ネコちゃんとワンちゃんを一緒に飼っていると、トイレの問題に直面することが少なくありません。ワンちゃんとネコちゃんではトイレの習慣や好みが異なるため、適切な環境を整えないと、粗相やトイレの奪い合いが発生することもあります。また、健康状態やストレスがトイレの使用に影響を与えることもあり、注意が必要です。
本記事では、ネコちゃんとワンちゃんを一緒に飼いたいと悩んでいる方に対し、トイレ問題をスムーズに解決するためのポイントを詳しく解説します。また、日々の管理やしつけのコツなども合わせて紹介しますので、悩まれている方は是非参考にしてください。
猫と犬のトイレの違い
ワンちゃんとネコちゃんのトイレの違いを理解することで、より適切な環境を整えることができます。それぞれの習性に合ったトイレ環境を提供することで、トイレの失敗を防ぎ、快適に過ごせるようになります。
下記ではより詳しく特徴について解説していきます。
ネコちゃんのトイレの特徴
ネコちゃんは清潔好きで、静かな環境でトイレをしたがる傾向があります。
具体的には以下のような特徴があります。
・トイレの種類を選ぶ傾向
砂タイプ、シートタイプなど好みが分かれる
・排泄後に砂をかける
本能的に排泄物を隠す習性がある
・匂いに敏感
不衛生なトイレを嫌うため、清掃を怠ると使用しなくなる
・同じ場所での習慣化
決まったトイレを好むため、移動すると混乱することがある
ワンちゃんのトイレの特徴
ワンちゃんのトイレ習慣はネコちゃんと異なり、しつけや環境によって影響を受けやすいです。しかし、きちんとトイレトレーニングをすれば決まった場所、コマンド(指示)でトイレをしてくるようになるため飼い主さま次第とも言えるのが大きな違いでしょう。
・マーキングの習性がある
マーキングは男の子がするものだと思う方も多いかと思いますが、実は女の子もマーキングをすることがあります。
・シートでの排泄が一般的
トイレトレーニングでシートを使用するケースが多いかと思いますが【シートでトイレをする】ということをトレーニングしなければ自然にシート上ですることを覚えることはありません。
・外でのトイレを好む
シートを嫌がり外でのトイレを好む子もいます。ワンちゃんは本来、自分の寝床(ベッド)と排泄場所を離す習性があるため、室内では我慢してしまう子も多いです。
また、お散歩中に排泄する習慣がつくこともあるため純粋にお散歩コースの特定の「ここ」で覚えてしまうこともあります。
・トイレの場所にこだわりが少ない
上記とは反対にネコちゃんほど決まった場所に執着しないという一面もあります。
それはトレーニング次第でトイレの場所を変えることができるからです。
・トイレのしつけが重要
適切な場所を教えることでトイレの失敗を防げるためトイレトレーニングは必須であります。
これらの上記をまとめると「トレーニングが重要」であることがわかります。
トイレトレーニングは大人になってからでも始めることは可能ですが、迎え入れた日から始め方が覚えは早いため後回しにせず行うのがオススメです。
よくある猫と犬のトイレ問題

ネコちゃんとワンちゃんが同じ空間で生活する場合、トイレに関するさまざまな問題が発生することがあります。ワンちゃんがネコちゃんのトイレを使ってしまったり、ネコちゃんがワンちゃんのトイレを避けたりすることで、ペットのストレスが増す可能性があります。
それぞれの習性を理解し、適切な対応を行うことが重要です。
ワンちゃんがネコちゃんのトイレを使ってしまう
ワンちゃんは好奇心旺盛なため、ネコちゃんのトイレを使ってしまうことがあります。特に猫砂の匂いに興味を示し、排泄しようとすることがあります。
対策
・ネコちゃん専用のトイレを高い場所に設置する
・フード付きのトイレを使用し、ワンちゃんが入りにくくする
・こまめに掃除をして、匂いを減らす
・ネコちゃんのトイレエリアをゲートで区切る
ネコちゃんがワンちゃんのトイレを使わない
ネコちゃんは匂いに敏感で、ワンちゃんのトイレを嫌がることが多いです。
また、ネコちゃんにとって犬用トイレシートは使いづらい場合があるので、兼用トイレとせずにそれぞれのトイレを設置することが理想です。
対策
・ネコちゃん専用のトイレを一個もしくは複数用意し、清潔に保つ
・ワンちゃんのトイレと距離を取る
・猫砂を変えてみる(消臭効果の高いものを選ぶ)
・ストレスが原因の場合、環境改善や遊び時間の増加を試みる
粗相が増える
ストレスや環境の変化によって、ワンちゃんネコちゃんがトイレ以外の場所で排泄してしまうことがあります。
対策
・トイレの場所を固定し、環境を変えない
・こまめにトイレ掃除を行い、清潔を保つ
・遊びやスキンシップでストレスを軽減する
・獣医師に相談し、健康チェックを受ける
ワンちゃんが食糞してしまうことがある
ワンちゃんがネコちゃんのウンチを食べてしまうこともトイレ問題として多い事例の一つです。ドッグフードとキャットフードでは含まれている成分が異なるため、排泄されたウンチであっても匂いが異なります。そのため、ネコちゃんのウンチを食べてしまうことがあります。
対策
・トイレの配置する位置を工夫する
・ネコちゃんのトイレに近づけないようにトレーニングをする
・食糞したらダメと覚えさせる
・ドッグトレーナーに相談する
猫と犬のトイレ問題を防ぐ工夫
ネコちゃんとワンちゃんが共に快適に過ごせるようにするには、トイレ問題を未然に防ぐ工夫が重要です。適切なトイレ環境を整えることで、ストレスを軽減し、健康的な生活をサポートすることができます。
トイレの数と配置を考える
- ネコちゃんのトイレは最低でも飼育頭数+1つを用意
- ワンちゃんが邪魔をせず届かない場所に設置
- お互いのトイレは離れた場所に設置し、干渉しないようにする
- ワンちゃんにはトイレマットやトレーを利用し、習慣づけを行う
しつけとトレーニングの強化
- ワンちゃんは成功したらしっかり褒める
- ネコちゃんのトイレは静かな場所に設置する
- 粗相をした場合はすぐに掃除し、匂いを消す
- どちらのペットもトイレのしつけを根気強く行う
参考記事↓
犬のトイレトレーニングにはコツがある!成功のポイントを伝授
清潔な環境を維持する
- 猫砂やトイレシートを定期的に交換する
- 消臭スプレーや脱臭機を活用する
- 粗相をした場所の掃除は徹底する
- トイレエリアの換気を良くし、空気の流れを改善する
まとめ
ネコちゃんとワンちゃんのトイレ問題は、それぞれの習性を理解し、適切な環境を整えることで解決できます。ワンちゃんとネコちゃんがストレスなくトイレを使えるようにするためには、トイレの配置や種類を工夫し、清潔な状態を維持することが大切です。お互いが快適に暮らせるよう、最適なトイレ環境を整えていきましょう!