ワンちゃんを初めて飼う方やワンちゃんを飼ったことのない方に愛犬を撫でてもらう時など、ワンちゃんがどう撫でられると嬉しいかなどを知っておくことでストレスを与えずに良好な関係を築けるようになります。また、本記事では飼い主さまがワンちゃんが怖がっている時や落ち着いてほしい時の撫で方なども一緒にお伝えしますので是非参考にしていただければと思います。本記事でワンちゃんとの信頼関係を築くヒントとなってくれれば嬉しいです。
犬が撫でられて嬉しい部位
まず初めに、ワンちゃんが撫でられて嬉しい部位をご紹介します。
しかし、嬉しいからといっても撫で方や関係性によっては不快な気持ちを与えてしまうこともあるため、注意ポイントを踏まえてご紹介します。
頭
ワンちゃんは頭を優しく撫でられて嬉しいと感じます。しかし、ワンちゃんを飼ったことのない方であってもワンちゃんを触る際にまず頭を触ろうとする方も少なくありません。
ここで注意してほしいポイントは飼い主さまに触られて嬉しいのは事実ですが誰でもいいわけではありません。
正しい撫で方としては、人間が上からビクビクしながら触ろうとするとワンちゃんも身構えてしまい、触られることに不安を覚え「触らないで」と攻撃的になってしまう可能性があります。したがって、頭は必ずしも嬉し場所ではなく初対面であれば避ける方が無難ということを覚えておきましょう。
触られ慣れていない子や初対面の人に撫でてもらうときは上からではなく、下からアゴを触る方がいいでしょう。頭は慣れてから撫でてあげてください。
尻尾の付け根
尻尾の付け根はどの犬種であっても撫でられると嬉しい部位になります。
そのため、しつけトレーニングの際に上手に出来た時や日常的に撫でてあげることでスキンシップだけでなくワンちゃんとの信頼関係も築くことができるでしょう。
ただ、強く押したりペシペシと叩くなどは痛みを伴う可能性がありワンちゃんが触ってほしくないと思ってしまうことがあるので、優しく撫でてあげてください。
お腹
ワンちゃんがお腹を見せる時は心を許している証だと一般的に認知されている代表的な行動です。そのため、お腹を触ってあげることで満足気な顔で撫でられているワンちゃんを見たことがある方も多いのではないでしょうか?
動物としてお腹は弱点であり致命的な怪我を負ってしまう部位であるため「敵意は無いよ」とワンちゃん自ら友好的な態度をとり「信頼しているよ」と攻撃してくる相手ではなく安心できる人だ認識しているからこそのお腹を見せる行為です。
そのため、ワンちゃんがお腹を見せてきたら撫でてもいいのですが、お腹を見せていない状態でいきなりお腹を触ってしまうのはワンちゃんにとってとても怖い経験となってしまいます。
人間であっても弱点を不意に触られた身構えてしまい相手への不信感を抱いてしまうでしょう。動物は危機管理能力が人間より優れているためお腹を触る際はワンちゃんが心を許した時に撫でてあげましょう。
撫でられたくない部位
基本的にワンちゃんは手足、口、耳、は苦手な子が多いため、初対面では避けたほうがいいでしょう。
また、背後からいきなり撫でようとすると驚いてしまうため、初対面の場合は正面から同じ目線で立ち下からアゴを撫でてあげるのが理想です。そのため、飼い主さまはワンちゃんを守る意味も込めて、初対面の方には触れて場所ややり方について教えてあげられると信頼度も高くなります。
一緒に住むお子様にも同様で、力加減などが分からないお子様に「こうやって撫でてあげるんだよ」とお手本を見せてあげ、お子様とワンちゃんとの信頼関係も一緒に築いてあげましょう。
安心させる撫で方について
次はより具体的な撫で方についてお伝えしたいと思います。シチュエーションは【リラックスさせるとき・怖がっているとき・興奮しているとき】の3つのシーンにおいての撫で方を詳しく解説していきますので、是非参考にして頂ければと思います。
リラックスさせるとき
ワンちゃんをリラックスさせたいときに効果的な撫で方について大事なポイントは下記の通りです。
1、大きな声を出さない
→まずは人が落ち着くこと
2、ゆったりした触り方
→背中から尻尾の付け根まで上から下へ、マッサージに近い感じに触ってあげる
こちらの2つのポイントを守りましょう。
リラックスさせたいと思っても飼い主さまが落ち着いてなく騒いでいたらワンちゃんも遊んでいるのかなと勘違いしてしまいます。また撫で方についてもワシャワシャと興奮を煽るような撫で方をしてしまうと同様に遊んでいるのかなと思ってしまい逆効果になってしまいます。
怖がっているとき
怖がっている対象物が異なると方法も異なるため2つに分けました。
