フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

愛犬をマーキングしない子に育てるための方法と注意点を詳しく解説

犬の育て方
マーキング防止でお散歩中に電柱の匂いを嗅がせることを禁止する姿

ワンちゃんのマーキング行動は、一度癖になると改善が難しくなる場合があります。そのため、子犬のうちからマーキングをしない習慣を身につけさせることが重要です。本記事では、マーキングの癖がつかないようにするための効果的な育て方や注意点について詳しく解説します。

マーキングとは?その重要性を理解しよう

マーキングはワンちゃんが縄張りを示したり、他のワンちゃんに情報を伝えるために行う行動です。尿を使って自分の存在や状態をアピールするこの行動は、自然界では非常に重要な役割を果たしています。しかし、家庭内や公園などでのマーキングが頻繁になると、飼い主さまの日常生活に支障をきたす可能性があります。そのため、マーキングの原因と防止方法を理解することが不可欠です。

マーキングの主な理由

・縄張りの主張
特にオスのワンちゃんに多く見られる行動で、自分の領域を他のワンちゃんに示すために行います。

・情報の伝達
尿には性別、健康状態、繁殖期の有無など多くの情報が含まれています。

・ストレスの発散
環境の変化や不安感が原因で、マーキングが増えることがあります。

より詳しく知りたい方はこちら
トイレとは違う?犬のマーキングの基本的な意味と原因について詳しく解説

なぜマーキングをさせない育て方が大切なのか

マーキング行動は、ワンちゃんにとっては自然な行動ですが、室内や公共の場で頻繁に行われると、飼い主さまにとって困りごとになる場合があります。下記では、マーキングを防ぐ育て方がなぜ重要なのか、その理由を詳しく解説します。マーキングの癖を早期に防ぐことで、ワンちゃんとの生活がより快適でスムーズになります。

問題行動を予防するため

マーキング行動は縄張り意識や他のワンちゃんとのコミュニケーションが関係していますが、室内で頻繁にマーキングをされると、飼い主さまの日常生活に支障をきたします。初めから適切な方法で育てることで、こうした問題を未然に防ぐことができます。

健全な生活環境を作るため

マーキングの癖がつかないようにすることで、ワンちゃんと飼い主さまの間でストレスのない快適な生活環境を築くことが可能です。早期に対応することで、ワンちゃんも適切な行動を学びやすくなります。

公共の場でのマナー向上

マーキング行動が抑えられることで、お散歩中や公園でのトラブルを避けることができます。公共の場では、他の飼い主さまや環境への配慮が求められるため、マーキングのコントロールは重要です。

マーキングをさせないための具体的な方法

マーキング防止でお散歩中に電柱の匂いを嗅がせることを禁止する姿

マーキング行動を防ぐためには、適切なトレーニングと環境づくりが不可欠です。子犬の段階から正しい習慣を身につけさせることで、マーキングの癖がつくのを防ぎやすくなります。下記では、効果的で具体的な方法について詳しくご紹介します。

トイレトレーニングを徹底する

トイレトレーニングは、マーキング行動を防ぐための基本です。以下のポイントを押さえて、トイレトレーニングを成功させましょう。

・タイミングを見極める
ワンちゃんが排泄しそうなタイミング(食後や起床後)を観察し、適切な場所へ誘導します。

・褒めるタイミングを逃さない
正しい場所で排泄ができたときは、すぐに褒めてご褒美を与えることで、良い習慣を強化します。

・一貫性を持たせる
トイレの場所やルールを一貫させることで、ワンちゃんが混乱しないようにしましょう。

環境を整える

ワンちゃんがマーキングをしにくい環境を作ることも重要です。

・清潔を保つ
マーキングされた場所をしっかりと掃除し、匂いを残さないようにします。

・誘惑を減らす
マーキングしそうな場所にアクセスさせない工夫をすることで、行動を防ぎます。

・消臭剤の活用
専用の消臭剤を使うことで、マーキングの再発を防ぎやすくなります。

社会化トレーニングを行う

ワンちゃんが他の犬や人に慣れることで、縄張り意識が過剰になりにくくなります。

・散歩やドッグランでの交流
他のワンちゃんとの適切な接触を通じて、社会的スキルを身につけさせましょう。

・恐怖心を和らげる
新しい環境にスムーズに適応できるよう、さまざまな状況に慣れさせておきます。

・多様な経験を提供する
異なる場所や音、匂いに触れさせることで、適応能力を高めましょう。

お散歩中は匂いを嗅がせない

最初はマーキングで足をあげていたのが、だんだんと癖になり、通常の排泄時にも足をあげてするようになってしまうことがあります。

小さいころから癖にならないようにお散歩をしてあげることが防止につながるため、お散歩中に電柱や生い茂っている草などを最初から嗅がせず、トイレをさせないことが防止となるでしょう。

マーキングの癖を防ぐ際の注意点

マーキング防止でお散歩中に電柱の匂いを嗅がせることを禁止する姿

ワンちゃんのマーキングを防ぐためには、適切な注意と対応が欠かせません。叱り方や接し方を間違えると、逆にストレスを与えてしまう可能性があります。そのため、飼い主さまはワンちゃんの気持ちを理解しながら適切に対処することが重要です。ここでは、マーキングの癖を防ぐ際に知っておくべき重要なポイントについてさらに詳しく解説します。

叱らない

ワンちゃんがマーキングをしたからといって、強く叱るのは逆効果です。特に、マーキングの原因がストレスや不安である場合、叱ることで状況がさらに悪化することがあります。代わりに、マーキングをした理由を考え、ワンちゃんの行動を改善するためのポジティブな方法を見つけることが大切です。例えば、注意を他の行動に向けるトレーニングや、ストレスを軽減する環境づくりが効果的です。

焦らない

しつけは時間がかかるものです。焦らず、ワンちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。マーキングの癖を直そうと急ぎすぎると、ワンちゃんが混乱してしまうことがあります。成功を褒めることで、少しずつ良い行動が定着します。また、トレーニングの際には一貫性を持たせることが重要です。日々のルーティンをしっかりと守り、ワンちゃんに安心感を与えることで、成功率を高めることができます。

環境の調整

ワンちゃんが安心できる環境を整えることも、マーキングの癖を防ぐ上で非常に重要です。例えば、マーキングされた場所は徹底的に掃除し、匂いが残らないようにすることが効果的です。また、ストレスを減らすために、ワンちゃんの好きな場所やリラックスできる空間を確保してあげましょう。これにより、ワンちゃんは過剰な縄張り意識を持つことなく、穏やかな生活を送ることができるようになります。

ポジティブな関わり方

ワンちゃんとのポジティブな関わり方を心掛けることも大切です。トレーニングが上手くいかず、モヤモヤしてしまうこともあるでしょう。しかし、マーキングの行動を防ぐには、飼い主さまが主導権を持ちながらも優しい態度で接することが求められます。ネガティブな気持ちのまま接するのではなく、少しずつ良くなっている過程も前向きにポジティブに捉えて信頼関係を築くことで、ワンちゃんが安心感を持ち、不安やストレスが軽減されるため、マーキング行動が減少する可能性が高まります。

まとめ

ワンちゃんのマーキングをさせない育て方は、適切なしつけや環境づくりが鍵となります。トイレトレーニングや社会化トレーニングを徹底し、マーキング行動が習慣化しないよう注意深く対応しましょう。また、飼い主さまがワンちゃんに対して愛情と根気を持って接することで、良い習慣を築くことができます。さらに、公園や散歩中でのマナーを守ることで、他の飼い主さまとの良好な関係も築けます。この記事を参考に、マーキングの癖がつかない育て方を実践してみてください

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