フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

愛犬のブラッシング正しく出来ていますか?頻度や正しいやり方について解説

子犬から老犬までのケア
ブラッシングして奇麗になる犬

ワンちゃんの健康的な毛並みを整えるために、ブラッシングは欠かせないお手入れのひとつです。どのくらいの頻度でやればいいのか、どんな道具を使えばいいのか、ワンちゃんが嫌がったり噛んだりする時はどうしたらいいのか、悩んでいる飼い主さまも少なくないでしょう。この記事では、ワンちゃんのブラッシングについて、頻度や道具、やり方、毛玉の取り方などをわかりやすく説明します。

頻度はどのくらいが適切?

ワンちゃんのブラッシングの頻度は、犬種や毛の質によって異なります。短毛種のワンちゃんなら週に1〜2回で十分ですが、長毛種のワンちゃんは2〜3日に一回はブッシングするのが理想です。特に換毛期には抜け毛が増えるので、頻繁にブラッシングして毛玉を防ぎましょう。これにより、ワンちゃんの健康にもつながります。

※毛玉が出来てしまうと皮膚が引っ張られ炎症を起こしたり、悪臭の原因にもなるからです。

ブラッシングはワンちゃんの健康にとても大切なので、無理のない範囲で定期的に行いましょう。適切な頻度で続けることで、飼い主さまとワンちゃんの絆も深まります。また、頻度が少なすぎると毛玉ができやすくなったり、皮膚の状態が悪化することがありますが、頻度が高すぎると皮膚を傷つける可能性もあるため、ワンちゃんの様子を見ながら最適な頻度を見つけてあげましょう。

ワンちゃんがブラッシングを嫌がる・噛む場合の対処法

ワンちゃんがブラッシングを嫌がったり、噛もうとすることがあります。これはブラッシングに対して不快感や恐怖を感じている可能性が高いです。まずは、ワンちゃんがブラッシングに慣れるように、短い時間から始めて少しずつ慣らしていきましょう。

ブラッシングの時は、ワンちゃんがリラックスしているタイミングを選び、優しく話しかけながら行うのが大切です。また、ご褒美のおやつを用意して、ブラッシングの時間を楽しいものだと思ってもらうのも効果的です。噛む行動がある場合は、無理をせず短時間で終わらせ、徐々に慣らしていくことが大事です。

ワンちゃんが嫌がる原因として、痛みや不快感があることが考えられます。そのため、毛玉ができている部分を無理に引っ張らないようにし、スプレーを使って毛を滑らかにしてから優しくブラッシングしましょう。また、ブラッシング前にワンちゃんと遊んでリラックスさせておくことで、嫌がらずにブラッシングを受け入れやすくなります。

ワンちゃんにケアで役立つリラックスポジションについてはこちらの記事を参考にしてください。ブラッシング以外のケアやワンちゃんとのコミュニケーションに役立つ記事となっています。
ケアが嫌いな犬との信頼関係を構築するリラックスポジションについて

ブラッシングを喜ぶワンちゃんにするために

ブラッシングをワンちゃんにとって心地よい時間にするためには、ポジティブな体験を積み重ねることが重要です。最初は短い時間で十分ですので、ブラッシング中に優しく声をかけたり、ご褒美をあげたりして、ワンちゃんに「ブラッシングは楽しいな、気持ちいいな」と思ってもらえるようにしましょう。

また、ブラッシング中に無理にワンちゃんを抑え込んだり、引っ張らないことも大切です。ワンちゃんが痛みを感じると、ブラッシングを嫌がる原因になります。毛玉ができている部分はスプレーを使って優しくほぐすなど、ワンちゃんの快適さを最優先に考えてあげましょう。

さらに、ブラッシングを行う場所も大切です。静かで落ち着いた場所を選ぶことで、ワンちゃんがリラックスしやすくなります。テレビの音が大きかったり、他の動物がそばにいるとワンちゃんが集中できないことがあるため、できるだけ落ち着いた環境で行うようにしましょう。

やりすぎには注意

ブラッシングを嫌がる犬

ブラッシングはワンちゃんにとって大事なお手入れですが、やりすぎると皮膚を傷つける恐れがあります。特に敏感な肌を持つワンちゃんの場合、過度なブラッシングは炎症の原因になることもあります。適度な力加減で優しくブラッシングすることを心がけましょう。

また、ブラッシングはワンちゃんにとって心地よい時間であるべきです。飼い主さまが強く力を入れたり、長時間続けるとワンちゃんが嫌がるようになるので、ワンちゃんの様子を見ながら適度に行うことが大切です。

ワンちゃんがブラッシングを嫌がる場合は、一度休憩を取り、短時間ずつ分けて行いましょう。無理に続けると嫌がりが増すので、終わった後にはたくさん褒めてあげて、次回もスムーズに行えるようにすることが大切です。

