ワンちゃんを迎えた初日にやるべきことは?やらない方がいいことも解説

初めて飼う 犬の育て方
子犬を迎えた初日にやること

待ちに待ったワンちゃんとの新生活。
でも「初日はどう過ごせばいいの?」「いきなりしつけって必要?」と戸惑う飼い主さまも多いはずです。

この記事では、ワンちゃんを迎えた“初日”にやるべきことを、初心者の飼い主さま向けにわかりやすく解説します。ごはんのタイミングやトイレのしつけ、最初に気をつけたいポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

初日はワンちゃんにとっても飼い主さまにとっても、これからの関係性を築く上でとても大切な時間です。ぜひ参考にしてください。

ワンちゃんを迎えた初日にやるべきこと一覧

今回は下記の8つのポイントを詳しく解説します。
これらのポイントを抑えてワンちゃんとの新生活の初日を迎えてください。

・落ち着ける環境づくり
・ごはんのタイミング確認
・トイレの場所を案内する
・ワンちゃんが不安なときの対応
・スキンシップの取り方
・名前を呼ぶ練習
・初日にやらない方がいいこと
・やることを記録して習慣にする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

落ち着ける環境づくりが第一歩

・安心できるスペースを用意する

ワンちゃんにとって、新しいおうちは見知らぬニオイと音にあふれた緊張の場です。
まずは安心できるスペース(ケージやクレート)を用意し、そっとしてあげることが大切です。

また、事前にワンちゃん用のベッドや毛布、お気に入りのおもちゃなどを設置しておくと、より安心感が得られます。環境が整っていれば、自分からケージに入って眠るようになる子もいます。

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犬が安心できる空間を作るクレートトレーニングのやり方について解説

・刺激を減らして静かな環境に

テレビや掃除機の音など、刺激の強いものは避けて、静かな空間で過ごせるようにしましょう。 まだ、環境にもご家族にも慣れていない状態のため、飼い主さまは「構いすぎない勇気」も大切です。

ごはんのタイミングと量を確認

・食事スケジュールの確認

ワンちゃんを迎え入れた先からそれまでの食事スケジュールを事前に確認しておきましょう。ワンちゃんの体調や成長に合わせて、徐々に飼い主さまのおうちのスタイルに移行していくことが理想です。しかし、慣れるまでは可能な限り、元々の生活リズムでご飯をあげるのがいいでしょう。

・食欲がない場合の対応

迎えた初日は環境の変化で食欲が落ちることもありますが、無理に食べさせず、置いたままも避けて、時間を決めて与えるのが基本です。

例えば、朝7時、夜19時の2回などをベースとすれば生活リズムを整えることができます。
ただし、子犬の場合は1日3〜4回に分けることもありますので、スタッフに相談するのがオススメです。

また、食べなかった場合でも過度に心配せず、水分摂取の様子も確認しましょう。体調に異変がないかもあわせて観察してください。

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元気はあるのに犬がご飯を食べない理由と食べてもらう方法について

トイレの場所を優しく教える

・トイレは初日からスタート

トイレのしつけは初日からスタートしてOKです。ただし、焦らず気長に取り組むことが成功のカギです。

・タイミングに合わせて誘導する

サークル内にトイレシートを設置し、排泄のタイミング(寝起き、食後など)に誘導しましょう。成功したときはたっぷり褒めて、「ここがトイレだよ」と安心させてあげましょう。失敗しても叱らず、静かに片付けることで信頼関係を保ちます。

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犬のトイレトレーニングにはコツがある!成功のポイントを伝授

ワンちゃんが不安そうなときの対応

・よくある不安のサイン

ワンちゃんにとっては「知らない場所に連れてこられた」と思ってしまうこともあるでしょう。そういった繊細な子は、夜鳴きや震え、落ち着きのなさを見せることがあります。初日は特に警戒心が強くなる傾向があります。

・安心感を与える接し方

・焦って抱っこしたりせず
・そっと声をかけて安心感を与える
ケージの中で過ごさせる

上記の3つのポイントが大切になります。「大丈夫だよ」と声をかけ、少し距離を保ちつつ、見守る姿勢が重要です。

あまりに構ってしまうと、要求吠えが強化されてしまったり、分離不安症を誘発してしまう可能性も高まるため、見守りましょう。

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【犬と対話】ボディランゲージを読み取るための必要知識のまとめ
犬からの信号を読み取ろう!カーミングシグナルの一覧と注意点とは
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スキンシップは“適度”に

・やりすぎは逆効果

かわいいからといって、いきなり撫で回したり追いかけるのはNGです。
ワンちゃんにとっては恐怖と感じトラウマになってしまう場合があります。ワンちゃんとの信頼関係を構築できるまでは、程よい距離感で安心感を与えてあげることを意識しましょう。

・信頼関係を築く距離感

初日は、
・名前を優しく呼ぶ
・飼い主さまの匂いに慣れてもらう
・目線を合わせて安心感を伝える(ずっと目を合わせるのは威圧感を与えるので注意)

ワンちゃんが近づいてきたら静かに撫でるなど、相手のペースに合わせた距離感が信頼の鍵になります。名前を呼んでアイコンタクトが取れたら、小さな成功です!

