フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

ワンちゃんと楽しむ!フリスビー競技「フリースタイル」の始め方

ドッグスポーツ トレーニング
フリスビー競技「フリースタイル」を演じる飼い主と犬

フリスビーを使ったドッグスポーツに興味はありますか?前回はフリスビー競技のディスタンス種目について解説しました。まだ、お読みになっていない方はこちらも合わせてお読みください!

犬のフリスビー競技「ディスタンス」ついて解説【初心者向けガイド】

今回はワンちゃんと一緒に楽しめるフリスビー競技の「フリースタイル」という種目にフォーカスしています。アクロバティックな動きやトリックを組み合わせて、観る人を魅了する競技です。初心者でも始められるポイントや、必要なトレーニング方法、適した犬種について詳しく解説しますので是非参考にしてください。

フリースタイルとは?

フリースタイルとは、ワンちゃんと飼い主さまが一緒に音楽に合わせてフリスビーを使ったパフォーマンスを披露する競技です。単なるキャッチではなく、さまざまな技やトリックを組み合わせることで、魅力的な演技を作り上げます。

この競技はドッグスポーツの中でもアクロバティックな要素が強く、ワンちゃんとの高度なコミュニケーションが求められます。一見、ハードルが高く聞こえてしまう競技ですが、初心者でも基本から練習すれば参加できるので、ワンちゃんとの絆を深めたい方におすすめです。

フリースタイルの歴史

フリスビーフリースタイルの競技は、1970年代にアメリカで始まりました。犬と人間が一緒に楽しめるスポーツとして発展し、現在では世界中で多くの大会が開催されています。特に、音楽に合わせた演技の自由度が高く、飼い主さまの創造性が求められる点が魅力です。

フリースタイルの魅力

フリスビー競技「フリースタイル」を演じる飼い主と犬

フリースタイルは、単なるキャッチではなく、ワンちゃんとのコンビネーションや独自の演技を披露できる点が魅力です。競技の自由度が高く、個々のワンちゃんの得意な動きを活かせるため、創造力を活かしたパフォーマンスが可能です。さらに、トレーニングを通じてワンちゃんとの信頼関係を深めることができるのも大きなメリットです。

下記ではさらに詳しく魅力についてお伝えします。

ワンちゃんと一緒に楽しめる!

フリースタイルは、飼い主さまとワンちゃんが協力して技を成功させるスポーツです。息の合ったプレイが決まると達成感があり、楽しみながらトレーニングできます。また、音楽に合わせた動きをするので、純粋にワクワクしながら挑むことができるのも魅力の一つです。

体力向上とストレス発散

競技自体の魅力はもちろんのこと、大会出場を目指さなくともフリスビーを追いかけたりジャンプしたりすることで、ワンちゃんの運動不足を解消できます。また、飼い主さま自身も体を動かすことで、健康維持にも繋がります。

他の競技と比べて自由度が高い

アジリティやディスタンスはコースやルールが決められており、その中でタイムを競う競技となりますが、フリースタイルでは、技の組み合わせや構成に制限がないため、ワンちゃんの個性を活かした演技が可能です。ワンちゃんの得意な動きや飼い主さまの柔軟性や表現力なども活きてくる競技となるため、独自のスタイルを作る楽しさがあります。

フリースタイルに適した犬種

フリースタイルに向いているのは、運動能力が高く、指示をよく聞く犬種です。
以下の犬種が一般的には向いていると言われていますが、実際はどの犬種でも競技を始めることは可能です。しかし、走ったりジャンプしたりとワンちゃんの体に負担がかかるスポーツであることは違いないため、ワンちゃんのペースで行いましょう。

中・大型犬

・ボーダーコリー
フリスビー競技で最も人気のある犬種。知能が高く、俊敏な動きが可能。
オーストラリアン・シェパード
高い運動能力とトリック習得の速さが特徴。

小型犬でもできる?

