フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

【なぜそこで?】犬がトイレの上で寝てしまう理由とやめさせ方とは

トイレ

ケージやサークル内でトイレとベッドを分けて置いているのに、気が付くとトイレの上で寝ていることがあるかと思います。飼い主さまからしたら、トイレで寝るのは汚いからやめてほしいと思うでしょう。今回はトイレで寝てしまう理由を解説していきますので、ワンちゃんがトイレの上で寝てしまっていたらこの記事を思い出して対策をしてください!

トイレの上で寝てしまう理由

トイレで寝てしまう理由を一つに絞ることはできないため、考えられる5つのケースを一つずつ解説していきます。やめさせ方については後ほど解説しますので、まずは原因を探ってみましょう。

トイレをトイレと認識していない

トイレをトイレとして認識していないケースは少なくありません。

トイレトレーニングが出来ていても「ここがトイレ」というより「ここでトイレをしたら褒められる」程度にしか認識していない場合、特に夏場など少しでも涼しく気持ちいいところを探した結果、トイレで寝てしまうことがあります。

寝床の居心地が悪い

寝床の好みを見極めるのも効果的です。

わんちゃんによって、ふわふわで柔らかい場所を好む子もいれば、硬く冷たい場所を好む子もいます。そのため、ゆっくり休んでほしいという願いから柔らかいベッドを用意しても硬く冷たい場所がたまたまトイレであった可能性も十分にあるでしょう。

暑い日は涼しい場所を選ぶから

わんちゃんの基礎体温は人間より高く、40℃近くまで上がります。

そのため、体温を下げるためにトイレで身体を冷やしているのかもしれません。このような場合は室内温度を適切に設定していれば、すぐに改善されると思いますので、一度試してみてください。

飼い主に構ってもらえると思っているから

この問題は、わんちゃんの頭の良さが生んだ問題行動でしょう。反対に言えば愛情不足が原因の問題行動かもしれません。

わんちゃんは飼い主さまに振り向いてもらうために、様々な工夫をして意識を向けさせようとします。

問題行動を加速させる原因の多くは、構ってもらえた=この行動は正しいという方程式が出来てしまっているからです。よって、トイレで寝てしまった時に飼い主さまから「ここで寝たらダメだよ」の声掛けが構ってもらえたと勘違いしてしまい、飼い主さまがいるときに限ってトイレで寝てしまう行動をとっているかもしれません。

自分の匂いがして安心するから

最後に、警戒心が強い子や環境に慣れていない子は自分の匂いがついたトイレを安心できる場所として寝てしまっている可能性もあります。

子犬の場合に多いですが、トイレを覚えるにつれて徐々に直っていくためそこまで心配する必要はないでしょう。しかし、成犬になっても直らない場合は別の原因が考えられるため、上記に当てはめるか再度見直ししてみてください。

やめさせ方

お昼寝をする犬

考えられる原因をお伝えしましたが、次はやめさせるための改善策をお伝えします。

効果がすぐに出る場合と、時間がかかってしまう場合、どちらとも個体差があるため、わんちゃんのペースに合わせて焦らずゆっくり改善していきましょう。

トイレの再トレーニング

トイレの再トレーニングはどの原因であれ必要です。

むしろ、トレーニングに完了はなく継続であるため今まで出来ていたのに急に出来なくなったケースも少なくありません。出来たら褒める、失敗したら無になり掃除することを徹底して行いましょう。

合わせて読みたい参考記事↓
犬のトイレトレーニングにはコツがある!成功のポイントを伝授

適切な寝床を用意してあげる

好みを見極める方法は、傾向を探ることで見えてくると思います。

普段、柔らかい場所を選んで転がっているか硬い場所を選んでいるかなど日常生活の中でヒントはいくらでも転がっているはずですので、それを見逃さず適切なモノを用意してあげましょう。

必ずしもベッドを用意しなければいけないこともないので、必要なさそうであれば設置しなくても問題ございません。また、温度管理のために夏はひんやりマット、冬はあたたかマットなど季節感に合った寝床を準備してあげるとワンちゃんもリラックスしてくれることでしょう。

寝床は常に清潔を心掛ける

キレイ好きな子はベッドが汚れていると寝たくないという子もいます。そのため、定期的に選択をしたり、天日干しをしたりと清潔を保つような対策もおすすめです。

また、トイレに関してもシートだけを変えるのではなく、トレーも週に一回は水洗いするなどして清潔に保つことで臭いの発生も抑えるだけでなく、万が一寝てしまってもトイレの臭いがワンちゃんの身体に移ることも軽減されます。寝かせない為のトレーニング・対策ですが、リスク回避する方法もおすすめです。

寝床やトイレの位置を見直す

室内飼育ではケージを置く位置は各家族によって異なるため、正解はありません。また、お部屋の広さに対しどれぐらいの空間をワンちゃんに割くかも様々だと思います。

しかし、工夫次第で対策が可能となるので是非参考にしてください。

1、窓際に設置している場合
この場合、日が当たる場所を避けるために仕方なくトイレに避難している場合があります。冬場であれば暖かい場所がトイレだったという可能性も高いです。
窓際に設置している場合、夏場は日が当たらないように日陰を作る工夫をしたり、冬場は毛布や電気マットを用意するなど季節に合った配置を考えてみましょう。

2、ご家族が見える位置を好む場合
ワンちゃんによってはご家族の方が見えていないと不安になってしまう子もいるため、安心したい気持ちからトイレで寝てしまう可能性もあります。反対にサークル内では一人になりたいという子の場合、見えない位置で休みたい気持ちからトイレで寝てしまうことも考えられるでしょう。

3、明るい所や音が大きい場所を嫌がる場合
ワンちゃんによっては、寝るときは暗い場所を好む子がいたり、テレビの近くは音が気になって寝れない子もいます。そのため、そういった場所から避ける為にトイレへ向かってしまうこともあるので、ゆっくり休める位置にサークルまたは寝床を用意してあげましょう。

これら3つの場合はあくまでも一例であり、ワンちゃんによっては他の理由もあることでしょう。わんちゃんの性格を見極めて対策することが一番の近道となります。

スキンシップを増やし愛情を注ぐ

愛情の掛け方に正解はなく、目安もありません。しかし、おすすめの方法としてお散歩に行ったり一緒に遊んだり、お互いの思い出を共有できる生活を心掛けてみてください。

声をかけてあげたり、今何をしてほしいのだろう、など気持ちでのコミュニケーションを増やすことでワンちゃんは満たされます。

構ってほしいから問題行動を起こすのは飼い主さまからしたら悩みの種となることですが、わんちゃんにとっては大好きな飼い主さまと遊びたいという悪気があるわけではありません。

お互いに気持ち良い関係を築くためには一緒にいる時間を増やしていく方法がおすすめです。

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