ワンちゃんがおしっこだけ失敗してしまうことはありませんか? この問題には、ただ単にトイレを覚えていないだけでなく、心理的なストレスや健康上の理由が関係していることも考えられます。この記事では、ワンちゃんが安心してトイレを使える環境づくりのポイントや、失敗を防ぐしつけのコツ、ドッグトレーナーに相談すべきタイミングなどについて、詳しくご紹介します。失敗続きだと飼い主さまも疲れてしまうと思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
どうしておしっこだけ失敗するのか
ワンちゃんがトイレでおしっこだけ失敗してしまう場合はトイレを覚えていない場合だけでなく、心理的な問題や健康上の理由が関係している可能性があります。それぞれの原因について解説していきます。
トイレ環境は整っているか
ワンちゃんがリラックスしてトイレを使える環境は非常に大切です。
具体的には、以下のような点を確認してみてください。
清潔さ:
トイレシートが汚れていると、奇麗好きなワンちゃんだと使いたがらないことがあります。この場合はトイレシートは一度使ったら新しいものに交換しましょう。
静かな場所に設置:
人の滞在が多い場所やテレビの近くなど、騒がしい場所にトイレを置くと、ワンちゃんが集中できず失敗しやすくなります。
本能的に排泄中は一番無防備の状態となってしまうため、できるだけ静かな場所に設置してあげると改善させるかもしれません。
トイレの匂い:
他のワンちゃんの匂いが残っていると、ワンちゃんが不安を感じてしまうことがあります。多頭飼いの場合、トイレシートはそれぞれ一つずつ用意してあげるのもオススメです。
これらを意識してトイレ環境を整えることで、ワンちゃんが安心してトイレが使えるようになります。
トイレ=うんちになっている
後ほど詳しくトレーニング方法をお伝えしますが、トイレ=うんち、という理解をしている可能性もあります。
このような場合はおしっこをどこですればいいのか分からず我慢の限界でおしっこだけ失敗してしまうことになっていると考えられるので、おしっこのタイミングを把握して失敗させないように誘導してあげましょう。
朝起きた直後
食後や水を飲んだ後
遊んだ後
これらのタイミングで、ワンちゃんをトイレに誘導してあげると成功率が上がり、トイレの習慣も身に付きやすくなります。
怒られ経験
失敗した時に飼い主さまが叱ってしまったり、すごい残念な顔をしたことで「おしっこしたら怒られる、おしっこはダメな行為だ」と間違った認識をしてしまい、我慢できずに失敗してしまうケースです。
この場合は成功した時に褒めてご褒美を与える方法が効果的です。
トイレでおしっこを成功したら、すぐに「よくできたね!」と優しく声をかけ、ご褒美を与え成功体験を積み上げていきましょう。ワンちゃんに「ここでおしっこするといいことがある」と理解してもらえれば、失敗も少なくなるでしょう。
おしっこ失敗を防ぐためのトレーニング方法
ワンちゃんがトイレでおしっこをしてくれるように具体的な方法を詳しく解説します。
うんちは必ずトイレシートの上でする子はトイレは基本的には理解しているので、おしっこもここでしていいんだよと教えてあげれば改善されます。
しかし、うんちもおしっこもトイレシートでしてくれない場合は、トイレ=排泄場所と認識していないため、トイレトレーニングを1からやり直す必要があるでしょう。
その場合はこちらの記事を参考に再トレーニングしてみてください。
犬のトイレトレーニングにはコツがある!成功のポイントを伝授
今回はおしっこだけ失敗するケースでの解決策にフォーカスしてお伝えします。
トイレの環境を整える
トイレの場所やシートのサイズ選びはとても大切です。
ワンちゃんにとって心地よいトイレ環境を意識しましょう。
場所:
トイレを置く位置は、ご家族の通りが少なかったり、テレビなど音が出る物から離れた静かでワンちゃんが落ち着ける場所に設置するのが理想的です。
また、ワンちゃんは元々奇麗好きなため、寝床(ベッドなど)のすぐ近くは嫌がることがあります。清潔を保てていれば問題ありませんが、スペース的に問題がないようであれば出来るだけ離して置いてあげるのもオススメです。
トイレシートのサイズ:
トイレシートはワンちゃんによってサイズが様々です。小さいスペースでも問題ない子や広くないと嫌がってしまう子など、同じ犬種であっても個体差があるのも事実です。
小型犬だから一番小さいサイズではなく、ワンちゃんの性格に合わせたサイズ選びが望ましいでしょう。
清潔感:
汚れている場所でしたくないという奇麗好きな子の場合は、出来る限り奇麗な状態を保ってあげることが大切です。
