできる時間を作ることができ効果的です。また、飼い主さまがそばにいるだけでも、ワンちゃんの不安は軽くなります。優しい言葉や触れ合いでワンちゃんをリラックスさせることも有効的でしょう。

ワンちゃんの反抗を和らげるための対処法

反抗期に直面したワンちゃんに対して、飼い主さまができる対処法を4つご紹介します。
一例ではありますが、参考になることが多いと思いますので是非役立ててください。

1. 一貫したしつけを行う

ワンちゃんには、一貫性のあるしつけがとても大切です。反抗期のワンちゃんは、ルールが分かりにくいと混乱してしまいます。飼い主さまは毎回同じルールを守り、褒めたり注意したりすることで、ワンちゃんは何を期待されているか理解しやすくなります。また、家族全員が同じルールを守ることで、ワンちゃんの混乱を防ぐことができます。

2. 褒めることで良い行動を強化する

反抗的なワンちゃんには、ポジティブな強化が効果的です。良い行動をしたときに褒めたり、ご褒美をあげたりすることで、望ましい行動を促します。罰を与えるよりも、良い行動を褒める方が、ワンちゃんもその行動を繰り返そうとします。ご褒美は、ワンちゃんが特に好きなものであれば、さらに効果的です。

ワンちゃんが良い行動をした直後に褒めることで、その行動が正しいとすぐに理解してもらえます。飼い主さまの声のトーンや笑顔で褒めることも、ワンちゃんにとって「これで飼い主さまが喜んでくれる」と理解するのです。ポジティブな体験を繰り返すことで、ワンちゃんは自然に良い行動を取るようになります。

また、ポジティブな強化には遊びの時間を利用することもおすすめです。ワンちゃんが良い行動をした後に一緒に遊ぶことで、ワンちゃんにとって「良いことをすると楽しいことがある」という経験を強く記憶させることができます。

3. 十分な運動と遊びを取り入れる

ワンちゃんが反抗的になる理由の一つに、エネルギーが余っていることがあります。十分に運動をさせて、エネルギーを発散させることで、落ち着かせることができます。お散歩や遊びの時間を増やして、ワンちゃんがリラックスできるようにしましょう。ボール遊びやかけっこなど、ワンちゃんが楽しめる運動を取り入れると良いでしょう。毎日の運動は、ワンちゃんの健康にとっても良い影響を与えますのでおすすめです。

また、運動の中にもルールを守らせたり、指示に従わせたりすることで、ワンちゃんは飼い主さまとの関係を再確認し、信頼を深めることができます。日々の運動は体力の向上だけでなく、精神的な安定にもつながります。

4. 心の安定をサポートする

ワンちゃんが不安を感じている場合、その不安を和らげることが必要です。リラックスできる環境を作るために、静かな場所にベッドを用意したり、飼い主さまがそばにいて安心させてあげましょう。優しく撫でたり、穏やかな声をかけることで、ワンちゃんは安心します。

また、心の安定をサポートするためには、飼い主さんとのスキンシップを増やすことも大切です。毎日少しの時間でも触れ合うことで、ワンちゃんは安心感を得られます。

反抗期のワンちゃんと向き合う心構え

犬の反抗期

反抗期のワンちゃんには、焦らずポジティブなコミュニケーションを心がけることが大切です。忍耐強く対応し、良い行動を見逃さずに褒めることで、ワンちゃんとの絆を深めましょう。

反抗的な行動を見せたときに怒ったり罰を与えるのではなく、良い行動を見逃さずに褒めることがとても大切です。また、ワンちゃんのペースに合わせて、無理なくしつけを行いましょう。感情的にならず、冷静に対応することが重要です。

ワンちゃんが反抗期にある間、飼い主さま自身もストレスを感じることがありますが、自分の感情をコントロールすることも大切になります。飼い主さまの気持ちはワンちゃんにも伝わるため、落ち着いた態度で接することで、ワンちゃんも安心感を得られます。また、反抗期をポジティブに捉え、ワンちゃんとともに成長する機会として取り組むことが重要です。

まとめ

ワンちゃんの反抗は成長の一部であり、適切に向き合えば解決できるものです。一貫したしつけ、ポジティブの強化、十分な運動を心がけることで、反抗的な行動を減らすことができます。飼い主さまの忍耐と愛情が、ワンちゃんの成長にとってとても重要になります。
ワンちゃんの気持ちに寄り添い、安心できる環境を整えることで、信頼関係を築いていきましょう。

ワンちゃんとの生活は楽しいこともあれば、試練もありますが、その一つ一つが絆を深めるチャンスです。反抗期を通じて築かれる信頼と理解が、今後の素晴らしい関係の基礎となります。さらに、反抗期のワンちゃんと過ごす時間は、飼い主さまにとっても学びの機会です。ワンちゃんの反応や行動から多くのことを学び、より良い飼い主として成長することができます。試練を乗り越えた先に待つ、深い絆を楽しみに、毎日の生活を大切にしてください。

どうしても辛い時はドッグトレーナーに相談するのもおすすめです。
その際は、こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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