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           ケアが嫌いな犬との信頼関係を構築するリラックスポジションについて        

2023.07.25

flowens

この記事の監修

フローエンスメディアライター   大久保 祐太のプロフィール写真

フローエンスメディアライター   大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴:
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアダックスフンド
オーストラリアンキャトルドッグ

資格:
ペット・トラベルアドバイザー
ペット災害危機管理士 2級
家庭動物管理士  3級

犬がリラックスして爪を切る姿

ワンちゃんのケアをしようとしても、嫌がってしまう、吠えてくる、噛んでくる、といった相談は少なくありません。暴れてしまう原因やケアを行うためのリラックスポジションについてご紹介します。

ケアを嫌がり暴れてしまう原因

ワンちゃんのケアをトリマーに依頼する場合でも、体の変化や怪我はないかの確認も兼ねて日々の生活の中でケアは取り入れてほしいと考えています。ですが、実際はブラッシングや爪切り、歯磨きなど、いざやろうと思うと暴れてできないなんていうこともあるかと思います。なぜ、嫌がるのかを3つ紹介します。

不安

過去に痛い思いや拘束され無理やりケアをされた経験があるワンちゃんの場合、ケアをされることに不安や嫌悪感を抱いている可能性があります。
何をされるか分からない、押さえつけられて苦しいなど不安になる要因は沢山あるので、無理はさせないようにしましょう。

わがまま

今はケアをしたくない、この人に足を触られるのは嫌だ、などワンちゃんの気分で今はケアをしたくない場合もあります。
こちらも同様ですが、わがままを通してはいけませんが、無理はさせないように注意しましょう。

触られることに慣れていない

足や口の中などは飼い主様が意識して触らないと普段触れることのない場所です。
ケアをするときのみ触ろうとすると、触られることに嫌悪感を感じることがあるため、日常生活で触らしてくれたら褒めてあげるなど、悪いイメージを作らないように心掛けましょう。

リラックスポジションを覚えさせる意味

ケアをするにあたって、ワンちゃんが体を委ねて大人しくしてくれたら、とてもやりやすいと思います。また、ケアをする以外にも沢山のメリットがあるのでそちらについても合わせてご紹介しますので、是非リラックスポジションの習得を目指してください!

トレーニング

ワンちゃんにとって弱点となるお腹や首をさらすポーズになるため、信頼関係ができていない場合成立しません。このポーズは「降参」や「服従」の姿勢と知られていますが、リラックスポジションを行う意味はワンちゃんが飼い主様に弱点となるお腹や首を”飼い主様”のタイミングで見せ、リラックスをしていられる関係性を築くことが目的となります。

そのため、リラックスポジションは信頼関係の構築トレーニングとしても有効的な方法となるのでおすすめです。

ケアをストレスなくできる

リラックスポジションが抵抗なく行うことができるようになったら「爪切り」「歯磨き」「ブラッシング」「耳掃除」「肉球のケア」など様々なことをリラックスポジションの姿勢で受け入れてくれるように練習することで、お互いにストレス無くケアを行うことができるようになります。

合わせて読みたい記事→愛犬の歯磨きをしたことがない人は要注意!やり方と頻度について

リラックスポジションのトレーニング方法

犬がリラックスして飼い主にお腹を見せている姿

お腹を見せる行為はワンちゃんにとって不安に感じるため、少しずつ無理のないように行う必要があります。お家に迎え、家に慣れたら早い段階で始めることがおすすめです。
下記がリラックスポジションを覚えさせる手順となります。

教え方(触られる事や抱っこされる事に対し抵抗のない犬の場合)

ステップ1

飼い主様が足を延ばした状態で座り、その上(暴れてしまう場合は足の間)にワンちゃんが仰向けになるよう寝かせます。

この時、放してほしくて暴れたりすることもありますが、暴れたからと言って「イヤなのね。ごめんね」と解放してしまうとワンちゃんにとっては「暴れたらやめてくれた。放してくれた」と学習してしまうため、ワンちゃんが落ち着き手足の力が抜けるまで固定してあげましょう。

力を抜くことができたら、まずは短い時間から徐々に開放する時間を伸ばしていきます。

ステップ2

徐々に時間を延ばしていきリラックスポジションの状態で”寝てしまうくらい”落ち着くことをできるようにします。

ステップ3

ワンちゃんがしっかりリラックスしてくれるようになったら、マズルや耳、足などを軽く触ってみましょう。

ステップ4

徐々にレベルを上げ爪切りや耳掃除、歯磨きを短い時間から馴らしてください。

※この際、初めから完璧にケアをする必要はなく、まずは嫌がらないよう爪1つ切っておわり、前歯だけ歯磨きして終わり、など嫌がらないところから少しずつできる範囲を広げていくことが大切です。

上手にリラックスできた際はしっかりと褒めることを忘れずに!

最初から上手くできるワンちゃんは極めて少ないはずです。そのため、少しずつ慣らして出来たら褒めることを忘れずに行いましょう。

上記で紹介した方法は、触られることや抱っこされることに抵抗がないワンちゃんの場合です。頭を触られるのを嫌がったり、抱っこすると暴れてしまう場合は、リラックスポジションを教える前に、スキンシップに慣れさせましょう。

無理やり押さえるのは絶対にダメ

リラックスポジションを教える際に無理矢理、または長時間押さえてこの姿勢を取らせるとワンちゃんにとってはリラックスするどころかイヤな印象を与えることになりかねません。
まずは短い時間から、できたときにはしっかりと褒めてあげましょう。

リラックスポジションで信頼関係を築こう

リラックスポジションを教えることで、ケアを安全に行えるメリットの他に、ワンちゃんとの信頼関係の構築に繋がることをご紹介しました。信頼関係が構築出来ていれば、分離不安症の予防や問題行動の抑止など様々な効果が期待されます。日々の生活の中で、少しだけリラックスポジションのトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

撮影協力

チャウポメ撮影協力

 

チャウポメの【ムゥムゥ】が撮影協力してくれました!

すでにリラックスポジションを習得しているムゥムゥはすべての撮影が一発OK!
大人しくストレスなくケアができました!

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ペット災害危機管理士 2級
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