ドッグトレーナーに相談するために伝えるべき内容とは?具体例とポイント

犬の育て方
ドッグトレーナーに問題を伝える飼い主

「ドッグトレーナーに相談してみたいけど、どんな情報をどこまで伝えればいいのか分からない…」と感じている飼い主さまは少なくありません。せっかく相談しても、必要な情報が伝わらなければ、せっかくのアドバイスも十分に活かしきれない可能性があります。

この記事では、ドッグトレーナーに相談する際に伝えるべき情報を具体的な例とともにご紹介し、相談の成果を最大限に引き出すための準備と心構えを解説します。伝える内容を整理することで、愛犬の行動改善をより効果的に進められるようになりますので是非参考にしてください。

1. 問題行動に関する具体的な情報

ドッグトレーナーに相談する上で最も重要なのは、飼い主さまが「何に困っているのか」を正確に伝えることです。曖昧な説明では問題の原因が特定しにくく、改善策もあいまいなものになってしまう可能性があります。そこで、行動の内容やタイミング、環境などを具体的に伝えることが効果的です。

行動の内容と状況

・吠える、噛む、飛びつく、トイレの失敗など、具体的な行動を明確に
・問題が起こる場面(自宅、散歩中、車内など)や時間帯
・どんな相手や状況に反応しているのか(家族、来客、他の犬など)
・頻度(1日に何回など)、継続時間、行動の強さ(軽く噛むか流血するほどかなど)
・その行動がいつ頃から始まったか、きっかけとなった出来事の有無

上記のポイントを参考にメモしておくとスムーズに伝えることができます。

情報の記録方法

可能であればスマートフォンなどで問題行動の様子を動画で撮影したり、日記形式で記録しておくとトレーナーにも伝えやすくなります。お留守番中などの問題やご家族がいる近くにいる場合は問題が起きない場合などはペットカメラもおすすめです。

ペットカメラの詳しい記事はこちら↓
【初心者・共働き】問題行動に役立つおすすめペットカメラ4選

愛犬を深く理解しているこども

2. 愛犬の基本情報

飼い主さまから見た、愛犬の性格や体の状態は、行動の背景を読み解くうえで欠かせない要素です。ワンちゃんの生活環境だけでなく、飼い主さまの過去の飼育歴など、些細なことも行動に影響していることがあります。

年齢や性格、健康面の情報

・年齢、性別、犬種など基本プロフィール
・避妊・去勢手術の有無と時期
・迎え入れた時期と経緯(ペットショップ、保護犬、ブリーダーなど)
・普段の性格(人懐こい、怖がり、神経質など)
・現在の健康状態、過去の病気やケガ、服薬の有無

ドッグトレーナーがトレーニングの強度や方法を選ぶ上で、これらの情報はとても役立ちます。この中に過去の飼育歴なども加えると尚いいでしょう。

3. 普段の生活環境と習慣

家庭での生活スタイルが行動に大きく関わるケースもあります。わんちゃんが日頃どんな環境でどのように過ごしているかを把握することで、原因の特定や改善策の選定に役立ちます。

1日の過ごし方と家庭の環境

・朝から晩までのスケジュール(散歩、食事、遊び、休憩など)
・散歩の頻度やルート、遊びの内容や時間
・食事の内容と回数、おやつの種類とタイミング
・お留守番の時間、部屋の様子(フリー・クレート内など)
・家族構成とそれぞれの関わり方、他のペットの有無と関係

できれば1日〜3日分ほどの簡単な生活記録を用意しておくと、より具体的なアドバイスが得られる可能性が高くなります。また、「良い飼い主」を演じるためにお散歩の時間などを多く伝えてしまったりなどはやめましょう。

4. これまでに試した対策やしつけ方法

ドッグトレーナーは、すでに試した方法や対応の経緯を知ることで、「なぜその方法では効果が出なかったのか」を分析できます。同じことを繰り返すことなく、より的確な指導へとつなげられます。特に、間違った方法で教えてしまったために変な癖がついてしまっているケースも少ないないため、SNSで見た方法、知り合いに教えてもらった、過去の飼育歴の経験で同じことをしたなど、正直に伝えましょう。

実践済みの取り組みやその結果

・これまでに飼い主さまが試した方法(叱る、無視、褒める、おやつなど)
・使ったことがあるトレーニンググッズ(ハーネス、マズル、超音波など)
・効果があった・なかった・悪化したなどの結果
・過去に受けたしつけ教室やカウンセリングの有無と内容

伝える際は、こちらのポイントを踏まえて伝えるとスムーズです。情報は成功例だけでなく、うまくいかなかった例も率直に伝えることで、信頼関係も築きやすくなります。

5. 飼い主さまの気持ち・目標

ドッグトレーナーは、単にワンちゃんの問題行動を直すことだけでなく、「飼い主さまとワンちゃんの理想の暮らし」を実現するサポート役でもあります。そのため、飼い主さまの気持ちや悩み、目指したい関係性をしっかり伝えることが大切です。

理想の姿やトレーニングへの希望

・日常生活で困っていること(インターホンで吠える、散歩が怖い、家族に唸るなど)
・トレーニングのゴール(来客にも落ち着いて接してほしい、一緒に旅行できるようにしたい、など)
・トレーニングにかけられる時間や頻度、家庭内の協力体制など

気持ちを正直に伝えることで、トレーナーからのアプローチもより柔軟で効果的なものになります。良いドッグトレーナーは目先の改善だけでなく、飼い主さまの将来を見据えて伴走してくれます。存分に甘えて頼ってみましょう。

まとめ

ドッグトレーナーに相談する際は、「どのような情報を、どこまで伝えるか」が成功のカギです。行動の内容だけでなく、愛犬の性格や環境、過去の対応など、全体像を共有することで、的確なアドバイスやトレーニング方法を提案してもらいやすくなります。事前にメモや動画を用意する、1日の様子を簡単に書き出しておく、伝えたいことを箇条書きにまとめておくなど、少しの準備が相談の質を大きく高めてくれます。本記事を参考に、愛犬とのより良い暮らしのために、信頼できるドッグトレーナーとの相談時間を有意義に活用してください。

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