お仕事や用事でワンちゃんを一人でお留守番させる際に、帰宅後ワンちゃんがうんちまみれになって困ってしまっている飼い主さまも少なくないと思います。今回はそんなうんちを踏んでしまう理由と対策をお伝えいたします。お困りの飼い主さまは是非参考にして頂ければ幸いです。
うんちを踏んでしまう原因
まず始めに、犬という動物は個体差はあるものの、基本的にはキレイ好きでトイレと寝床は分ける生き物です。しかし、子育てにおいて子犬のうんちを舐めて掃除することもあり、人間が思う排泄物とは違った位置づけとなっていることを念頭において置きましょう。
踏んでしまうケースの多くは下記の3つに分けることできるため、原因が分かれば対策も比較的簡単に改善することが可能となります。
それでは見てみましょう。
ケージが小さい
もっとも考えられるのがケージが適切なサイズとなっているかです。
身体のサイズに合っていないサイズの空間での長時間のお留守番は、ワンちゃんにとっても「踏みたくないのに遊んでる最中に踏んじゃった」「ベッドで寝ようと移動しただけなのに…」といったアクシデント的に踏んでしまう可能性が高くなってしまいます。
うんちを汚いものと認識していない
冒頭で触れたように「汚い」という認識は弱いですが、「踏みたくない」「汚れたくない」という気持ちはあるため、基本的には避けて通ります。しかし、毎日のようにうんちの真横で寝ていたり踏んで通るしかない環境で育ってしまえば次第に踏みたくない汚れたくないという感情は薄まってしまうでしょう。
十分なお散歩ができていない
お散歩が要因となるケースでは2つあります。
・排泄の時間がなかった(お留守番前にトイレに行けず結果踏んでしまう量になってしまった)
・体力が有り余っている(ケージ内で動き回り踏んでしまう)
この2つが要因となると、キレイ好きな子であっても踏んでしまう可能性は高くなるでしょう。
踏まないようにする対策について
それでは、次に上記でご説明した原因について対策を考えてみましょう。
ワンちゃんの性格は育ってきた環境や現居住空間、家族構成などで大きく左右するほど複雑なため、絶対的な正解はありませんが、現状でできる最善策を一緒に考えていけたらと思います。
ケージを広くする
小型犬であっても長時間のお留守番をする際は通常より大きいサイズのケージを用意してあげましょう。その理由としては、やはり動ける(遊べる)空間がトイレとベッド以外に必要だからです。トイレとベッドしかない部屋で長時間待機するのは人間でも息苦しさを感じると思いますが、ワンちゃんも同様です。
理想のサイズはこちら↓
★屋根付きで飛び出し防止機能あり
★お留守番以外では前面オープンでトイレとして使える
お留守番が長い場合はトイレが分かれているケージを使用しましょう。トイレとベッドを個室化にすることでエリア分けをワンちゃんが学習し踏んでしまうリスクを軽減できるでしょう。
また、分かれていないけど十分なサイズを確保できた、それでも踏んでしまう場合には、トイレトレーを変えてみましょう。
トレーの枠に高さがあるものにすれば、跨いでトイレに行くことになります。その結果、トイレエリアの区別が付きやすくなり、踏んでしまう可能性も軽減されるでしょう。
おすすめのトイレトレー↓
★フチが高くエリア分けができる
★トイレシーツいたずら防止ネット付
排泄したらすぐに掃除する
すぐに掃除することで、排泄物=片付けるものというイメージを持たせます。
ワンちゃんの活動エリア内にて、排泄物がない状況を可能な限り保てるように心掛けましょう。トイレシートも一回一回取り替えるのはお金がかかるから使えなくなったタイミングで取り替えたいと思う気持ちも十分に分かりますが、汚れているシートで排泄したくない子もいるので、踏んでしまうリスク、トイレ以外でしてしまうリスクを回避するために速やかに掃除をしましょう。
十分なお散歩時間の確保
上記でご説明した通り、お散歩には2つの要因があります。
1、排泄する時間がなかった
これについては、お留守番をする前に排泄するタイミングを失った結果、お留守番時に汚してしまうことが考えられるからです。
