フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

愛犬に「お座り」を教えるメリットと具体的な方法について解説

しつけトレーニング トレーニング
お座りする犬

ワンちゃんに“お座り”を教えることは、飼い主さまとワンちゃんの絆を深める意味でも、とても重要なしつけです。お座りは基本のコマンドとして、日常生活の中でさまざまな場面で役立ちます。

例えば、お散歩中の危険回避や来客時のマナー向上、さらに食事や遊びのルール作りにも活用できる万能なスキルです。お座りを覚えることで、ワンちゃんが落ち着きやすくなり、不安やストレスの軽減にもつながります。また、飼い主さまが初心者であっても簡単に教えられるため、しつけの第一歩として最適です。本記事では、お座りを教える方法やコツを分かりやすく紹介します。

お座りを教えるといい理由

お座りする犬

ワンちゃんに“お座り”を教えることは、とても大事なしつけの一つです。お座りを覚えることで、安全性を高めたり、飼い主さまとワンちゃんの信頼関係を深めたりと、さまざまなメリットがあります。また、ほかのコマンドを覚えるための土台にもなり、ワンちゃんの行動をコントロールしやすくなるのがポイントです。

例えば、散歩中に突然の危険を避けたり、来客時の飛びつきを防いだりと、日常生活の中で大活躍します。さらに、お座りを通じてワンちゃん自身が落ち着きを取り戻しやすくなるので、不安やストレスを感じたときにも役立ちます。こうしたメリットを理解しながら練習を始めてみましょう!

お座りを教えるための準備

お座りを教えるには、適切な準備と環境が必要です。準備が整っていると、ワンちゃんも練習に集中しやすくなります。以下のステップを参考にしてみてください。

1.タイミングを選ぶ
練習する時間は、ワンちゃんがリラックスしているタイミングが理想です。食後や散歩の後など、落ち着いているときに始めるとスムーズに進みます。一方で、興奮している状態や疲れているときは避けましょう。

2.落ち着ける場所で練習する
練習は静かで集中できる場所(刺激の少ない場所)で行いましょう。家の中の静かな部屋や、人が少ない公園などがおすすめです。外で練習する場合は、他の犬や車の音など、刺激が少ない場所を選びましょう。

3.必要なものを準備する
練習には以下のものを用意しておくのがオススメです。

・小さくて食べやすいおやつ(チーズやささみなど特別なご褒美がおすすめ)
・ワンちゃんのお気に入りのおもちゃ(注意を引くために活用)
・リード(外で行う場合に役立ちます)

また、飼い主さま自身の心構えも大切です。声のトーンを落ち着かせ、優しく穏やかな態度で接することで、ワンちゃんが安心して練習に取り組むことができます。また、ワンちゃんの集中力は短いので、練習時間を短く区切りながら、少しずつ進めるのが成功のコツです。

お座りを教えるやり方

お座りを教える手順はシンプルですが、繰り返し練習することでワンちゃんがしっかり覚えられるようになります。以下のステップで進めてください。

1.おやつで注意を引く
ワンちゃんの鼻先におやつを近づけて、まず注意を引きます。このとき、ワンちゃんが興味を示すようなおやつを選ぶことが大切です。おやつを見つめさせることで、集中力を高めます。

2.おやつをゆっくり上に動かす
おやつをワンちゃんの頭の上に移動させます。自然と腰を下ろす動きを誘導するため、動かす速度はゆっくりがポイントです。もしスムーズにいかない場合は、少し高さや角度を変えてみましょう。

3.お座りのタイミングで褒める
ワンちゃんが腰を下ろした瞬間に“お座り”と言って、おやつをあげます。同時に優しい声で「いい子だね!」と褒めることで、ワンちゃんが成功を実感できます。飼い主さまの笑顔や褒め言葉が、ワンちゃんのやる気を引き出します。

4.毎日練習する
短い時間でもいいので、毎日少しずつ練習を続けましょう。最初は1回成功したら終えるくらいの短いセッションで十分です。成功体験を重ねることで、ワンちゃんの学習意欲が向上します。

覚えないときのポイント

ワンちゃんがなかなか覚えられない場合でも、焦らず対応しましょう。以下のポイントを試してみてください。

・練習環境を見直す
騒がしい場所では集中できません。静かで落ち着ける環境を選びましょう。

・ご褒美を見直す
おやつが魅力的でない場合、種類を変えてみましょう。特別なおやつを用意すると効果的です。

・体を軽くサポート
ワンちゃんが座りやすいように腰を軽く押さえるのも一つの方法です。ただし、無理に押さえつけないよう注意しましょう。

・小さな成功を褒める
完全にお座りができなくても、少しずつ進歩を褒めてあげましょう。

・セッションを短くする
長時間の練習は逆効果です。1回数分程度の練習を何度か行う方が効果的です。

お座りを活用したトレーニング

お座りをする犬

お座りを覚えたら、さまざまなシーンで活用できます。以下のトレーニングにも挑戦してみましょう。

1.待てを教える
お座りの状態から“待て”を教えると、ワンちゃんがさらに落ち着いて行動できるようになります。最初は短い時間から始め、徐々に待つ時間を伸ばしていきましょう。

2.散歩中の安全確保
信号待ちの際や、急な危険を避けたいときにお座りを指示できると便利です。散歩の途中で練習を取り入れると、実践的な状況に慣れやすくなります。

3.来客時のマナー向上
お客さんが来たときにお座りをさせることで、飛びつきや無駄吠えを防ぎます。家族に協力してもらい、来客を模した練習を行うと効果的です。

4.食事前のルール作り
ご飯をあげる前にお座りをさせることで、ワンちゃんが落ち着いて食事を待てるようになります。これをルーチン化することで、生活習慣の改善にもつながります。

5.遊び前の準備運動
ボール遊びや散歩前にお座りをさせることで、ワンちゃんの興奮を抑えることができます。これにより、遊びの時間も安全で楽しいものになります。

まとめ

ワンちゃんにお座りを教えることは、しつけの基本中の基本です。お座りを覚えることで、飼い主さまとワンちゃんの生活がより快適で楽しいものになります。また、飼い主さまとワンちゃんの信頼関係を深める絶好のチャンスです。

トレーニングは焦らず、ワンちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。お座りをきっかけに、待てや伏せといった次のステップにも挑戦してみましょう。日常生活の中で活用することで、ワンちゃんとの絆をさらに深めることができるはずです。

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