また、共働きや帰りが遅くお留守番の時間が長い場合は、こまめにトイレシートを替えることができないと思います。小型犬であっても8時間のお留守番であればおしっこうんち共に最低でも2回以上はするので、排泄できるスペースを確保してあげるためにも、大きめのサイズで対応するなどの工夫が必要です。
成功率を上げるタイミング
上記でお伝えした【朝起きた直後・食後や水を飲んだ後・遊んだ後】を中心にワンちゃんが排泄するタイミングを意識し、自然な流れでトイレに誘導し、成功体験を積み上げましょう。
トイレトレーニングの基礎的な方法ではありますが、トイレ=うんちとなって、おしっこだけ失敗する際にも効果的な方法となります。
特に子犬の場合は、頻繁にトイレに行くことが多いので、そのタイミングに合わせて誘導してあげるといいでしょう。
ポジティブ強化で失敗を軽減
ワンちゃんは叱られるとストレスを感じ自信を無くしてしまいます。すると「おしっこしたら怒られる」と思ってしまい、失敗が増える可能性があります。
なので、成功したら褒めて自信をつけさせてあげましょう。
また、失敗した際は叱らずに無言で掃除してください。
基本的には失敗させないことが理想ですが、失敗してしまうこともあるでしょう。その際に「なんでできないの」と叱ってしまうと、ワンちゃんは失敗したことを叱られたと思わず、おしっこしたことに対し叱られたと思ってしまうので、悪循環に陥ってしまいますので無言で掃除を心掛けるようにしてください。
それでも覚えてくれない場合
トイレトレーニングは簡単そうに思えても上手く出来ずに失敗を繰り返してしまうこともあります。特に、共働きや帰りが遅い場合は失敗させたくなくても帰宅後に失敗していることも多いかと思います。
上記でお伝えした基本的なトレーニングを試しても改善しない場合には、以下の方法も検討してみてください。
ドッグトレーナーに相談する
どうしてもおしっこだけの失敗が直らない場合、ドッグトレーナーに相談するのも一つの手段です。 特に健康上問題が見当たらない場合、ドッグトレーナーが飼い主さまと一緒に原因を探り、最適なトレーニング方法を提案させていただきます。
トレーニングを強化する
一度失敗が癖になってしまうと、ワンちゃんも飼い主さまもフラストレーションが溜まります。 そのため、出来る限り失敗させないように工夫するのがお互いのためでもあります。
トレーニングの強化とは、集中した対応と成功体験の積み重ねが大切です。 ご家族全員が同じ方法でワンちゃんにトイレを教え褒めてあげましょう。ここでの注意するポイントはワンちゃんが混乱せずにトレーニングができるように統一させることは意識してしてください。
また、お留守番の多い子で失敗が続く場合はペットカメラの導入もオススメです。
どんなタイミングで失敗してしまうのかを把握することができれば、適切な対応をとることが出来るだけでななく、トレーナーに相談する際もスムーズに現状を共有出来るためです。
検討される場合はこちらも参考にしてください↓
【初心者・共働き】問題行動に役立つおすすめペットカメラ4選
病気の可能性も考える
基本的なトレーニングを行っても失敗が続く場合は、もしかしたら健康面での異常があるかもしれません。例えば、尿路や膀胱の異常があると、トイレの失敗が起こりやすいため、動物病院で診察してもらいましょう。
よくある質問
Q. 犬がおしっこだけ失敗する原因にはどのようなものがありますか?
A. 主な原因には、トイレを認識していない、トイレの環境、ストレスや不安などの心理的配慮、尿路症感染症や膀胱炎などの健康問題が考えられます。
Q.どのようなタイミングで犬をトイレに誘導するのが効果的ですか?
A.朝起きた直後、食後、遊んだ後など、排尿のタイミングを見計らって誘導すると成功しやすくなります。
Q. トイレでの失敗が続く場合、専門家に相談した方がいいですか?
A. 基本的なしつけで改善しない場合は、ドッグトレーナーに相談することで、根本的な解決につながる可能性があります。
Q. トイレの環境を整えるために、どのような工夫ができますか?
A. トイレは静かで落ち着く場所に設置し、清潔を優先的に考えることがポイントです。
まとめ
ワンちゃんがおしっこだけ失敗する原因には、トイレを覚えていないだけでなく、トイレ環境の不備や心理的なストレス、健康上の問題などが影響します。 改善には、朝や食後など排尿しやすいタイミングでのトイレ誘導や、成功時にはご褒美をあげるポジティブ強化が効果的です。しかし、本記事でお伝えした内容でも失敗が続く場合は一度ドッグトレーナーに相談するのも一つの手段です。適切なサポートやアドバイスを受けて、ワンちゃんと快適な生活を送りましょう。
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