フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

愛犬が隠れてトイレをして失敗してしまう理由と5つの対策について

トイレ
隠れてトイレをしてしまった犬

ワンちゃんが家具の裏やカーテンの影など、普段見えにくい場所でトイレをする行動に、驚いたり困ったりしている飼い主様も多いのではないでしょうか。特に、いつも使っているトイレとは違う場所で排泄されると、不安や疑問を感じることもあるでしょう。この行動にはさまざまな理由があり、正しく理解することで適切な対策を取ることができます。

今までにトイレに関する記事をいくつか配信していますが、本記事ではワンちゃんが隠れてトイレをする主な理由と、その対策について詳しく解説します。ワンちゃんの行動の背景を知ることで、失敗の回数を減らし心配も解消されるでしょう。

【理由1】ストレスや不安が原因で隠れてトイレをする

ワンちゃんは環境の変化や飼い主様との関係にストレスや不安を感じたとき、隠れた場所でトイレをすることがあります。引っ越しや家族構成の変化、大きな音などが原因となることが多いです。特に敏感な性格のワンちゃんは、些細な変化にも強く反応し、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。

対策:安心できる環境づくり

ワンちゃんがリラックスできるスペースを用意しましょう。お気に入りのベッドやクレートを設置し、静かな場所で安心して過ごせる環境を作ることが大切です。また、その中に飼い主さまの匂いが付いているブランケットやおもちゃなどワンちゃんが大好きな物を一緒に入れておくことで、ワンちゃんの緊張を和らげる効果が期待できます。

もう一つの環境作りが規則正しい生活リズムや散歩の時間を安定させることも効果的です。
ワンちゃんが落ち着いて安心して過ごせるために、リズムを整えてあげることで改善が期待できるでしょう。

【理由2】トイレトレーニングの不十分さ

トイレの場所が曖昧だったり、正しく教えられていない場合、ワンちゃんは隠れた場所でトイレをすることがあります。特に子犬や迎え入れたばかりのワンちゃんに多く見られる行動です。ワンちゃんがトイレの場所を迷わないよう、設置場所を固定し、適切なトレーニングを行いましょう。

また、今まで出来ていたのに急に失敗するようになった場合も、トレーニングが十分でなかったと判断し再度トレーニングを行えば失敗の回数も減るでしょう。

対策:トイレトレーニングの見直し

トイレの場所を明確にし、適切なトレーニングを行いましょう。トイレのタイミングを見計らって、ワンちゃんがトイレに行きたそうな仕草(クンクン嗅ぎ回る、ソワソワする)を見逃さず、すぐにトイレの場所へ誘導します。

成功した際にはたくさん褒めて、「いい子だね!」と明るい声で声かけをし、ご褒美を与えることで正しい場所での排泄を習慣づけられます。また、トイレシートの場所を一定に保ち、頻繁に場所を変えないこともポイントです。失敗しても叱らず、成功したときにポジティブな強化を与えることで、ワンちゃんも安心して学べます。

より詳しいトイレトレーニングを知りたい方はこちらも参考にしてください。
犬のトイレトレーニングにはコツがある!成功のポイントを伝授

【理由3】トイレの場所や環境に不満がある

トイレの設置場所や清潔さが気に入らない場合、ワンちゃんは隠れて排泄することがあります。トイレが汚れていたり、落ち着かない場所にあると、安心して用を足せなくなるのです。ワンちゃんが快適に過ごせるように、トイレ環境にも注意が必要です。

また、ワンちゃんの体格にあったサイズのトイレであるかも確認しましょう。
トイレだと認識はしていても、サイズが小さくて失敗して自信を無くしてしまい隠れてトイレをしてしまう可能性もあるため、こちらの問題も注意が必要となります。

対策:トイレ環境の改善

トイレは常に清潔に保ち、静かで落ち着ける場所に設置しましょう。例えば、静かな部屋の隅や家具の近く、クレートのそばなど、ワンちゃんが安心できる場所が最適です。人通りが多い場所や騒がしい場所は避け、ワンちゃんがリラックスできる環境を整えることが重要です。トイレの種類や素材にも気を配り、ワンちゃんが快適に使えるものを選びましょう。

【理由4】過去の”叱り”が影響している

トイレを隠れてしてしまい反省している犬

過去にトイレの失敗で強く叱られた経験があると、飼い主様に見られない場所でトイレをしようとすることがあります。失敗を叱られてワンちゃんの不安や恐怖心を強めてしまいます。過去の経験がトイレの習慣に影響を与えている場合、安心感を与えることが改善の第一歩です。

対策:ポジティブな声かけと褒める習慣

トイレの失敗を責めず、成功した時にしっかり褒めてあげましょう。ポジティブな声かけやご褒美でワンちゃんの不安を取り除き、安心してトイレができる環境を作ることが大切です。優しく声をかけたり、穏やかな態度で接することで、ワンちゃんは徐々に安心感を持つようになります。

一度や二度の失敗は気にせず許せていても、帰宅する度に失敗してうんちとおしっこだらけの日々が続いてしまえば誰でも嫌になってしまうと思います。しかし、ワンちゃんは正しく教えれば必ずトイレを覚えてくれます。根気よくトレーニングに励みましょう。

叱り方について詳しく読みたい方はこちら↓
犬のしつけで正しい叱り方とは?「怒る」ではなく「叱る」を意識しよう

【理由5】体調不良や加齢による変化

ワンちゃんが隠れてトイレをするのは、体調不良や加齢による変化が原因のこともあります。膀胱炎や消化不良などの病気、加齢による排泄コントロールの低下が影響している可能性があります。

対策:定期的な健康チェック

定期的に動物病院で健康診断を受け、体調不良や病気がないか確認しましょう。異常が見られた場合は、早めに治療を行うことが大切です。また、加齢による変化に合わせたトイレ環境の見直しも重要です。

まとめ

ワンちゃんが隠れてトイレをする行動には、ストレスや不安、トイレトレーニングの不十分さ、トイレ環境の問題、過去の叱責、体調不良などが原因として考えられます。飼い主様はワンちゃんの気持ちに寄り添い、安心できる環境や適切なトレーニング、健康管理を行うことで、この行動を改善できます。ワンちゃんの健康と快適な生活のために、根本的な原因を見極め、優しくサポートしていきましょう。改善の効果が現れるまでには時間がかかる場合もありますが、焦らず根気よく取り組むことが大切です。ワンちゃんの性格や状況に応じて対策を続けることで、少しずつ行動が改善されていくでしょう。途中で効果が見えにくい場合でも、プロに相談してみたりトレーニングや環境の見直しを続けることが成功への近道です。

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