ワンちゃんを迎え入れてから、毎日のスケジュールに【お散歩】が入ったと思います。そこで、お散歩の頻度をサイズ別で解説し、行けない日の対処法も合わせてご紹介するので参考にして頂ければと思います!
サイズ別でのお散歩頻度の目安について
一概にワンちゃんのお散歩は「〇〇分行ってください」と断言できるものではありません。そのワンちゃんのサイズや飼育環境、年齢などで時間は大きく変わるためです。下記ではサイズ別で目安となる時間をご紹介しますが、状況に合わせて変えてみてください!
小型犬
小型犬の中でも、犬種や性格にもよって変わってきますが、約20分〜40分が目安となります。
小型犬でも活発な犬種といわれるテリア系やトイプードル、ダックスなどは40分~60分程が目安となります。比較的運動量を必要としないチワワやシーズーなどの犬種は15分〜30分ほどで十分です。
中型犬
一括りに中型犬といっても見た目や大きさにかなりの差があります。
日本スピッツやボストンテリアなど体の小さな犬種からボーダーコリーやバセットハウンドといった体の大き目な犬種までいます。
そのため、30分で十分な犬種から1〜2時間ほど必要な犬種もいるため犬種の特性や性格を考慮しワンちゃんにあった運動量を与えてあげる必要があるでしょう。
大型犬
大型犬も犬種によって異なりますが、ラブラドールレトリバーやバーニーズなどの犬種は30分〜60分程、ジャーマンシェパードやハスキーなどの犬種は1時間〜2時間程必要です。
こちらも犬種の特性や性格に考慮し犬にあった運動量を与えてあげる必要があります。
満足した犬が見せる行動とは
最後にワンちゃんがお散歩に行けて満足だと感じた際に見せる行動についてご紹介します。
下記の行動が見られた場合は、ワンちゃんにとって十分なお散歩タイムだったと言えるでしょう。
・穏やかにパンティングしている(舌を出して呼吸している)
・お気に入りの場所でリラックスしている
・行動も精神的にも落ち着いており寝てしまう
散歩にいかないと犬はどうなるの?
反対にお散歩に行かなくなるとワンちゃんはどうなるのかをご説明します。思いがけないリスクもあるので、お散歩に行けなくてもおうちの中で一緒に遊んであげたり、体を動かす工夫が必要となるでしょう。
運動不足によるストレス
運動不足によってストレスがたまると次のような問題行動が出てくる可能性があります。
・破壊行動
・無駄吠え
・落ち着きがない
・食糞
・噛み癖
など
筋力等の衰え
お散歩を怠ると運動不足になり、筋肉量も低下してきてしまいます。筋肉が衰えてしまうと、関節炎(股関節形成不全やパテラ)の悪化や老化が早まるといったリスクが高くなります。
社会化不足による問題行動
・知らない人に過剰に反応してしまう
・見知らぬものに過剰に反応してしまう
・物音に敏感に反応し吠えてしまう
など
人にとっては何気ない日常もワンちゃんにとっては恐怖対象になってしまうこともあります。日常的に散歩をすることで、お散歩を通し日常的に様々な匂いを嗅ぐ、音を聞く、物を見る、実際に触れ合うことで、社会性を育み社会化不足からくる問題行動を防ぐことができます。
肥満
あまりお散歩や運動が好きではないワンちゃんでも運動不足により肥満になってしまう可能性があります。肥満になってしまうと、心臓に負担がかかり、首についた脂肪によって気管が圧迫され呼吸がしづらくなってしまう、体重を支える関節を痛めてしまうことも十分にあるため、注意が必要です。
状況別の対処法
次に、状況別での対処をご紹介します。理想と現実は異なることが多くなってしまいますが、下記でご紹介する対策で補いワンちゃんの健康を守って頂ければ嬉しいです!
毎日行けない
毎日お散歩に行くことができない場合はドッグランを利用するなどし時間を作れるときにしっかり運動させてあげることで、ストレスを溜め込まないように調整してあげましょう。
また、お仕事の都合などで週末だけしか時間が取れない場合も同じで、目一杯運動させましょう。可能であれば一日のどこかで、おうちの中で一緒に遊んであげられればワンちゃんも運動不足のリスクは軽減されるはずです。
雨の日は行かない
雨の日はお散歩に行かないと決めている場合はお家でできる遊びや頭を使うことをして、ワンちゃんの欲求を満たしてあげる方法がオススメです。
芸を覚えさせる時間に充てたり、おやつ探しゲームなどお家の中でできることはたくさんあるので雨の日はトレーニングデイにするのもいいのではないでしょうか。
お散歩の注意ポイント
お散歩の時間に焦点を当てて話を進めていましたが、お散歩では注意しないといけないポイントがいくつかありますので、そこについても合わせてご紹介したいと思います。
お散歩のしすぎ
お散歩のし過ぎは関節に負担がかかってしまうリスクがあるため、良かれと思いやったことでもワンちゃんの体に負担をかけてしまっているかもしれません。お散歩の危険シグナルを下記にまとめました。
・パンティングの間隔が狭い
・舌が青っぽい
・ふらついている
・座り込んでしまう
・帰りたがる
など
これらの症状が見られた場合は休息時間を与えてワンちゃんの回復を待ちましょう。
小型犬だから散歩は必要ないは間違い
上記でご説明した通り、小型犬であっても犬種や性格、年齢などで一概に言い切れませんが【小型犬】だから散歩の必要はない。と間違った認識を持ってしまってはいけません。
おうちの中で沢山遊んでいても最低週2回程度は気分転換にお外に出してあげましょう。上記でご説明した通り、社会化不足になってしまうリスクもあるため、お外でのお散歩は必要です。
小型犬の場合は散歩量に気を付ける
小型犬は体が小さく、それに比例するように骨も細い犬種が多いです。そのため、無理に散歩を長時間行うと骨に負担がかかり疲労骨折につながる可能性もあります。
ワンちゃんにあった運動量はそれぞれ違うため、ご自身のワンちゃんにあった運動量を把握しておきましょう。
気温に合わせて時間やお散歩コースの変更を
気温が高いときは外出を避け、気温が下がりアスファルトが冷めてからお散歩にいきましょう。肉球はそこまで弱くないと思われがちですが、夏のアスファルトは熱したフライパンのように熱く危険です。日が落ちて表面温度が下がってからの時間が作れない場合は、アスファルトを避け、芝生や日陰の多い道などへのお散歩ルートの変更を検討しましょう。
可能な限りお散歩に行こう
ワンちゃんにとってのお散歩は排泄するための外出ではありません。人間社会で生きていくための社会化トレーニング、お散歩コースの匂い、筋力維持、ご家族以外の人、ワンちゃんとの交流など、様々な意味を持っています。お散歩時間の問題はご家族で話し合い、可能な限りお外のお散歩を心掛けましょう!
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