フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

愛犬のシャンプー頻度はどれくらい?適切なタイミングと注意点について

子犬から老犬までのケア
シャンプーする犬

ワンちゃんのシャンプー頻度は、飼い主さまの多くが悩むポイントの一つです。
「どのくらいの頻度で洗えば良いの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。適切なシャンプーは、ワンちゃんの皮膚や被毛を健康に保つために欠かせません。また、シャンプーが少なすぎると匂いや汚れが溜まり、逆に多すぎると皮膚に負担をかけることもあります。

この記事では、ワンちゃんのシャンプー頻度について、犬種や生活環境による違い、さらに季節や健康状態に合わせたケア方法まで詳しく解説します。適切な頻度を知ることで、ワンちゃんとの生活がより快適になります。また、日常的なケアや食事との関連性についても触れることで、包括的なケアの方法をご紹介します。

シャンプー頻度の目安

ワンちゃんのシャンプー頻度は、犬種や生活環境によって異なります。ここでは、犬種別や生活スタイルに応じた頻度の違いについて解説します。

犬種による違い

犬種による特徴は、シャンプー頻度を決める上で重要なポイントです。それぞれの犬種に合った頻度を守りましょう。短毛・長毛は毛の長さ、シングルコートとダブルコートは毛の生え方を指します。

・短毛種(例: フレンチブルドッグ、ビーグル)
短毛種のワンちゃんは、月に1回程度のシャンプーが一般的です。被毛が短いため汚れがたまりにくいですが、体臭が気になる場合や、特に暑い季節は2週間に1回ほど洗っても問題ありません。また、短毛種でも頻繁に外で遊ぶワンちゃんは、洗う頻度を調整する必要があります。

・長毛種(例: ゴールデンレトリバー、シーズー)
長毛種は、被毛が絡まりやすく汚れも目立つため、2週間に1回のシャンプーが理想です。散歩後の汚れや毛玉を防ぐために日々のブラッシングも欠かせません。また、被毛が濡れたままになると、皮膚トラブルの原因となるため、乾かす工程も慎重に行いましょう。さらに、長毛種は季節の変わり目に毛量が変化するため、そのタイミングでのケアも重要です。

シングルコート種(例: プードル、マルチーズ)
シングルコートのワンちゃんは、被毛が絡まりやすく、汚れが目立ちやすい特徴があります。そのため、2週間に1回程度のシャンプーが理想的です。また、毎日のブラッシングを行うことで毛玉を防ぎ、シャンプーの効果を高めることができます。

・ダブルコート種(例: チワワ、ポメラニアン)
ダブルコートのワンちゃんは、被毛の構造が特殊で、月に1~2回が推奨されます。特に換毛期にはブラッシングを重点的に行い、シャンプーの頻度を適切に調整することが重要です。過度なシャンプーは皮膚の自然な油分を奪う可能性があるため、注意しましょう。

生活環境や活動量による違い

野外で走りまわる犬

生活環境や日々の活動量も、ワンちゃんのシャンプー頻度を考える上で欠かせない要素です。

・室内中心の生活
室内で過ごすことが多いワンちゃんは、外での汚れが少ないため、月に1回程度のシャンプーで十分です。特に冬場は皮膚が乾燥しやすいため、シャンプー頻度を控えめにするのがおすすめです。

・外遊びが多い場合
庭や公園で遊ぶことが多いワンちゃんは、汚れや匂いが気になることがあるため、2週間に1回のシャンプーが適しています。雨の日や泥遊びの後には、必要に応じて部分洗いをするのも良いでしょう。また、外遊びが多い場合は足元やお腹の部分だけを簡単に洗う方法も取り入れると便利です。

・アレルギーを持つワンちゃん
アレルギーがあるワンちゃんの場合、医師の指導に基づき専用のシャンプーを使用し、頻度を調整する必要があります。アレルギーの原因によっては、定期的なシャンプーが皮膚の改善に役立つこともあります。

シャンプーのやりすぎによるデメリット

シャンプーはワンちゃんを清潔に保つためにも必要ですが、やりすぎてしまうこともあります。下記ではやりすぎてしまうことによって考えられるデメリットを紹介します。
参考にして頂き、シャンプーの回数を調整してください。

・皮膚トラブルのリスク
頻繁なシャンプーは、ワンちゃんの皮膚に思わぬ負担をかけることがあります。特に敏感肌のワンちゃんは油分が失われやすく、乾燥やかゆみが生じる可能性があります。皮膚バリアが弱まると、細菌感染や炎症のリスクも高まります。

