フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

犬が飼い主に抱っこをせがむ理由と抱っこを嫌がる理由について

犬の育て方

飼い主さまに抱っこをせがまれた経験はありますでしょうか?可愛い仕草だなといって要求に答えてしまうのは、良いことなのか悪いことなのか悩まれている方も多いのではないでしょうか。特に小型犬を飼っている方は抱っこの回数も多いでしょう。今回はワンちゃんの抱っこについて詳しく解説したいと思いますので、参考にしていただければと思います。

なぜ犬は抱っこをせがむのか

抱っこしてとせがんでくる場合をタイプ別で分けると以下の2つに分けることができます。

1、甘えたい気持ちが強い
この場合は、離れたくない、ずっと一緒にいたい、歩きたくない、など飼い主さまに対しての甘えやわがままによるケースです。

2、自分が優位に立ちたい
このケースは甘えたいケースとは反対に、優位に立ちたいという気持ちから抱っこを要求してきます。イメージとしては「歩くの疲れたから抱っこして向こうまで運んで」といった飼い主さまを自分の思い通りに動かせようとしているのです。

また、ワンちゃんは本能的に高い位置にいると自分の方が上だと思う子もいるため、そういった行動をとるケースも考えられるでしょう。

抱っこすると大人しくなる理由

抱っこをするまでずっと飛び跳ねたり、膝の上に乗ってこようとする子も少なくありません。また、あんなに騒がしくしていたのに、抱っこしたら今までのが嘘だったかのように大人しくなったりする経験も多いのではないでしょうか。

その理由として考えられるのが以下の通りです。

1、安心したため
2、優位に立てて「満足」したから
3、高いところが苦手なため

注意するポイントは最後の「高いところが苦手」。

1や2は要求が通り満足して大人しくなっていますが、3の高いところが苦手な場合は怖くてジッとするしかない状況になっているからです。

ワンちゃんは基本的には地面に足が着いていないと、不安になる生き物であるため、抱っこしてほしいと要求する反面、高いところでは不安と恐怖で固まってしまうことがあります。

抱っこする際も両脇を抱えて後ろ足をダランとするのではなく、お尻から全体を包むように抱え、安心感を与えてあげましょう。

抱っこを嫌がる理由は?

反対に抱っこを嫌がる子もいると思うのですが、それが「普通」です。

先程もお伝えしましたが、基本的にワンちゃんは地面に足がついていないと不安や恐怖を感じます。ここで暴れたら落ちる、動きたいけど踏ん張りが効かない、などなすすべ無しで大人しくなっていることも十分に考えられます。

このことを理解した上で嫌がる理由をまとめました。

1、抱っこの仕方が不安
→ワンちゃんにとって安心感がない抱え方になっている

2、高いところが苦手
→抱っこする時はソファなどに座った時にだけする

3、拘束されるのがいや
→高いところも怖くないけど拘束されている感じが嫌だ

また、抱っこしようとすると逃げたり、暴れたりするのは苦手なモノから避けるための防御策、抵抗によるものと考えていいでしょう。

震えている子も恐怖で震えている場合があるので、優しく抱きかかえるか抱っこはせずにスリングやキャリーなどに入れて安心させてあげるのがオススメです。

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飼い主を信頼している抱っこ

これからお伝えする抱っこの方法が出来なくても決して信頼していない訳ではありません。

しかし、間違いなく信頼関係が深く築けていないと出来ない抱っこは「仰向け抱っこ」です。仰向けでの抱っこをできる場合は信頼している証拠であり、トレーニングもしっかりとやっていないと出来ない芸当です。

そもそも、ワンちゃんにとって仰向け状態は一番気を許した瞬間でのポーズとなります。そのうえ、仰向け状態で高いところに持ち上げられるのを飼い主さまに身を委ねているのはさすがの関係性だと思います。

しかし、これには高いところを怖がらないワンちゃんの性格もあるので、無理矢理仰向け抱っこに挑戦するのは厳禁です。万が一暴れて落下でもしたら怪我をしてしまう危険性もありますし、仰向け抱っこが日常に必要というわけではないので、出来なくても全く問題ございません。

抱っこは慣れさせた方が良い

犬を抱っこする飼い主

様々な理由をお伝えしましたが、全く抱っこ出来ないという状況は避けたいです。

その理由としては、病院や車の乗り降り、トリミングなど人間の手で移動する機会は少なくありません。本当に抱っこを嫌がる子の中には抱えようとすると噛んでくる子もいます。そうなってしまうと、いざという時に脱走してしまったり怪我をしてしまうリスクも高くなるので、最低でも台に乗せるくらいの抱っこは嫌がらずにできるようにスキンシップを日常的にとっておくと理想です。

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