小型犬でもフリースタイルを楽しむことは可能です。
軽量のフリスビーを使えば、無理なくトリックを練習できます。

・パピヨン
軽やかなジャンプが得意。
ジャック・ラッセル・テリア
エネルギッシュでアクロバティックな動きが可能。
トイ・プードル
頭が良いためトリックの習得が早く、器用な動きが得意。

始める前に知っておくべき基本情報

フリースタイルを始めるには、いくつかの基本的なポイントを押さえることが重要です。適切な道具選びから、ワンちゃんがフリスビーに慣れるためのトレーニング方法まで、段階を踏んで進めていきましょう。特に初心者の飼い主さまにとっては、焦らずに楽しみながら練習を続けることが成功のカギとなります。

フリースタイルの難易度

初心者でも取り組めますが、基本的なフリスビーキャッチや指示に従うトレーニングは必須です。これはフリースタイルに限らず、ディスクドッグとして活動する上では基礎的な技術になるため日頃からフリスビーで遊べる習慣を身に着けておきましょう。

実際のトレーニングでは最初は簡単なトリックから始め、徐々に難易度を上げることでワンちゃんもストレスなく成長できます。いきなり高度な練習(期待)をしてしまうと失敗を繰り返してしまいワンちゃんの自信を無くしてしまう可能性があるので注意しましょう。

どんな練習をするべき?

まず何から始めていけばいいか分からない場合は以下のステップを参考にトレーニングを進めてみてください。フリスビーで遊べることが大前提となるため、競技は意識せず遊びの一貫で慣れさせていきましょう。

1.フリスビーに慣れさせる
最初はフリスビーをおもちゃとして与え、ワンちゃんが興味を持つようにしましょう。フードを乗せたり、転がしたりして遊ぶのも効果的です。

2. 基本的なキャッチの練習
短い距離から投げ、ワンちゃんがフリスビーを追いかけてキャッチする練習をします。成功したら褒めてあげることで、やる気を引き出します。

3. ジャンプトレーニング
フリースタイルではジャンプが重要な要素になります。低い位置から徐々に高さを上げて練習し、ワンちゃんの負担にならないようにしましょう。

4. トリックの導入
足の間をくぐらせたり、背中に乗せたりするトリックを教えます。最初はシンプルな動きから始め、ワンちゃんが楽しめるように工夫することが大切です。

フリスビーの遊び方、慣れさせ方についてはこちらも参考にお読みください↓
愛犬にフリスビーを教える方法と初心者でも安心のコツと注意点について

トレーニングについてより詳しく知りたい方は、フリースタイルを教えているドッグトレーナーに相談するのが最短のルートとなります。
その理由はワンちゃんと飼い主さまを「ペア」としてのスキルを見極めて適切なアドバイスをしてくれるからです。トレーニングといってもペア毎に得意不得意があるためトレーニング内容はバラバラになるため専門家のアドバイスが最も有効的です。

フリースタイルを始めるために必要なもの

フリスビー練習する人

フリースタイルを始めるには、基本的な準備が必要です。
ワンちゃんの安全を確保しながら楽しく練習を続けるために、以下のアイテムを揃えましょう。

1. フリスビー
ワンちゃん用の柔らかいフリスビーを選びましょう。硬すぎると歯や口を傷める可能性があります。また、サイズバリエーションも豊富なのでワンちゃんのサイズにあったものを選びましょう。

2. おやつ(ご褒美)
トレーニングのモチベーションを上げるために、好みのおやつを用意してください。
最終的にはおやつ無しでも遊べるように移行していきますが、最初のキッカケ作りとして活用しましょう。

※おやつのためにフリスビーを咥える・持ってくるようにならないため

3. 安全な練習場所
芝生の広場やドッグランなど、ワンちゃんが思いきり動ける場所で練習しましょう。
お家の中で遊ぶ場合はワンちゃんへの負担を考え床が滑らない、固すぎない場所が理想です。

4. ハーネス・ロングリード
最初のうちは安全のためにリードを使いながら練習するのがおすすめです。
また、公園や広場では基本的にノーリードは禁止されていますので、慣れてきて距離を延ばしたいタイミングでフリスビーが使用できるドッグランなども活用してみるのもおすすめです。

まとめ

フリースタイルは、ワンちゃんと飼い主さまが一緒に楽しめる魅力的な競技です。ワンちゃんの特性や長所、飼い主さまの表現力や創作性などが存分に活かされる唯一無二の競技のため、観客を魅了するだけでなく、飼い主さま自身もフリースタイルの魅力に惹かれるドッグスポーツといえるでしょう。初心者であっても基本を押さえて練習すれば、徐々にレベルアップしていきます。ワンちゃんと楽しく練習を続けてみましょう!

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