毛玉ができた場合の効果的な対処法

長毛種のワンちゃんは特に毛玉ができやすいです。毛玉ができてしまった場合は、無理に引っ張らず、専用のブラシやスプレーを使って優しくほぐしましょう。もし毛玉がひどく絡まっている場合には、トリマーに相談するのも一つの方法です。毛玉を放置すると皮膚に負担がかかり、炎症の原因になることもあるので、早めに対処することが大切です。

毛玉ができるのを防ぐためには、毎日のブラッシングが効果的です。特に耳の後ろや脇の下など、毛玉ができやすい場所は丁寧にブラッシングしましょう。また、毛玉ができにくくなるように、トリートメントスプレーを使うのもおすすめです。これにより、毛が滑らかになり、絡まりにくくなります。

参考としてですが、静電気を帯びやすい時期や寝っ転がる頻度が高いワンちゃんは毛玉が出来やすい傾向があります。これらも参考にケアしてあげましょう。

ブラッシングの効果とおすすめのタイミング

ブラッシングには、毛を整えるだけでなく、血行を良くする効果もあります。これによって、ワンちゃんの皮膚や毛の健康が保たれ、ツヤのあるきれいな毛並みを維持できます。また、ブラッシングを通して飼い主さまがワンちゃんの体に触れることで、皮膚の異常や寄生虫の有無などを早期に発見することもできます。

ブラッシングにおすすめのタイミングは、ワンちゃんがリラックスしているときです。例えばお散歩の後やご飯を食べた後など、リラックスしているタイミングを選ぶと、ワンちゃんがブラッシングを受け入れやすくなります。

また、ワンちゃんが遊んだ後や疲れているときも、ブラッシングを受け入れやすくなります。ブラッシングの時間を毎日のルーティンに取り入れることで、ワンちゃんも次第にその時間を楽しみにするようになるでしょう。

ブラッシングに使う道具とスプレー

ワンちゃんのブラッシングには、毛の質に合った道具を選ぶことが重要です。たとえば、長毛種のワンちゃんにはピンブラシやスリッカーブラシといった、代表的なブラシが効果的で、毛玉を取りやすくします。短毛種の場合は上記のようなブラシを使用してしまうと皮膚を傷つけてしまったり、そもそも毛を解かすことは出来ないため、ラバーブラシなどの短毛種用のブラシを使うと、抜け毛をしっかり取ることができます。

さらに、ブラッシングを楽にするための便利なアイテムとして、ブラッシングスプレーがあります。毛玉ができやすいワンちゃんには、スプレーを使うと毛が滑らかになり、毛玉がほぐれやすくなります。スプレーを使う際は、ワンちゃんが嫌がらないように優しく声をかけてあげましょう。

また、道具を選ぶときは、ワンちゃんの毛の長さや肌の敏感さも考慮することが大切です。毛が絡まりやすい場合は、細かいピンがついたブラシを使うことで毛玉を取りやすくなります。また、敏感な肌を持つワンちゃんには、柔らかいブラシを使って負担を減らすことがポイントです。

おすすめブラッシング用品

スリッカーとコームはセットがおすすめ!
コームは毛を整えるイメージでスリッカーで毛を解いた後に使用してください。

短毛の場合は、ラバーブラシがおすすめです!
抜け毛をすくい取るイメージで撫でるように使用しましょう。

艶出し用のブラシとして、獣毛ブラシも一本持っておくのもおすすめです。
短毛、長毛どちらもブラッシングしたあとに仕上げに獣毛ブラシで艶を出せば、奇麗で気持ちの良い仕上がりになります。

こちらのファーミネーターというブラシは驚くほどに毛をすくうことができ、抜け毛の多いワンちゃんを飼われている飼い主さまには重宝する一本となります。
短毛用と長毛用に分かれているため、購入する際はワンちゃんに合わせた物を購入する必要がありますのでご注意ください。

また、やりすぎには十分に注意しましょう。

まとめ

ワンちゃんのブラッシングは、健康を維持するために欠かせないお手入れです。適切な頻度で行い、ワンちゃんの毛質に合った道具を使って、快適にブラッシングしてあげることが大切です。ワンちゃんがブラッシングを嫌がる場合は、少しずつ慣らして、ご褒美を与えるなどしてポジティブな経験を積み重ねていきましょう。

ブラッシングを楽しみながら行うことで、ワンちゃんの健康を守り、幸せな生活をサポートすることができます。毎日の小さなケアが、ワンちゃんの大きな健康に繋がりますので、ぜひ楽しみながら続けてみてください。ワンちゃんもきっとその愛情を感じ、ブラッシングの時間が好きになってくれるはずです。

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