新しい環境に慣れていなくて不安そうにしている子犬

名前を呼ぶ練習は初日からOK

・名前を覚えてもらう第一歩

「〇〇(名前)!」と呼んで、反応があったら褒めるだけでOK。
おやつを使ってもよいですが、最初は声のトーンや笑顔だけでも十分です。

・繰り返しが信頼を深める

名前に反応してアイコンタクトが取れるようになると、呼び戻しやしつけの基礎になります。日常的にたくさん声をかけてあげましょう。

日常的にコミュニケーションを深めることで、ワンちゃんも自信が付き、前向きにトレーニングに移行できるようになります。

初日にやらない方がいいこと

・お散歩や外出はまだNG

ワクチンが終わっていない子犬の場合は、お外に出るのは感染症のリスクがあります。安全な抱っこ散歩なども、時期を見てからがおすすめです。

お散歩デビューについてはこちらも参考にしてください↓
子犬のお散歩デビューを成功させる3ステップと注意点について学ぼう

・シャンプーも避けた方が安心

初日のシャンプーも避けた方が無難です。
ワンちゃんの負担が大きく、体調を崩す原因にもなりかねません。気になる汚れがある場合は、濡らしたタオルで優しく拭いてあげましょう。

初日の行動を記録してみよう

・小さな変化に気づくために

ワンちゃんの様子をメモやアプリで記録しておくと、健康状態の変化や成長の様子がよく分かります。食事・排泄・睡眠時間・遊びの反応などを簡単にメモしておきましょう。特に排泄時間の把握をすると、トイレトレーニングの学習スピードが格段に上がります。

・習慣化でよりよい関係に

毎日記録することが習慣になれば、獣医師に相談する際にも役立ちますし、何より「気づいてあげられる飼い主さま」になる第一歩になります。

初日は何もしない方がいいって本当?

・「そっとしておく」は本当?

ネットでは「初日はそっとしておいた方がいい」と言われることもありますが、まったく関わらないのではなく、必要最低限の対応をやさしく行うことが大切です。

ワンちゃんにとっては、初日はとても不安の中で過ごしています。
その中で、関係を築けていないまま沢山触ったり、大きな声で接するのは負担がかかってしまいます。

また、上記でもお伝えしましたが、吠えているから近寄ってしまったり、安心するまで抱っこしてあげたりすることで、要求吠えの強化になってしまったり分離不安を強めてしまうリスクがあるので「そっとしておく」という表現になっているのが理由です。

ケージに慣れて貰うためにも、基本的にはケージの中で過ごして貰うのが理想です。

・やさしく見守るスタンスで

過度に話しかけたり触れたりするよりも、飼い主さまのペースではなく、ワンちゃんが自分のペースで慣れていくのを見守る姿勢がベストです。目を合わせたり、そっとそばにいるだけでも安心感は伝わります。

新しい環境に慣れてきて落ち着いて過ごす子犬

よくある質問

Q. 初日からクレートに入れて寝かせてもいい?
A. はい、むしろその方が安心できます。
ワンちゃんにとっては「狭くて暗い場所=安心できる巣穴」です。自ら入りたがる場合は、そのままそっとしてあげましょう。

Q. ごはんを食べないけど大丈夫?
A. 初日は環境の変化で食欲が落ちることもあります。
半日~1日様子を見て、それでも食べないようなら獣医師に相談しましょう 下痢や嘔吐がある場合も早めの受診が安心です。

Q. トイレの失敗をしたらどうする?
A. 叱らず静かに片付けましょう。
失敗しても怒らず、成功したタイミングを見逃さず褒めてあげることが大切です。

Q. 初日は一緒に寝てもいい?
A. 基本的にはクレートやケージで寝かせるのがおすすめです。
一緒に寝ることで依存心が強くなることもあるため、まずは一人で寝る練習から始めましょう。

Q. 名前はいつから呼べばいいの?
A. 初日からどんどん呼んでOKです。
優しい声で名前を呼び、反応があったら褒めることで、名前を早く覚えてくれます。

まとめ

ワンちゃんを迎えた初日は、飼い主さまにとってもワンちゃんにとっても大切なスタートの日です。不安なことも、やることもたくさんあるように思えますが、まずは「安心してもらうこと」が一番重要で大切です。無理にすべてを完璧にこなそうとせず、「見守る気持ち」を大切にしながら、ゆっくり信頼関係を育てていきましょう。素敵なドッグライフをこれからもサポートしますね!

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