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           犬が安心できる空間を作るクレートトレーニングのやり方について解説        

2023.07.20

flowens

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フローエンスメディアライター   大久保 祐太のプロフィール写真

フローエンスメディアライター   大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴:
ゴールデンレトリーバー
ミニチュアダックスフンド
オーストラリアンキャトルドッグ

資格:
ペット・トラベルアドバイザー
ペット災害危機管理士 2級
家庭動物管理士  3級

ケージの中に入る犬

ワンちゃんのハウスでもあり、移動の際に安全安心空間にもなるクレート。また、災害時の避難所やペットホテルでも使用するクレートについて今回は詳しく紹介したいと思います。いきなりクレートの中に入れても、すぐに慣れるわけではないので、しっかりとここは落ち着いて良い場所なんだと認識してもらえるようにトレーニングをしましょう。

 

クレートトレーニングのやり方

クレートのトレーニングで一番気を付けなければならないのが「ネガティブイメージを与えない」ことです。そのため、ワンちゃんのペースで行うようにしましょう。下記では子犬・成犬別に詳しく解説しますので、是非参考にしてください!

いつから始めるのがベストか

1番ベストなタイミングはお迎えしてすぐのパピー(子犬)の時期に行うことです。頭が柔軟でクレートの中の印象を【良いイメージ】として作りやすい時期でもあるのでパピーから始めるのがおすすめです。

成犬の場合

食べることが大好きなワンちゃんの場合、おやつなどでクレートのイメージを良くしてあげるのがいいでしょう。
日頃のご飯などもあげられる時はクレートの中であげてみたり、最初は扉を開けっ放しでも大丈夫ですが、扉に抵抗があるワンちゃんは良いイメージがつくまで扉を外してあげるのもおすすめです。無理やり中に入れたり、お仕置きなどで入れてしまうと嫌悪感がついてしまったり、慣れさせるのに時間がかかってしまい、中で落ち着けなくて鳴いてしまうこともあります。

また、クレート自体に少しでも抵抗がある場合はクレートの近くでご飯をあげたり、何もせずにただ近くにクレートがあるだけの状況を作ってあげましょう。

 

子犬の場合

お迎えしてすぐにクレートの存在を【当たり前】にしておくことが大切です。

最初は扉を閉めずに飼い主様のにおいがついたタオルやわんちゃんが安心できるものを一緒に入れてあげるとさらに落ち着きやすくなります。扉を閉める時間は徐々に伸ばしていくイメージでOKです!

注意ポイントとしては、体力が余っている子犬を元気な状態でクレートの中に入れてしまうと閉じ込められたなどの悪いイメージがついてしまい吠えの原因にもなります。
遊んだ後やごはんのあとの落ち着ける状態の時に休ませてあげるイメージで中に入れてあげましょう。

クレートトレーニングの効果

クレートトレーニングをすることで、どんな効果があるのかをご説明します。室内で常にフリーにさせているから必要ないと思ってしまう飼い主様も少なくありません。もし、必要性を感じられないと思われていたら、下記の効果を参考にしてみてください。

犬が安心して過ごせる空間

外出先やサークルなどがない場合、クレートがワンちゃんの第2のおうちになります。
中に入っていれば”安心”という場所があるだけでワンちゃんは初めての場所でも落ち着いて過ごせたり、安心空間なので外でご飯を食べなくなるといったことも少なくなります。
急なお泊りや避難所、ペットホテルなどもクレートがあるだけでワンちゃんは安心し、体調を崩す心配も軽減されるでしょう。

車移動

車や飛行機などはワンちゃんにとってストレスのかかる環境です。しかし、クレートの中が落ち着ける安心できる場所と認識できていれば、中にいるだけでストレスの軽減となり、ワンちゃんの心の余裕にもつながります。クレートがあることで移動のストレスからの体調不良のリスクも回避できるでしょう。

クレートトレーニングの注意するポイント

クレートトレーニングのコツは【良いイメージを持たせる】ことです。これから紹介するポイントを押さえて、【悪いイメージ】にさせない努力を心掛けてトレーニングに励みましょう。

叱る際に「閉じ込める」空間にしないこと

悪いことをした際にクレートに入れて反省させようとしてはいけません。これは、閉じ込められると思ってしまうとクレートの印象が最悪になってしまい、近づくことすら難しくなります。その印象からのトレーニングのスタートではかなり時間がかかり、ワンちゃんにも飼い主様にもストレスになりかねません。

悪いことをしたから中に戻す、ではなく疲れたから休むために入れる、眠そうだからおやすみと中に入れる、入ったらおやつがもらえる、などといった良いことがあると印象付けてゲーム感覚で一緒に楽しむのが成功のカギです。

ワンちゃんにとって印象はとても大切です。時間はかかってもいいので良い印象をつけてあげましょう!

吠えた時

クレートの中で吠えてしまった時はすぐに近くに行ったり、出したりしてしまうと逆効果でさらに吠えが増してしまいます。「だめ!」と声をかけることもわんちゃんにとっては反応してもらえたと勘違いさせてしまうので注意しましょう。

吠えてしまった際は飼い主様があまり反応せずに一瞬でも吠えていない瞬間に外に出してあげたり近くに行ってあげましょう。

 

参考にしたい記事はこちら↓

犬の「要求吠え」には無視が効果的だができない場合の対処法も解説

犬の「吠え」には種類がある!しつけの前に吠えの種類を見極めよう!

 

夜の過ごし方

トレーニング最中の夜はなるべく暗い環境でワンちゃんが寝るだけの環境を作ってあげましょう。キュンキュン鳴いてしまっても、構うことはせず止むまで少し様子を見てあげてください。(飼い主様が要求に応えてしまったら、要求吠えが直らないため)

しかし、鳴き方がいつもと違ったり、泣き止む気配がないときはクレートの中でトイレをしてしまったりと何かイレギュラーが起こっている可能性もありますので注意しましょう。

部屋の明かりが気になってしまう場合は、クレートをタオルなどで覆ってあげるのもOKです。その際に夏などは蒸れてしまってクレートの中が熱くなり体調を崩したり、脱水になったりする場合がありますのでタオルを行う際は涼しい場所で行いましょう。

成功のコツは【良いイメージ】の印象作り

クレートトレーニングを行う際はワンちゃんの落ち着ける環境を作ってあげること、クレートへの印象を良くしてあげることが大切です!
その日の運動量や食事時間などでも落ち着ける環境は変わってくるかと思います。
特にパピーの場合は運動量、食事のタイミングなどでも落ち着けるかなどが変わってきます。その子に合ったタイミングでトレーニングをしてみましょう!

 

撮影協力

シーズー

 

シーズーの【モエコ】が撮影協力してくれました。

トレーナーのいうことを素直に聞くお利口さんなので、撮影も一瞬で終わりました!

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