フローエンスメディアライター 大久保 祐太

しつけやトレーニングに関する記事を弊社ドッグトレーナーを通し、分かりやすく実践しやすい記事を発信します。
また、私自身がしつけに大きく悩んだ経験があるため、飼い主様にできる限り寄り添える記事を目指します!

犬歴

  • ゴールデンレトリーバー
  • ミニチュアダックスフンド
  • オーストラリアンキャトルドッグ

資格

  • ペット災害危機管理士2級 講師
  • 家庭動物管理士
  • ペット防災生活アドバイザー
  • ペット・トラベルアドバイザー

犬の「要求吠え」には無視が効果的だができない場合の対処法も解説

要求吠え 吠え

犬が何かを要求する際に必ず吠えて知らせてきます。犬にとっての吠えは表現方法の一つですが、人間社会では悩みの種となってしまうのが「要求吠え」。今回は要求吠えをやめさせる方法を様々なケースで紹介します。

愛犬の吠えが要求吠えなのか分からない方はこちらも合わせてお読みください。

要求吠えには無視が一番効果的

結論からいってしまうと、要求吠えに一番効果的な方法は無視を徹底することです。吠えれば要求に応えてくれると犬が学習してしまうと、飼い主に自分の要求が通るまで吠えてしまうことになります。そうさせないためには、心を鬼にして無視を徹底することが重要なポイントとなり、やめさせる近道です。

とはいえ、子犬は生後2〜3ヶ月が一番構ってほしい年齢であることも影響します。また、今までは親や兄弟と共に暮らしていた子犬が一人になってしまい不安から余計に要求してくるケースも少なくありません。しかし、この段階から心を鬼にして要求には応えないことを家族全員でルールを徹底しましょう。飼い主に依存させないためにも一定の距離を置く効果もあります。

無視する時間の目安

無視をする時間の目安ですが、一概に何分というルールはありません。例えば、犬が30分吠えて飼い主が我慢できなくなり、要求に応えてしまうと犬は30分吠え続ければ要求に応えてくれると学習してしまいます。

そのため、時間はあまり気にせず落ち着き静かになるまでと決めましょう。ここで注意するポイントは一瞬も目を合わせないことです。振り向いてくれたと勘違いをさせないためです。

要求吠えの一つで「ハウス内から出して!」という吠えがありますが、この場合も同様に無視をして落ち着くのを待ちます。理想はハウス内で排泄をしても無視を続けて落ち着いてから出してあげましょう。

とはいえ、現実問題ハウス内で排泄されてしまったら汚れてしまうため難しいとは思いますが、排泄したら出してもらえると学習させないようにハウスに入れる前はトイレを済ませてからとルールを作るといいでしょう。

要求吠えをやめさせるしつけかた

続いては、より具体的なケースでの要求吠えに関して様々な対処法を解説します。無視の徹底はもちろんですが、必ずしも徹底できないケースもあるかと思います。そんな場合は是非これから解説する方法をお試しください!

ケージやハウス内

いくら無視しても吠えてしまう場合は飼い主が見えない工夫をしましょう。布などを掛けて落ち着ける環境をこちらから作ってあげることで静かになることも期待できます。また、音に敏感な犬に対しては可能であれば別の部屋に移動させて落ち着かせる方法もあるので、実践してみてください。反対に飼い主が別の部屋に移動するパターンでも構いません。

ハウスから出してあげるタイミングですが、吠えが止まり落ち着いたら出しましょう。吠えをやめて落ち着いた瞬間を見逃さないように注意しましょう。

※夏場に布を被せると熱気が溜まりやすくなり体調を崩す場合があるので注意しましょう。

ごはん

決まった時間にあげてる場合やご飯をあげるまでのパターンを決めてる場合は吠えやすい

傾向があります。また、吠えた際に「ご飯が食べたいと教えてくれたんだね」とご褒美感覚でご飯をあげてしまうと”吠える=ご飯”と結びついてしまうので注意してください。

対策として有効的な策を二つ紹介します。

1、パターンを決めない

決まった時間や決まったタイミングでご飯をあげないことです。散歩から帰ったらご飯、夕食の準備をするタイミングでご飯、など日々のルーティン化を防ぐことで吠えを予防できます。

2、朝の段階で3もしくは2食分用意してすぐに出せる準備をしておく

これは犬の意表を突くタイミングでご飯を出すことで吠えを未然に防ぐことに効果的な方法となります。

散歩

散歩に行こうよ!と吠えてしまう場合は、散歩前に落ち着かせてから出発しましょう。

例えば、お座りをしたら出発するなど、何かしらの散歩に繋がる行動を与えてあげることで要求方法を吠えから変えてあげるのです。

また、吠えている時は散歩に行かないという方法もあります。吠えているからといって犬のペースで出発しないことを心掛けましょう。

夜中

夜中に吠えてしまうケースで一番多いのが不安で飼い主を呼んでいる場合が多いです。そのため、ハウス内で就寝させている場合は”ここは安心していい空間”だと思わせるトレーニングをさせるのが最も効果的です。

一人で真っ暗になり不安になっているのを安心させるには、日中や日々の生活の中でハウストレーニングを行うようにしましょう。

もう一つはおもちゃを与え一人遊びをさせる方法も効果的です。注意点は与えっぱなしは飽きてしまったり嚙みすぎて歯が痛んでしまうため時間の設定や月齢にあったものを与えましょう。

マンション

マンション内で飼っている場合、吠えは一番悩む問題かと思います。無視が効果的といえど何分も吠え続けられたら困るはずです。その場合はハウスに布を掛けてみる、または部屋を移動させるなど落ち着きを優先させましょう。

一軒家

できる限り無視を徹底しましょう。また体力が有り余って興奮している場合はスペースを広めにとって遊ばせてあげたり、庭がある家庭は自由に動かしてあげることで満足します。

一軒家だからといって吠え続けられたら困る場合は、マンション同様に布を掛ける、別の部屋に移動させるなどの対処も有効的です。

無視以外の対策

無視だけを続けても難しい場合もあるかと思います。その場合は、要求を未然に防ぐことで解決する場合もあります。個体差がありますが、要求を通すまで吠える頑固な子もいるので飼い主側で防ぐような対策もおすすめです。

運動

体力が余っているから遊びたいと要求してくる場合や落ち着きがない場合には満足のいく運動量を与えてみましょう。疲れて満足すれば寝てくれますし、家は落ち着く場所(休む場所)と理解させることで吠えを抑制できます。

ワクチン接種前の子犬の場合は抱っこして外の世界を見せるだけでも視覚や嗅覚、聴覚など様々な刺激を与えることになるので、お出かけしましょう。

頭を使う

脳を使うことは運動に匹敵するほどエネルギーを消費します。そのため、芸を覚えさせたり知育玩具を与えるなど犬自身に考えさせる工夫を施すことで満足度を高めます。特に雨の日などに最適な遊びですので是非やってみてください。

【おすすめグッズ】
・中におやつを入れて取り出す努力をするため、運動や脳内運動にも効果的
・雨の日や早食い気味な子にも相性抜群☆

ルールの徹底と飼育環境に合った方法で

ケージ内で寝ている犬

要求吠えで一番効果的な無視ですが、一番難しいのがルールの徹底です。今日くらいいいか、うるさいからもう出そう、などルールを徹底しない限り要求が通ったこととなり一向に直りません。無視が難しい場合には布をかけたり部屋を移動するなど落ち着きを優先させるなど環境に合わせて試してみてください。

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