キレイ好きな子やこだわりのある子はトイレシートは緊急用としての意識が高く、野外での排泄を好むことがあります。また、身体を動かすことで催すこともあるのでお散歩の時間は可能な限り確保することが望ましいでしょう。
雨の日やお散歩の時間がない場合などは、室内で出来る運動を取り入れるのもおすすめです。
2、体力が有り余っている
これについては、若いワンちゃんの多くは体力お化けとなり飼い主さまの方が先に体力の限界を迎えてしまうことも少なくありません。
年齢と共に体力や興奮度合いも徐々に落ち着いてきますが、それでも動物の体力は凄まじいものです。
そのため、体力を消費するためにもお散歩は重要であり、疲れさせることでケージは寝るところになれば踏んでしまうリスクも軽減されます。
おすすめ運動グッズ↓
★頭も使うため満足感を得ることができる
★おやつが入っているため飽きることがない
フードの見直
ワンちゃんのフードを見直してみる方法も検討してみてください。
どのフードであっても間違いではありませんが、合う合わないはあります。
内容としては、油分が多かったり、たんぱく質が多かったりといったフードの種類は多種多様でグラム当たりのエネルギー量も異なるため、気が付かないうちに必要以上に与えてしまったいたことが原因で排泄回が多くなり、結果お留守番中に踏んでしまうことに繋がっているかもしれません。
お留守番の回数が多い場合のおすすめ対策
普段から長時間のお留守番の回数が多い場合には、下記で紹介する方法を優先して取り入れてください。お仕事やお出かけから帰ってうんちまみれだったら心身ともに疲れてしまうことでしょう。飼い主さまの精神状態やワンちゃんの問題行動を軽減することに効果的なおすすめ方法を紹介します。
お出かけ前に排泄させる
外出前に排泄させておくことが理想ですが、ワンちゃんのタイミングではなく、飼い主さまのタイミングで排泄してくれたら忙しい限られた時間でも排泄させることが可能となります。
その方法が【コマンド】でトイレをしてもらうことを学習させることです。
やり方は、排泄とコマンドを紐づけることで覚えてもらうので、排泄をしようとするタイミングでに言いやすい言葉「ワン・ツー」「トイレ・トイレ」などを言い終わったら褒める、を繰り返すことで、コマンドでトイレをしてくれるようになります。
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コマンドトレーニングのコツは”行動”ではなく”合図”を理解すること
ご飯をあげる時間を工夫する
ワンちゃんの排泄タイミングの把握はできていますでしょうか?
例えば、朝起きたら(6時頃)まずトイレに行く、ご飯を食べてから平均10分後にトイレに行く、といったある程度具体的なタイミングを把握出来ていればお出かけする時間から逆算する対策を行うことができます。
最低でも外出の何分前までにご飯をあげよう、といったルールを作るのもおすすめです。
十分なスペースを確保する
こちらに関しては上記でご説明した通りになりますが、注意点をご説明したいと思います。
1、トイレを覚えるまでは急に拡張しない
→失敗するリスクが高くなるとトイレをトイレでしなくなるため
2、飛び出せる子の場合は屋根付きもしくは高さのあるケージを用意しましょう
→活発な子はケージを登ったり、ジャンプして飛び越えてしまう子もいます。そのため、ワンちゃんに合った適切なケージを選びましょう。
いつまでも続く訳ではない
帰宅後にうんちを踏み荒らされて疲弊してしまう経験はワンちゃんを飼っている方であれば一度は通る道です。しかし、年齢とともに排泄回数が減ったり、適切な対策を講じることでこのような問題も徐々になくなっていきます。
もうダメだと諦めてしまうのではなく、今だけ頑張ろう!という気持ちで向き合いましょう!
万が一、飼い主さまの限界が来たときは悩まずにドッグトレーナーに相談してください。しつけ教室ではトイレトレーニングも行っていますのでお気軽にご相談ください!
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