1つ目は【人もワンちゃんもお互いに怖がっているとき】
→人:噛まれないかな、犬:痛いことされないかな、などお互いを信頼していない場合2つ目は【ワンちゃんだけが怖がっているとき】
→お散歩中などでワンちゃんが飼い主さまの後ろに隠れてしまうといった場合
下記で詳しく解説していきます。
【お互いに怖いとき】
・人がワンちゃんの怖さに引っ張られないように接する
・ワンちゃんに対して怖いと思っていることを気付かせないようにする
→ビクビクしている状態で撫でようとすると安心できないため嫌がってしまいます。
・圧をかけるわけではなく、友好的にグイグイいく必要もない
→あくまでも無害な人である程度に近寄り安心させる
【ワンちゃんだけが怖がっているとき】
・対象物が車や他のワンちゃんなどの場合は社会化トレーニング
→怖がっていると思い抱っこなど甘えさせてしまうと要求が強くなってしまう可能性が高くなるため、トレーニングをした方が良い
社会化トレーニングの参考記事はこちら↓
興奮しているとき
・楽しい興奮の場合は人も落ち着いた状態で落ち着かせる
→楽しくてテンションが上がっている時はすぐに撫でるのではなく、完全に落ち着いてた時に優しく撫でてあげる
・パニックに近い興奮の場合は物事に対してどう対応していいのか分からない状況になっているため、興奮してしまう対象物に対しての慣れさせるトレーニングが必要です。
初対面の犬に対しての撫で方
ここまでのご説明で何度も初対面の時の話がでていますが、こちらでまとめてあります。
ワンちゃんを飼い始めたばっかりな飼い主さまや初対面の方に撫でてもらうときの心得、小さなお子様に対しての接し方のアドバイスとして参考にしてください。
絶対にNGな行動はワンちゃんが受け入れていないのにガツガツ上から撫でようとすることです。
ワンちゃんも警戒している時に人間のタイミングで触れてきたら怖い思いをするだけでなく、警戒心から防衛本能が働き攻撃してしまう可能性も十分にあります。
そのため、下記のポイントをお守りください。
1、ワンちゃんから寄ってきたら撫でてあげる
→人から行く場合は上からではなく下から恐怖心を与えないように注意する
2、目線を合わせることや匂い(手の平や甲など)を嗅がせることも大切
→高圧的な態度で向かっていけば怖いと思ってしまうのであくまで無害だよと伝える
特に小さなお子様が上から撫でに行くのは危険です。
ワンちゃん自身が「こども」に対して警戒することが多く、こどもに慣れていないワンちゃんの場合は攻撃してしまう可能性があります。
その理由も慣れていないワンちゃんからは「不規則な動きをしたり奇声を発する小さな人」と思っているため警戒する対象となるだけでなく、身体が小さいので自分でも勝てると思いやすいためです。
また、お子様の撫でる力加減が分からずワンちゃんが「子供嫌い」となってしまうと、より子供を警戒してしまうようになってしまうため可能な限り大人と一緒に撫でるようにするのがおすすめです。
NGな撫で方
最後に【飼い主】として、自分から他の人にワンちゃんの性格や特徴を伝えることも大切です。人間社会で生きているためワンちゃんが好きな人もいれば嫌いな人もいます。ワンちゃんが好きな人でも、正しいふれあい方を知っている人と知らない人もいます。
そのため、ワンちゃん好きな人がお散歩中にいきなり近寄ってきて撫でようとするケースも少なくありません。そういった時に愛犬を守る以外に相手に怪我や恐怖を与えないようにするのも飼い主さまの役目です。
撫でてもらうときは「この子、頭を撫でられるの苦手なので撫でるならアゴを撫でてあげてください」「この子、家族以外に撫でられるの嫌がるので撫でるのはごめんなさい」などきっぱりと断ってもいいですし、お互いのリスクが少ない方に誘導してあげるのも優しさです。
以上を踏まえて下記のポイントを意識しましょう。
1、強く引っ張る、つねるなど痛みを伴う触り方はだめ
2、顔周りのわしゃわしゃ触るのは嫌がる子が多い
3、撫でようとした部位をワンちゃんが避けている場合や触ろうとするときに避けている場合はその部位を撫でられるのに対し嫌なイメージがある可能性が高い
4、撫でられている時の様子を見ておく
→我慢している可能性があるので、嫌がってそうなら離してあげる
これらのポイントを意識してワンちゃんと接してみましょう。
また初対面の人に触れてもらう社会化トレーニングにも十分活かせるので是非参考にしてください!
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