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           なぜ犬は散歩中に動かなくなるの?伏せや座り込む理由と対処法を解説        

2023.06.22

flowens

この記事の監修

フローエンスメディアライター   大久保 祐太のプロフィール写真

フローエンスメディアライター   大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴:
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアダックスフンド
オーストラリアンキャトルドッグ

資格:
ペット・トラベルアドバイザー
ペット災害危機管理士 2級
家庭動物管理士  3級

お散歩を嫌がる犬

ワクチンや狂犬病の接種を終えて、いざお散歩デビュー!とワクワクしていたのに、お散歩中に動かなくなってしまうことがあります。また、いままでは止まることがなかったのに急にお散歩に行きたがらなくなるケースもあります。そんな時にどうすればいいのかを今回は解説したいと思います。

散歩中に動かなくなる理由と対処法

お散歩中に動かなくなる理由はいくつかあり、その理由次第で対処法も異なるため実際にワンちゃんに当てはまる理由を見つけて対処してみてください。早い段階で改善できれば、楽しいお散歩時間が増えるはずです!

ケガの可能性

激しい運動をしたあとに歩くのを嫌がっていたら捻挫している可能性があります。また、夏場や未舗装の道で肉球に火傷や傷を負ってしまった可能性も考えられるでしょう。

対処法:

・落ちている物を踏み肉球をケガしてしまう場合、夏季のアスファルトの熱でやけどをしてしまう事を防ぐために犬用の靴を履かせる
・やけどの対策には、時間帯をずらす、またはマンホールの上を歩かせない

 

恐怖心によるもの

お散歩に慣れていないワンちゃんは外の世界が怖く、見るものや音に対し恐怖心を抱いている可能性があります。そのため、お散歩には行きたいけど一歩踏み出すのが怖く、その場で止まってしまいます。

対処法:
何に対し恐怖心を抱いているのか特定し対象に対し「怖くないんだ。」「なんてことないや」とワンちゃんが理解するまでその場で待ってあげます。

また、無理やり対象に近づけたり、過度に声掛けをしてしまう(普段の飼い主様と違う)と現状以上に恐怖心を抱いてしまったり、これは非日常の警戒対象なんだ。と解釈してしまう場合があるため注意しましょう。

 

トレーナーポイント:
・ワンちゃんのペースに合わせてあげる
・飼い主様側が過剰に反応しない 
・ワンちゃんが大丈夫な物(存在)と認識するまで気長に待つことが大事

病気

ワンちゃんの状態に少しでも違和感があれば、病気の可能性も考えられます。昨日までは元気だったのに急に動かないなど、極端な変化あるいは、嘔吐や下痢が続いている場合などは速やかに病院で受診しましょう。

過去のネガティブな記憶

お散歩中での出来事がワンちゃんにとっては怖い思い出となっている可能性があります。この道で後ろから猛スピードで車が通ってきた、ここを曲がったら吠えられたなど、トラウマになってしまう原因は日常の中に多くあるため、原因を探る必要があります。

対処法:
過去のネガティブなイメージが無くなるまで根気強く向き合ってあげる必要があります。

トレーナーポイント:
恐怖心が強い場合は対象に慣れるきっかけとして、おやつを使った方法もおすすめです。

1、対象から離れた場所(音、匂い、など存在が感じられる位置)でおやつをあげ、通常の状態になるまで、待ってあげる。
2、対象から離れた場所(上記に加え対象が見える位置)でおやつをあげ、通常の状態になるまで待つ。
3、段階を踏みながら少しづつ対象に近づいていく。

 

疲労

ただ単にワンちゃんが疲れてしまって、休憩をとっている可能性もあります。特に夏場などで「もう歩きたくない!」と休んで動かないワンちゃんも少なくありません。

対処法:
犬種や年齢、その子の体力を考慮しお散歩コースを決めてあげましょう。

トレーナーポイント:
体力を付けたいのであればいきなり距離を伸ばすのではなく(無理に長距離を歩かせるとお散歩自体が嫌になってしまうことも…)少しずつ距離を伸ばしていく。

 