・被毛のダメージ
シャンプーの回数が多すぎると、被毛がパサつき、絡まりやすくなることがあります。自然なツヤや柔らかさを保つためには、適切な頻度を守ることが大切です。さらに、シャンプーが被毛に残ったままだと、皮膚に刺激を与える可能性があるため、すすぎは念入りに行いましょう。

・ストレスの原因
シャンプーが苦手なワンちゃんにとって、頻繁な入浴は大きなストレスになることがあります。ストレスが溜まると他の健康問題を引き起こす可能性もあるため、無理のない範囲で行いましょう。シャンプー後にご褒美を与えるなどして、ポジティブな体験を作ることがポイントです。

シャンプーで気を付けたいポイント

シャンプーをする際に気をつけておきたいポイントが2つありますのでご紹介します。
まず1つ目が【シャンプー選び】です。安いものから高いもの、匂いやアレルギー対応など様々な商品が売られていて、どれを使えばいいか分からない方もいると思います。

そして2つ目が【シャンプーの手順】です。
この手順を間違えてしまうと、シャンプーを嫌いになってしまう可能性が高くなるだけでなく、皮膚トラブルなどに繋がってしまうことがあるので注意しましょう。

それでは詳しく解説します。

シャンプー選びのコツ

ワンちゃんの健康を守るためには、シャンプーの選び方が重要です。皮膚の状態や生活環境に合わせて適切な商品を選びましょう。下記では一般的に売られている商品をまとめました。
分からない場合はトリミングサロンや獣医さんに相談し適切なシャンプーを選びましょう。

・敏感肌用シャンプー: デリケートな皮膚を守ります。
無香料タイプ: 香りに敏感なワンちゃんに最適です。
保湿成分配合: 乾燥が気になる場合におすすめ。
薬用シャンプー: 獣医師のアドバイスに従って使用してください。

シャンプーの手順

正しい手順でシャンプーを行うことで、トラブルを防ぎ効果を最大化できます。

  1. ブラッシングをする シャンプー前に毛玉を取り除き、汚れを落とします。
  2. ぬるま湯で濡らす ワンちゃんの体を均一に濡らします。
  3. シャンプーを使う 泡立てたシャンプーで優しく洗いましょう。
  4. 十分にすすぐ 泡が残らないように念入りに洗い流します。
  5. 乾かす タオルとドライヤーを使ってしっかり乾燥させます。

※シャンプーは3回に分けて洗うときめ細かい泡になり、より汚れを落とすことができるため是非真似してみてください。

ワンちゃんの皮膚を守る日常ケア

シャンプーを終えて奇麗になった犬

ワンちゃんの毛・皮膚を守るにはシャンプー以外にもあり、日常的なケアも効果が高く、シャンプーと同じくらい重要なポイントです。

是非日常に取り入れてみてください。

ブラッシングの重要性

ブラッシングは、汚れや抜け毛を取り除き、健康な被毛を保つために欠かせません。特に換毛期には重点的に行いましょう。ブラッシングを習慣化することで、シャンプーの頻度を減らすことも可能です。

ブラッシングについて詳しく読みたい方はこちら
愛犬のブラッシング正しく出来ていますか?頻度や正しいやり方について解説

食事と栄養管理

バランスの取れた食事が皮膚や被毛の健康に直結します。適切な栄養を摂ることで、トラブルを未然に防ぐことができます。オメガ3脂肪酸やビタミンEを含む食事は、皮膚を保湿し被毛をツヤツヤに保つ効果があります。

皮膚チェックの習慣

日々の観察を通じて、早期に異常を見つけることができます。赤みや湿疹があれば早めに対処しましょう。また、異常が見られた場合は速やかに獣医師に相談することが大切です。

日常的にチェックができる習慣をつけるために役立つ記事はこちら
ケアが嫌いな犬との信頼関係を構築するリラックスポジションについて

まとめ

ワンちゃんのシャンプー頻度を正しく理解することで、健康的な被毛と皮膚を維持できます。適切なケアを行いながら、日々の生活をより快適に過ごしましょう。ワンちゃんとの信頼関係を深めるために、シャンプーを楽しい時間にする工夫も忘れずに行ってください。

さらに、シャンプーだけでなく、日々のブラッシングや食事の管理を通じて、ワンちゃんの健康をトータルでサポートすることが重要です。健康な皮膚と被毛は、飼い主さまとワンちゃんの絆を深めるきっかけにもなるでしょう。

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