首輪・リード・胴輪(ハーネス)の違和感

首輪を嫌がる犬

首輪やリードに慣れていない子犬や洋服などに慣れていないワンちゃんは違和感があり歩くのをやめてしまいます。

対処法:
・お迎えしたらおうちの中で短い時間から慣れさせる
・強く拒絶する場合はおやつをあげる。

トレーナーポイント:
ごは中や遊ぶときなどそのワンちゃんが好きなことをしている時に着けて自然と慣れるように促す方法がおすすめ。

肥満

適正体重を大きく上回っているワンちゃんは自身の体が重く、歩くのを嫌がってしまうことがあります。また、少ししか歩いていない、遊んでいないのにすぐに疲れてしまう場合は体重管理の見直しが必要になります。

あまりにも太りすぎてしまうと、足腰に負担がかかり大きな怪我に繋がることになりますので注意しましょう。

対象法:
・ダイエット食に変えてみる
・少しずつ運動量を増やす

子犬や老犬の動かなくなる理由と対処法

上記でまとめた内容は主に成犬を対象としましたが、次は子犬や老犬を中心とした解説をします。月齢や性格を考慮しないと、ワンちゃんにお散歩自体が嫌いになってしまう可能性もあるので是非参考にしてください。

子犬(1歳未満)

帰りたくない、抱っこしてほしい、地面の温度、恐怖心の芽生えなどで動かなくなってしまうことがあります。しかし、すべての要求を飼い主様が通してしまうとワンちゃんは自分のペースでしか歩かなくなってしまうので注意が必要です。

対象法:ワンちゃん主体のお散歩にならないように、ワンちゃんが生きたい方向に歩くのではなく、飼い主様が行きたい方向に歩くことの徹底をする。

トレーナーポイント:
匂いを嗅ぐ場所、休憩場所などもワンちゃんに決めさせるのではなく飼い主様が決めておくことで、メリハリのあるお散歩ができるようになります。

老犬

一番に考えられるのは筋力低下による疲れです。ワンちゃんも時間と共に体力や筋力も衰えてしまうので無理をさせないように注意しましょう。

対象法:
ワンちゃんのペースに合わせお散歩をしてあげる(ワンちゃん主体のお散歩ではなく…)

トレーナーポイント:
筋力が低下しないためにできること
・トレッドミルやバランスボールなどのフィットネス
・お座り、伏せなどを正しい姿勢で行い足腰を動かす(スクワット)
・緩やかな坂道を選んでお散歩コースを決める
・若い頃からたくさん遊ぶことで筋力をつけておく

困ってから筋力を鍛えるのではなく、若いうちから筋力をつけ筋力が落ちないように継続して運動を続けることが大切です。

 

犬が散歩中に動かないときに、飼い主様がやってはいけない行動とは?

お散歩を拒否して伏せる犬

最後に上記でご紹介した理由や方法を行う上で、飼い主様が動かないからといってやってはいけない行動についてご紹介します。

抱っこ散歩をしてしまう

恐怖やわがままで抱っこをしてしまうと、ワンちゃんは自分で解決することを学ばず育ってしまうため、何か嫌なことや怖いと感じた物に対して対応できず、嫌じゃない、怖くないと学ぶ機会を奪ってしまう行動となってしまいます。

怖がっている対象から遠ざける

ワンちゃんの状態にもよりますが、怖がっているようなら無理に近づけずにワンちゃんから確認し解決するまで待ってあげましょう。必要であれば、おやつなどを使い補助してあげるのもおすすめです。

慣れない環境

社会化期に様々な環境に身を置き飼い主様がいなくても平常心でいられるよう慣らします。
すでに慣れない環境にストレスを感じてしまっている場合は、まずは飼い主様と一緒にその場所に身を置き慣れさせ、少しずつレベルを上げながら馴らしていきましょう。

 

より快適なお散歩にするために

ワンちゃんにとっても、飼い主様にとっても、気持ちよくお散歩をしたいと思います。
そのためには、無理やり連れ回したりせず、動かない理由を把握し、適切な対処をすることでお互いにとって快適なお散歩ライフを送ることができるはずです。
老犬を除き、ワンちゃんが可哀想で…と甘やかしてしまってはワンちゃんのためにならないのでお互いのペースでトレーニングしましょう!

撮影協力

ミニチュアダックスフンドとチワワ

 

右:チワワの【アンゼ】

左:ミニチュアダックスフンドの【ディラン】

二頭共、お散歩が大好きなので少し撮影が大変でしたが最後まで協力してくれました!

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その他のお悩み

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